113 / 115
シーズン3:後輩と共に
27話 異世界への鍵を持つ者達8
しおりを挟む
その声にはもちろん聞き覚えがある。
階段を降りてきたのは、喪服のように黒いスーツに身を包んだ――“芝田”だ。他に護衛などは付けて居ないようだ。
その手にはトレイを持っており、カップヌードルにお湯を注がれたモノが2つ乗っていた。
「まだ死なれるのも困るので、こちらは差し入れですよ」
そう言ってニッコリと微笑みながら、鉄格子の下にある隙間からトレイをこちらへ渡してくる。
「貴方が芝田、だったんですね」
「その通り。わたくしが、ここの魔王反抗組織”ヴィクトリーハウス・シバタ”のボス補佐官です」
堂々とした態度で、両手を広げながら自慢げに話す。
「なんだその中学生が付けたような名前――いや待てよ芝田。お前がここのボスなんだろ?」
その通りだ。結局名前を偽っていた為、目の前のこの男こそがマスターが言っていたボスで間違いないだろう。
しかし、芝田はそれに対してこう答える。
「はい。芝田という男がボスです。そしてこれからは、貴方が“芝田”ですよ、お猿さん」
「誰が猿や! 大体、お前の言ってる事がちっとも意味が分かんねーよ」
「やれやれ――」
芝田は近くにあった椅子へと座ると――その長い足を組み、こちらを見下すように哂う。
「――その足りない頭に分かるように言うとだな――お前は反抗組織のボス“芝田”として、ここで死ぬ」
「はぁ!?」
「そして誘拐された羽柴社長は、本拠地で幽閉されたまま不慮の事故で死んでしまい……彼の意思を託されたわたくしが、会社の社長として就任する訳だ。――そうだな、今のわたくしはキリトと名乗っておこうか」
「なんだよその漫画のキャラみたいな名前はよ。あと、お前は魚臭い会社がイヤだとか言ってたじゃねーか!」
「お前のように社長本人が現場に出る必要は無い。会社の生み出す金は、わたくしが管理する――」
その2人の会話に割って入るように、俺も意見をする。
「――不慮の事故って、どういう事なんですか」
「おやオダナカさんも居たんでしたっけ」
「いやオダナカもお前が閉じ込めたんだろ! 今の話はまぁ分かった――でも彼は関係ないだろ! 用事があるのがオレだけなら、彼は解放してやれよ!」
芝田の言う通りなら、このままだと自分は殺されてしまうというのに、そんな状況でも他人の身の安全を第1に考えられるのはなかなか出来ないと思う――やはり社長になるほどの男はそれほどの器量があるという事か。
「関係は、大アリです」
芝田はもったいぶったようにニヤリと笑うと再び両手を広げ、大げさに声を張る。
「お前はもちろん知らないだろうが、彼の持つコネは絶大! レオガルド王子が持つ第3騎士団の騎士団長アグリ。彼女はとても美しく、貴族はもちろん市井の間でも大人気だ。高潔にして美麗、そして剣の腕も立つとなればそれも納得だろう」
今、なにか重要な情報を言っていた気がする――。
「次に元海賊にして騎士団特別水軍の頭であるジョニー・キッド。今は港町で回転寿司店を営んでいるが、海で戦えば無敵を謡われる多くの船員と船を所有している――特に海産事業をもっと広く展開していくには、彼の協力が必要不可欠だろう。ちなみに好物はオダナカが持ってくる日本酒らしいな」
日本酒に関しては現状は彼と、彼の店にだけ卸している。
そんな事まで調べていたのか――。
「他にも不確定情報だが、レジェンドクッキングマスター“リーエン”や漆黒の断罪者“レイゼン”とも交流があると聞く――」
なんだかこそばゆい感覚に襲われる。
しかしあの2人。そんな面白い通り名が付いていたのか。
「ちなみにわたくしが名付けた2つ名だ。カッコイイだろ?」
……彼、何歳なんだろうか。
「オダナカさんの名前を使ってコネを獲得するのが第1目標だ」
「確かにオダナカがすげーのは分かったけどよ、まだなにかあるのか? オレは全然わかんねーわ」
「お前そこまで無知とは恐れ入ったな! いいだろう、説明してやる」
これは余談だが。
世の中には、とにかく他人に説明したくてしょうがない人達が存在する。
何かが間違っていれば、それを正さないと気が済まない。
知らなければ、それを教えてあげないと気が済まない。
そういった意味で、羽柴は天然の聞き上手とも言える。
そういった意味で、芝田は天然の説明バカだ。
「まずだな――」
長い長い芝田の計画内容の全容を、熱心に聞き入る羽柴をほっといてカップラーメンを食べる。
このままでは完全に延びるし、冷めるし……ちなみに今食べているのはシーフード味だ。
そのラーメンが食べ終わる頃――まだ説明は終わってなかった。
「――なるほどなぁ。お前が騎士団に、オダナカが犯行組織に捕まったって通報した訳か」
「そうだ。さらに! 今頃あのモナカがアグリに泣きついている頃だろう――わたくしの通報と、彼女の情報を下に――アグリはこの近辺の第5騎士団へ救助要請を行う」
「なんでだよ。オダナカは友人なんだから、アグリ本人が助けにくればいいだろ? 騎士団長ってすげーつえーんだろ?」
「だ、か、ら! アグリは騎士団長なんだから、上の命令無しに勝手に動けないって言ってんだろ! 第5騎士団と、それを所有する王女のメンツを潰すからだ」
「ほー、そうなんだ」
「そして、国境の近くにある町へ騎士団は巡回パトロールへとやってくる――どうせ国境を渡れるはずもないから、テキトーな仕事になるだろう」
「ふんふん」
「そこへわたくしの手塩に掛けて作った巨大魔獣が登場!」
今度は立ち上がり、まるでその様子が脳裏に浮かんでいるのか――目を閉じながら優雅に語りだした。
「巨大魔獣はここの本拠地を潰すほどの大暴れ――命からがら逃げだした者達、それを追いかける魔獣。その様子を巡回している騎士団が目撃するッ」
ここで後ろを向いてこちらに上半身のみを向けるターンを行う。今度は目を見開き、大げさに声を荒げる。
「しかぁし! 碌な装備も無い騎士団はこれに手も足も出ずに敗走――そこへ、正義の武装集団が現れるのだ」
「おー頑張れー」
「正義の武装集団は異世界の武器を使い、この魔獣を見事に撃退。かくして、その武装集団を束ねる善良な商人が異世界と日本の橋渡しとなり、騎士団へと強力な武器を販売し続け、商人は大儲けで一生安泰という訳だ」
「すげーなその商人。知り合いか?」
「わたくしの事だよ! ――はぁ、バカの相手は疲れるな」
再び椅子に座り、元の足を組むスタイルに戻る。忙しい奴だ。
ここの魔王反抗組織とやらのボスになったのも、いずれは武器を売り込む為のデモンストレーションだったという訳か。
「この魔獣との戦いは、わたくしがドローン搭載カメラで撮影し――他の騎士団にもその強さを見て頂き、王族の方々も『こんな強力な武器を持つ商人が仲間に居れば、魔王との休戦なんて辞めてしまおう』と考えるはずだ」
熱の入って居る芝田の演説だったが、ここで聞き過ごせない単語が聞こえてくる。
「――戦争の再開……」
「そうですオダナカさん。やはり戦いがないと、武器も魔獣の自衛手段としてはそこまで儲かりませんからね――」
「……」
「お前……戦争なんか起こそうとしてたのかよ!」
「休戦などというのは本来、次の戦いまでの準備期間でしかありませんよ――まぁこれだけだとまだ弱いので、もう一手打ちますけどね」
「まだ何かするつもりなんですか」
芝田はいたずら小僧のような顔つきになり、自身の口元に人差し指を添える。
「そこはさすがに――トップシークレットです。しかし、騎士団の方々もサプライズゲストの前には度肝を抜くはずです」
「ここの本拠地も……」
「魔獣が偶然暴れ崩壊します。そろそろここの連中は邪魔なのでね――腰の重い魔王軍もさすがに鎮圧に動くでしょう」
「お前! 部下をなんだと思ってやがる!」
「駒ですよ。生かすのも殺すのも、王であるわたくしが決める事です――さて」
芝田は立ち上がり、襟首を正す。
「長話をしてしまいましたが――わたくしも忙しいので、これで失礼します」
「おい芝田!」
「また様子を見に来ますので、では」
そう言って説明するだけ説明して満足した芝田は、部屋から出て行った。
残された俺と羽柴はしばらく黙っていたのだが――。
「――飯、食うかって……オダナカはもう食ってるじゃんか」
「はい。美味しかったですよ」
投獄されて初日は、あとは横になって寝ているだけだった。
階段を降りてきたのは、喪服のように黒いスーツに身を包んだ――“芝田”だ。他に護衛などは付けて居ないようだ。
その手にはトレイを持っており、カップヌードルにお湯を注がれたモノが2つ乗っていた。
「まだ死なれるのも困るので、こちらは差し入れですよ」
そう言ってニッコリと微笑みながら、鉄格子の下にある隙間からトレイをこちらへ渡してくる。
「貴方が芝田、だったんですね」
「その通り。わたくしが、ここの魔王反抗組織”ヴィクトリーハウス・シバタ”のボス補佐官です」
堂々とした態度で、両手を広げながら自慢げに話す。
「なんだその中学生が付けたような名前――いや待てよ芝田。お前がここのボスなんだろ?」
その通りだ。結局名前を偽っていた為、目の前のこの男こそがマスターが言っていたボスで間違いないだろう。
しかし、芝田はそれに対してこう答える。
「はい。芝田という男がボスです。そしてこれからは、貴方が“芝田”ですよ、お猿さん」
「誰が猿や! 大体、お前の言ってる事がちっとも意味が分かんねーよ」
「やれやれ――」
芝田は近くにあった椅子へと座ると――その長い足を組み、こちらを見下すように哂う。
「――その足りない頭に分かるように言うとだな――お前は反抗組織のボス“芝田”として、ここで死ぬ」
「はぁ!?」
「そして誘拐された羽柴社長は、本拠地で幽閉されたまま不慮の事故で死んでしまい……彼の意思を託されたわたくしが、会社の社長として就任する訳だ。――そうだな、今のわたくしはキリトと名乗っておこうか」
「なんだよその漫画のキャラみたいな名前はよ。あと、お前は魚臭い会社がイヤだとか言ってたじゃねーか!」
「お前のように社長本人が現場に出る必要は無い。会社の生み出す金は、わたくしが管理する――」
その2人の会話に割って入るように、俺も意見をする。
「――不慮の事故って、どういう事なんですか」
「おやオダナカさんも居たんでしたっけ」
「いやオダナカもお前が閉じ込めたんだろ! 今の話はまぁ分かった――でも彼は関係ないだろ! 用事があるのがオレだけなら、彼は解放してやれよ!」
芝田の言う通りなら、このままだと自分は殺されてしまうというのに、そんな状況でも他人の身の安全を第1に考えられるのはなかなか出来ないと思う――やはり社長になるほどの男はそれほどの器量があるという事か。
「関係は、大アリです」
芝田はもったいぶったようにニヤリと笑うと再び両手を広げ、大げさに声を張る。
「お前はもちろん知らないだろうが、彼の持つコネは絶大! レオガルド王子が持つ第3騎士団の騎士団長アグリ。彼女はとても美しく、貴族はもちろん市井の間でも大人気だ。高潔にして美麗、そして剣の腕も立つとなればそれも納得だろう」
今、なにか重要な情報を言っていた気がする――。
「次に元海賊にして騎士団特別水軍の頭であるジョニー・キッド。今は港町で回転寿司店を営んでいるが、海で戦えば無敵を謡われる多くの船員と船を所有している――特に海産事業をもっと広く展開していくには、彼の協力が必要不可欠だろう。ちなみに好物はオダナカが持ってくる日本酒らしいな」
日本酒に関しては現状は彼と、彼の店にだけ卸している。
そんな事まで調べていたのか――。
「他にも不確定情報だが、レジェンドクッキングマスター“リーエン”や漆黒の断罪者“レイゼン”とも交流があると聞く――」
なんだかこそばゆい感覚に襲われる。
しかしあの2人。そんな面白い通り名が付いていたのか。
「ちなみにわたくしが名付けた2つ名だ。カッコイイだろ?」
……彼、何歳なんだろうか。
「オダナカさんの名前を使ってコネを獲得するのが第1目標だ」
「確かにオダナカがすげーのは分かったけどよ、まだなにかあるのか? オレは全然わかんねーわ」
「お前そこまで無知とは恐れ入ったな! いいだろう、説明してやる」
これは余談だが。
世の中には、とにかく他人に説明したくてしょうがない人達が存在する。
何かが間違っていれば、それを正さないと気が済まない。
知らなければ、それを教えてあげないと気が済まない。
そういった意味で、羽柴は天然の聞き上手とも言える。
そういった意味で、芝田は天然の説明バカだ。
「まずだな――」
長い長い芝田の計画内容の全容を、熱心に聞き入る羽柴をほっといてカップラーメンを食べる。
このままでは完全に延びるし、冷めるし……ちなみに今食べているのはシーフード味だ。
そのラーメンが食べ終わる頃――まだ説明は終わってなかった。
「――なるほどなぁ。お前が騎士団に、オダナカが犯行組織に捕まったって通報した訳か」
「そうだ。さらに! 今頃あのモナカがアグリに泣きついている頃だろう――わたくしの通報と、彼女の情報を下に――アグリはこの近辺の第5騎士団へ救助要請を行う」
