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彼女たちの……
彼女たちの……④
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「あ、どうもこんにちは!」
いつものように挨拶を行っているのは、わたくしこと赤城 飛翔でございます。
特にネタも無いんで、おさらいコーナーにしますかね。
そんなわけで前回は映画を観ました!……急にホラー展開をしましたが……
「それでは、彼女たちの仲直り作戦午後の部どうぞ!」
あれ?このコーナーってこんなに話すこと少なかったですかね……?
俺たちは昼飯を食べた後に青葉さんが本を買いたい!と言い出したので本屋に行ったり、雛田さんがボーリングをしなきゃ終われない!と言い出しボーリングをしたり……とにかく遊びまくった。
「そろそろ外も暗くなりそうだし、次で最後かな?」
俺は作戦通りそう提案した。
「それなら、わたし行きたいところがあるんだけどいい?」
雛田さんも作戦通りにそう言う。
「わたしはもうしたいこと大体したんで良いですよ!暁さんはどうです?」
(……青葉さんは本当に好き勝手してたからなぁ……)
「わたしもいいよ」
みんなの賛同も得られたので俺たちはある場所に向かうことにした。
俺たちが着いた場所は、町の高台に位置する公園だった。そして、この公園は雛田さんと昴にとって初めて親友になって遊んだ場所であり……最後に親友として遊んだ場所でもある。……この思い出深い公園で最後の作戦を行う。
「ねえ、昴はこの公園覚えてる?」
雛田さんは意を決したように昴にそう聞いた。
「…………」
しかし、昴は下を向いて黙ってる。
「(頑張ってくれ、雛田さん!)」
俺と青葉さんは少し離れた場所で二人の成り行きを見守っている。
「……あはは、まあ昔のことだし覚えてないよね……実はここで遊んだことあるんだよ……」
雛田さんは辛そうだが何とか言葉を続ける。
「それで……昴に話があるんだけど……いいかな?」
「うん、大丈夫」
その言葉を聞いて雛田さんは鞄の中から日記帳を2つ取り出した。
「それって……」
昴はその日記帳を見て驚いている。……雛田さんが取り出した日記はどちらも同じものだが1つは新品で、もう1つは……
「う~ん……昴は覚えてないと思うけど、こっちの日記は今日買ったの、そろそろ昴の日記もいっぱいになるかなぁって思って……それでこっちの日記は……」
雛田さんがもう片方の、ボロボロの日記について話そうとすると……
「(……その日記は……)」
昴も何か話そうとしている。
「……取り敢えず……これは、わたしからのプレゼント!」
雛田さんは昴が何か話そうとしているのに気づかなかったのか先に日記を渡している。
「それで……その日記を読んだ上で……もし……もしもよかったら……私達……また親友として一緒にいられないかな……?」
雛田さんは何とか昴の親友に戻りたいと、自分の意思を伝えた。
「あとは昴がどうするかだな、大丈夫だろうか」
俺はそう呟いていた。
「きっと、大丈夫ですよ」
青葉さんはそう言ってくれる。俺はこのどうしようもない不安を何とか堪えて見守っていた。(……あの日記を読んだら……昴は……何て答えるのだろう……)
そうして、俺たちが見守っていると、昴が固く閉じていた口を開いた。
いつものように挨拶を行っているのは、わたくしこと赤城 飛翔でございます。
特にネタも無いんで、おさらいコーナーにしますかね。
そんなわけで前回は映画を観ました!……急にホラー展開をしましたが……
「それでは、彼女たちの仲直り作戦午後の部どうぞ!」
あれ?このコーナーってこんなに話すこと少なかったですかね……?
俺たちは昼飯を食べた後に青葉さんが本を買いたい!と言い出したので本屋に行ったり、雛田さんがボーリングをしなきゃ終われない!と言い出しボーリングをしたり……とにかく遊びまくった。
「そろそろ外も暗くなりそうだし、次で最後かな?」
俺は作戦通りそう提案した。
「それなら、わたし行きたいところがあるんだけどいい?」
雛田さんも作戦通りにそう言う。
「わたしはもうしたいこと大体したんで良いですよ!暁さんはどうです?」
(……青葉さんは本当に好き勝手してたからなぁ……)
「わたしもいいよ」
みんなの賛同も得られたので俺たちはある場所に向かうことにした。
俺たちが着いた場所は、町の高台に位置する公園だった。そして、この公園は雛田さんと昴にとって初めて親友になって遊んだ場所であり……最後に親友として遊んだ場所でもある。……この思い出深い公園で最後の作戦を行う。
「ねえ、昴はこの公園覚えてる?」
雛田さんは意を決したように昴にそう聞いた。
「…………」
しかし、昴は下を向いて黙ってる。
「(頑張ってくれ、雛田さん!)」
俺と青葉さんは少し離れた場所で二人の成り行きを見守っている。
「……あはは、まあ昔のことだし覚えてないよね……実はここで遊んだことあるんだよ……」
雛田さんは辛そうだが何とか言葉を続ける。
「それで……昴に話があるんだけど……いいかな?」
「うん、大丈夫」
その言葉を聞いて雛田さんは鞄の中から日記帳を2つ取り出した。
「それって……」
昴はその日記帳を見て驚いている。……雛田さんが取り出した日記はどちらも同じものだが1つは新品で、もう1つは……
「う~ん……昴は覚えてないと思うけど、こっちの日記は今日買ったの、そろそろ昴の日記もいっぱいになるかなぁって思って……それでこっちの日記は……」
雛田さんがもう片方の、ボロボロの日記について話そうとすると……
「(……その日記は……)」
昴も何か話そうとしている。
「……取り敢えず……これは、わたしからのプレゼント!」
雛田さんは昴が何か話そうとしているのに気づかなかったのか先に日記を渡している。
「それで……その日記を読んだ上で……もし……もしもよかったら……私達……また親友として一緒にいられないかな……?」
雛田さんは何とか昴の親友に戻りたいと、自分の意思を伝えた。
「あとは昴がどうするかだな、大丈夫だろうか」
俺はそう呟いていた。
「きっと、大丈夫ですよ」
青葉さんはそう言ってくれる。俺はこのどうしようもない不安を何とか堪えて見守っていた。(……あの日記を読んだら……昴は……何て答えるのだろう……)
そうして、俺たちが見守っていると、昴が固く閉じていた口を開いた。
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