130 / 358
第四章 シアとアイリス
その33 フィリクスとグラウケー
しおりを挟む
33
それは、至上の美だった。
資源に恵まれているエルレーン公国においても、とりわけ希少な未知の鉱物『精霊白銀』でつくられた腕輪の中央に、青い光を表面に浮き上がらせている『精霊石』があしらわれている。
「さあ、腕輪をはめてごらん、ルーナリシア。フィリクス」
カルナックが手ずから渡した腕輪を、フィリクスはいったん、頭上に高く掲げ、それからおもむろに、銀の腕輪を手首に通した。
ルーナリシア公女も同様にした。
二人が装着すると、腕輪にはめられた精霊石が、青白い光を放った。
光はあふれ、滝のようにこぼれ落ちる。
すると『精霊火』がどこからともなく出現して、光に浸かり、浮かび、ふよふよと漂い始める。
貴族達に動揺が広がった。しかし彼らは貴族である。自分を律することを知っていた。それでも『精霊火』が近づいてくれば、恐怖に足はがたがたと震え、立っているのがやっとのありさま。
「恐ろしい……なんと恐ろしい人を、我々の公嗣は、愛人としたというのか……」
大公の信頼する側近である、宰相でさえ。
思わず心の内を吐露してしまったのである。
この年の年末に開催されたフィリップ大公の晩餐会は、歴史に残る伝説となった。
※
恒例であった年越し宴は、形骸化して久しいと思われていた。
エルレーン公国は交易は盛んで産業も発展、大陸全土でも有数の繁栄を享受している国だが、レギオン王国から見れば、もともとは分家である。
フィリップ大公は凡愚で、お飾りの国首。
それが、貴族たちの共通認識だった。
しかしながら大公妃セシーリアは、一筋縄ではいかない。
エルレーン公国とレギオン王国に挟まれた場所に、完全なる自治権を有したエル・スール・アステルシアの領主でありながら、大公妃となった傑物。
彼女が嫁いでくるまではレギオン王国辺境伯という位置づけだったが、現在ではレギオン国王並びに諸国も彼女を一国の女王に等しい待遇で接する。それほどの才覚を持つ『女傑』であった。
側近、宰相、上級貴族ほか、他国から送り込まれ、あるいは有力貴族の出自である側妃たち、どの陣営も大公妃を取り込むことも操ることもできなかった。美辞麗句を並べ擦り寄ろうとも効果はない。
となれば。
彼女の怒りをかわないように留意するしかない。
さまざまな口実をもって行われる宴会のたびに、招待を受けて参加を許された貴族たちの多くは、保身のための情報収集、腹の探り合い、社交辞令に潜ませた悪意の応酬を繰り広げていた。
そんなおり、この年の年末の晩餐会は、これまでにないほど大規模に開催された。
貴族たちにとって、最も理解できなかったことの一つは、大公の庭園が一般大衆に開かれ、市井の民たちをもてなすために料理が用意されていたことだった。
実は、これは以前、カルナックが大公妃セシーリアに要求し、約束させたことだった。
カルナックの言葉を借りれば、街の片隅の貧民に至るまでみんなに「お腹いっぱい」になるように大規模な施しの宴会を行うこと。
その席でカルナックはフィリクス公嗣の公的な愛人として流布し、フィリクスの妹姫ルーナリシア公女に精霊石の腕輪を贈る形にするつもりだと。
約束通りに、大公主催の年越しの宴が大規模に開催されたとき、現れたカルナックは魔道士協会の長として公嗣の後ろ盾につくことを宣言し、さらに精霊石の腕輪を、ルーナリシア公女ばかりでなくフィリクス公嗣にも贈ったのである。
集まった貴族達は驚きの声をあげた。
エルレーン公国のみならず、大陸中を探しても、精霊石を与えられた人間は、前例がない。
前例がないといえば、カルナックが広間の高い天井に届くほどの、銀色に輝く『精霊の樹』、高貴なる鈴の音を響かせるシンギングツリーを出現させたことも、である。
これは世界の始まりのときに精霊と約束を交わした『始まりの千家族』にしか現れないものだ、ということを、誰もが知っている。その『千家族』は時代が下がるとともにしだいに数を減らしており、ここエルレーン公国首都シ・イル・リリヤにおいては、大陸全土に名高い豪商、ラゼル家のみであるという。
であるからラゼル家は、身分こそ平民でありながら、その存在の重要さは、各国の王族にもひけをとらないのだった。
※
ところで、その場の主役に躍り出てしまったフィリクス公嗣は、懸命に笑顔を保って、毅然と立っていた。
さすが公嗣である。
大公も大公妃も毅然としていた。
側妃とその公子公女たちが『精霊火』に脅えているさまとは、対照的だった。
貴族達も、大公夫妻と公嗣への評価を大いに上げたのだった。
しかし腕輪をはめて無邪気に笑っているルーナリシア公女をのぞいた大公一家が、このとき、内心では血も凍る思いを味わっているとは、誰が知ろう。
何しろ、かの有名な『漆黒の魔法使いカルナック』がフィリクス公嗣の公的な愛人になるという爆弾宣言が行われたのだ。
しかも宣言したのは、カルナック本人ではない。
郷里(精霊の森)のいちばん偉い人……第一世代の精霊であるグラウケーが、カルナックそっくりに姿を装い、代理で出席したのである。
見た目こそカルナックそのものだったが、中身がまるで違う。
側に立っているだけで冷気が伝わってきそうなのだ。
ルーナリシア公女に対しては、ずいぶん、優しげに接しているのであったが。
ヒトなど歯牙にもかけていない絶対的な君主。
至高の存在たる『精霊(セレナン)』。
ちょっとでも機嫌を損ねたら最後、その人物はこの世界から、文字通り、消滅する。
どうか貴族達が動揺のあまりに妙な言動をして、精霊グラウケーの怒りをかいませんようにと、フィリクスは祈るばかりだった。
(なんでこんなことに! カルナック様! 早く来てください~!)
※
「なんて、思ってるんでしょうね、彼は」
「ラゼル邸の宴が終わらないと来られないわ。それに今更よ……気の毒に」
ルーナリシア公女のお世話をしている精霊キュモトエーとガーレネーは、公女のよき兄、フィリクス公嗣に好感を持つようになっていたのだった。
「まあ、大丈夫よ……」
キュモトエーは、あやふやに呟いた。
「だって今夜は年末のカウントダウンっていうのでしょ。新しい年は、きっと、いい年になるわよ」
「……たぶん、ね」
それは、至上の美だった。
資源に恵まれているエルレーン公国においても、とりわけ希少な未知の鉱物『精霊白銀』でつくられた腕輪の中央に、青い光を表面に浮き上がらせている『精霊石』があしらわれている。
「さあ、腕輪をはめてごらん、ルーナリシア。フィリクス」
カルナックが手ずから渡した腕輪を、フィリクスはいったん、頭上に高く掲げ、それからおもむろに、銀の腕輪を手首に通した。
ルーナリシア公女も同様にした。
二人が装着すると、腕輪にはめられた精霊石が、青白い光を放った。
光はあふれ、滝のようにこぼれ落ちる。
すると『精霊火』がどこからともなく出現して、光に浸かり、浮かび、ふよふよと漂い始める。
貴族達に動揺が広がった。しかし彼らは貴族である。自分を律することを知っていた。それでも『精霊火』が近づいてくれば、恐怖に足はがたがたと震え、立っているのがやっとのありさま。
「恐ろしい……なんと恐ろしい人を、我々の公嗣は、愛人としたというのか……」
大公の信頼する側近である、宰相でさえ。
思わず心の内を吐露してしまったのである。
この年の年末に開催されたフィリップ大公の晩餐会は、歴史に残る伝説となった。
※
恒例であった年越し宴は、形骸化して久しいと思われていた。
エルレーン公国は交易は盛んで産業も発展、大陸全土でも有数の繁栄を享受している国だが、レギオン王国から見れば、もともとは分家である。
フィリップ大公は凡愚で、お飾りの国首。
それが、貴族たちの共通認識だった。
しかしながら大公妃セシーリアは、一筋縄ではいかない。
エルレーン公国とレギオン王国に挟まれた場所に、完全なる自治権を有したエル・スール・アステルシアの領主でありながら、大公妃となった傑物。
彼女が嫁いでくるまではレギオン王国辺境伯という位置づけだったが、現在ではレギオン国王並びに諸国も彼女を一国の女王に等しい待遇で接する。それほどの才覚を持つ『女傑』であった。
側近、宰相、上級貴族ほか、他国から送り込まれ、あるいは有力貴族の出自である側妃たち、どの陣営も大公妃を取り込むことも操ることもできなかった。美辞麗句を並べ擦り寄ろうとも効果はない。
となれば。
彼女の怒りをかわないように留意するしかない。
さまざまな口実をもって行われる宴会のたびに、招待を受けて参加を許された貴族たちの多くは、保身のための情報収集、腹の探り合い、社交辞令に潜ませた悪意の応酬を繰り広げていた。
そんなおり、この年の年末の晩餐会は、これまでにないほど大規模に開催された。
貴族たちにとって、最も理解できなかったことの一つは、大公の庭園が一般大衆に開かれ、市井の民たちをもてなすために料理が用意されていたことだった。
実は、これは以前、カルナックが大公妃セシーリアに要求し、約束させたことだった。
カルナックの言葉を借りれば、街の片隅の貧民に至るまでみんなに「お腹いっぱい」になるように大規模な施しの宴会を行うこと。
その席でカルナックはフィリクス公嗣の公的な愛人として流布し、フィリクスの妹姫ルーナリシア公女に精霊石の腕輪を贈る形にするつもりだと。
約束通りに、大公主催の年越しの宴が大規模に開催されたとき、現れたカルナックは魔道士協会の長として公嗣の後ろ盾につくことを宣言し、さらに精霊石の腕輪を、ルーナリシア公女ばかりでなくフィリクス公嗣にも贈ったのである。
集まった貴族達は驚きの声をあげた。
エルレーン公国のみならず、大陸中を探しても、精霊石を与えられた人間は、前例がない。
前例がないといえば、カルナックが広間の高い天井に届くほどの、銀色に輝く『精霊の樹』、高貴なる鈴の音を響かせるシンギングツリーを出現させたことも、である。
これは世界の始まりのときに精霊と約束を交わした『始まりの千家族』にしか現れないものだ、ということを、誰もが知っている。その『千家族』は時代が下がるとともにしだいに数を減らしており、ここエルレーン公国首都シ・イル・リリヤにおいては、大陸全土に名高い豪商、ラゼル家のみであるという。
であるからラゼル家は、身分こそ平民でありながら、その存在の重要さは、各国の王族にもひけをとらないのだった。
※
ところで、その場の主役に躍り出てしまったフィリクス公嗣は、懸命に笑顔を保って、毅然と立っていた。
さすが公嗣である。
大公も大公妃も毅然としていた。
側妃とその公子公女たちが『精霊火』に脅えているさまとは、対照的だった。
貴族達も、大公夫妻と公嗣への評価を大いに上げたのだった。
しかし腕輪をはめて無邪気に笑っているルーナリシア公女をのぞいた大公一家が、このとき、内心では血も凍る思いを味わっているとは、誰が知ろう。
何しろ、かの有名な『漆黒の魔法使いカルナック』がフィリクス公嗣の公的な愛人になるという爆弾宣言が行われたのだ。
しかも宣言したのは、カルナック本人ではない。
郷里(精霊の森)のいちばん偉い人……第一世代の精霊であるグラウケーが、カルナックそっくりに姿を装い、代理で出席したのである。
見た目こそカルナックそのものだったが、中身がまるで違う。
側に立っているだけで冷気が伝わってきそうなのだ。
ルーナリシア公女に対しては、ずいぶん、優しげに接しているのであったが。
ヒトなど歯牙にもかけていない絶対的な君主。
至高の存在たる『精霊(セレナン)』。
ちょっとでも機嫌を損ねたら最後、その人物はこの世界から、文字通り、消滅する。
どうか貴族達が動揺のあまりに妙な言動をして、精霊グラウケーの怒りをかいませんようにと、フィリクスは祈るばかりだった。
(なんでこんなことに! カルナック様! 早く来てください~!)
