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「メリーナ、もうすぐフォールに着く。体調は平気か?」

「っはい!平気です!」

私をおぶりながら安定した動きで、なおかつ視界がぶれるほどのスピードで走ること1週間。
勿論休憩も入れてくれてます。


、、塀が見えてきました!
もうすぐ到着のようです。



「っふー、、よし、あそこに見えるのが我が国の塀だ。この森を出て10分くらいで着く」


森の出口でゆっくりと私を下ろしてくれました。


「ロウルさんありがとうございました。大きい塀ですね、、デールとは全然違います」


「あぁ、獣人は人より大きい種族も大勢住んでいるからな。

、、それと、なんだが、私は仕事中に抜け出して来たと伝えたよな?、、それが2週間以上経っているんだ。

私はフォール国の騎士団長でな、、多分問題になってると思う。
それでもし仕事がクビになっていてもちゃんと仕事探して不自由させないと約束するから、、その、、」


騎士団長!?私のせいです、、体に氷水をかけられた様に固まってしまいました。

でも、これだけは、、


「ロウルさん!そんなに大事な仕事を放棄させてしまってごめんなさいっっ!

でも、そのおかげで私は助かりましたし、ロウルさんに会えました。
仕事は私も頑張って探してきます。
だから、、離れたくないです!
自分勝手でごめんなさい」


深く頭を下げながら正直に伝えました。


「っありがとうメリーナ、、本当に、、、正直に言うと仕事を放棄した事は気にしていないんだ。
でも、仕事が無くなってメリーナが離れてしまうと思うと、胸が張り裂けそうで、、ずっと言えなかったんだ。黙っててすまなかった」


ロウルさんもいつもより低い声で正直に話してくれました。

彼の心を私が占めていると思うと、きゅっとします。


性格悪いですね、、私、、、

いつの間にか欲張りになってしまいました。

2人の想いを再確認したあと、手を繋いで門まで向かいます。



、、目の前に迫った門の前が騒がしいのは気のせいでしょうか、、?


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