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シーズン2 異世界の繋がり
17話 異世界の魔王軍事情(前準備)
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ここは世界の最果て、人類達の立ち入る事のできない深淵なる大地。
その中心部に、魔王の居城はある。
この城と敷地内には、いくつもの魔王軍の施設も併設されている。
その中の1つ――魔王軍大会議場。
こう書かれた看板の掲げられた大部屋。
中央にある円卓の上座に、魔王オルディンは座っている。
簡素な黒いローブ姿だが、素材には狂暴な魔獣の皮を仕立てて作られた世界でただ1つの魔王専用の私服だ。
しかしオルディンは腕組みをして、その精鍛な顔がしかめっ面になっている。
オルディンから円卓の左右に2人ずつの魔族――”魔王四天王”が座っている。
「魔王様! 最近、領土内で人間による窃盗事件が相次いで起こっております!」
被害状況の書かれた羊皮紙を片手に叫ぶのは、『炎焔のカルロス』だ。
背中に赤い翼の生え、髪も燃えるような赤色をしている。、人間だと40歳くらいの魔族の男だ。
今にも手に持った書類を燃やししまいそうなくらい怒気を荒げる。
「やはり、この休戦で奴等らが油断している隙に、奇襲を仕掛けましょうぞ!」
「あらあら。今日も血気盛んねぇ」
机にその大きな胸を乗せて、まったりとくつろいでいるのは『水禍のネーティア』である。
水のような髪と露出の高いその美しい姿は、見る者を魅了し堕とすサキュバスだ。
前は“妖艶”という2つ名だったが、魔王の娘の教育に悪いという事で改名した。本人の性格も相まって、特に問題にはならなかった。
「ふん。ウチの若い衆は血気盛んでな……早く人間達をぶちのめしたいと、日々鍛錬と工事で発散しておるわい」
大柄である魔王より、さらに一回りは大きい一つ目の鬼――サイクロプス。彼は『金鎧のゴルディア』と言い、その2つ名の通り、金色のプレートメイルを着ている。
相棒のハンマーを円卓に立て掛け、自慢のヒゲを撫でている。
「魔王様。軍内部デノ不満は日々溜まり続け、このままでは暴走する者が出るやもしれませんヨ」
眼鏡をクイッとしながら、若干独特なイントネーションで喋る彼女は『風霊のフェリアス』で、その背丈はなんと30cmほど。
妖精魔族と呼ばれる種族だ。小さいながらもその魔力は絶大で、四天王の中でも一目を置かれている。
「……前にも言ったが、休戦は維持。そして、停戦へ向け調整を行っている最中だ」
「何故ですか! 歴代最強と謳われた魔王様が、突然人類種と和解を命令するなどと!」
「なんとか混乱は鎮めましたガ……やはり兵士達の不満は大きいようデス」
「その旨は、既に全軍へ向けて説明した通りだ」
「わだかまりを捨て、同じ世界に生きる者として共存していくか――若いのぉ魔王様も」
「わたしはどうだって良いけどねー。部屋でダラダラしていい時間が増えたのは、助かるわぁ」
口々に言いたい事を言う四天王達。
数百年続いた人類種との戦いは、あまりに長すぎた。
もちろん魔王国の領土内で平和を望む者も少なくはないが、長年の禍根は根強く残っていて、歴代最強の魔王と言えどすぐに解消できる問題ではない。
「総攻撃を仕掛けましょう。全軍を上げて、奴らの最も大きい国を落としましょう。さすれば、奴等も我らが強大な力に気付き――」
「ならぬッ!」
魔王の声がカルロスを撃ち抜き、彼はそのまま立ちすくんでしまった。
「ぐッ!?」
「……彼らもまた強く、決して我らに劣るような存在ではない。それは、長きに渡る戦いに参加して来た諸君らも知っての通りだ」
「むぅ……」
そう言われると、思い当たるフシがあるのか気まずそうにするゴルディア。
「それこそ、だ。再び戦いが始まれば徹底抗戦となる。互いに多くの犠牲が出る。それだけは避けねばならん」
「で、ですが……」
なおも食い下がろうとするカルロスだが、オルディンは続ける。
「向こうも休戦に応じたという事は、苦しいのはお互いという訳だ」
「……ですが軍内部の不満は事実デスヨ。このままではクーデター……まではいかなくても、なんらかの事件が起きて、やはり問題がデマス」
「分かっておる。それをなんとかする案を、ここで募ろうと思ったのだが――」
とても建設的な案が出る雰囲気ではない――それでも、ゴルディアから切り出した。
「――まぁ。ひとまずウチは砦や町の復旧作業もやらせているから、多少は気が紛れるかのぉ」
「ウチのサキュバスちゃん達も。男あてがって貰えればひとまず大丈夫よぉ」
「こっちも他の妖精魔族に頼ンデ、怪しそうな動きしてないか監視はしときマス」
口々に対策を口にするが、それでも一時しのぎにしからないだろう。
それを聞き、オルディンは立ち上がった。
「……分かった。ひとまず会議は終了だ。3日後にまた開催する――カルロス」
「は、はッ!」
いきなり名指しをされ、思わず直立不動になるカルロス。
「人間達による窃盗事件は、後で向こう側にも通告しておく。ひとまず、警備兵を増員する事で対処しておけ」
「りょ、了解しました……」
それだけ告げ、魔王は自室へと戻っていった。
残された四天王達は、口々に文句を言う。
「魔王様もお優しくなられて……不満がある奴は出てこい。全部殴り倒してやるって言っていた頃の魔王様はどこへいったのやら」
昔から魔王を知るゴルディアは腕組みをしながら、ため息をつく。
しかしその時、立ちつくしていたカルロスは妙案を思いついたかのように喋り出した。
「こうなれば! 我々の軍だけでも人類種に攻撃を仕掛けてやるのはどうだろうか。四天王が4人分の軍が揃えば、国の1つや2つ、造作も無いだろう!」
確かに四天王全部隊は、魔王軍の7割と言ってもいい。
それだけの軍を1つに纏め、1つの国に攻め入る事が出来れば、あるいは可能なのだろうが――。
「えー。あたしパース。いいじゃない平和になるなら」
全くやる気の無さそうに、ネーティアは手を振った。
フェリアスはカルロスの前まで飛んでいき、その鼻先に指をさす。
「いいですかカルロスさん。理由はどうあれ魔王様のご命令ハ、絶対。不満があるなら、ちゃんと決闘してからにして下サイ」
力こそ序列。
魔族ではそういう価値観が一般的で、どうしても意見の対立が出るなら実力で黙らせる――。
その為の決闘の制度もあるが――どれだけ不満を持っていても、魔王に直接挑む者はほぼ居なかった。
その昔、意見の対立から魔王に挑んでボコボコにされたカルロスを除けば――。
もちろんカルロスもそれを覚えているからこそ、他の四天王に協力を募ったのだ。
他2人に断られ、段々と勢いを無くすカルロスはすがるようにゴルディアを見た。
「ゴルディア殿は……?」
「まぁ、確かに思うところが無い訳では無いが……具体的にどうする気じゃ。例え四天王2人分の軍があった所で、軍を動かせば双方に気取られる。ヘタをすれば魔王軍と人類軍、両方を相手する事になるぞ」
正面から正論を言われ、カルロスも他に考えて居なかったのか押し黙ってしまった。
「ぐぅ……」
「はーカルロスちゃんは、いつも考えなしねー」
「うるさいぞ!」
「この話はヤメヤメ。カルロスさんも本当にやるつもりなら、即魔王様に通報しますノデ。今の発言は、四天王のよしみで聞いてない事にしてアゲマス」
「そういう事じゃ。まぁ、自分のところの部下なだめる案考えるんじゃの」
そう言い残し、3人は大会議室から出て行く。
ただ1人。部屋に残されたカルロスは、羊皮紙を握りしめ――。
「どいつもこいつも!」
一瞬にして紙を燃やし、灰を散らす。
「魔族としての尊厳は無いのか!」
しかし先ほどのゴルディアの言葉通り――もし軍を動かせば、即魔王側に察知される。
だからといって四天王と言えど、単独では城どころか砦の攻略すらも危ういだろう。
ここで秘密裏に侵入して、暗殺などを企てるような考えが思い浮かばないのもまた、カルロスの特徴であった。
――だが、今日のカルロスには妙案があった。
「……こうなれば、アレを使うしかない」
カルロスは静かに、笑う。
「フフフ……アレを起動できれば、例え魔王オルディンと言えど、手出しはできなくなる! そうさ、俺の時代が来るのさ! ハーハッハッハッ!」
