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彼の怠惰な夏休み
彼の怠惰な夏休み①
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「あれ?もうわたくしの出番が?まだネタ探しに行けてないんですがね……」
少し困っているのはわたくしこと赤城飛翔でございます。
おかしいなぁ、新しい章に入ってからわたくしの出番だったはずなのに……え?もう新しい章に入ってるって?そんなまさか……本当ですね!これは、わたくし一本とられましたよ……
どうでもいいことですけど、可愛い子アンケートどうなったんですかね?夏休み前のことなんですっかり忘れてましたけど……果たして彼は誰に投票していたのか?
「それでは、彼の残りの夏休みをどうぞ!」
……次こそはネタ探しの旅にいきましょうかね……
「今日はなにしようかな~」
俺は大魔王の件が解決してからまたダメ人間生活に逆戻りしていた。言ってみれば昼間までダラダラ過ごしていた。栞に教えてもらっていた数学のテキストも終わり、昴もある程度勉強できるようになったので最近は家まで来ることも少なくなった……それに近々絵のコンテストみたいなものがあるらしくそれで忙しいようで一緒に遊びにも行けていない。……ちょっと寂しいよなぁ……そんなわけでやることもないので今日もダラダラしていた。
まあ、俺がダメ人間生活をしている理由はそれだけじゃないんだけどな……あの日由依に言われて俺は自分の本当に好きな人を考えているのだが中々誰か分からない……仲良くしているのは由依を除けば昴と栞の二人になるが、あの二人は何か違う気がする……う~ん誰なんだろう?
悩んでも良くないと思い、俺は気分転換に外に出ることにした。
「あつい……」
外に出たはいいが昼過ぎなのでアスファルトが熱せられてとにかく暑かった。さっき買ったばかりのアイスなんて溶けまくっていて半分くらい食べたところで地面に落ちてしまった……なにこれ?暑すぎでしょ、ちょっとエアコンの効いたところに避難しないと死んじゃうよ~……
ダメ人間になってしまった俺には厳しい暑さで取りあえず見つけた図書館に避難することにした。
「うんうん、やっぱりエアコンが効いた部屋が夏には一番だよね」
図書館に無事避難でき多少生き返ったので少し物色していた。
お!この本、大魔王がお勧めしてたやつだな、よし!今日はこのシリーズを読破してやるぞ~!
俺は早速その本を取って席を探しに行った。
夏休みにわざわざ図書館に来る若者は少ないようで小さい子どもを連れた家族と受験生かな?学生が数人いるくらいだった。
勉強の邪魔をしたら悪いと思い学生とは反対の席に座ろうと目を向けたら、そこにはスーパー美少女が座って本を読んでいた。
その美少女は綺麗な姿勢で本を読み、ページを捲る指はスラッとして美しく。一見すると図書委員のように真面目そうに見えるが時折本を見てクスッと笑う笑顔がハツラツとした元気な感じを想像させ、そのギャップが何とも言えない……
俺は美少女の前に座る勇気は無いので斜め前に座ろうと近づくと……
「こんなところでなにしてるの……変態さん?」
「(図書館ではお静かに……って、ダーリンじゃないですか!それにわたし変態じゃないですよ!本能に従っているだけですから)」
変態さんはマナーを守って静かにそう言った。
「(それを変態って言うんだよ!)」
「(じゃあ変態でもいいですよ~飛翔さんは変態がお好きなんですか?)」
俺が美少女だと思っていたのは……いや、見た目だけは良いんだよ、この変態さん……只の美少女ではなく、自他共に認める変態、青葉栞だった。
少し困っているのはわたくしこと赤城飛翔でございます。
おかしいなぁ、新しい章に入ってからわたくしの出番だったはずなのに……え?もう新しい章に入ってるって?そんなまさか……本当ですね!これは、わたくし一本とられましたよ……
どうでもいいことですけど、可愛い子アンケートどうなったんですかね?夏休み前のことなんですっかり忘れてましたけど……果たして彼は誰に投票していたのか?
「それでは、彼の残りの夏休みをどうぞ!」
……次こそはネタ探しの旅にいきましょうかね……
「今日はなにしようかな~」
俺は大魔王の件が解決してからまたダメ人間生活に逆戻りしていた。言ってみれば昼間までダラダラ過ごしていた。栞に教えてもらっていた数学のテキストも終わり、昴もある程度勉強できるようになったので最近は家まで来ることも少なくなった……それに近々絵のコンテストみたいなものがあるらしくそれで忙しいようで一緒に遊びにも行けていない。……ちょっと寂しいよなぁ……そんなわけでやることもないので今日もダラダラしていた。
まあ、俺がダメ人間生活をしている理由はそれだけじゃないんだけどな……あの日由依に言われて俺は自分の本当に好きな人を考えているのだが中々誰か分からない……仲良くしているのは由依を除けば昴と栞の二人になるが、あの二人は何か違う気がする……う~ん誰なんだろう?
悩んでも良くないと思い、俺は気分転換に外に出ることにした。
「あつい……」
外に出たはいいが昼過ぎなのでアスファルトが熱せられてとにかく暑かった。さっき買ったばかりのアイスなんて溶けまくっていて半分くらい食べたところで地面に落ちてしまった……なにこれ?暑すぎでしょ、ちょっとエアコンの効いたところに避難しないと死んじゃうよ~……
ダメ人間になってしまった俺には厳しい暑さで取りあえず見つけた図書館に避難することにした。
「うんうん、やっぱりエアコンが効いた部屋が夏には一番だよね」
図書館に無事避難でき多少生き返ったので少し物色していた。
お!この本、大魔王がお勧めしてたやつだな、よし!今日はこのシリーズを読破してやるぞ~!
俺は早速その本を取って席を探しに行った。
夏休みにわざわざ図書館に来る若者は少ないようで小さい子どもを連れた家族と受験生かな?学生が数人いるくらいだった。
勉強の邪魔をしたら悪いと思い学生とは反対の席に座ろうと目を向けたら、そこにはスーパー美少女が座って本を読んでいた。
その美少女は綺麗な姿勢で本を読み、ページを捲る指はスラッとして美しく。一見すると図書委員のように真面目そうに見えるが時折本を見てクスッと笑う笑顔がハツラツとした元気な感じを想像させ、そのギャップが何とも言えない……
俺は美少女の前に座る勇気は無いので斜め前に座ろうと近づくと……
「こんなところでなにしてるの……変態さん?」
「(図書館ではお静かに……って、ダーリンじゃないですか!それにわたし変態じゃないですよ!本能に従っているだけですから)」
変態さんはマナーを守って静かにそう言った。
「(それを変態って言うんだよ!)」
「(じゃあ変態でもいいですよ~飛翔さんは変態がお好きなんですか?)」
俺が美少女だと思っていたのは……いや、見た目だけは良いんだよ、この変態さん……只の美少女ではなく、自他共に認める変態、青葉栞だった。
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