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第八章 お披露目会の後始末
その15 ふしぎな絵本、その後のお話
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15
「北風のむこうの、しあわせの国」
あたし、アイリス・リデル・ティス・ラゼルは、自分でも驚いていた。
「おや、それは何かな?」
アルナシルさんの紫水晶のような目が、キラリと光を宿した。
青竜さまと白竜さまがたを「義父上」「義母上」と呼んだ超絶美形青年。
そんな人が、あたしみたいな幼女が何気なくつぶやいたことに注意を向けるなんて思わなかったのだ。
「はい、絵本の題名なんです。カルナックお師匠さまにいただいたの」
「絵本? どんなお話なのかな」
背の高いアルナシルさまは、腰を落とし、膝をついて、あたしの目線に合わせた。
とても優しい笑みを浮かべて。
やっぱり、星辰神殿の大神官、シャンティ・アイリさまに、雰囲気が似てる?
髪や目の色も違うけど。
なんとなく、大神官さまのほうが、柔らかい印象で、若いかな?
「すごいんです、お師匠さまの絵本!」
あたしは「ぐっ」と、にぎりこぶしをつくって、うったえた。
カルナックお師匠さまにいただいた絵本は、どれもふしぎなの。
ページを開くと光がさして、音楽が聞こえたり、においがしたり。さしえが動いたり。
魔法がかかっているに違いないの。
エステリオ叔父さまになんどもくりかえし読んでもらったから、どのお話も、よく覚えているわ。
「とおいとおい、北風のやってくるところの、もっと向こうに。むかし、さびしい王子さまがいました」
※
むかしむかし、遠い北の果てに、とてもふしあわせな、さびしい王子さまがいました。
王子さまには、のろいがかかっていて、
雪と氷にとざされた土地を、長い長い間、たったひとりで、さまよっていたのです。
よこたわり、身を休めることもありません。
のんだり、たべたりすることも。
はてしない吹雪のなかをさまよう王子さま。
のろいは、王子さまのお父さま、北の王さまが、精霊さまとの約束を破ったから。
王さまのご先祖さまは優しく、こころのきれいなひとでしたから、この国も、はじまりのころは精霊さまのご加護を受け、イル・リリヤ女神さまがお遣わしになった、火をつかさどる赤竜のおかげで一年中あたたかく、作物もよく育ち、みんな幸せに暮らしていたのです。
けれど、国ができてから四百年と少し、過ぎたころ。
何代目かの王さまが、お后さまをなくして、遠い南の国から二番目のお后様をむかえたあと、人が変わって、まわりの大臣たちの言う通りに動くようになってしまった。
それまでは精霊をうやまい、真月(まなづき)の女神イル・リリヤさまと父なる太陽神ソレスさまを信じていたのに、太陽と月の神殿をこわして、神官たちを追い出したの。
「やめてください父上、せめて月の神殿をもとどおりにして、精霊への信仰を民にゆるしてください。すべての加護を失ってしまっては、人々は生きていけません」
二人の王子さまたちは王さまを止めようとしたけれど、聞き入れてもらえなかったのです。
上の王子さまは、罰としてひどく鞭打たれたために、右手が動かなくなっても、弟王子をかばって、乳母の子に託して国から逃がしました。
自分はひとり、壊れた神殿に行って神さまと精霊さまにおわびします。
ついに精霊さまは、王さまと、王さまを操ろうとしていたお后と大臣たちに、さばきをくだしました。
大地が揺れ、割れて、悪い心を持った人たちをすべて飲み込んだのです。
北の国に加護を与えていた竜たちも、去っていきます。
そして大地は、もとの、雪と氷に覆われ凍てつく土地にもどってしまったのです。
神殿で祈っていた王子さまだけが、果てしない雪原を、さまよっている。
精霊と、太陽と月の神に、わびながら。
「その絵本はね、王子さまが雪の中をさまよっているところでは、つめたい風や、雪が飛んでくるの。ねえ、すごいでしょ!? だから、あたし、絵本を読んでくれてるエステリオ叔父さまに、こわいわねって。精霊さまとの約束を破るって、とても恐ろしいことなのねって、言ってたの」
「ほんとうだね」
「でしょう! でもね、だいじょうぶなの」
「だいじょうぶ?」
「長い間、雪の中をさまよった王子さまは、さいごに、大きなお屋敷にたどりついて、中に入れてもらって。そこは、赤い竜の、ルーフスの、おうちだったのよ! かんげいされて、たべものや、のみものをいただいたの」
「それは、幸運だったね」
「そうなの。でも、王子さまは、なにを食べても、飲んでも、味がしないの」
「……そうか」
真っ白な髪をうなじで束ねた、長身で浅黒い肌の青年。その目は紫水晶のよう。
アイリスにとっては異国風の……エルレーン公国のものではない服に身を包んでいる。たっぷりとゆとりを持った厚手の上衣で、袖口は詰まっている。ズボンも足首のところはひもで締めてあった。靴は柔らかな獣の皮でつくられた半長靴だ。
おそらくエルレーン公国よりも涼しい国からきたのだろう。
「でも、最後の最後では、王子さまは、しあわせになるのよ! おはなしは、そうでなくちゃいけないの」
アイリスは強く主張する。
お話は、ハッピーエンドでなくちゃいけないのよ。
「ルーフスからもらった聖なる泉の水を飲んだ王子さまは、精霊さまのお声を聞いたのよ」
精霊さまは、おっしゃった。
王子さまの祈りが届いた。
やりなおしてごらん。
そして、
気が付いたら、王子さまは、玉座にいたのでした。
王さまとお后さま、おそばに仕えていたものたちは、地震で亡くなったというのです。
お城は崩れていまあしたが、神殿は無事でした。
新しい王さまになってほしいと、人々は願います。
けれど王子さまは、まだ、じぶんが王さまになることはできないと思っていました。
国は、まだ、赤い竜の加護までは失っていません。
けれど、少しずつ、干ばつや、飢饉がおこり、生活は苦しくなっていきます。
王子さまは、お城から出て、小さな建物に寝泊まりし、人々のくらしを見に行きます。
先代の王さまが追い出した神官さまたちをさがして、神殿を立て直します。
そして、あるとき。
王子さまは、精霊さまのお告げをうけました。
祈りにこたえ、全てをいやす、聖女をつかわす、と。
立て直された神殿を訪れた王子さまは、青い竜の背にのってやってきた美しい少女に出会ったのでした。
聖女さまの足が地面につくと、たちまち、緑の草や木々が、息を吹き返しました。
泉が生まれ、きれいな水が流れ出します。
枯れていた河に水が戻ります。
緑の戻った木々の枝には、たわわに果物がみのります。
さらに、聖女さまの手が触れると、動かなくなっていた王子さまの右手は、元通りになったのでした。
こうして、王子さまの苦難は終わりました。
王子さまは聖女さまと結婚して、新しい王さまになりました。
結婚式には、赤い竜と青い竜、それから白、銀色、黒い竜たちもやってきて、空で舞い踊りました。
とおい国の神殿に入って、りっぱな大神官になっていた弟王子も、お祝いにかけつけました。
それから、ずっと。
寂しかった王子さまは聖女さまと、いつまでもいつまでも、幸せにくらしているのです。
そこへは、精霊さまのお許しを得た、心のきれいなひとしか、入ることはできません。
その土地は、こう呼ばれているのです。
北風の向こうの幸せの国、と。
「北風のむこうの、しあわせの国」
あたし、アイリス・リデル・ティス・ラゼルは、自分でも驚いていた。
「おや、それは何かな?」
アルナシルさんの紫水晶のような目が、キラリと光を宿した。
青竜さまと白竜さまがたを「義父上」「義母上」と呼んだ超絶美形青年。
そんな人が、あたしみたいな幼女が何気なくつぶやいたことに注意を向けるなんて思わなかったのだ。
「はい、絵本の題名なんです。カルナックお師匠さまにいただいたの」
「絵本? どんなお話なのかな」
背の高いアルナシルさまは、腰を落とし、膝をついて、あたしの目線に合わせた。
とても優しい笑みを浮かべて。
やっぱり、星辰神殿の大神官、シャンティ・アイリさまに、雰囲気が似てる?
髪や目の色も違うけど。
なんとなく、大神官さまのほうが、柔らかい印象で、若いかな?