「なんでだよ。オダナカは友人なんだから、アグリ本人が助けにくればいいだろ? 騎士団長ってすげーつえーんだろ?」
「だ、か、ら! アグリは騎士団長なんだから、上の命令無しに勝手に動けないって言ってんだろ! 第5騎士団と、それを所有する王女のメンツを潰すからだ」
「ほー、そうなんだ」
「そして、国境の近くにある町へ騎士団は巡回パトロールへとやってくる――どうせ国境を渡れるはずもないから、テキトーな仕事になるだろう」
「ふんふん」
「そこへわたくしの手塩に掛けて作った巨大魔獣が登場!」
今度は立ち上がり、まるでその様子が脳裏に浮かんでいるのか――目を閉じながら優雅に語りだした。
「巨大魔獣はここの本拠地を潰すほどの大暴れ――命からがら逃げだした者達、それを追いかける魔獣。その様子を巡回している騎士団が目撃するッ」
ここで後ろを向いてこちらに上半身のみを向けるターンを行う。今度は目を見開き、大げさに声を荒げる。
「しかぁし! 碌な装備も無い騎士団はこれに手も足も出ずに敗走――そこへ、正義の武装集団が現れるのだ」
「おー頑張れー」
「正義の武装集団は異世界の武器を使い、この魔獣を見事に撃退。かくして、その武装集団を束ねる善良な商人が異世界と日本の橋渡しとなり、騎士団へと強力な武器を販売し続け、商人は大儲けで一生安泰という訳だ」
「すげーなその商人。知り合いか?」
「わたくしの事だよ! ――はぁ、バカの相手は疲れるな」
再び椅子に座り、元の足を組むスタイルに戻る。忙しい奴だ。
ここの魔王反抗組織とやらのボスになったのも、いずれは武器を売り込む為のデモンストレーションだったという訳か。
「この魔獣との戦いは、わたくしがドローン搭載カメラで撮影し――他の騎士団にもその強さを見て頂き、王族の方々も『こんな強力な武器を持つ商人が仲間に居れば、魔王との休戦なんて辞めてしまおう』と考えるはずだ」
熱の入って居る芝田の演説だったが、ここで聞き過ごせない単語が聞こえてくる。
「――戦争の再開……」
「そうですオダナカさん。やはり戦いがないと、武器も魔獣の自衛手段としてはそこまで儲かりませんからね――」
「……」
「お前……戦争なんか起こそうとしてたのかよ!」
「休戦などというのは本来、次の戦いまでの準備期間でしかありませんよ――まぁこれだけだとまだ弱いので、もう一手打ちますけどね」
「まだ何かするつもりなんですか」
芝田はいたずら小僧のような顔つきになり、自身の口元に人差し指を添える。
「そこはさすがに――トップシークレットです。しかし、騎士団の方々もサプライズゲストの前には度肝を抜くはずです」
「ここの本拠地も……」
「魔獣が偶然暴れ崩壊します。そろそろここの連中は邪魔なのでね――腰の重い魔王軍もさすがに鎮圧に動くでしょう」
「お前! 部下をなんだと思ってやがる!」
「駒ですよ。生かすのも殺すのも、王であるわたくしが決める事です――さて」
芝田は立ち上がり、襟首を正す。
「長話をしてしまいましたが――わたくしも忙しいので、これで失礼します」
「おい芝田!」
「また様子を見に来ますので、では」
そう言って説明するだけ説明して満足した芝田は、部屋から出て行った。
残された俺と羽柴はしばらく黙っていたのだが――。
「――飯、食うかって……オダナカはもう食ってるじゃんか」
「はい。美味しかったですよ」
投獄されて初日は、あとは横になって寝ているだけだった。
2
お気に入りに追加
201
あなたにおすすめの小説
(完結)醜くなった花嫁の末路「どうぞ、お笑いください。元旦那様」
音爽(ネソウ)
ファンタジー
容姿が気に入らないと白い結婚を強いられた妻。
本邸から追い出されはしなかったが、夫は離れに愛人を囲い顔さえ見せない。
しかし、3年と待たず離縁が決定する事態に。そして元夫の家は……。
*6月18日HOTランキング入りしました、ありがとうございます。
公爵令嬢はアホ係から卒業する
依智川ゆかり
ファンタジー
『エルメリア・バーンフラウト! お前との婚約を破棄すると、ここに宣言する!!」
婚約相手だったアルフォード王子からそんな宣言を受けたエルメリア。
そんな王子は、数日後バーンフラウト家にて、土下座を披露する事になる。
いや、婚約破棄自体はむしろ願ったり叶ったりだったんですが、あなた本当に分かってます?
何故、私があなたと婚約する事になったのか。そして、何故公爵令嬢である私が『アホ係』と呼ばれるようになったのか。
エルメリアはアルフォード王子……いや、アホ王子に話し始めた。
彼女が『アホ係』となった経緯を、嘘偽りなく。
*『小説家になろう』でも公開しています。
【短編】赤ちゃんが生まれたら殺されるようです
白崎りか
恋愛
もうすぐ、赤ちゃんが生まれる。
誕生を祝いに、領地から父の辺境伯が訪ねてくるのを心待ちにしているアリシア。
でも、夫と赤髪メイドのメリッサが口づけを交わしているのを見てしまう。
「なぜ、メリッサもお腹に赤ちゃんがいるの!?」
アリシアは夫の愛を疑う。
小説家になろう様にも投稿しています。
学園長からのお話です
ラララキヲ
ファンタジー
学園長の声が学園に響く。
『昨日、平民の女生徒の食べていたお菓子を高位貴族の令息5人が取り囲んで奪うという事がありました』
昨日ピンク髪の女生徒からクッキーを貰った自覚のある王太子とその側近4人は項垂れながらその声を聴いていた。
学園長の話はまだまだ続く……
◇テンプレ乙女ゲームになりそうな登場人物(しかし出てこない)
◇ふんわり世界観。ゆるふわ設定。
◇なろうにも上げています。
仰っている意味が分かりません
水姫
ファンタジー
お兄様が何故か王位を継ぐ気満々なのですけれど、何を仰っているのでしょうか?
常識知らずの迷惑な兄と次代の王のやり取りです。
※過去に投稿したものを手直し後再度投稿しています。
凡人がおまけ召喚されてしまった件
根鳥 泰造
ファンタジー
勇者召喚に巻き込まれて、異世界にきてしまった祐介。最初は勇者の様に大切に扱われていたが、ごく普通の才能しかないので、冷遇されるようになり、ついには王宮から追い出される。
仕方なく冒険者登録することにしたが、この世界では希少なヒーラー適正を持っていた。一年掛けて治癒魔法を習得し、治癒剣士となると、引く手あまたに。しかも、彼は『強欲』という大罪スキルを持っていて、倒した敵のスキルを自分のものにできるのだ。
それらのお蔭で、才能は凡人でも、数多のスキルで能力を補い、熟練度は飛びぬけ、高難度クエストも熟せる有名冒険者となる。そして、裏では気配消去や不可視化スキルを活かして、暗殺という裏の仕事も始めた。
異世界に来て八年後、その暗殺依頼で、召喚勇者の暗殺を受けたのだが、それは祐介を捕まえるための罠だった。祐介が暗殺者になっていると知った勇者が、改心させよう企てたもので、その後は勇者一行に加わり、魔王討伐の旅に同行することに。
最初は脅され渋々同行していた祐介も、勇者や仲間の思いをしり、どんどん勇者が好きになり、勇者から告白までされる。
だが、魔王を討伐を成し遂げるも、魔王戦で勇者は祐介を庇い、障害者になる。
祐介は、勇者の嘘で、病院を作り、医師の道を歩みだすのだった。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる