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1章 迎えの馬車
第6話
しおりを挟む次の朝泣きはらした目をこすりながら起きると、いつもより屋敷が騒がしいことに気づく。
「・・どうしたのかな?」
そっと窓に近づいて外を覗くと屋敷前には数多くの騎士と一際目立つ馬車が止まっていた。
「・・何があったの?」
不安そうに呟くリューファ。
普段なら怖くて部屋から出ないがなぜか気になり、そっと玄関のホールへと向かった。
ホールに近づくにつれ言い争うような声が聞こえて来た・・・
・・・りゅーふぁ・・・此処にい・・・わかってる・・・
「・・・私?」
自分の名前が出て来て自然と体が震え出した。
そっと階段上からのぞき見ると、トードよりも大きな人が騎士を連れて立っていた・・・
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