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第九章 アイリスとアイーダ
その2 銀の鏡が映し出す少女
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あたし、クリスタの目の前に在るのは大きな銀の鏡。
この国の貴族やお金持ちが使う鏡は、銀の表面を磨いたもので、装飾も豪華で雰囲気がすてきだ。なんといっても高級感にあふれてる。
銀の鏡が映し出すのは、リネン色の肌をし、華奢な肢体、細かく波打つ豊かな黒髪と、艶やかな黒い瞳が印象的な、幼い少女。
あたしは真剣に、自分の姿を見る。
他人から見てどうかしら。
客観的に観察するのは大事。
まあまあ見た目は合格ね。
自分で言うのもなんだけど、顔は可愛いんだもの。
まだ七歳の幼女だってとこが残念なところ。
足首まで覆う長袖のシルクドレスは、明るい青のサテン生地に白いシフォンをふわりと重ねたもの。
(こんな清純そうなきれいなものを、あたしは纏っていいの?)
長袖で肌の露出を控えめに仕立てられたドレスは、あたしが健康的というにはほど遠いくらい痩せ過ぎなのを隠してくれる。身体じゅうに残っていた切り傷や打撲のあとは消してもらえたけど。
スカートの両脇をつまんでひろげ、両手でそっと持ち上げて、会釈をする。
鏡の中の幼い少女は、上品に微笑んだ。
「はじめまして。わたくしはアイーダ・アンブロジオ・ロペス。こちらのお宅の遠縁にあたる者です。田舎から出てきまして、お世話になっておりますの」
これで、どうかしら?
首を傾げる。
このご挨拶で、だいじょうぶかな。
見た目が五、六歳くらいの七歳児の挨拶にしてはおとなっぽすぎる?
もう少し純真さを出す?
命の恩人である、このアンティグア家のご子息エルナト様に恥をかかせないようにしたいの。
エルナト様に初めて出会ったときは、天使様かと思ったわ。
それか、おとぎ話に出てくる白馬の王子様って、きっとこんな感じだって。それとも、人間じゃなくて尊い精霊様なのかな?
明るい金髪に、灰緑色の、神秘的な瞳をして、鼻筋のすっと通った、ものすごい美形な青年。
遠い昔の前世でも、こんな素敵な王子様はいなかったわ。
そのときエルナト様の隣には、煉瓦色の髪をした好青年っぽい人がいた。あの人は人が良さそうで純朴な……王子様じゃなかった。お兄さんって感じ?
親もなく身元も不明、そんな孤児を引き取ってくれたのがエルナト様で、あたしは幸運だった。
穴蔵に転がっていたことは覚えている。
屋外じゃないのに濡れた床は凍るようで寒くてがたがたふるえて、いつも飢えて、着ているものは服だか何だかわからないボロ布で、気まぐれに与えられる食べ物は腐ったにおいがしてた。
怒号を浴びせられ蹴られ殴られ、それかもっとひどいことを強要される。どこかに連れて行かれて戻ってこなかった顔見知り。それか戻ってきた時には身体のどこかがなくなっていたり。
何かに使われるために、死なない程度に、ただ飼われていた。
あたしはその中の一人だった。
変な男たちに連れて行かれそうになったのを全力であらがったら、それきり。
食事ぬき。蹴られても殴られても周囲は見て見ぬふり。口を出したら自分にお鉢が回ってくるようなところだったから。
体中が痛くて飢えてこごえて死にかけていた。
もうろうとして、意識はぼんやりしていた、その中で。
爆発音がして、強烈な光が差した。
全てが変わったのは、そのとき。
エルナト様や魔法使いの人たちが、そこを摘発するためにやってきたの。
大勢の子どもたちが保護された。
身元がわからない者は孤児院行きだろうと、誰かが言っていたのが聞こえた。あたしのような。
だろうなって、諦めがついた。
将来に希望を持ったことなんてなかった。
だけどエルナト様が、保護してくれたの。
ご友人の青年は、姪御さんがいるらしい。遊び相手になってやってくれないかって。
