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第四章 シアとアイリス
その14 トーマスとニコラウス
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14
魔法陣を設置する工事を担当しているのは、公立学院でエステリオ・アウル叔父さまの後輩にあたる学生、トミーさんことトーマスさんと、ニコラこと、ニコラウスさん。
学院では魔道具を専門に開発する部門にいて、将来は工事屋さんになりたいらしい。
魔道工務店ってことかな?
「さーて、工事の進捗状況を言ってみろ」
ルビー=ティーレさんは腕組み仁王立ち。
まっすぐな長いプラチナブロンドで、色白、柔らかくて明るい緑色の目で、黙っていれば華奢で可憐な美少女……なんだけど。勇猛果敢で有名なガルガンド氏族国の出身だって聞いたわ。女性でも男性と同等に戦っているそうなの。前世の記憶にあるバイキングみたいな感じかな。
「あたしらは先輩だから監督責任があるんだ。ほれ、黙ってねえで正直に言え」
見ているあたし、アイリスは思う。
さっきサファイア=リドラさんが『お嬢様に怪我でもさせたら、首が飛ぶわよ。比喩ではなくて』って、物騒な発言をしたせいで、二人とも、緊張してカチンコチンになっているの。
かわいそうなくらい、なんだけど。
当事者であるはずの、あたしには、この場に、口をはさむ余地はない。
四歳と八ヶ月の幼女だし。
「トーマスちゃん、ニコラちゃん。何か忘れてることはない?」
長い黒髪のセクシー美女サファイア=リドラさんは、笑顔で、言った。
「魔法陣の基盤は『魔力』を通しやすい鉱物で作られているでしょ? 加工済みのを持ってきた?」
「はい。薄板状にして、呪文を彫り込んで、あらかじめ決めてある行き先を登録したものを敷設します。それから、魔力で、目的に合った『魔法陣』の図形と呪文を床に描きます」
直立不動だったトミーさん、勢いにのってきたみたい。
「あっオレつねづね思うんですけどこの『魔力』ってやつは『電気』と似てません? 人間の細胞の神経伝達っつーのも要は電気信号なんで。すごいっすよ! ぜんぶ電気で説明できるんです! それと地磁気で。おれ将来は土地が持っている地磁気を利用できたらって」
「……あ~、ハイハイ。で、要するに、設置はできたのか?」
「すみません、語り始めるとトミーってば長いんで……お師匠様から提供していただいた、魔力のインクで、魔法陣は描き終えました。あとは起動させて、試運転です」
ニコラさんが嬉しそうに言って、懐からリモコンみたいなものを取り出した。
「わ! そんなとこに予備の起動装置を持ってたのか! 待て! いいか、まだだ! 発動させるなよ!」
それを見てティーレさんが声を荒げた。
ニコラさんは、びくっとして。
その拍子に、リモコンのどこかに触れた。
ピッ
って、小さな音がして。
「え?」
まん丸い目を見開いているニコラさん。
「ありゃ?」
ニコラさんと顔を見合わせているトミーさん。
「おまえ! いまスイッチ押しただろ!」
焦るティーレさん。
「バカねえ! この状態で起動したら何が起こると思う?」
リドラの声音には、まだ余裕がある。
突然、まばゆい光がほとばしった。
光っているのは床だ。
エステリオ・アウルの部屋の前に描かれた魔法陣が、銀色に浮き上がっていいる。
「魔法陣が光ってる!?」
次の瞬間。
ティーレとリドラがアイリスを抱き上げ、飛びすさる。
魔法陣から距離をとったのだ。
「うわあああああ! どうしよう!」
「設定まだ終わってないよ!」
トミーもニコラもパニック状態である。
「このバカどもがっ!」
「この子たち、ティーレが脅すから驚いたのよ!」
「ティーレさん、リドラさん、どうなっているの? きけんなの?」
アイリスには状況がわからない。
ひとつ深呼吸をしてから、ティーレとリドラは、ゆっくりと言葉を口にした。
「そうだな。何も起こらないかもしれないが、大変なことになるかもしれない」
「シュレディンガーの猫……っていうか?」
あたし……アイリス・リデル・ティス・ラゼルは、知らない言葉だ。
だけど月宮アリスは、聞いたことがあって。
イリス・マクギリスは、その意味を知っている。
今の状況がすごく危機的なのは間違いない。
アイリスの中に同居している前世の意識、月宮アリスも、イリス・マクギリスも、覚醒した。
普段は眠っていて、本体のアイリスに危険が迫ったときには目覚めて助けられるように、カルナックが設定したのだから。
(あたしたちが覚醒して、なんとかできる状態かどうかは、また別だけれどね)
あたしを抱っこしているリドラさんは、冷静そうに装っているけど、ほんとは動揺している。心臓の音が大きく、早く打っているのが、伝わってくるから。
「だいじょうぶだ。どんなことになっても、あたしら二人の命と引き替えにしてでも、アイリスを守るから」
決意をこめて、ティーレは宣言する。
「うふふ。後でエステリオ・アウルが知ったら怒るわね。そこは自分が言いたい台詞だ、って」
極度の緊張感から、わざと茶化したように、リドラは、かすかに笑った。
そのときである。
リィン、と。
小さな、鈴の音が響いた。
希望をもたらす音が。
「やれやれ。忙しい合間を縫って様子を見にきてみれば、このありさま。トーマス! ニコラウス! コマラパ老師の講座の中でも、まだ若く経験が浅い君たちに工事を任せたのは、転移魔法陣の設置くらい、難しいことではないからだったんだがね」
「カルナックさま!? どうして、こんな危機一髪のところに、きてくださるなんて」
「アイリス。私の一番小さな、可愛い弟子。いつでも遊びに来るって言っただろう?」
いたずらっぽい声は。
ぜんぜん動揺していなかった。
けれども静かに怒っていた。
その証拠に、身体から細かい稲妻が散っている。
これはカルナックさまを育てたとおっしゃていたコマラパ老師さま譲りの『雷』の加護なのかしら。
とても綺麗……。
「詰めが甘い」
カルナックさまは、厳しい口調で、おっしゃった。
「どんなときも慌てないこと。慌てれば、いつもはできていることでも失敗しかねない。それに、まず第一に魔法陣は、きちんと絶縁(シール)しろと教えたはずだ」
トーマスとニコラは、ただ、うなだれる。
「すみません、まだ起動するつもりじゃなくて、絶縁してなかったっす……」
魔法陣を設置する工事を担当しているのは、公立学院でエステリオ・アウル叔父さまの後輩にあたる学生、トミーさんことトーマスさんと、ニコラこと、ニコラウスさん。
学院では魔道具を専門に開発する部門にいて、将来は工事屋さんになりたいらしい。
魔道工務店ってことかな?
「さーて、工事の進捗状況を言ってみろ」
ルビー=ティーレさんは腕組み仁王立ち。
まっすぐな長いプラチナブロンドで、色白、柔らかくて明るい緑色の目で、黙っていれば華奢で可憐な美少女……なんだけど。勇猛果敢で有名なガルガンド氏族国の出身だって聞いたわ。女性でも男性と同等に戦っているそうなの。前世の記憶にあるバイキングみたいな感じかな。
「あたしらは先輩だから監督責任があるんだ。ほれ、黙ってねえで正直に言え」
見ているあたし、アイリスは思う。
さっきサファイア=リドラさんが『お嬢様に怪我でもさせたら、首が飛ぶわよ。比喩ではなくて』って、物騒な発言をしたせいで、二人とも、緊張してカチンコチンになっているの。
かわいそうなくらい、なんだけど。
当事者であるはずの、あたしには、この場に、口をはさむ余地はない。
四歳と八ヶ月の幼女だし。
「トーマスちゃん、ニコラちゃん。何か忘れてることはない?」
長い黒髪のセクシー美女サファイア=リドラさんは、笑顔で、言った。
「魔法陣の基盤は『魔力』を通しやすい鉱物で作られているでしょ? 加工済みのを持ってきた?」
「はい。薄板状にして、呪文を彫り込んで、あらかじめ決めてある行き先を登録したものを敷設します。それから、魔力で、目的に合った『魔法陣』の図形と呪文を床に描きます」
直立不動だったトミーさん、勢いにのってきたみたい。
「あっオレつねづね思うんですけどこの『魔力』ってやつは『電気』と似てません? 人間の細胞の神経伝達っつーのも要は電気信号なんで。すごいっすよ! ぜんぶ電気で説明できるんです! それと地磁気で。おれ将来は土地が持っている地磁気を利用できたらって」
「……あ~、ハイハイ。で、要するに、設置はできたのか?」
「すみません、語り始めるとトミーってば長いんで……お師匠様から提供していただいた、魔力のインクで、魔法陣は描き終えました。あとは起動させて、試運転です」
ニコラさんが嬉しそうに言って、懐からリモコンみたいなものを取り出した。
「わ! そんなとこに予備の起動装置を持ってたのか! 待て! いいか、まだだ! 発動させるなよ!」
それを見てティーレさんが声を荒げた。
ニコラさんは、びくっとして。
その拍子に、リモコンのどこかに触れた。
ピッ
って、小さな音がして。
「え?」
まん丸い目を見開いているニコラさん。
「ありゃ?」
ニコラさんと顔を見合わせているトミーさん。
「おまえ! いまスイッチ押しただろ!」
焦るティーレさん。
「バカねえ! この状態で起動したら何が起こると思う?」
リドラの声音には、まだ余裕がある。
突然、まばゆい光がほとばしった。
光っているのは床だ。
エステリオ・アウルの部屋の前に描かれた魔法陣が、銀色に浮き上がっていいる。
「魔法陣が光ってる!?」
次の瞬間。
ティーレとリドラがアイリスを抱き上げ、飛びすさる。
魔法陣から距離をとったのだ。
「うわあああああ! どうしよう!」
「設定まだ終わってないよ!」
トミーもニコラもパニック状態である。
「このバカどもがっ!」
「この子たち、ティーレが脅すから驚いたのよ!」
「ティーレさん、リドラさん、どうなっているの? きけんなの?」
アイリスには状況がわからない。
ひとつ深呼吸をしてから、ティーレとリドラは、ゆっくりと言葉を口にした。
「そうだな。何も起こらないかもしれないが、大変なことになるかもしれない」
「シュレディンガーの猫……っていうか?」
あたし……アイリス・リデル・ティス・ラゼルは、知らない言葉だ。
だけど月宮アリスは、聞いたことがあって。
イリス・マクギリスは、その意味を知っている。
今の状況がすごく危機的なのは間違いない。
アイリスの中に同居している前世の意識、月宮アリスも、イリス・マクギリスも、覚醒した。
普段は眠っていて、本体のアイリスに危険が迫ったときには目覚めて助けられるように、カルナックが設定したのだから。
(あたしたちが覚醒して、なんとかできる状態かどうかは、また別だけれどね)
あたしを抱っこしているリドラさんは、冷静そうに装っているけど、ほんとは動揺している。心臓の音が大きく、早く打っているのが、伝わってくるから。
「だいじょうぶだ。どんなことになっても、あたしら二人の命と引き替えにしてでも、アイリスを守るから」
決意をこめて、ティーレは宣言する。
「うふふ。後でエステリオ・アウルが知ったら怒るわね。そこは自分が言いたい台詞だ、って」
極度の緊張感から、わざと茶化したように、リドラは、かすかに笑った。
そのときである。
リィン、と。
小さな、鈴の音が響いた。
希望をもたらす音が。
「やれやれ。忙しい合間を縫って様子を見にきてみれば、このありさま。トーマス! ニコラウス! コマラパ老師の講座の中でも、まだ若く経験が浅い君たちに工事を任せたのは、転移魔法陣の設置くらい、難しいことではないからだったんだがね」
「カルナックさま!? どうして、こんな危機一髪のところに、きてくださるなんて」
「アイリス。私の一番小さな、可愛い弟子。いつでも遊びに来るって言っただろう?」
いたずらっぽい声は。
ぜんぜん動揺していなかった。
けれども静かに怒っていた。
その証拠に、身体から細かい稲妻が散っている。
これはカルナックさまを育てたとおっしゃていたコマラパ老師さま譲りの『雷』の加護なのかしら。
とても綺麗……。
「詰めが甘い」
カルナックさまは、厳しい口調で、おっしゃった。
「どんなときも慌てないこと。慌てれば、いつもはできていることでも失敗しかねない。それに、まず第一に魔法陣は、きちんと絶縁(シール)しろと教えたはずだ」
トーマスとニコラは、ただ、うなだれる。
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