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現代もの
愛していないお前とのエッチがよすぎる件
しおりを挟むふつう誰かを好きになると、相手とエッチしたいと思うし、邪な妄想して自慰に耽るもの。
が、俺は恋愛と性愛が結びついていない。
ぶっちゃけ恋をしても勃起しなければ、自慰もせず。
自慰をするときは想像もしないし、映像や画像も見ずに作業的。
こんな特異体質なくせに恋愛には積極的。
ただ、事情を話しても話さなくても、結局エッチできないから「私愛されていると思えない」とフラられてばかり。
「この調子では結婚するのは難しいかも」と思い悩みつつ、相かわらず惚れっぽくて、どんどん女性にアタックしていたのだが。
立てつづけに「わたし好きな人がいるから」と敗北。
しかも「好きな人」は同じ男で、同期の新島。
同じ営業で、仕事仲間として親交あり。
このごろ垢抜けてモテるようになり、俺の思い人はことどとく恋に落ちてしまい。
べつに新島がわるいわけではないが、憎たらしいったらなく。
「もう、あいつきらい!」と社内で避けまくり。
新島には避けられる理由に心当たりがないし、不服なのだろう。
しつこく話しかけ追いかけてきて、人気のない廊下でとうとう捕まった。
「なんだってんだよ!」と壁ドンされて真顔で迫られたとたん、体に異変。
なんと体温が急上昇し、勃起を。
思わず見てしまい、新島も気づいて。
すかさず「ちがうんだ!」と自分の体質について説明。
「だから、きらいなお前で勃起するのは、今、体が、変で、その・・・!」
それまで大人しく聞いていた新島が突然の口づけ。
舌づかいが巧みなものだから、初めての俺は翻弄されるばかり。
強く舌を吸われて「んん、くふう・・・!」とまさかの射精。
困惑しつつ、ぼうっとする俺に「とりあえず」と告げたことには。
「お前は俺に抱かれればいいんだよ」
人に愛撫されるのは初めてなせいか。
胸を吸われてしこしこされて尻の奥を拡張されて、快感が畳みかけるのに「ああ、だめえ、きもちよしゅぎい・・・!」とあられもなく悶えて、射精しまくり。
「きらいなのにい、どしてえ!」と泣きじゃくれば、蒸した一物を当てて新島はにやり。
「俺が運命の相手ってことだろ」
「これだけ体の相性が抜群ならな!」と強烈な突きあげを食らい「あひいい!」と体は大歓喜。
「ちが、ちがああ!」と必死に首を振りつつ、突かれるたびにあんあん精液を散らしてやまず。
「くそお、なんでえ、きもちいのお!ああ、ああ、いい、よしゅぎい、やだあ!おまえ、なんかあ、きらあ、なのおお!」
「きらいいい!」と空イキをし、直後に注がれて「新島あああ!」と涙を散らしての叫び。
泣き崩れる俺を抱きしめ「イメチェンした甲斐があった・・・」とご満悦そうな新島。
俺にしたら「幸せそうだな、おい!」と忌々しくて。
そのくせ、またすぐ膨らんだのに「はあう・・・」と悩ましく吐息して震える体たらく。
相手が好きでも欲情もエッチもできないのと、相手がきらいでも極上のエッチができるのと。
どちらを選んで、これからの人生を歩んでいけばいいのやら、大変な悩みどころだ。
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