部屋の中で高笑いするカルロス。
今、人類と魔王に危機が迫っていた――。
その中心部に、魔王の居城はある。
この城と敷地内には、いくつもの魔王軍の施設も併設されている。
その中の1つ――魔王軍大会議場。
こう書かれた看板の掲げられた大部屋。
中央にある円卓の上座に、魔王オルディンは座っている。
簡素な黒いローブ姿だが、素材には狂暴な魔獣の皮を仕立てて作られた世界でただ1つの魔王専用の私服だ。
しかしオルディンは腕組みをして、その精鍛な顔がしかめっ面になっている。
オルディンから円卓の左右に2人ずつの魔族――”魔王四天王”が座っている。
「魔王様! 最近、領土内で人間による窃盗事件が相次いで起こっております!」
被害状況の書かれた羊皮紙を片手に叫ぶのは、『炎焔のカルロス』だ。
背中に赤い翼の生え、髪も燃えるような赤色をしている。、人間だと40歳くらいの魔族の男だ。
今にも手に持った書類を燃やししまいそうなくらい怒気を荒げる。
「やはり、この休戦で奴等らが油断している隙に、奇襲を仕掛けましょうぞ!」
「あらあら。今日も血気盛んねぇ」
机にその大きな胸を乗せて、まったりとくつろいでいるのは『水禍のネーティア』である。
水のような髪と露出の高いその美しい姿は、見る者を魅了し堕とすサキュバスだ。
前は“妖艶”という2つ名だったが、魔王の娘の教育に悪いという事で改名した。本人の性格も相まって、特に問題にはならなかった。
「ふん。ウチの若い衆は血気盛んでな……早く人間達をぶちのめしたいと、日々鍛錬と工事で発散しておるわい」
大柄である魔王より、さらに一回りは大きい一つ目の鬼――サイクロプス。彼は『金鎧のゴルディア』と言い、その2つ名の通り、金色のプレートメイルを着ている。
相棒のハンマーを円卓に立て掛け、自慢のヒゲを撫でている。
「魔王様。軍内部デノ不満は日々溜まり続け、このままでは暴走する者が出るやもしれませんヨ」
眼鏡をクイッとしながら、若干独特なイントネーションで喋る彼女は『風霊のフェリアス』で、その背丈はなんと30cmほど。
妖精魔族と呼ばれる種族だ。小さいながらもその魔力は絶大で、四天王の中でも一目を置かれている。
「……前にも言ったが、休戦は維持。そして、停戦へ向け調整を行っている最中だ」
「何故ですか! 歴代最強と謳われた魔王様が、突然人類種と和解を命令するなどと!」
「なんとか混乱は鎮めましたガ……やはり兵士達の不満は大きいようデス」
「その旨は、既に全軍へ向けて説明した通りだ」
「わだかまりを捨て、同じ世界に生きる者として共存していくか――若いのぉ魔王様も」
「わたしはどうだって良いけどねー。部屋でダラダラしていい時間が増えたのは、助かるわぁ」
口々に言いたい事を言う四天王達。
数百年続いた人類種との戦いは、あまりに長すぎた。
もちろん魔王国の領土内で平和を望む者も少なくはないが、長年の禍根は根強く残っていて、歴代最強の魔王と言えどすぐに解消できる問題ではない。
「総攻撃を仕掛けましょう。全軍を上げて、奴らの最も大きい国を落としましょう。さすれば、奴等も我らが強大な力に気付き――」
「ならぬッ!」
魔王の声がカルロスを撃ち抜き、彼はそのまま立ちすくんでしまった。
「ぐッ!?」
「……彼らもまた強く、決して我らに劣るような存在ではない。それは、長きに渡る戦いに参加して来た諸君らも知っての通りだ」
「むぅ……」
そう言われると、思い当たるフシがあるのか気まずそうにするゴルディア。
「それこそ、だ。再び戦いが始まれば徹底抗戦となる。互いに多くの犠牲が出る。それだけは避けねばならん」
「で、ですが……」
なおも食い下がろうとするカルロスだが、オルディンは続ける。
「向こうも休戦に応じたという事は、苦しいのはお互いという訳だ」
「……ですが軍内部の不満は事実デスヨ。このままではクーデター……まではいかなくても、なんらかの事件が起きて、やはり問題がデマス」
「分かっておる。それをなんとかする案を、ここで募ろうと思ったのだが――」
とても建設的な案が出る雰囲気ではない――それでも、ゴルディアから切り出した。
「――まぁ。ひとまずウチは砦や町の復旧作業もやらせているから、多少は気が紛れるかのぉ」
「ウチのサキュバスちゃん達も。男あてがって貰えればひとまず大丈夫よぉ」
「こっちも他の妖精魔族に頼ンデ、怪しそうな動きしてないか監視はしときマス」
口々に対策を口にするが、それでも一時しのぎにしからないだろう。
それを聞き、オルディンは立ち上がった。
「……分かった。ひとまず会議は終了だ。3日後にまた開催する――カルロス」
「は、はッ!」
いきなり名指しをされ、思わず直立不動になるカルロス。
「人間達による窃盗事件は、後で向こう側にも通告しておく。ひとまず、警備兵を増員する事で対処しておけ」
「りょ、了解しました……」
それだけ告げ、魔王は自室へと戻っていった。
残された四天王達は、口々に文句を言う。
「魔王様もお優しくなられて……不満がある奴は出てこい。全部殴り倒してやるって言っていた頃の魔王様はどこへいったのやら」
昔から魔王を知るゴルディアは腕組みをしながら、ため息をつく。
しかしその時、立ちつくしていたカルロスは妙案を思いついたかのように喋り出した。
「こうなれば! 我々の軍だけでも人類種に攻撃を仕掛けてやるのはどうだろうか。四天王が4人分の軍が揃えば、国の1つや2つ、造作も無いだろう!」
確かに四天王全部隊は、魔王軍の7割と言ってもいい。
それだけの軍を1つに纏め、1つの国に攻め入る事が出来れば、あるいは可能なのだろうが――。
「えー。あたしパース。いいじゃない平和になるなら」
全くやる気の無さそうに、ネーティアは手を振った。
フェリアスはカルロスの前まで飛んでいき、その鼻先に指をさす。
「いいですかカルロスさん。理由はどうあれ魔王様のご命令ハ、絶対。不満があるなら、ちゃんと決闘してからにして下サイ」
力こそ序列。
魔族ではそういう価値観が一般的で、どうしても意見の対立が出るなら実力で黙らせる――。
その為の決闘の制度もあるが――どれだけ不満を持っていても、魔王に直接挑む者はほぼ居なかった。
その昔、意見の対立から魔王に挑んでボコボコにされたカルロスを除けば――。
もちろんカルロスもそれを覚えているからこそ、他の四天王に協力を募ったのだ。
他2人に断られ、段々と勢いを無くすカルロスはすがるようにゴルディアを見た。
「ゴルディア殿は……?」
「まぁ、確かに思うところが無い訳では無いが……具体的にどうする気じゃ。例え四天王2人分の軍があった所で、軍を動かせば双方に気取られる。ヘタをすれば魔王軍と人類軍、両方を相手する事になるぞ」
正面から正論を言われ、カルロスも他に考えて居なかったのか押し黙ってしまった。
「ぐぅ……」
「はーカルロスちゃんは、いつも考えなしねー」
「うるさいぞ!」
「この話はヤメヤメ。カルロスさんも本当にやるつもりなら、即魔王様に通報しますノデ。今の発言は、四天王のよしみで聞いてない事にしてアゲマス」
「そういう事じゃ。まぁ、自分のところの部下なだめる案考えるんじゃの」
そう言い残し、3人は大会議室から出て行く。
ただ1人。部屋に残されたカルロスは、羊皮紙を握りしめ――。
「どいつもこいつも!」
一瞬にして紙を燃やし、灰を散らす。
「魔族としての尊厳は無いのか!」
しかし先ほどのゴルディアの言葉通り――もし軍を動かせば、即魔王側に察知される。
だからといって四天王と言えど、単独では城どころか砦の攻略すらも危ういだろう。
ここで秘密裏に侵入して、暗殺などを企てるような考えが思い浮かばないのもまた、カルロスの特徴であった。
――だが、今日のカルロスには妙案があった。
「……こうなれば、アレを使うしかない」
カルロスは静かに、笑う。
「フフフ……アレを起動できれば、例え魔王オルディンと言えど、手出しはできなくなる! そうさ、俺の時代が来るのさ! ハーハッハッハッ!」
部屋の中で高笑いするカルロス。
今、人類と魔王に危機が迫っていた――。
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