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生徒会庶務のお仕事!

生徒会庶務のお仕事!⑦

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「はあ……なにやってるんだろ、俺は」

 リンコ先輩が生徒会室を出ていったあと、俺もいずらくなり外に出たのだが、そのまま素直に家に帰る気もしないのでなんとなく歩いていると、元秘密基地にやって来ていた。
 今はベンチに寝そべりながら、あのときの答えやこれからどうしたらいいのかを考えている。
 あのときの俺の答えは間違っていると思うが最適解ではあったはずだ。
 では、何を間違えているのか?
 それだけが俺には分からなかった。
 きっと、それが分からないから俺はリンコ先輩にあんな顔をさせてしまったのだろう。
 本当にこのまま体育祭を延期させてしまってもいいのだろうか。そんな考えが脳裏をよぎったとき、視界の中で何かが光った。

「おっ、今日は星が綺麗だな」

 どうにも俺が考え事をしている間にすっかり日は落ちてしまったようで、視界には星の海が広がっていた。
 それにしても、大事な息子がこんな遅くまで家に帰ってこないのにメールの一つもしない母親とはどうなのだろう。妹からは「駅前のケーキ屋さんに限定ケーキがでてるらしいから買っておいて」と心配するメールが来ているというのに……いや、全然心配していないな。 
 妹に社会の厳しさを教えるためにもケーキは買わないでおこう。……別に、財布が寂しいからとかではない。……

「はあ……ダメだ。どうでもいいこと考えても何も思い付かない」

 会長さんとの挨拶運動をどうやってサボろうとか、演説で代理をたてられないかとか、くだらないことはいくらでも考え付くのに……

「はあ~……」
「ヒナ!……ゼェ……やっと、ハァハァ……見つけハァ……たよ!」

 俺がため息をつくと、何があったのか想像したくはないが、制服のいたるところに葉っぱや枝をつけた和泉さんが満身創痍といったようすで、やって来た。
 

  
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