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2章 ダリオン視点
第2話
しおりを挟む至急、情報を集める。
まさか隣国の貴族になっていたとは思わなかった。探しても見つからないわけだ。
弟を亡くしていたことにも絶望したが、今その商会に囚われているリューファのことが何よりも心配になった。弟の唯一の忘れ形見が今も辛い目にあってると思うと自分が不甲斐ない。
この使用人たちに教えてもらわねば一生知らずに終わっていただろう。
直ちに学院時代の友人・・・・皇帝と連絡を取り密会する。
(こんな時くらい、己の立場を利用しても許されるだろ・・・)
皇帝【シルバート】は俺が弟を探していたことを知っているから、亡くなったことに暗い顔をしていた・・
今回は一人娘がいて辛い目に遭っている為助けたいことを伝えた。
話を聞いたシルバートは怒って、もちろん協力すると言ってくれてほっとする。
そして帰って来たら会わせろ言っていたが聞き流した・・・・
(助けが必要だから否定はしてないが・・うん・・会わせるとは約束はしていないからな)
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