19 / 31
第19話 別れ、そして……
しおりを挟む
話はほんの僅かばかり遡る――
「――……ッ、……え、ッ……‼」
耳に届いたざわめきに少女は目を開いた。……否、意識を取り戻した、といった方が正しいか……。
「……あれ? ここって……」
目を開けると薄暗い闇の中にごつごつとした岩壁……。
どうやら自分は地面へと仰向けになって倒れ込んでいるらしいことはわかった。
だが、何故こんなところに倒れ込んでいるのかがどうしても思い出せずにいた。
しばしその体勢のまま考えつつもとりあえず体を起こそうと試みるも、
――ズキンッ‼
「――痛っ!?」
上体を少し起こし上げただけでも鋭い痛みが走り、更にはどうしたことかまるで鉛のように重く体が動かなかった。
止むを得ず一人暗闇の中、何か手掛かりになるものはないかと唯一動かせた腕を伸ばしていく。
と、
ベシャッ
「?」
手にまとわりつくヌメッとした不快な感触を感じつつも、手探り状態に周囲を探ってみたところ、
――ドンッ!
伸ばした先で手の甲に何かが触れたのを感じた。
と、今度は必死にソレを手繰り寄せ、掴みとろうとしていく。
頑張って手を伸ばすが、中々上手くいかない……。
「……んしょ~~~っと、フフ♪」
こんな状態ながらもその行為自体が、まるで子供の頃にした宝探しのようで少しだけワクワクした。
――ガッ!
どうにかこうにか少女は掴み取ることに成功――と、まるで宝物でも見つけたかのように今度はソレを引き寄せ目の前へと近づけてくるも、
「――え?」
ソレを目にした瞬間、少女の顔は凍り付いた。
少女の瞳に映し出されたモノ――ソレは人間の手首であった。
それもあたかも強引にも引き千切られたかのような無残な状態の……。
「……え? ……――ッ⁉」
そんなあり得ない状況も、少女の目はある一点にのみ注がれていて……。
「……え? せ、セノ……ア……?」
その指先にはめられていた指輪には見覚えがあって……。
――ズキッ‼
「――うっ⁉」
直後、頭にズキンとした痛みが走った次の刹那、脳の中に一気に情報が流れ込んでくるかのように少女――リスリィ・ガノブレードは全てを思いだした。
「に――逃げろ、リスリィイイイイイイイイイイッ‼」
そう叫んだ直後、巨大な爪に肩から真っ二つに引き裂かれたラケル・スタンフォード……。
――ズキンッ‼
「ギャアアアアアアアアアアアッ⁉」
丁度鳩尾のあたりから鋭い牙が食い込み、生きたまま喰われていくセノア・マルグリッド……。
――ズキンッ‼
「おぐぇあああああああっ⁉」
倒れたところを踏み潰され、口から臓物を吐き出し殺されたガーヴィン・ハーモニット……。
ソレは正に阿鼻叫喚の地獄絵図そのものであった。
圧倒的捕食者の前に為す術なく蹂躙されていく仲間たち。
目の前で殺されていく仲間たちを前にしてもこれまで体験したことのない圧倒的なまでの恐怖に身がすくみ、リスリィは仲間を救い出すこともその場から逃げることもかなわなければ満足に動くことさえできなくなってしまっていた。
そしてリスリィ自身も茫然と立ち尽くしていたところへ、投げつけられたセノアの躯諸共はるか後方へと吹き飛ばされ、背中から壁に体を強かに打ちつけられそのまま意識を失ってしまう。
こうしてラケル・スタンフォード擁する冒険者チーム・青き翼は、この瞬間をもって壊滅したのである。
そう、全てはこの忌まわしい魔物、オーガの手によって……。
本来、この第一階層には居るはずのない魔物によってリスリィ・ガノブレードは全てを奪われたのである。
「――……ぐすっ、うぅぅ、セノア、み、皆ぁ……。ぐすっ、うぁああっ……‼」
全てを思いだしたとき、リスリィの瞳は潤み、涙がとめどなく溢れ出していた。
「わ、私に……。私に、もっと力があれば……‼ ~~~~~~~っ‼」
ギュッと唇から血が滲むほどきつく噛みしめ、自らの無力さを呪った。
蹂躙され、殺されていく仲間たちを前に何もできなかったこと……。
自らの無力さ、勇気のなさに絶望にも似た感情を覚えると同時に、狂おしいまでの力への渇望が……。千切れ冷たく固くなったセノアの手のひらをギュッとその胸に抱きかかえながら声を殺して泣き続けた。
――と、
「ぁ――あああああっ‼」
「……――えっ? う、嘘……。ま、まだ、誰か闘ってるっ⁉」
ふいに響いてきたそんな叫び声にリスリィは目を開いた。
「――ッ~~~~、くっ……‼」
いまだ背中から全身へと響く痛みに震える体に鞭打ちながらも、リスリィは何とか起き上がると、声がした方――薄暗い洞穴の中から外が見渡せる距離まで移動していく。
結果、そんな彼女の目に映り込んできたのは、
「ゴギュルルッ‼」
「……ハァッ、ハァッ、ッ……」
たった一人、オーガと対峙する赤毛の少年の姿であった。
「え? あ、あの子は?」
年のころは自分と同じく15~16といったところだろうか? だが、その顔には全く見覚えがなかった。
もしかしたら、自分たちと同じくオーガのことを知らずにやってきたのか、はたまた冒険者組合の要請で自分たちの救援に来てくれたのか?
いずれにしても名のある冒険者ならまだしも、あんな少年がたった一人であのオーガ相手にどうこうできるとは到底思えなかった。
案の定、危惧した通り今まさに絶体絶命の状況――少年は地面へとへたり込み、オーガがその凶悪な爪でもって少年へ襲い掛からんとしていた。
「――――‼」
そしてついにリスリィが見つめる中、オーガの爪が少年の命を刈り取るべく頭目掛けて振り下ろされていく。
――ブォンッ‼
「だ、駄目っ、に、逃げ――」
間に合わない、そう思いつつも、声にならない叫びを上げようとしたその時だった。
「ぅ――うわぁああああああああああああああああああああっ‼」
――ビュンビュンビュンビュンビュンッ‼
「て……?」
そんな少年の雄叫びにも似た声とともに風切り音が鳴り響くや、
ブシャアアアアアアッ‼
オーガのドス黒い緑色の背中越しに見るも鮮やかな無数の赤い閃光のようなものが走ったかと思えば、次の刹那、噴水のように赤黒い血を吐き噴き出しながらソレは幾つかの肉片へと形を変えていった。
「…………え? う、嘘……」
唖然として見守る中、少年の動きは尚止まらない――
「――うわぁあああああああああああああああああああああああああっ‼」
またしても少年が吠えるのと同時に、再び剣が瞬き、
――ビュンビュンビュンビュンビュンッ‼
緑色の肉の塊は少年の剣によってそこから更に幾重にも寸断され、最早原形すら留めないまでに斬り刻まれていった。
結局、その場に残されたのは剣が届かなかったことによって難を逃れた(?)オーガの膝下部分と大量の血の海の中、赤黒い返り血に染まった少年の姿であった。
「……――す、凄い……」
ペタンッ……。
まるで腰が抜けたようにその場に膝から崩れ落ちるリスリィ……。
言葉を発することもできず、只々じっと少年を見つめていた……。
「………………」
自分たちでは全く敵わなかったあのオーガをいとも簡単に両断してしまった少年の姿に、自分が――それこそリスリィが狂おしいまでに欲した圧倒的なまでの力を感じながら。
「……っ……‼」
と、知らず知らずのうちに、無意識にもリスリィは少年に向かって手を伸ばしていた。
「……――あ、あの、わ、私……。あ、あなたの……――」
その姿はまるで力なきものが必死に足掻き苦しみぬいた末、突如目の前に現れた救いの糸を掴もうとするがごとく……。
――だが、
ぐらっ……。
「……え? っ……――」
そこまで張っていた緊張の糸が途切れたのか、はたまた忘れかけていた痛みがぶり返したことによる作用か……。目隠しでもされたかのように突然目の前が真っ暗になったかと思えば、眠るようにその場に倒れ込んでしまう。
結局、リスリィ・ガノブレードの声は少年へと届くことはなく、彼女の意識はそこで途絶えた。
「――……ッ、……え、ッ……‼」
耳に届いたざわめきに少女は目を開いた。……否、意識を取り戻した、といった方が正しいか……。
「……あれ? ここって……」
目を開けると薄暗い闇の中にごつごつとした岩壁……。
どうやら自分は地面へと仰向けになって倒れ込んでいるらしいことはわかった。
だが、何故こんなところに倒れ込んでいるのかがどうしても思い出せずにいた。
しばしその体勢のまま考えつつもとりあえず体を起こそうと試みるも、
――ズキンッ‼
「――痛っ!?」
上体を少し起こし上げただけでも鋭い痛みが走り、更にはどうしたことかまるで鉛のように重く体が動かなかった。
止むを得ず一人暗闇の中、何か手掛かりになるものはないかと唯一動かせた腕を伸ばしていく。
と、
ベシャッ
「?」
手にまとわりつくヌメッとした不快な感触を感じつつも、手探り状態に周囲を探ってみたところ、
――ドンッ!
伸ばした先で手の甲に何かが触れたのを感じた。
と、今度は必死にソレを手繰り寄せ、掴みとろうとしていく。
頑張って手を伸ばすが、中々上手くいかない……。
「……んしょ~~~っと、フフ♪」
こんな状態ながらもその行為自体が、まるで子供の頃にした宝探しのようで少しだけワクワクした。
――ガッ!
どうにかこうにか少女は掴み取ることに成功――と、まるで宝物でも見つけたかのように今度はソレを引き寄せ目の前へと近づけてくるも、
「――え?」
ソレを目にした瞬間、少女の顔は凍り付いた。
少女の瞳に映し出されたモノ――ソレは人間の手首であった。
それもあたかも強引にも引き千切られたかのような無残な状態の……。
「……え? ……――ッ⁉」
そんなあり得ない状況も、少女の目はある一点にのみ注がれていて……。
「……え? せ、セノ……ア……?」
その指先にはめられていた指輪には見覚えがあって……。
――ズキッ‼
「――うっ⁉」
直後、頭にズキンとした痛みが走った次の刹那、脳の中に一気に情報が流れ込んでくるかのように少女――リスリィ・ガノブレードは全てを思いだした。
「に――逃げろ、リスリィイイイイイイイイイイッ‼」
そう叫んだ直後、巨大な爪に肩から真っ二つに引き裂かれたラケル・スタンフォード……。
――ズキンッ‼
「ギャアアアアアアアアアアアッ⁉」
丁度鳩尾のあたりから鋭い牙が食い込み、生きたまま喰われていくセノア・マルグリッド……。
――ズキンッ‼
「おぐぇあああああああっ⁉」
倒れたところを踏み潰され、口から臓物を吐き出し殺されたガーヴィン・ハーモニット……。
ソレは正に阿鼻叫喚の地獄絵図そのものであった。
圧倒的捕食者の前に為す術なく蹂躙されていく仲間たち。
目の前で殺されていく仲間たちを前にしてもこれまで体験したことのない圧倒的なまでの恐怖に身がすくみ、リスリィは仲間を救い出すこともその場から逃げることもかなわなければ満足に動くことさえできなくなってしまっていた。
そしてリスリィ自身も茫然と立ち尽くしていたところへ、投げつけられたセノアの躯諸共はるか後方へと吹き飛ばされ、背中から壁に体を強かに打ちつけられそのまま意識を失ってしまう。
こうしてラケル・スタンフォード擁する冒険者チーム・青き翼は、この瞬間をもって壊滅したのである。
そう、全てはこの忌まわしい魔物、オーガの手によって……。
本来、この第一階層には居るはずのない魔物によってリスリィ・ガノブレードは全てを奪われたのである。
「――……ぐすっ、うぅぅ、セノア、み、皆ぁ……。ぐすっ、うぁああっ……‼」
全てを思いだしたとき、リスリィの瞳は潤み、涙がとめどなく溢れ出していた。
「わ、私に……。私に、もっと力があれば……‼ ~~~~~~~っ‼」
ギュッと唇から血が滲むほどきつく噛みしめ、自らの無力さを呪った。
蹂躙され、殺されていく仲間たちを前に何もできなかったこと……。
自らの無力さ、勇気のなさに絶望にも似た感情を覚えると同時に、狂おしいまでの力への渇望が……。千切れ冷たく固くなったセノアの手のひらをギュッとその胸に抱きかかえながら声を殺して泣き続けた。
――と、
「ぁ――あああああっ‼」
「……――えっ? う、嘘……。ま、まだ、誰か闘ってるっ⁉」
ふいに響いてきたそんな叫び声にリスリィは目を開いた。
「――ッ~~~~、くっ……‼」
いまだ背中から全身へと響く痛みに震える体に鞭打ちながらも、リスリィは何とか起き上がると、声がした方――薄暗い洞穴の中から外が見渡せる距離まで移動していく。
結果、そんな彼女の目に映り込んできたのは、
「ゴギュルルッ‼」
「……ハァッ、ハァッ、ッ……」
たった一人、オーガと対峙する赤毛の少年の姿であった。
「え? あ、あの子は?」
年のころは自分と同じく15~16といったところだろうか? だが、その顔には全く見覚えがなかった。
もしかしたら、自分たちと同じくオーガのことを知らずにやってきたのか、はたまた冒険者組合の要請で自分たちの救援に来てくれたのか?
いずれにしても名のある冒険者ならまだしも、あんな少年がたった一人であのオーガ相手にどうこうできるとは到底思えなかった。
案の定、危惧した通り今まさに絶体絶命の状況――少年は地面へとへたり込み、オーガがその凶悪な爪でもって少年へ襲い掛からんとしていた。
「――――‼」
そしてついにリスリィが見つめる中、オーガの爪が少年の命を刈り取るべく頭目掛けて振り下ろされていく。
――ブォンッ‼
「だ、駄目っ、に、逃げ――」
間に合わない、そう思いつつも、声にならない叫びを上げようとしたその時だった。
「ぅ――うわぁああああああああああああああああああああっ‼」
――ビュンビュンビュンビュンビュンッ‼
「て……?」
そんな少年の雄叫びにも似た声とともに風切り音が鳴り響くや、
ブシャアアアアアアッ‼
オーガのドス黒い緑色の背中越しに見るも鮮やかな無数の赤い閃光のようなものが走ったかと思えば、次の刹那、噴水のように赤黒い血を吐き噴き出しながらソレは幾つかの肉片へと形を変えていった。
「…………え? う、嘘……」
唖然として見守る中、少年の動きは尚止まらない――
「――うわぁあああああああああああああああああああああああああっ‼」
またしても少年が吠えるのと同時に、再び剣が瞬き、
――ビュンビュンビュンビュンビュンッ‼
緑色の肉の塊は少年の剣によってそこから更に幾重にも寸断され、最早原形すら留めないまでに斬り刻まれていった。
結局、その場に残されたのは剣が届かなかったことによって難を逃れた(?)オーガの膝下部分と大量の血の海の中、赤黒い返り血に染まった少年の姿であった。
「……――す、凄い……」
ペタンッ……。
まるで腰が抜けたようにその場に膝から崩れ落ちるリスリィ……。
言葉を発することもできず、只々じっと少年を見つめていた……。
「………………」
自分たちでは全く敵わなかったあのオーガをいとも簡単に両断してしまった少年の姿に、自分が――それこそリスリィが狂おしいまでに欲した圧倒的なまでの力を感じながら。
「……っ……‼」
と、知らず知らずのうちに、無意識にもリスリィは少年に向かって手を伸ばしていた。
「……――あ、あの、わ、私……。あ、あなたの……――」
その姿はまるで力なきものが必死に足掻き苦しみぬいた末、突如目の前に現れた救いの糸を掴もうとするがごとく……。
――だが、
ぐらっ……。
「……え? っ……――」
そこまで張っていた緊張の糸が途切れたのか、はたまた忘れかけていた痛みがぶり返したことによる作用か……。目隠しでもされたかのように突然目の前が真っ暗になったかと思えば、眠るようにその場に倒れ込んでしまう。
結局、リスリィ・ガノブレードの声は少年へと届くことはなく、彼女の意識はそこで途絶えた。
0
お気に入りに追加
11
あなたにおすすめの小説
愚かな父にサヨナラと《完結》
アーエル
ファンタジー
「フラン。お前の方が年上なのだから、妹のために我慢しなさい」
父の言葉は最後の一線を越えてしまった。
その言葉が、続く悲劇を招く結果となったけど・・・
悲劇の本当の始まりはもっと昔から。
言えることはただひとつ
私の幸せに貴方はいりません
✈他社にも同時公開
(完結)醜くなった花嫁の末路「どうぞ、お笑いください。元旦那様」
音爽(ネソウ)
ファンタジー
容姿が気に入らないと白い結婚を強いられた妻。
本邸から追い出されはしなかったが、夫は離れに愛人を囲い顔さえ見せない。
しかし、3年と待たず離縁が決定する事態に。そして元夫の家は……。
*6月18日HOTランキング入りしました、ありがとうございます。
僕の家族は母様と母様の子供の弟妹達と使い魔達だけだよ?
闇夜の現し人(ヤミヨノウツシビト)
ファンタジー
ー 母さんは、「絶世の美女」と呼ばれるほど美しく、国の中で最も権力の強い貴族と呼ばれる公爵様の寵姫だった。
しかし、それをよく思わない正妻やその親戚たちに毒を盛られてしまった。
幸い発熱だけですんだがお腹に子が出来てしまった以上ここにいては危険だと判断し、仲の良かった侍女数名に「ここを離れる」と言い残し公爵家を後にした。
お母さん大好きっ子な主人公は、毒を盛られるという失態をおかした父親や毒を盛った親戚たちを嫌悪するがお母さんが日々、「家族で暮らしたい」と話していたため、ある出来事をきっかけに一緒に暮らし始めた。
しかし、自分が家族だと認めた者がいれば初めて見た者は跪くと言われる程の華の顔(カンバセ)を綻ばせ笑うが、家族がいなければ心底どうでもいいというような表情をしていて、人形の方がまだ表情があると言われていた。
『無能で無価値の稚拙な愚父共が僕の家族を名乗る資格なんて無いんだよ?』
さぁ、ここに超絶チートを持つ自分が認めた家族以外の生き物全てを嫌う主人公の物語が始まる。
〈念の為〉
稚拙→ちせつ
愚父→ぐふ
⚠︎注意⚠︎
不定期更新です。作者の妄想をつぎ込んだ作品です。
大切”だった”仲間に裏切られたので、皆殺しにしようと思います
騙道みりあ
ファンタジー
魔王を討伐し、世界に平和をもたらした”勇者パーティー”。
その一員であり、”人類最強”と呼ばれる少年ユウキは、何故か仲間たちに裏切られてしまう。
仲間への信頼、恋人への愛。それら全てが作られたものだと知り、ユウキは怒りを覚えた。
なので、全員殺すことにした。
1話完結ですが、続編も考えています。
美しい姉と痩せこけた妹
サイコちゃん
ファンタジー
若き公爵は虐待を受けた姉妹を引き取ることにした。やがて訪れたのは美しい姉と痩せこけた妹だった。姉が夢中でケーキを食べる中、妹はそれがケーキだと分からない。姉がドレスのプレゼントに喜ぶ中、妹はそれがドレスだと分からない。公爵はあまりに差のある姉妹に疑念を抱いた――
最弱英雄の魔王討伐!?
秋元智也
ファンタジー
普通の高校生である冴島遥。友達と乗り合わせたバスがいきなりの事故に遭い不遇の死を遂げてしまう。
そこに現れたのが神を名乗る白髪の老人。
老人に導かれるまま別の世界へと飛ばせれてしまったのである。
しかし、そこで遥を待っていた運命とは・・・。
イレギュラーから始まるポンコツハンター 〜Fランクハンターが英雄を目指したら〜
KeyBow
ファンタジー
遡ること20年前、世界中に突如として同時に多数のダンジョンが出現し、人々を混乱に陥れた。そのダンジョンから湧き出る魔物たちは、生活を脅かし、冒険者たちの誕生を促した。
主人公、市河銀治は、最低ランクのハンターとして日々を生き抜く高校生。彼の家計を支えるため、ダンジョンに潜り続けるが、その実力は周囲から「洋梨」と揶揄されるほどの弱さだ。しかし、銀治の心には、行方不明の父親を思う強い思いがあった。
ある日、クラスメイトの春森新司からレイド戦への参加を強要され、銀治は不安を抱えながらも挑むことを決意する。しかし、待ち受けていたのは予想外の強敵と仲間たちの裏切り。絶望的な状況で、銀治は新たなスキルを手に入れ、運命を切り開くために立ち上がる。
果たして、彼は仲間たちを救い、自らの運命を変えることができるのか?友情、裏切り、そして成長を描くアクションファンタジーここに始まる!
【完結】幼馴染に婚約破棄されたので、別の人と結婚することにしました
鹿乃目めの
恋愛
セヴィリエ伯爵令嬢クララは、幼馴染であるノランサス伯爵子息アランと婚約していたが、アランの女遊びに悩まされてきた。
ある日、アランの浮気相手から「アランは私と結婚したいと言っている」と言われ、アランからの手紙を渡される。そこには婚約を破棄すると書かれていた。
失意のクララは、国一番の変わり者と言われているドラヴァレン辺境伯ロイドからの求婚を受けることにした。
主人公が本当の愛を手に入れる話。
独自設定のファンタジーです。実際の歴史や常識とは異なります。
さくっと読める短編です。
※完結しました。ありがとうございました。
閲覧・いいね・お気に入り・感想などありがとうございます。
(次作執筆に集中するため、現在感想の受付は停止しております。感想を下さった方々、ありがとうございました)
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる