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世間には知られていけない勇者の下半身事情
しおりを挟む晴れて魔法使いとして勇者パーティーに加入したものの、どうも引っかかることが。
肌艶よく元気溌剌な勇者と、疲れた顔をして憂鬱そうな武闘家の対照的なさま。
二人の関係に問題があるように思え、武闘家の腰痛を魔法で癒しながら、探りをいれてみると。
「勇者にこきでも使われているのか?」
「いや、そんなことはないけど、勇者のために俺にできることは、なんでもしようと思う。
俺の母は魔王の手下に殺されたから・・・。
勇者には仇をとってほしいし」
「で、なんで腰痛に?」と聞くも、苦笑して応えてくれず。
気になって、そのあとも嗅ぎまわったところ。
森で野宿をしたとき。
ふと目が覚めるたなら、勇者と武闘家が不在。
見張りの賢者に聞けば「眠れないから二人で鍛錬をするってさ」と。
どうも胸騒ぎがして、二人が消えた方向へと足をむける。
野宿しているところから大分、離れて聞こえたのは「バチン!」と痛そうな音。
カンテラの灯を消し、忍び足で音のするほうへ。
藪にもぐりこんで見やれば、なんと四つん這いになった裸の武闘家が、勇者に鞭打たれていて。
「昼間、魔法使いに色目使いやがって!」
「おぐううう!」と頭をそらして、辛そうに呻く武闘家。
もう何回も鞭を食らっているようで尻は真っ赤。
「止めるべきか」と腰を上げかけ、思いとどまる。
カンテラの明かりは小さく、見えにくいが、武闘家は緊縛されているし、地面には精液が散っているよう。
「同意の上?」と困惑するうちにも、鞭が振るわれ「あああぐう!」「おふううう!」とどこか悩ましいような叫びが。
「ち、ちがあ、腰痛を治した、だけえ・・・!」
「腰痛から勘づかれたらどうすんだよ!この淫乱筋肉が!」
怒声と鞭を浴びせたなら、痛みからか快感からか、甲高い声をあげて草地に倒れこむ。
鞭を放って、歩みよった勇者も草地に倒れて仰向けに。
よろよろと武闘家は起きあがり、その体に跨て、呼吸を乱しながら腰を上下。
「これくらいじゃあ魔王、倒す気になれねえな!」と手のひらで尻を叩けば、顔を歪めながらも精液を噴きだし、あとは垂れ流しに。
「お、お願、ああ、魔王倒してえ、俺、俺え、いっぱ、奉仕するからあ、ああう、ふひいい!」
緊縛された筋肉質な体が反り返り震えるさまは、なんとも艶めかしい。
男に興味がなくても腰が疼いたものだが、勇者もまた、ぐっときたようで「くう、いっぱあ、飲めよお!」と腰を強打。
「ふぐうう、あああ・・・!」と痙攣して、勇者に倒れかかるも、さっきまでの威勢はどこへやら。
武闘家に抱きつき「もうやだあ、実家に帰ってお前と暮らしたい!」と泣きじゃくる。
「そしたら俺とエッチできなくなるよ?」
「もっとやだあ!」と喚くのを宥める武闘家はほほ笑みつつ、目が笑っていなく・・・。
「親の仇を討ちたいなら」と勇者が脅しているのではなく、彼のほうが肉体で虜にして操っているのかもしれない。
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