3 / 5
第1章~邂逅~
告白
しおりを挟む
昨日学年のマドンナ的存在である倍部美結から手淫部という謎の部活動に勧誘されたことなどすっかり忘れ、増田部翔は男子トイレで授業中の自分磨きに取り組んでいた。いつも通りゴールインを迎えると、後片付けを済ませてトイレの個室のドアを開ける。すると、
「今日もお勤めご苦労様」
ドアの向こうに立っていたのは倍部である。
「昨日の話覚えてる?部活に入ってくれるかどうかの返事まだもらってないんだけど」
「ああ、すまん。すっかり忘れてたわ」
昨日と同じ状況だ。
「普通の人がこれを見たらどこからつっこめばいいのか見当もつかないだろうな。おっとつっこむっていうのは下ネタじゃないから安心してくれ」
女子を前にして口が滑り、下品なことを言ってしまった。
「す、すまん!そういうつもりじゃないんだ!」
「別に気にしてないから大丈夫。ところで返事はどうなの?」
「いやぁ、実はあんまり部活に興味なくて」
倍部を傷つけてしまわないようにできるだけ気を使って断ろうとする。
「そう。ところで増田部君に伝えたいことがあるの」
倍部は少し言いづらそうにしてこちらの様子を上目使いでうかがっている。
「え?伝えたいこと?」
(なんだこの展開!?もしかして告白されるのか俺??)
「その、ええと」
いまだに言葉にする決心ができないようでスカートのすそをつまんでもじもじしている。こちらから何か言うこともできず無言の時間が少し続いた。しかし突然倍部は意を決して口を開いた。
「あなた授業中にオ〇ニーをしてることバレてるって知ってる?」
まさかの質問に驚きが隠せない。増田部を気付つけてしまうかもしれないということからこの質問をためらっていたようだ。
「え?嘘だろ?そんなこと誰にも言われたことないぜ」
「だってそもそもあんた友達いないでしょ?だから誰にも言われないの」
「そ、そ、そ、そんなことねえし!」
考えたくもない真実をストレートに言われ、つい口調が強くなってしまう。
「でも安心して。全員が気付いてるわけではないの。私を含めた一部の人が察知してるだけ。正確に言えば、ほとんどの人には気付かれないようにすることができている」
「気付かれないようにすることができている?どういうことだ?まるで俺の力のおかげで気付かれていないとでも言いたいのか?」
「その通りよ」
「まるで意味が分からんぞ!もっと詳しく教えてくれ」
「これ以上のことは教えられない。あなたが手淫部に入らない限りはね」
「分かった。入るから教えてくれ」
(こんなことをしていのがみんなにバレないためには仕方ない。秘密が分かった後、すぐにやめればいいだろう)
「それじゃあ教えてあげる。あなたは普通の人とは違う。あなたは異性人なの」
「俺が宇宙人だと?笑わせるなよ」
「そうじゃないの。あなたは地球人。異星人じゃなくて異性人なの」
「いや分かりにくいな。星じゃなくて性なのか。でも一体その異性人って何なんだよ?」
「異星人は普通の人が持っていない特殊な性能を使うことができるの」
「つまり超能力者ってことか?」
増田部は自分に思わぬ才能が眠っていることに期待して尋ねる。
「まあ、そういうことね。ただしその性能はすべて性欲に関連したものになっている」
「はあああああああああ。なんだよそれ!」
「今日もお勤めご苦労様」
ドアの向こうに立っていたのは倍部である。
「昨日の話覚えてる?部活に入ってくれるかどうかの返事まだもらってないんだけど」
「ああ、すまん。すっかり忘れてたわ」
昨日と同じ状況だ。
「普通の人がこれを見たらどこからつっこめばいいのか見当もつかないだろうな。おっとつっこむっていうのは下ネタじゃないから安心してくれ」
女子を前にして口が滑り、下品なことを言ってしまった。
「す、すまん!そういうつもりじゃないんだ!」
「別に気にしてないから大丈夫。ところで返事はどうなの?」
「いやぁ、実はあんまり部活に興味なくて」
倍部を傷つけてしまわないようにできるだけ気を使って断ろうとする。
「そう。ところで増田部君に伝えたいことがあるの」
倍部は少し言いづらそうにしてこちらの様子を上目使いでうかがっている。
「え?伝えたいこと?」
(なんだこの展開!?もしかして告白されるのか俺??)
「その、ええと」
いまだに言葉にする決心ができないようでスカートのすそをつまんでもじもじしている。こちらから何か言うこともできず無言の時間が少し続いた。しかし突然倍部は意を決して口を開いた。
「あなた授業中にオ〇ニーをしてることバレてるって知ってる?」
まさかの質問に驚きが隠せない。増田部を気付つけてしまうかもしれないということからこの質問をためらっていたようだ。
「え?嘘だろ?そんなこと誰にも言われたことないぜ」
「だってそもそもあんた友達いないでしょ?だから誰にも言われないの」
「そ、そ、そ、そんなことねえし!」
考えたくもない真実をストレートに言われ、つい口調が強くなってしまう。
「でも安心して。全員が気付いてるわけではないの。私を含めた一部の人が察知してるだけ。正確に言えば、ほとんどの人には気付かれないようにすることができている」
「気付かれないようにすることができている?どういうことだ?まるで俺の力のおかげで気付かれていないとでも言いたいのか?」
「その通りよ」
「まるで意味が分からんぞ!もっと詳しく教えてくれ」
「これ以上のことは教えられない。あなたが手淫部に入らない限りはね」
「分かった。入るから教えてくれ」
(こんなことをしていのがみんなにバレないためには仕方ない。秘密が分かった後、すぐにやめればいいだろう)
「それじゃあ教えてあげる。あなたは普通の人とは違う。あなたは異性人なの」
「俺が宇宙人だと?笑わせるなよ」
「そうじゃないの。あなたは地球人。異星人じゃなくて異性人なの」
「いや分かりにくいな。星じゃなくて性なのか。でも一体その異性人って何なんだよ?」
「異星人は普通の人が持っていない特殊な性能を使うことができるの」
「つまり超能力者ってことか?」
増田部は自分に思わぬ才能が眠っていることに期待して尋ねる。
「まあ、そういうことね。ただしその性能はすべて性欲に関連したものになっている」
「はあああああああああ。なんだよそれ!」
0
お気に入りに追加
0
あなたにおすすめの小説
百合ランジェリーカフェにようこそ!
楠富 つかさ
青春
主人公、下条藍はバイトを探すちょっと胸が大きい普通の女子大生。ある日、同じサークルの先輩からバイト先を紹介してもらうのだが、そこは男子禁制のカフェ併設ランジェリーショップで!?
ちょっとハレンチなお仕事カフェライフ、始まります!!
※この物語はフィクションであり実在の人物・団体・法律とは一切関係ありません。
表紙画像はAIイラストです。下着が生成できないのでビキニで代用しています。
校長先生の話が長い、本当の理由
フルーツパフェ
大衆娯楽
学校によっては、毎週聞かされることになる校長先生の挨拶。
学校で一番多忙なはずのトップの話はなぜこんなにも長いのか。
とあるテレビ番組で関連書籍が取り上げられたが、実はそれが理由ではなかった。
寒々とした体育館で長時間体育座りをさせられるのはなぜ?
なぜ女子だけが前列に集められるのか?
そこには生徒が知りえることのない深い闇があった。
新年を迎え各地で始業式が始まるこの季節。
あなたの学校でも、実際に起きていることかもしれない。
就職面接の感ドコロ!?
フルーツパフェ
大衆娯楽
今や十年前とは真逆の、売り手市場の就職活動。
学生達は賃金と休暇を貪欲に追い求め、いつ送られてくるかわからない採用辞退メールに怯えながら、それでも優秀な人材を発掘しようとしていた。
その業務ストレスのせいだろうか。
ある面接官は、女子学生達のリクルートスーツに興奮する性癖を備え、仕事のストレスから面接の現場を愉しむことに決めたのだった。
女子高生は卒業間近の先輩に告白する。全裸で。
矢木羽研
恋愛
図書委員の女子高生(小柄ちっぱい眼鏡)が、卒業間近の先輩男子に告白します。全裸で。
女の子が裸になるだけの話。それ以上の行為はありません。
取って付けたようなバレンタインネタあり。
カクヨムでも同内容で公開しています。
幼なじみとセックスごっこを始めて、10年がたった。
スタジオ.T
青春
幼なじみの鞠川春姫(まりかわはるひめ)は、学校内でも屈指の美少女だ。
そんな春姫と俺は、毎週水曜日にセックスごっこをする約束をしている。
ゆるいイチャラブ、そしてエッチなラブストーリー。
【ショートショート】おやすみ
樹(いつき)@作品使用時は作者名明記必須
恋愛
◆こちらは声劇用台本になりますが普通に読んで頂いても癒される作品になっています。
声劇用だと1分半ほど、黙読だと1分ほどで読みきれる作品です。
⚠動画・音声投稿サイトにご使用になる場合⚠
・使用許可は不要ですが、自作発言や転載はもちろん禁止です。著作権は放棄しておりません。必ず作者名の樹(いつき)を記載して下さい。(何度注意しても作者名の記載が無い場合には台本使用を禁止します)
・語尾変更や方言などの多少のアレンジはokですが、大幅なアレンジや台本の世界観をぶち壊すようなアレンジやエフェクトなどはご遠慮願います。
その他の詳細は【作品を使用する際の注意点】をご覧下さい。
小学生最後の夏休みに近所に住む2つ上のお姉さんとお風呂に入った話
矢木羽研
青春
「……もしよかったら先輩もご一緒に、どうですか?」
「あら、いいのかしら」
夕食を作りに来てくれた近所のお姉さんを冗談のつもりでお風呂に誘ったら……?
微笑ましくも甘酸っぱい、ひと夏の思い出。
※性的なシーンはありませんが裸体描写があるのでR15にしています。
※小説家になろうでも同内容で投稿しています。
※2022年8月の「第5回ほっこり・じんわり大賞」にエントリーしていました。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる