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第二章 アイリス三歳『魔力診』後
その28 サファイアとルビー、という役職
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28
どうして、どこまでバレてるの!?
あたしが焦って追い詰まっていると。
急に、めまいがした。
ひどく、だるくて。エステリオ叔父さまに抱っこしてもらっているから助かったけど、もし一人で立っていたら、きっと倒れていただろう。
「ぐるるる」
「がるるるぅ」
ステレオスピーカーが設置されてるみたいに、うなり声が右と左から聞こえた。
「シロとクロ! ダメ! 待て!」
この隠し部屋へも当然ついてきている、カルナックさまが貸してくださった従魔たち。
あたしの不安に呼応して飛び出してきたのだ。
さっき脱力したのは、シロとクロに魔力を持っていかれたんだわ。
その証拠に、ほら、二匹とも、子犬形態じゃなくて、成犬とまではいかないけど、大きくなってる。
まずい、まずい、まずい!
なんで浮き足だってるの?
二匹をなんとか押さえておかなきゃ!
焦りまくる、あたし。
「どうしたんだい、アイリス? 心配することなんか何もないんだよ」
「エステリオ叔父さま……っ、でも。あたしっ」
あたしは、パニック!
そのときだった。
「まあ! しばらくぶりね二匹とも。初めて見たけど、その幼獣姿も可愛いわぁ~!」
サファイアさんが声をあげて、手を広げてシロとクロに近づいた。
「感心ね、カルナックお師匠様の言いつけ通りにアイリスちゃんを守っているのね。おいで、おまえたちはいい子にしていたから、おやつをあげるわ」
シロとクロは「きゅうううん」と鳴いて、おとなしくなった。
サファイアさんが差し出した「おやつ」を貰って、もぐもぐ。
おやつは、ビーフジャーキーに似たようなものだった。
「うふふふふっ。『牙』『夜』。本来の主カルナックの名代たるサファイアが、魔力を与える。たまには、元の姿に戻ってみせてごらん」
「その名前は! サファイアさんダメ! カルナックさまがおっしゃってたの! 本当の名前を口にしたら、魔力をごっそり持ってかれるって!」
「心配してくれるの? だいじょうぶよ」
振り向いたサファイアさんは、つやめいて、微笑んでいた。
「わたしは魔道士協会でカルナック様に次ぐ魔力量を持っているのよ。従魔に食べさせるぶんくらい、どうってことないわ。もっとも数値で表したらお師匠様の一千万分の一にも及ばないでしょうけど。くすっ」
本来は真っ黒な瞳の色が、青く、染まっている。魔力があふれ出ているのだ!
その背後で。かわいい子犬のシロとクロだった二匹は、体を波打つように震わせた。
二匹は、みるみる大きくなっていった。
体をみっしりと覆っていたびろうどの毛は抜け落ちる。そのかわりに、巨体を覆う白い毛に灰色の縞が浮き上がったのは、シロ……『牙』。漆黒のなめらかな毛に包まれたのは『夜』。
まるで、二階建てのバスみたい!
(月宮アリスは、前世で、それの写真を見たことがあるの。ロンドンっていうところだったような。)
大きく、のびをしている二匹。猫みたい。
「はーっ、きもちよさそうだなぁ! あはははは!」
ルビーさんが、笑う。
「もしかして、今まで子犬形態だったのは、彼らには負担だったのかしら?」
「そんなことは無いわ。わたしが彼ら本来の姿を見たくなっただけよ。代償として『魔力で作られたおやつ』をあげた。わたしの魔力はカルナック様のに近いらしいから、効率よくエネルギーにできたのね」
「近い? 初耳です」
エステリオ・アウル叔父さまもちょっと驚いていた。
「たぶん、わたしはカルナック師匠の遠い親戚の子孫で、血筋を受け継いでるってところ。ま、長い間に血はだいぶ薄まっているでしょうねぇ」
どうでもいいんだけれど、と、サファイア=リドラさんは、さばさばとした笑みを浮かべた。
「ティーレも脳筋ガルガンドには珍しい『ガルガンチュア』級の魔力持ちだったから、わたしたちは、伝説の役職、カルナック様を護衛する『サファイアとルビー』の役職につけたんだもの」
「おう! 細かいとこはどうでもいいけどな!」
がはははは、と笑うルビー=ティーレさん。
「……あなたは、もう少し慎みというものを持ったほうがいいわよ」
「なんだよリドラこそ! 湿っぽいんだよ!」
「悪かったわねウェットで! ティーレみたいに脳天気じゃ……」
「まあまあ! 二人ともそこまでに! 今回は、わたしのアシスタントなんだろう? 大事なのはアイリス嬢の診断だからね」
果てしなく続きそうだった言い争いは、エルナトさまの取りなしで収まったのでした。
※
「さて、じゃあ、そろそろ本題に入ろう」
エルナトさま、すごく嬉しそう……
「アイリス嬢。今後の治療方針を決めるために、まず、この二人の指示に従って、横になって『走査』を受けてくれるかな?」
「走査?」
「だいじょうぶさ! ま、レントゲンみたいなものか……」
「もっと近いのはMRIじゃないかしら。魔力の流れが詰まってる所を特定するのよ」
……と、いうわけなのです。
あたしはソファに横たわった。
隠し部屋にずっと置いてあったものだから変なにおいがしたらヤダなって思ったんだけど。
サファイアさんが浄化、得意の浄化魔法を何度もかけてくれたから、安心。
毒が専門だっていう物騒な発言もあったけど、毒も薬もよく知ってるってことらしい。
エステリオ叔父さまも、そばにいてくれるし。
「そういえばさぁエステリオ。おまえいま、いくつだったっけ」
枕がわりのクッションを叩いて整えながらルビーさんが言った。
「……十六です」
叔父さまが、すこしだけ緊張した。
「へ~そっかぁ、アイリスちゃんと、けっこう歳が近いんだな」
「まあルビーったら、珍しくいいこと言った! 十三歳の年の差ね! やだぁなんかエモい!」
「えも?」
聞き慣れないことば?
「うわぁ! だめだよ、先輩のいうこと真に受けないで!」
「おまえこそ顔が赤いぞ!」
からかうように言うルビーさん。
一方で、サファイアさんは、あたしを横たえて、指示をする。
「はいアイリスちゃん! 目を閉じて、じっとしてて。息を吸って、吐いて、力を抜いて~。五分もかからないから、待っててね~」
……ほんとにレントゲン撮影のときみたい。
目をつぶって横たわりながら、ふと、思い浮かべたのは。
三歳の誕生日に受けた『魔力診』で見た、アイリスの前世の姿だった。
十五歳の月宮アリス。
(あれ? 叔父さまは十六歳? ほんとに歳近い……今までは、叔父さまって呼んでたから気がつかなかったけど。実際に、マウリシオお父さまより、かなり年下なんだものね)
もしかして精神年齢的には、ほぼ同い年だったり?
おかしいわ。
だんだん、頬が熱くなってきた……
心臓も、ドキドキするし。
脈、早い?
「アイリスちゃん、ちょっと落ち着こうか。この二人の言うことなんて気にすることはないんだよ」
エルナトさまの、穏やかな声がして。
あたし、だんだん、眠くなってきた……
どうして、どこまでバレてるの!?
あたしが焦って追い詰まっていると。
急に、めまいがした。
ひどく、だるくて。エステリオ叔父さまに抱っこしてもらっているから助かったけど、もし一人で立っていたら、きっと倒れていただろう。
「ぐるるる」
「がるるるぅ」
ステレオスピーカーが設置されてるみたいに、うなり声が右と左から聞こえた。
「シロとクロ! ダメ! 待て!」
この隠し部屋へも当然ついてきている、カルナックさまが貸してくださった従魔たち。
あたしの不安に呼応して飛び出してきたのだ。
さっき脱力したのは、シロとクロに魔力を持っていかれたんだわ。
その証拠に、ほら、二匹とも、子犬形態じゃなくて、成犬とまではいかないけど、大きくなってる。
まずい、まずい、まずい!
なんで浮き足だってるの?
二匹をなんとか押さえておかなきゃ!
焦りまくる、あたし。
「どうしたんだい、アイリス? 心配することなんか何もないんだよ」
「エステリオ叔父さま……っ、でも。あたしっ」
あたしは、パニック!
そのときだった。
「まあ! しばらくぶりね二匹とも。初めて見たけど、その幼獣姿も可愛いわぁ~!」
サファイアさんが声をあげて、手を広げてシロとクロに近づいた。
「感心ね、カルナックお師匠様の言いつけ通りにアイリスちゃんを守っているのね。おいで、おまえたちはいい子にしていたから、おやつをあげるわ」
シロとクロは「きゅうううん」と鳴いて、おとなしくなった。
サファイアさんが差し出した「おやつ」を貰って、もぐもぐ。
おやつは、ビーフジャーキーに似たようなものだった。
「うふふふふっ。『牙』『夜』。本来の主カルナックの名代たるサファイアが、魔力を与える。たまには、元の姿に戻ってみせてごらん」
「その名前は! サファイアさんダメ! カルナックさまがおっしゃってたの! 本当の名前を口にしたら、魔力をごっそり持ってかれるって!」
「心配してくれるの? だいじょうぶよ」
振り向いたサファイアさんは、つやめいて、微笑んでいた。
「わたしは魔道士協会でカルナック様に次ぐ魔力量を持っているのよ。従魔に食べさせるぶんくらい、どうってことないわ。もっとも数値で表したらお師匠様の一千万分の一にも及ばないでしょうけど。くすっ」
本来は真っ黒な瞳の色が、青く、染まっている。魔力があふれ出ているのだ!
その背後で。かわいい子犬のシロとクロだった二匹は、体を波打つように震わせた。
二匹は、みるみる大きくなっていった。
体をみっしりと覆っていたびろうどの毛は抜け落ちる。そのかわりに、巨体を覆う白い毛に灰色の縞が浮き上がったのは、シロ……『牙』。漆黒のなめらかな毛に包まれたのは『夜』。
まるで、二階建てのバスみたい!
(月宮アリスは、前世で、それの写真を見たことがあるの。ロンドンっていうところだったような。)
大きく、のびをしている二匹。猫みたい。
「はーっ、きもちよさそうだなぁ! あはははは!」
ルビーさんが、笑う。
「もしかして、今まで子犬形態だったのは、彼らには負担だったのかしら?」
「そんなことは無いわ。わたしが彼ら本来の姿を見たくなっただけよ。代償として『魔力で作られたおやつ』をあげた。わたしの魔力はカルナック様のに近いらしいから、効率よくエネルギーにできたのね」
「近い? 初耳です」
エステリオ・アウル叔父さまもちょっと驚いていた。
「たぶん、わたしはカルナック師匠の遠い親戚の子孫で、血筋を受け継いでるってところ。ま、長い間に血はだいぶ薄まっているでしょうねぇ」
どうでもいいんだけれど、と、サファイア=リドラさんは、さばさばとした笑みを浮かべた。
「ティーレも脳筋ガルガンドには珍しい『ガルガンチュア』級の魔力持ちだったから、わたしたちは、伝説の役職、カルナック様を護衛する『サファイアとルビー』の役職につけたんだもの」
「おう! 細かいとこはどうでもいいけどな!」
がはははは、と笑うルビー=ティーレさん。
「……あなたは、もう少し慎みというものを持ったほうがいいわよ」
「なんだよリドラこそ! 湿っぽいんだよ!」
「悪かったわねウェットで! ティーレみたいに脳天気じゃ……」
「まあまあ! 二人ともそこまでに! 今回は、わたしのアシスタントなんだろう? 大事なのはアイリス嬢の診断だからね」
果てしなく続きそうだった言い争いは、エルナトさまの取りなしで収まったのでした。
※
「さて、じゃあ、そろそろ本題に入ろう」
エルナトさま、すごく嬉しそう……
「アイリス嬢。今後の治療方針を決めるために、まず、この二人の指示に従って、横になって『走査』を受けてくれるかな?」
「走査?」
「だいじょうぶさ! ま、レントゲンみたいなものか……」
「もっと近いのはMRIじゃないかしら。魔力の流れが詰まってる所を特定するのよ」
……と、いうわけなのです。
あたしはソファに横たわった。
隠し部屋にずっと置いてあったものだから変なにおいがしたらヤダなって思ったんだけど。
サファイアさんが浄化、得意の浄化魔法を何度もかけてくれたから、安心。
毒が専門だっていう物騒な発言もあったけど、毒も薬もよく知ってるってことらしい。
エステリオ叔父さまも、そばにいてくれるし。
「そういえばさぁエステリオ。おまえいま、いくつだったっけ」
枕がわりのクッションを叩いて整えながらルビーさんが言った。
「……十六です」
叔父さまが、すこしだけ緊張した。
「へ~そっかぁ、アイリスちゃんと、けっこう歳が近いんだな」
「まあルビーったら、珍しくいいこと言った! 十三歳の年の差ね! やだぁなんかエモい!」
「えも?」
聞き慣れないことば?
「うわぁ! だめだよ、先輩のいうこと真に受けないで!」
「おまえこそ顔が赤いぞ!」
からかうように言うルビーさん。
一方で、サファイアさんは、あたしを横たえて、指示をする。
「はいアイリスちゃん! 目を閉じて、じっとしてて。息を吸って、吐いて、力を抜いて~。五分もかからないから、待っててね~」
……ほんとにレントゲン撮影のときみたい。
目をつぶって横たわりながら、ふと、思い浮かべたのは。
三歳の誕生日に受けた『魔力診』で見た、アイリスの前世の姿だった。
十五歳の月宮アリス。
(あれ? 叔父さまは十六歳? ほんとに歳近い……今までは、叔父さまって呼んでたから気がつかなかったけど。実際に、マウリシオお父さまより、かなり年下なんだものね)
もしかして精神年齢的には、ほぼ同い年だったり?
おかしいわ。
だんだん、頬が熱くなってきた……
心臓も、ドキドキするし。
脈、早い?
「アイリスちゃん、ちょっと落ち着こうか。この二人の言うことなんて気にすることはないんだよ」
エルナトさまの、穏やかな声がして。
あたし、だんだん、眠くなってきた……
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