「すごいんです、お師匠さまの絵本!」
あたしは「ぐっ」と、にぎりこぶしをつくって、うったえた。
カルナックお師匠さまにいただいた絵本は、どれもふしぎなの。
ページを開くと光がさして、音楽が聞こえたり、においがしたり。さしえが動いたり。
魔法がかかっているに違いないの。
エステリオ叔父さまになんどもくりかえし読んでもらったから、どのお話も、よく覚えているわ。
「とおいとおい、北風のやってくるところの、もっと向こうに。むかし、さびしい王子さまがいました」
※
むかしむかし、遠い北の果てに、とてもふしあわせな、さびしい王子さまがいました。
王子さまには、のろいがかかっていて、
雪と氷にとざされた土地を、長い長い間、たったひとりで、さまよっていたのです。
よこたわり、身を休めることもありません。
のんだり、たべたりすることも。
はてしない吹雪のなかをさまよう王子さま。
のろいは、王子さまのお父さま、北の王さまが、精霊さまとの約束を破ったから。
王さまのご先祖さまは優しく、こころのきれいなひとでしたから、この国も、はじまりのころは精霊さまのご加護を受け、イル・リリヤ女神さまがお遣わしになった、火をつかさどる赤竜のおかげで一年中あたたかく、作物もよく育ち、みんな幸せに暮らしていたのです。
けれど、国ができてから四百年と少し、過ぎたころ。
何代目かの王さまが、お后さまをなくして、遠い南の国から二番目のお后様をむかえたあと、人が変わって、まわりの大臣たちの言う通りに動くようになってしまった。
それまでは精霊をうやまい、真月(まなづき)の女神イル・リリヤさまと父なる太陽神ソレスさまを信じていたのに、太陽と月の神殿をこわして、神官たちを追い出したの。
「やめてください父上、せめて月の神殿をもとどおりにして、精霊への信仰を民にゆるしてください。すべての加護を失ってしまっては、人々は生きていけません」
二人の王子さまたちは王さまを止めようとしたけれど、聞き入れてもらえなかったのです。
上の王子さまは、罰としてひどく鞭打たれたために、右手が動かなくなっても、弟王子をかばって、乳母の子に託して国から逃がしました。
自分はひとり、壊れた神殿に行って神さまと精霊さまにおわびします。
ついに精霊さまは、王さまと、王さまを操ろうとしていたお后と大臣たちに、さばきをくだしました。
大地が揺れ、割れて、悪い心を持った人たちをすべて飲み込んだのです。
北の国に加護を与えていた竜たちも、去っていきます。
そして大地は、もとの、雪と氷に覆われ凍てつく土地にもどってしまったのです。
神殿で祈っていた王子さまだけが、果てしない雪原を、さまよっている。
精霊と、太陽と月の神に、わびながら。
「その絵本はね、王子さまが雪の中をさまよっているところでは、つめたい風や、雪が飛んでくるの。ねえ、すごいでしょ!? だから、あたし、絵本を読んでくれてるエステリオ叔父さまに、こわいわねって。精霊さまとの約束を破るって、とても恐ろしいことなのねって、言ってたの」
「ほんとうだね」
「でしょう! でもね、だいじょうぶなの」
「だいじょうぶ?」
「長い間、雪の中をさまよった王子さまは、さいごに、大きなお屋敷にたどりついて、中に入れてもらって。そこは、赤い竜の、ルーフスの、おうちだったのよ! かんげいされて、たべものや、のみものをいただいたの」
「それは、幸運だったね」
「そうなの。でも、王子さまは、なにを食べても、飲んでも、味がしないの」
「……そうか」
真っ白な髪をうなじで束ねた、長身で浅黒い肌の青年。その目は紫水晶のよう。
アイリスにとっては異国風の……エルレーン公国のものではない服に身を包んでいる。たっぷりとゆとりを持った厚手の上衣で、袖口は詰まっている。ズボンも足首のところはひもで締めてあった。靴は柔らかな獣の皮でつくられた半長靴だ。
おそらくエルレーン公国よりも涼しい国からきたのだろう。
「でも、最後の最後では、王子さまは、しあわせになるのよ! おはなしは、そうでなくちゃいけないの」
アイリスは強く主張する。
お話は、ハッピーエンドでなくちゃいけないのよ。
「ルーフスからもらった聖なる泉の水を飲んだ王子さまは、精霊さまのお声を聞いたのよ」
精霊さまは、おっしゃった。
王子さまの祈りが届いた。
やりなおしてごらん。
そして、
気が付いたら、王子さまは、玉座にいたのでした。
王さまとお后さま、おそばに仕えていたものたちは、地震で亡くなったというのです。
お城は崩れていまあしたが、神殿は無事でした。
新しい王さまになってほしいと、人々は願います。
けれど王子さまは、まだ、じぶんが王さまになることはできないと思っていました。
国は、まだ、赤い竜の加護までは失っていません。
けれど、少しずつ、干ばつや、飢饉がおこり、生活は苦しくなっていきます。
王子さまは、お城から出て、小さな建物に寝泊まりし、人々のくらしを見に行きます。
先代の王さまが追い出した神官さまたちをさがして、神殿を立て直します。
そして、あるとき。
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祈りにこたえ、全てをいやす、聖女をつかわす、と。
立て直された神殿を訪れた王子さまは、青い竜の背にのってやってきた美しい少女に出会ったのでした。
聖女さまの足が地面につくと、たちまち、緑の草や木々が、息を吹き返しました。
泉が生まれ、きれいな水が流れ出します。
枯れていた河に水が戻ります。
緑の戻った木々の枝には、たわわに果物がみのります。
さらに、聖女さまの手が触れると、動かなくなっていた王子さまの右手は、元通りになったのでした。
こうして、王子さまの苦難は終わりました。
王子さまは聖女さまと結婚して、新しい王さまになりました。
結婚式には、赤い竜と青い竜、それから白、銀色、黒い竜たちもやってきて、空で舞い踊りました。
とおい国の神殿に入って、りっぱな大神官になっていた弟王子も、お祝いにかけつけました。
それから、ずっと。
寂しかった王子さまは聖女さまと、いつまでもいつまでも、幸せにくらしているのです。
そこへは、精霊さまのお許しを得た、心のきれいなひとしか、入ることはできません。
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