そんな、良いお家のご令嬢の遊び相手に? あり得ないけど、ご厚意はありがたく受け取った。
いい人なんだな。
期待はしていないけれど。
その後、アンティグア家にやってきてから、あたしの環境は大きく変化した。
すてきなご両親ときれいな妹さん、側仕えの人たち、メイドさんたち、小間使いの女の子も。
みんな、とってもかわいがってくれる。
溺愛されてる。こんなことあるの? 信じられないくらい、不思議な感じ。
先日会った、サファイアさんとルビーさんを思い出した。
知っているだけのことは話した。証言だって、いくらでもする。
あの穴蔵にいた奴らを壊滅させてくれるなら。
そんな日々が続いていた。
ご馳走をいただいて、甘やかされて、だんだん元気になってきて。
お作法の先生について、お勉強も教わって。
不思議でならないの。
まるでお嬢様みたいに扱われて……いいのかしら。
こんな、あたしが……。
※
「クリスティーナ・アイーダ。お客様がおいでですよ」
エルナト様のお母様、アウラ様が自ら、あたしを呼びに来てくれた。
「はい。お母さま」
できるかぎり嬉しそうに(嬉しい気持ちは本当のこと)笑顔で、あたしは応える。
アウラ様は、お母さまと呼ばないと、すごく悲しそうな顔をするの。
だから、あたしは思いっきり甘えることにしている。
ご恩に報いるためにも。
美人で優しくて清らかなアウラお母様。
厳格で、けれど親身になってくださる、信頼できる大人の、エルナンドお父様。
お二人は、今世の実の親からは与えられなかった愛情を、惜しみなく注いでくれる。
エルナト様も、妹のヴィーア・マルファ様も、とても温かくて優しくて。
あたしは……白い鳥の中に混じった黒い鳥なのに。
罪悪感で胸が痛む。
あたしは「きれい」じゃ、ないのに。
「クリスティーナ・アイーダ。お客さまが客間でお待ちかねよ。すごい方たちなのよ」
お母様は上機嫌だ。
「魔道士教会の長、漆黒の魔法使いカルナック様と、深緑(しんりょく)のコマラパ老師様よ」
たしかに、すごい方たちのようだ。
サファイアさんたちから、名前を聞いたことがある。
お会いするのは、初めて。
あたし、クリスタの目の前に在るのは大きな銀の鏡。
この国の貴族やお金持ちが使う鏡は、銀の表面を磨いたもので、装飾も豪華で雰囲気がすてきだ。なんといっても高級感にあふれてる。
銀の鏡が映し出すのは、リネン色の肌をし、華奢な肢体、細かく波打つ豊かな黒髪と、艶やかな黒い瞳が印象的な、幼い少女。
あたしは真剣に、自分の姿を見る。
他人から見てどうかしら。
客観的に観察するのは大事。
まあまあ見た目は合格ね。
自分で言うのもなんだけど、顔は可愛いんだもの。
まだ七歳の幼女だってとこが残念なところ。
足首まで覆う長袖のシルクドレスは、明るい青のサテン生地に白いシフォンをふわりと重ねたもの。
(こんな清純そうなきれいなものを、あたしは纏っていいの?)
長袖で肌の露出を控えめに仕立てられたドレスは、あたしが健康的というにはほど遠いくらい痩せ過ぎなのを隠してくれる。身体じゅうに残っていた切り傷や打撲のあとは消してもらえたけど。
スカートの両脇をつまんでひろげ、両手でそっと持ち上げて、会釈をする。
鏡の中の幼い少女は、上品に微笑んだ。
「はじめまして。わたくしはアイーダ・アンブロジオ・ロペス。こちらのお宅の遠縁にあたる者です。田舎から出てきまして、お世話になっておりますの」
これで、どうかしら?
首を傾げる。
このご挨拶で、だいじょうぶかな。
見た目が五、六歳くらいの七歳児の挨拶にしてはおとなっぽすぎる?
もう少し純真さを出す?
命の恩人である、このアンティグア家のご子息エルナト様に恥をかかせないようにしたいの。
エルナト様に初めて出会ったときは、天使様かと思ったわ。
それか、おとぎ話に出てくる白馬の王子様って、きっとこんな感じだって。それとも、人間じゃなくて尊い精霊様なのかな?
明るい金髪に、灰緑色の、神秘的な瞳をして、鼻筋のすっと通った、ものすごい美形な青年。
遠い昔の前世でも、こんな素敵な王子様はいなかったわ。
そのときエルナト様の隣には、煉瓦色の髪をした好青年っぽい人がいた。あの人は人が良さそうで純朴な……王子様じゃなかった。お兄さんって感じ?
親もなく身元も不明、そんな孤児を引き取ってくれたのがエルナト様で、あたしは幸運だった。
穴蔵に転がっていたことは覚えている。
屋外じゃないのに濡れた床は凍るようで寒くてがたがたふるえて、いつも飢えて、着ているものは服だか何だかわからないボロ布で、気まぐれに与えられる食べ物は腐ったにおいがしてた。
怒号を浴びせられ蹴られ殴られ、それかもっとひどいことを強要される。どこかに連れて行かれて戻ってこなかった顔見知り。それか戻ってきた時には身体のどこかがなくなっていたり。
何かに使われるために、死なない程度に、ただ飼われていた。
あたしはその中の一人だった。
変な男たちに連れて行かれそうになったのを全力であらがったら、それきり。
食事ぬき。蹴られても殴られても周囲は見て見ぬふり。口を出したら自分にお鉢が回ってくるようなところだったから。
体中が痛くて飢えてこごえて死にかけていた。
もうろうとして、意識はぼんやりしていた、その中で。
爆発音がして、強烈な光が差した。
全てが変わったのは、そのとき。
エルナト様や魔法使いの人たちが、そこを摘発するためにやってきたの。
大勢の子どもたちが保護された。
身元がわからない者は孤児院行きだろうと、誰かが言っていたのが聞こえた。あたしのような。
だろうなって、諦めがついた。
将来に希望を持ったことなんてなかった。
だけどエルナト様が、保護してくれたの。
ご友人の青年は、姪御さんがいるらしい。遊び相手になってやってくれないかって。
そんな、良いお家のご令嬢の遊び相手に? あり得ないけど、ご厚意はありがたく受け取った。
いい人なんだな。
期待はしていないけれど。
その後、アンティグア家にやってきてから、あたしの環境は大きく変化した。
すてきなご両親ときれいな妹さん、側仕えの人たち、メイドさんたち、小間使いの女の子も。
みんな、とってもかわいがってくれる。
溺愛されてる。こんなことあるの? 信じられないくらい、不思議な感じ。
先日会った、サファイアさんとルビーさんを思い出した。
知っているだけのことは話した。証言だって、いくらでもする。
あの穴蔵にいた奴らを壊滅させてくれるなら。
そんな日々が続いていた。
ご馳走をいただいて、甘やかされて、だんだん元気になってきて。
お作法の先生について、お勉強も教わって。
不思議でならないの。
まるでお嬢様みたいに扱われて……いいのかしら。
こんな、あたしが……。
※
「クリスティーナ・アイーダ。お客様がおいでですよ」
エルナト様のお母様、アウラ様が自ら、あたしを呼びに来てくれた。
「はい。お母さま」
できるかぎり嬉しそうに(嬉しい気持ちは本当のこと)笑顔で、あたしは応える。
アウラ様は、お母さまと呼ばないと、すごく悲しそうな顔をするの。
だから、あたしは思いっきり甘えることにしている。
ご恩に報いるためにも。
美人で優しくて清らかなアウラお母様。
厳格で、けれど親身になってくださる、信頼できる大人の、エルナンドお父様。
お二人は、今世の実の親からは与えられなかった愛情を、惜しみなく注いでくれる。
エルナト様も、妹のヴィーア・マルファ様も、とても温かくて優しくて。
あたしは……白い鳥の中に混じった黒い鳥なのに。
罪悪感で胸が痛む。
あたしは「きれい」じゃ、ないのに。
「クリスティーナ・アイーダ。お客さまが客間でお待ちかねよ。すごい方たちなのよ」
お母様は上機嫌だ。
「魔道士教会の長、漆黒の魔法使いカルナック様と、深緑(しんりょく)のコマラパ老師様よ」
たしかに、すごい方たちのようだ。
サファイアさんたちから、名前を聞いたことがある。
お会いするのは、初めて。
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