セカンド人生は動く鎧になって冒険者生活!?

ゆめのマタグラ

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第3話 鍛冶師たちとの出会い

7.5 黒い影

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 時を少し戻し、職人達がコーディアの街を出る頃。
 森の中を、黒い影が走る。
 
 コーディアを出る8つの馬車を追跡するのは黒装束の男2人、女2人だ。
 
 動きやすさを優先する為、腕から肩は露出しており、全員口元を黒いマフラーのようなもので覆っている。
 いわゆる忍者スタイル――ヨーイチが居ればそう言っただろう。
 
 馬車を見下ろせる場所に潜んでいると、そこへさらに忍者が1人、彼らの下へやってきた。
 
「目標は予定通り、元鉱山の町へ向かっているようでゴザル。さらに先回りした者は、魔力隠遁の結界を発動したでゴザル」
「承知した。我々もすぐに合流する也――頭領にも通達だ」
「御意」
「では――散ッ」
 
 その場の全員が一瞬で姿を消し、残ったのは女の忍者1人だった。
 
「なんでこんな事に……辞めたい」
 
 その言葉を聞いた者は居らず、彼女もまたすぐに元鉱山の町へと急ぐのであった。
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