※
「なんて、思ってるんでしょうね、彼は」
「ラゼル邸の宴が終わらないと来られないわ。それに今更よ……気の毒に」
ルーナリシア公女のお世話をしている精霊キュモトエーとガーレネーは、公女のよき兄、フィリクス公嗣に好感を持つようになっていたのだった。
「まあ、大丈夫よ……」
キュモトエーは、あやふやに呟いた。
「だって今夜は年末のカウントダウンっていうのでしょ。新しい年は、きっと、いい年になるわよ」
「……たぶん、ね」
11
お気に入りに追加
277
あなたにおすすめの小説
貴族に生まれたのに誘拐され1歳で死にかけた
佐藤醤油
ファンタジー
貴族に生まれ、のんびりと赤ちゃん生活を満喫していたのに、気がついたら世界が変わっていた。
僕は、盗賊に誘拐され魔力を吸われながら生きる日々を過ごす。
魔力枯渇に陥ると死ぬ確率が高いにも関わらず年に1回は魔力枯渇になり死にかけている。
言葉が通じる様になって気がついたが、僕は他の人が持っていないステータスを見る力を持ち、さらに異世界と思われる世界の知識を覗ける力を持っている。
この力を使って、いつか脱出し母親の元へと戻ることを夢見て過ごす。
小さい体でチートな力は使えない中、どうにか生きる知恵を出し生活する。
------------------------------------------------------------------
お知らせ
「転生者はめぐりあう」 始めました。
------------------------------------------------------------------
注意
作者の暇つぶし、気分転換中の自己満足で公開する作品です。
感想は受け付けていません。
誤字脱字、文面等気になる方はお気に入りを削除で対応してください。
記憶がないので離縁します。今更謝られても困りますからね。
せいめ
恋愛
メイドにいじめられ、頭をぶつけた私は、前世の記憶を思い出す。前世では兄2人と取っ組み合いの喧嘩をするくらい気の強かった私が、メイドにいじめられているなんて…。どれ、やり返してやるか!まずは邸の使用人を教育しよう。その後は、顔も知らない旦那様と離婚して、平民として自由に生きていこう。
頭をぶつけて現世記憶を失ったけど、前世の記憶で逞しく生きて行く、侯爵夫人のお話。
ご都合主義です。誤字脱字お許しください。
【完結】言いたいことがあるなら言ってみろ、と言われたので遠慮なく言ってみた
杜野秋人
ファンタジー
社交シーズン最後の大晩餐会と舞踏会。そのさなか、第三王子が突然、婚約者である伯爵家令嬢に婚約破棄を突き付けた。
なんでも、伯爵家令嬢が婚約者の地位を笠に着て、第三王子の寵愛する子爵家令嬢を虐めていたというのだ。
婚約者は否定するも、他にも次々と証言や証人が出てきて黙り込み俯いてしまう。
勝ち誇った王子は、最後にこう宣言した。
「そなたにも言い分はあろう。私は寛大だから弁明の機会をくれてやる。言いたいことがあるなら言ってみろ」
その一言が、自らの破滅を呼ぶことになるなど、この時彼はまだ気付いていなかった⸺!
◆例によって設定ナシの即興作品です。なので主人公の伯爵家令嬢以外に固有名詞はありません。頭カラッポにしてゆるっとお楽しみ下さい。
婚約破棄ものですが恋愛はありません。もちろん元サヤもナシです。
◆全6話、約15000字程度でサラッと読めます。1日1話ずつ更新。
◆この物語はアルファポリスのほか、小説家になろうでも公開します。
◆9/29、HOTランキング入り!お読み頂きありがとうございます!
10/1、HOTランキング最高6位、人気ランキング11位、ファンタジーランキング1位!24h.pt瞬間最大11万4000pt!いずれも自己ベスト!ありがとうございます!
冷宮の人形姫
りーさん
ファンタジー
冷宮に閉じ込められて育てられた姫がいた。父親である皇帝には関心を持たれず、少しの使用人と母親と共に育ってきた。
幼少の頃からの虐待により、感情を表に出せなくなった姫は、5歳になった時に母親が亡くなった。そんな時、皇帝が姫を迎えに来た。
※すみません、完全にファンタジーになりそうなので、ファンタジーにしますね。
※皇帝のミドルネームを、イント→レントに変えます。(第一皇妃のミドルネームと被りそうなので)
そして、レンド→レクトに変えます。(皇帝のミドルネームと似てしまうため)変わってないよというところがあれば教えてください。
【完結】選ばれなかった王女は、手紙を残して消えることにした。
曽根原ツタ
恋愛
「お姉様、私はヴィンス様と愛し合っているの。だから邪魔者は――消えてくれない?」
「分かったわ」
「えっ……」
男が生まれない王家の第一王女ノルティマは、次の女王になるべく全てを犠牲にして教育を受けていた。
毎日奴隷のように働かされた挙句、将来王配として彼女を支えるはずだった婚約者ヴィンスは──妹と想いあっていた。
裏切りを知ったノルティマは、手紙を残して王宮を去ることに。
何もかも諦めて、崖から湖に飛び降りたとき──救いの手を差し伸べる男が現れて……?
★小説家になろう様で先行更新中
好きでした、さようなら
豆狸
恋愛
「……すまない」
初夜の床で、彼は言いました。
「君ではない。私が欲しかった辺境伯令嬢のアンリエット殿は君ではなかったんだ」
悲しげに俯く姿を見て、私の心は二度目の死を迎えたのです。
なろう様でも公開中です。
龍王の番〜双子の運命の分かれ道・人生が狂った者たちの結末〜
クラゲ散歩
ファンタジー
ある小さな村に、双子の女の子が生まれた。
生まれて間もない時に、いきなり家に誰かが入ってきた。高貴なオーラを身にまとった、龍国の王ザナが側近二人を連れ現れた。
母親の横で、お湯に入りスヤスヤと眠っている子に「この娘は、私の○○の番だ。名をアリサと名付けよ。
そして18歳になったら、私の妻として迎えよう。それまでは、不自由のないようにこちらで準備をする。」と言い残し去って行った。
それから〜18年後
約束通り。贈られてきた豪華な花嫁衣装に身を包み。
アリサと両親は、龍の背中に乗りこみ。
いざ〜龍国へ出発した。
あれれ?アリサと両親だけだと数が合わないよね??
確か双子だったよね?
もう一人の女の子は〜どうしたのよ〜!
物語に登場する人物達の視点です。
屋台飯! いらない子認定されたので、旅に出たいと思います。
彩世幻夜
ファンタジー
母が死にました。
父が連れてきた継母と異母弟に家を追い出されました。
わー、凄いテンプレ展開ですね!
ふふふ、私はこの時を待っていた!
いざ行かん、正義の旅へ!
え? 魔王? 知りませんよ、私は勇者でも聖女でも賢者でもありませんから。
でも……美味しいは正義、ですよね?
2021/02/19 第一部完結
2021/02/21 第二部連載開始
2021/05/05 第二部完結
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる