116 / 360
第四章 シアとアイリス
その19 課長とタバコと駐車場
しおりを挟む
19
駐車場に女が倒れていた。
背中に、ナイフの柄が生えている。
アスファルトの上に、黒っぽい水たまりがゆっくりと広がっていく。
うつぶせに横たわっているので顔は隠れているが、まだ若い女、おそらく営業職だと推測できる。
肩口で揃えたショートボブ。
ダークグレイのスーツ。踵の低いローファーの革靴。近くに投げ出されたバッグの口から、ノートパソコンと書類ケースが覗いていた。
道路に面した三階建てのマンションの駐車場。
マンションから出てきた住民らしき女性が、倒れている女性を見て、金切り声をあげた。
騒ぎを聞きつけて、マンションの管理人、近隣の住民が現場をのぞき。
そこへ、倒れている女性の知り合いらしき人物が、やってきた。
長い髪の、若い男性だった。
会社の同僚で、待ち合わせをしていたという。
来てみれば、思いもよらない事態で、愕然とし、女性のそばに屈み込んだ。
事件現場であるから、触れることもできず。
ただ、呼びかけていた。
答えるはずもないとわかっていながら。
「課長。杉村課長! 起きてくださいよ、課長…」
やがて救急車が、続いてパトカーがサイレンを鳴らして到着した。
※
「やっぱり、この場面かよ」
背中の半ばまで伸ばした、プラチナブロンドのストレートヘアを掻きむしる。
「あ~、タバコ吸いてえ~」
「だめです禁煙中じゃないですか課長」
腰まで届く黒髪の女性が、たしなめる。
「禁煙て。どうせ、あたしは、そこの駐車場で死んでるんだし」
だからいいじゃんと自嘲気味につぶやく。
ティーレ。
「しかしどうなったのかね。いきなり刺されたことしか覚えてないんだが。やっぱ死んだのか?」
「課長は自分が死んだあとのことは知らないでしょう。大変だったんですよ。警察からマンション住民への事情聴取があったし会社も週刊誌に取材されたし……自分も、まるで容疑者扱いでしたよ。途中で立ち寄っていた喫茶店のマスターが証言してくれましたが」
「犯人、わかったのか?」
「……ええ。通り魔でした。そいつ、すでに五人殺してて。被害者は通りすがりの面識のない人間で。でも、警察に捕まる前に、誰かに殺されたんですよ。後でわかったんですが、凶悪犯ばかり選んで殺してる男がいましてね」
「ふ~ん。……ま、いっか。あたしにゃ関係ないね! もう死んでるし! 末期(まつご)のタバコって、誰か、くれても良いと思うんだけどなぁ? 持ってない?」
「持ってるわけないでしょう! 今は異世界転生してるんですから! たとえ持ってたとしても、あげません」
全力で打ち消す、リドラ。
「せっかく転生したのに、また課長に先立たれるとか、いやですからね!」
「だいじょうぶだ。ほれこのとおり、ピチピチの女子高生って感じだろ? いいねえ若いって」
「どこから何をどう突っ込んだらいいやら……ため息しか出ませんよ」
そのときである。
シャン!
金属の小片がぶつかったような、高い音が。
ティーレとリドラ。二人の胸に、同時に響いた。
「この鈴は」
「カルナックお師匠様?」
「待たせたな」
闇色の衣に身を包んだ長身の人物が、あらわれた。
「師匠だ!」
「カルナックお師匠様!」
ティーレとリドラの意識が、完全に前世の光景から離れた。
駐車場は見えなくなり、あたりは銀色のもやに包まれる。
「それにしても前世で死んだ場面なんて、また見たいものじゃないですね」
「同感です。泣きそうになりましたよ。あのとき、もう少し早く、現場に着いていたら……間に合ったんだろうかって、ずっと考えていたんです」
「考えるな。律。おまえはよくやってくれた、自慢の部下だったよ」
「いい台詞なんですけど、どや顔でいうの、残念です」
「ともかく、きみたちはこうして、この世界に転生して、元気で生きてる。そのことは忘れないように。今を生きることが大事なんだ」
カルナックが諭す。
しんみりしていた二人に、笑みが戻る。
「やっぱりお師匠さまがいると安心っす!」
「前世の姿を外から見るなんて、なんとも不可思議ですけど。わたしたち、どうしてここへ来たんでしょうか」
いつしか自然に、二人の口調は、前世のものから、現在のティーレとリドラのものに戻っていた。
「転移魔法陣の設置、トーマスとニコラには荷が重かったんですかね」
「言っとくけどティーレのせいもあるのよ! 脅かすから」
「おい。リドラだってじゃん!」
「誰のせいという論議は意味がないからやめよう」
カルナックはふっと笑う。
「普通なら魔法陣そのものが起動しなかったんだが、たまたまアイリス・リデル・ティス・ラゼルと、この私という強力な魔力の発生源があったからな。アイリスは『精霊石』の腕輪も持っているし。行き先を指定していないから、最も『縁』のある時間、場所に引き寄せられた。今度から、君たちも『錨(アンカー)』を常に持っておきなさい。なければ、作ってあげよう」
「お願いします! お師匠様」
「あ、でも作ってくれるなら、このさいタバコも、お願いします! そしたら一生ついていきますから!」
「タバコの恩義で一生? しょうがないなあ。前世の自分を見たせいもあるだろうから……今回だけだよ。それに、まだこの後トミーやニコラ、アイリスを迎えにいくのだからね」
カルナックの手のひらに銀色の光が集まり、小さな紙箱が出現した。
「やったぁ! わ~い、愛用のタバコ! 懐かしいなあこの青箱」
さっそく箱の上部を破いて、一本を取り出す。
「律(りつ)! 火つけて!」
嬉しそうにタバコを口元に運んだ。
「前世の名前で呼ぶのやめてくださいよ。それに今回だけって、ほんとに師匠も、甘やかしちゃだめです、癖になりますよ」
リドラはぶつぶつ文句を言いつつ、魔法で『熾して』タバコの先端に火をつける。
白く細い煙があがる。
幸せそうに息を吸い込んだ、ティーレであるが。
すぐに、不審げな表情に変わった。
「あれ? 味ちがう! 師匠! これハーブじゃないですか! 禁煙パ○ポっすか~!?」
情け無さそうにぼやく。
「やだ傑作ぅ! お師匠様、サイコーですぅ」
リドラは腹をかかえて笑う。
見た目は美女なのに残念であった。
「健康のため、吸い過ぎに注意だ」
カルナックも笑っていた。
「私が作るものは『世界』のエネルギーを凝固させたのだから、食べ物ではなくとも、過ごすと酔うよ」
「師匠のいけず~!」
「ティーレには、それくらいでちょうどいいわぁ~」
※
「やれやれ、まったく面白いね人間て。それにしても……」
ティーレとリドラ、カルナックのようすを見やり、黒竜(アーテル・ドラコー)はつぶやく。
「ほんと、《世界の大いなる意思》は、ずいぶん悪趣味だよねえ。前世で縁のある人間同士を、転生しても再び巡り合わせるなんてね」
駐車場に女が倒れていた。
背中に、ナイフの柄が生えている。
アスファルトの上に、黒っぽい水たまりがゆっくりと広がっていく。
うつぶせに横たわっているので顔は隠れているが、まだ若い女、おそらく営業職だと推測できる。
肩口で揃えたショートボブ。
ダークグレイのスーツ。踵の低いローファーの革靴。近くに投げ出されたバッグの口から、ノートパソコンと書類ケースが覗いていた。
道路に面した三階建てのマンションの駐車場。
マンションから出てきた住民らしき女性が、倒れている女性を見て、金切り声をあげた。
騒ぎを聞きつけて、マンションの管理人、近隣の住民が現場をのぞき。
そこへ、倒れている女性の知り合いらしき人物が、やってきた。
長い髪の、若い男性だった。
会社の同僚で、待ち合わせをしていたという。
来てみれば、思いもよらない事態で、愕然とし、女性のそばに屈み込んだ。
事件現場であるから、触れることもできず。
ただ、呼びかけていた。
答えるはずもないとわかっていながら。
「課長。杉村課長! 起きてくださいよ、課長…」
やがて救急車が、続いてパトカーがサイレンを鳴らして到着した。
※
「やっぱり、この場面かよ」
背中の半ばまで伸ばした、プラチナブロンドのストレートヘアを掻きむしる。
「あ~、タバコ吸いてえ~」
「だめです禁煙中じゃないですか課長」
腰まで届く黒髪の女性が、たしなめる。
「禁煙て。どうせ、あたしは、そこの駐車場で死んでるんだし」
だからいいじゃんと自嘲気味につぶやく。
ティーレ。
「しかしどうなったのかね。いきなり刺されたことしか覚えてないんだが。やっぱ死んだのか?」
「課長は自分が死んだあとのことは知らないでしょう。大変だったんですよ。警察からマンション住民への事情聴取があったし会社も週刊誌に取材されたし……自分も、まるで容疑者扱いでしたよ。途中で立ち寄っていた喫茶店のマスターが証言してくれましたが」
「犯人、わかったのか?」
「……ええ。通り魔でした。そいつ、すでに五人殺してて。被害者は通りすがりの面識のない人間で。でも、警察に捕まる前に、誰かに殺されたんですよ。後でわかったんですが、凶悪犯ばかり選んで殺してる男がいましてね」
「ふ~ん。……ま、いっか。あたしにゃ関係ないね! もう死んでるし! 末期(まつご)のタバコって、誰か、くれても良いと思うんだけどなぁ? 持ってない?」
「持ってるわけないでしょう! 今は異世界転生してるんですから! たとえ持ってたとしても、あげません」
全力で打ち消す、リドラ。
「せっかく転生したのに、また課長に先立たれるとか、いやですからね!」
「だいじょうぶだ。ほれこのとおり、ピチピチの女子高生って感じだろ? いいねえ若いって」
「どこから何をどう突っ込んだらいいやら……ため息しか出ませんよ」
そのときである。
シャン!
金属の小片がぶつかったような、高い音が。
ティーレとリドラ。二人の胸に、同時に響いた。
「この鈴は」
「カルナックお師匠様?」
「待たせたな」
闇色の衣に身を包んだ長身の人物が、あらわれた。
「師匠だ!」
「カルナックお師匠様!」
ティーレとリドラの意識が、完全に前世の光景から離れた。
駐車場は見えなくなり、あたりは銀色のもやに包まれる。
「それにしても前世で死んだ場面なんて、また見たいものじゃないですね」
「同感です。泣きそうになりましたよ。あのとき、もう少し早く、現場に着いていたら……間に合ったんだろうかって、ずっと考えていたんです」
「考えるな。律。おまえはよくやってくれた、自慢の部下だったよ」
「いい台詞なんですけど、どや顔でいうの、残念です」
「ともかく、きみたちはこうして、この世界に転生して、元気で生きてる。そのことは忘れないように。今を生きることが大事なんだ」
カルナックが諭す。
しんみりしていた二人に、笑みが戻る。
「やっぱりお師匠さまがいると安心っす!」
「前世の姿を外から見るなんて、なんとも不可思議ですけど。わたしたち、どうしてここへ来たんでしょうか」
いつしか自然に、二人の口調は、前世のものから、現在のティーレとリドラのものに戻っていた。
「転移魔法陣の設置、トーマスとニコラには荷が重かったんですかね」
「言っとくけどティーレのせいもあるのよ! 脅かすから」
「おい。リドラだってじゃん!」
「誰のせいという論議は意味がないからやめよう」
カルナックはふっと笑う。
「普通なら魔法陣そのものが起動しなかったんだが、たまたまアイリス・リデル・ティス・ラゼルと、この私という強力な魔力の発生源があったからな。アイリスは『精霊石』の腕輪も持っているし。行き先を指定していないから、最も『縁』のある時間、場所に引き寄せられた。今度から、君たちも『錨(アンカー)』を常に持っておきなさい。なければ、作ってあげよう」
「お願いします! お師匠様」
「あ、でも作ってくれるなら、このさいタバコも、お願いします! そしたら一生ついていきますから!」
「タバコの恩義で一生? しょうがないなあ。前世の自分を見たせいもあるだろうから……今回だけだよ。それに、まだこの後トミーやニコラ、アイリスを迎えにいくのだからね」
カルナックの手のひらに銀色の光が集まり、小さな紙箱が出現した。
「やったぁ! わ~い、愛用のタバコ! 懐かしいなあこの青箱」
さっそく箱の上部を破いて、一本を取り出す。
「律(りつ)! 火つけて!」
嬉しそうにタバコを口元に運んだ。
「前世の名前で呼ぶのやめてくださいよ。それに今回だけって、ほんとに師匠も、甘やかしちゃだめです、癖になりますよ」
リドラはぶつぶつ文句を言いつつ、魔法で『熾して』タバコの先端に火をつける。
白く細い煙があがる。
幸せそうに息を吸い込んだ、ティーレであるが。
すぐに、不審げな表情に変わった。
「あれ? 味ちがう! 師匠! これハーブじゃないですか! 禁煙パ○ポっすか~!?」
情け無さそうにぼやく。
「やだ傑作ぅ! お師匠様、サイコーですぅ」
リドラは腹をかかえて笑う。
見た目は美女なのに残念であった。
「健康のため、吸い過ぎに注意だ」
カルナックも笑っていた。
「私が作るものは『世界』のエネルギーを凝固させたのだから、食べ物ではなくとも、過ごすと酔うよ」
「師匠のいけず~!」
「ティーレには、それくらいでちょうどいいわぁ~」
※
「やれやれ、まったく面白いね人間て。それにしても……」
ティーレとリドラ、カルナックのようすを見やり、黒竜(アーテル・ドラコー)はつぶやく。
「ほんと、《世界の大いなる意思》は、ずいぶん悪趣味だよねえ。前世で縁のある人間同士を、転生しても再び巡り合わせるなんてね」
11
お気に入りに追加
277
あなたにおすすめの小説

【完結】悪役令嬢は3歳?〜断罪されていたのは、幼女でした〜
白崎りか
恋愛
魔法学園の卒業式に招かれた保護者達は、突然、王太子の始めた蛮行に驚愕した。
舞台上で、大柄な男子生徒が幼い子供を押さえつけているのだ。
王太子は、それを見下ろし、子供に向って婚約破棄を告げた。
「ヒナコのノートを汚したな!」
「ちがうもん。ミア、お絵かきしてただけだもん!」
小説家になろう様でも投稿しています。

このやってられない世界で
みなせ
ファンタジー
筋肉馬鹿にビンタをくらって、前世を思い出した。
悪役令嬢・キーラになったらしいけど、
そのフラグは初っ端に折れてしまった。
主人公のヒロインをそっちのけの、
よく分からなくなった乙女ゲームの世界で、
王子様に捕まってしまったキーラは
楽しく生き残ることができるのか。
愛されない皇妃~最強の母になります!~
椿蛍
ファンタジー
愛されない皇妃『ユリアナ』
やがて、皇帝に愛される寵妃『クリスティナ』にすべてを奪われる運命にある。
夫も子どもも――そして、皇妃の地位。
最後は嫉妬に狂いクリスティナを殺そうとした罪によって処刑されてしまう。
けれど、そこからが問題だ。
皇帝一家は人々を虐げ、『悪逆皇帝一家』と呼ばれるようになる。
そして、最後は大魔女に悪い皇帝一家が討伐されて終わるのだけど……
皇帝一家を倒した大魔女。
大魔女の私が、皇妃になるなんて、どういうこと!?
※表紙は作成者様からお借りしてます。
※他サイト様に掲載しております。

龍王の番〜双子の運命の分かれ道・人生が狂った者たちの結末〜
クラゲ散歩
ファンタジー
ある小さな村に、双子の女の子が生まれた。
生まれて間もない時に、いきなり家に誰かが入ってきた。高貴なオーラを身にまとった、龍国の王ザナが側近二人を連れ現れた。
母親の横で、お湯に入りスヤスヤと眠っている子に「この娘は、私の○○の番だ。名をアリサと名付けよ。
そして18歳になったら、私の妻として迎えよう。それまでは、不自由のないようにこちらで準備をする。」と言い残し去って行った。
それから〜18年後
約束通り。贈られてきた豪華な花嫁衣装に身を包み。
アリサと両親は、龍の背中に乗りこみ。
いざ〜龍国へ出発した。
あれれ?アリサと両親だけだと数が合わないよね??
確か双子だったよね?
もう一人の女の子は〜どうしたのよ〜!
物語に登場する人物達の視点です。

強制力がなくなった世界に残されたものは
りりん
ファンタジー
一人の令嬢が処刑によってこの世を去った
令嬢を虐げていた者達、処刑に狂喜乱舞した者達、そして最愛の娘であったはずの令嬢を冷たく切り捨てた家族達
世界の強制力が解けたその瞬間、その世界はどうなるのか
その世界を狂わせたものは
【コミカライズ2月28日引き下げ予定】実は白い結婚でしたの。元悪役令嬢は未亡人になったので今度こそ推しを見守りたい。
氷雨そら
恋愛
悪役令嬢だと気がついたのは、断罪直後。
私は、五十も年上の辺境伯に嫁いだのだった。
「でも、白い結婚だったのよね……」
奥様を愛していた辺境伯に、孫のように可愛がられた私は、彼の亡き後、王都へと戻ってきていた。
全ては、乙女ゲームの推しを遠くから眺めるため。
一途な年下枠ヒーローに、元悪役令嬢は溺愛される。
断罪に引き続き、私に拒否権はない……たぶん。

元チート大賢者の転生幼女物語
こずえ
ファンタジー
(※不定期更新なので、毎回忘れた頃に更新すると思います。)
とある孤児院で私は暮らしていた。
ある日、いつものように孤児院の畑に水を撒き、孤児院の中で掃除をしていた。
そして、そんないつも通りの日々を過ごすはずだった私は目が覚めると前世の記憶を思い出していた。
「あれ?私って…」
そんな前世で最強だった小さな少女の気ままな冒険のお話である。
婚約破棄されて辺境へ追放されました。でもステータスがほぼMAXだったので平気です!スローライフを楽しむぞっ♪
naturalsoft
恋愛
シオン・スカーレット公爵令嬢は転生者であった。夢だった剣と魔法の世界に転生し、剣の鍛錬と魔法の鍛錬と勉強をずっとしており、攻略者の好感度を上げなかったため、婚約破棄されました。
「あれ?ここって乙女ゲーの世界だったの?」
まっ、いいかっ!
持ち前の能天気さとポジティブ思考で、辺境へ追放されても元気に頑張って生きてます!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる