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第七章 アイリス六歳
その28 アフタヌーンティー(4)セーフルーム(アイリス視点)
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28
あたし、アイリス・リデル・ティス・ラゼルは、エステリオ叔父さまと、サファイアさん、ルビーさんと一緒に、セーフルームにいます。叔父さまの書斎兼、魔法を訓練するときに使ってる隠し部屋のこと。
ちなみにパオラさんとパウルくんは別室にいて、親代わりのギィおじさんと、シェーラザードさんに甘えているところ。時間がくるまで休んだり、遊んでもらってる。
そろそろ午後のお茶会が始まる。
あたしはお茶会の終わり頃に顔を出す予定なの。カルナックお師匠さまは「主役は最後に登場するものだよ」って笑った。
「紅白歌合戦のトリだよね」なんてぽろっと呟いたのは聞かなかったことにしたい。
今回、全面協力してくれてる魔導士協会の人たちとサファイアさんは連絡を取り合っていて、お茶会の会場のことも把握してくれているので安心。
……だったはず、だけど。
アクシデントが起こった。
招待客の一人、エドモント商会の会長さんが同伴していたお子さんが、倒れたの。
緊急事態ということで手当てのために運び込まれたのは、あたしとエステリオ叔父さまがいるセーフルーム。
カルナックさまもいらして、サファイアさん、ルビーさんと、診断をしている。
八歳の男の子で、意識不明の状態だった。
「お師匠様、これやばいやつ!」
ルビーさんが鋭い声を発した。
「毒か」
カルナックさまも察していたみたい。
「遅効性の毒です。ひと瓶あければ今夜のうちに死に至ります。この子が飲んだ酒を持ち込んだのはエドモント商会会長、本人だということですが。何者かが細工した可能性が高いですね」
サファイアさんが診断した。彼女は毒、薬全般に詳しい。
「なるほど。子どもだから今倒れたが、成人である父親が飲んでいたら、晩餐会を終えてから症状が出るように仕込まれたか」
カルナックさまは、眉をひそめ。
それから、くすっと笑った。
「この私の差配する晩餐会で、やらかしてくれる。破滅願望でもあるのかな? 黒幕は。これは、報復をしないことには……」
「お師匠様! アイリスを怖がらせないでください」
エステリオ叔父さまが声を上げた。
「ああ、悪いね。君たち、この件では、毒のことはまだ伏せておいてくれ。幼い子どもが、うっかり間違えて父親の酒を飲んでしまって倒れたということで通すから。ところでエステリオ・アウル。アイリスを安心させてあげるのは君の役目だからね?」
この事件は、カルナックさまのやることだから、ただではすまなかったのです。
マクシミリアン君という名前だった、彼は、起き上がれるまでに回復はしたのだけれど。
カルナックお師匠さまに心服して、(というより、恋してるよね?)騎士になると誓ったのです。
「まさか、あんな小さい子に、騎士の誓いをさせるとは思いませんでしたよ」
こうおっしゃったのは、エルナトさま。
「おや、今さら。ところでどうした、エルナト、君には捕獲したヒューゴー老人の監視を任せていたはずだが」
「それは仲間に代わってもらってます。ここへは『目』と『耳』を放って様子見をしてたんですが、これは黙っていられません。犯罪ですよ」
「どうして? マクシミリアン君には保有魔力がほぼなかった。このエルレーン公国においては魔力が多いほうが社会的に有利だ。これはエドモント商会の未来にとっても、悪くない話だろう? おまけに稀有な、強い魔法耐性という特異体質。私のものにしてはいけない理由がないだろう」
「大有りですよ! ただ単に、お師匠様の興味を引いたからじゃないですか!」
「心外だなあ。君たちは、私が、そんな鬼畜だと思うのかね」
思っていますよと、全員が言いたかったが、口にはできなかった。
※
「騎士になります。あなたのための」
マクシミリアンの目に、涙がにじんだ。
「俺……わたしの、黒髪の貴婦人」
一つだけ残念なことに、マクシミリアン自身は知るよしもないが根本的な勘違いがあったのだが、それを誰も指摘する勇気はなかった。
「詐欺ね……」
さすがにこれは、と、サファイア=リドラは呟いた。
「彼、泣いてる! 無意識に強制呪文に抗おうとしているから涙が出るんですよ。お師匠様、そんな強制呪文、無効にしましょう!」
ルビー=ティーレは必死に訴えた。
「もう、親御さんのところに返さないと」
「もちろん返すとも」
うわの空で答え、カルナックは、空中のどこからか鞘に収められた剣を取り出し、マクシミリアンに渡した。
「きみはもう、私の、たった一人の騎士だよ。その剣をどうするかは、きみに任せる」
「わたしは、あなたに剣を捧げます」
マクシミリアンは真剣だった。
八歳にしては大人びているとカルナックは思う。かなり無理をして背伸びし、弟や妹がいるらしいが、その手本になろうとしている。
けんめいに、剣を鞘ごとカルナックに差し出そうとするのを、止める。
「それはまだ、きみが持っていなさい。私に捧げてくれるつもりなら……後でね」
いたずらっぽく片目をつぶる。
「もし魔法が使えたら! そうしたら、いまでも、剣を受けてくださいますか」
「魔力がほしいの? 今すぐ」
「はい!」
「では、剣を」
大きく頷いて、マクシミリアンはカルナックから贈られた剣を、差し出す。
その剣を受け取ったカルナックが鞘を抜き放つと、炎が燃え上がった。
炎に包まれた剣は、そのまま、マクシミリアンの胸に突き立った。
一瞬の驚きと、そして陶酔とが、少年の顔に浮かぶ。苦痛の表情は、なかった。
マクシミリアンが床に倒れ込む。
炎の剣を抜き、覆い被さるようにしてカルナックは少年の頬に手を当てた。マクシミリアンは、ぼんやりと目を開ける。
「私の魔力で作り出した剣で、魔力の核となるものを埋め込んだ。眠りなさい。目が覚めたら自然に魔力がわき出てくる。茶会には間に合わないだろうが、晩餐会には出られる。この剣はきみにあげる。炎の属性を持つ剣だ。マクシミリアン。もう少し大きくなったら学院へおいで」
マクシミリアンは急激に耐えがたい眠りに誘われ、目を閉じる。
「はい。待ってて…ください」
最後に、そうつぶやいた。
※
あたしとエステリオ・アウル叔父さまは驚きすぎて声も出ない。
あたしの中の『イリス・マクギリス』は興奮と怒りに打ち震えている。イリスの感情は、あたし、アイリスと表層意識である月宮アリスにとって、少し複雑で難しい。
あたしはカルナックさまが炎の剣をマクシミリアン君の胸に突き刺したところで、見たものを信じられないくらい、びっくり!
「お師匠様! なんてことを」
エルナトは呟いたが、実のところ、もう諦めていた。
「必要なことだったから、そうしたまでだ。それより茶会のほうはどうだい」
カルナックは打って変わって、冷静そのものの表情をエルナトに向ける。
「そろそろ主役にご登場願いたいようですね。打ち合わせ通り、最初はエステリオ・アウルが出てください」
カルナックは、床に横たえたマクシミリアンの上に、薄い布団をかけてやった。
「ゆっくりお休み。また後でね……」
ことのほか優しい微笑みを浮かべて。
それから、シロとクロを撫でながら部屋の片隅で控えていたアイリスとエステリオ・アウルに向き直った。
「最後の仕上げをするよ」
その言葉を受け、アイリスの前に進み出たサファイアは、薄いヴェールを捧げ持っている。
カルナックはヴェールをとりあげ、アイリスの頭に被せた。
「お師匠さま、代父母の儀のときと同じヴェールなの?」
「あれよりもさらに位階の高い、《世界》の加護そのもの、と言える。このうえなく神聖なものだよ。お披露目の席に着くまで、君の素顔は誰にものぞかせない」
ふいに口調が変わる。
感情のない、ただ事実を告げる、巫女の神託にも似て。
「我は《世界の大いなる意思》の代行者なり。世界の加護を、罪なきみどりごよ、そなたに授ける。このヴェールは精霊の聖域。世界の、鳥籠……外から破ることも、内から抜け出すことも能わず」
紡がれた言葉は、銀の粒子となって散り。アイリスの頭上に銀のサークレットを出現させた。ヴェールを押さえ、その下のアイリスの姿を隠すための。
「さあ、今度こそ、会場へ行くよ。君のご両親に、晴れ姿を見せてあげよう」
あたし、アイリス・リデル・ティス・ラゼルは、エステリオ叔父さまと、サファイアさん、ルビーさんと一緒に、セーフルームにいます。叔父さまの書斎兼、魔法を訓練するときに使ってる隠し部屋のこと。
ちなみにパオラさんとパウルくんは別室にいて、親代わりのギィおじさんと、シェーラザードさんに甘えているところ。時間がくるまで休んだり、遊んでもらってる。
そろそろ午後のお茶会が始まる。
あたしはお茶会の終わり頃に顔を出す予定なの。カルナックお師匠さまは「主役は最後に登場するものだよ」って笑った。
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……だったはず、だけど。
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緊急事態ということで手当てのために運び込まれたのは、あたしとエステリオ叔父さまがいるセーフルーム。
カルナックさまもいらして、サファイアさん、ルビーさんと、診断をしている。
八歳の男の子で、意識不明の状態だった。
「お師匠様、これやばいやつ!」
ルビーさんが鋭い声を発した。
「毒か」
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サファイアさんが診断した。彼女は毒、薬全般に詳しい。
「なるほど。子どもだから今倒れたが、成人である父親が飲んでいたら、晩餐会を終えてから症状が出るように仕込まれたか」
カルナックさまは、眉をひそめ。
それから、くすっと笑った。
「この私の差配する晩餐会で、やらかしてくれる。破滅願望でもあるのかな? 黒幕は。これは、報復をしないことには……」
「お師匠様! アイリスを怖がらせないでください」
エステリオ叔父さまが声を上げた。
「ああ、悪いね。君たち、この件では、毒のことはまだ伏せておいてくれ。幼い子どもが、うっかり間違えて父親の酒を飲んでしまって倒れたということで通すから。ところでエステリオ・アウル。アイリスを安心させてあげるのは君の役目だからね?」
この事件は、カルナックさまのやることだから、ただではすまなかったのです。
マクシミリアン君という名前だった、彼は、起き上がれるまでに回復はしたのだけれど。
カルナックお師匠さまに心服して、(というより、恋してるよね?)騎士になると誓ったのです。
「まさか、あんな小さい子に、騎士の誓いをさせるとは思いませんでしたよ」
こうおっしゃったのは、エルナトさま。
「おや、今さら。ところでどうした、エルナト、君には捕獲したヒューゴー老人の監視を任せていたはずだが」
「それは仲間に代わってもらってます。ここへは『目』と『耳』を放って様子見をしてたんですが、これは黙っていられません。犯罪ですよ」
「どうして? マクシミリアン君には保有魔力がほぼなかった。このエルレーン公国においては魔力が多いほうが社会的に有利だ。これはエドモント商会の未来にとっても、悪くない話だろう? おまけに稀有な、強い魔法耐性という特異体質。私のものにしてはいけない理由がないだろう」
「大有りですよ! ただ単に、お師匠様の興味を引いたからじゃないですか!」
「心外だなあ。君たちは、私が、そんな鬼畜だと思うのかね」
思っていますよと、全員が言いたかったが、口にはできなかった。
※
「騎士になります。あなたのための」
マクシミリアンの目に、涙がにじんだ。
「俺……わたしの、黒髪の貴婦人」
一つだけ残念なことに、マクシミリアン自身は知るよしもないが根本的な勘違いがあったのだが、それを誰も指摘する勇気はなかった。
「詐欺ね……」
さすがにこれは、と、サファイア=リドラは呟いた。
「彼、泣いてる! 無意識に強制呪文に抗おうとしているから涙が出るんですよ。お師匠様、そんな強制呪文、無効にしましょう!」
ルビー=ティーレは必死に訴えた。
「もう、親御さんのところに返さないと」
「もちろん返すとも」
うわの空で答え、カルナックは、空中のどこからか鞘に収められた剣を取り出し、マクシミリアンに渡した。
「きみはもう、私の、たった一人の騎士だよ。その剣をどうするかは、きみに任せる」
「わたしは、あなたに剣を捧げます」
マクシミリアンは真剣だった。
八歳にしては大人びているとカルナックは思う。かなり無理をして背伸びし、弟や妹がいるらしいが、その手本になろうとしている。
けんめいに、剣を鞘ごとカルナックに差し出そうとするのを、止める。
「それはまだ、きみが持っていなさい。私に捧げてくれるつもりなら……後でね」
いたずらっぽく片目をつぶる。
「もし魔法が使えたら! そうしたら、いまでも、剣を受けてくださいますか」
「魔力がほしいの? 今すぐ」
「はい!」
「では、剣を」
大きく頷いて、マクシミリアンはカルナックから贈られた剣を、差し出す。
その剣を受け取ったカルナックが鞘を抜き放つと、炎が燃え上がった。
炎に包まれた剣は、そのまま、マクシミリアンの胸に突き立った。
一瞬の驚きと、そして陶酔とが、少年の顔に浮かぶ。苦痛の表情は、なかった。
マクシミリアンが床に倒れ込む。
炎の剣を抜き、覆い被さるようにしてカルナックは少年の頬に手を当てた。マクシミリアンは、ぼんやりと目を開ける。
「私の魔力で作り出した剣で、魔力の核となるものを埋め込んだ。眠りなさい。目が覚めたら自然に魔力がわき出てくる。茶会には間に合わないだろうが、晩餐会には出られる。この剣はきみにあげる。炎の属性を持つ剣だ。マクシミリアン。もう少し大きくなったら学院へおいで」
マクシミリアンは急激に耐えがたい眠りに誘われ、目を閉じる。
「はい。待ってて…ください」
最後に、そうつぶやいた。
※
あたしとエステリオ・アウル叔父さまは驚きすぎて声も出ない。
あたしの中の『イリス・マクギリス』は興奮と怒りに打ち震えている。イリスの感情は、あたし、アイリスと表層意識である月宮アリスにとって、少し複雑で難しい。
あたしはカルナックさまが炎の剣をマクシミリアン君の胸に突き刺したところで、見たものを信じられないくらい、びっくり!
「お師匠様! なんてことを」
エルナトは呟いたが、実のところ、もう諦めていた。
「必要なことだったから、そうしたまでだ。それより茶会のほうはどうだい」
カルナックは打って変わって、冷静そのものの表情をエルナトに向ける。
「そろそろ主役にご登場願いたいようですね。打ち合わせ通り、最初はエステリオ・アウルが出てください」
カルナックは、床に横たえたマクシミリアンの上に、薄い布団をかけてやった。
「ゆっくりお休み。また後でね……」
ことのほか優しい微笑みを浮かべて。
それから、シロとクロを撫でながら部屋の片隅で控えていたアイリスとエステリオ・アウルに向き直った。
「最後の仕上げをするよ」
その言葉を受け、アイリスの前に進み出たサファイアは、薄いヴェールを捧げ持っている。
カルナックはヴェールをとりあげ、アイリスの頭に被せた。
「お師匠さま、代父母の儀のときと同じヴェールなの?」
「あれよりもさらに位階の高い、《世界》の加護そのもの、と言える。このうえなく神聖なものだよ。お披露目の席に着くまで、君の素顔は誰にものぞかせない」
ふいに口調が変わる。
感情のない、ただ事実を告げる、巫女の神託にも似て。
「我は《世界の大いなる意思》の代行者なり。世界の加護を、罪なきみどりごよ、そなたに授ける。このヴェールは精霊の聖域。世界の、鳥籠……外から破ることも、内から抜け出すことも能わず」
紡がれた言葉は、銀の粒子となって散り。アイリスの頭上に銀のサークレットを出現させた。ヴェールを押さえ、その下のアイリスの姿を隠すための。
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