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第五章 半透明な愛を知ってから
64.夜会と呪われた令嬢(9)
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カルマンから目を逸らすことなく、ララはテオドールに体を差し出した。
顔の正面に迫っていた拳を左に避ける。無駄な動きを全くしない。
避けられると思っていなかったのか、怒り狂っていたはずのカルマンが間の抜けた声を漏らした。
テオドールのおかげで打たれることなく捜査局に帰れる、とララが安堵した、次の瞬間。
空振った勢いで前のめりになったカルマンの右腕を、テオドールが掴んだ。
(ま、まさか)
嫌な予感がする。
ララは避けられれば充分だったのだ。しかし、テオドールは違ったらしい。
「触りたくないんだがな」
ドレスの裾が踊るように揺れる。テオドールは愚痴りながら、軽やかにカルマンの足を払った。ララが動きを認識した時には、すでにカルマンが宙を舞っていた。
彼は背中から床に叩きつけられ、呻き声をあげる。テオドールは素早く体の方向を変えると、カルマンの顔面に拳を振り下ろした。――が、拳はカルマンの鼻の先で止まった。
真っ青になったカルマンを、テオドールは真顔で見下ろす。
「二度と近付くな」
腹の底が震えるような声だった。
立ち上がったテオドールに体を返され、浮遊感が消える。床を踏みしめたララは、五秒後、両手で顔を覆った。
「テオ、……やりすぎです」
「どこがだ」
「全部です」
「正当防衛だろ。それに君、俺から愛されてるなら他のやつからどう思われても良いって言ったじゃないか」
確かに言った。だからこうして人前で会話しているのだ。けれども大の男をぶん投げる許可はしていない。
周りを見てみてほしい。事情を知らない者たちが口を半開きにして固まっているではないか。状況についてこられたのは捜査官だけだ。
青ざめたままのカルマンの腕をジャスパーが掴み、無理やり立たせる。
「ちょっとあんた。転んだだけなのにいつまで寝そべってんの」
事実が捻じ曲げられている気がしなくもないが、ララにとってはその方がありがたいので突っ込まない。
「自分が勝手に呪われてるくせにララのせいにしちゃって」と、カルマンの傷口に塩を塗りたくるジャスパー。
「最終的に暴力に訴えるところがさらに残念ですね」と、傷口を増やすヒューゴ。
「おまけに負けちゃってるしねぇ」と、追い打ちをかけるアルバート。
「ほーんと、ララの元婚約者って」
捜査官は揃って、令嬢たちがうっとりするような笑みをカルマンに向けた。
「クズよねぇ」
「クズですね」
「クズだよぉ」
満場一致だったため、十年間名ばかりの婚約者として過ごしたララは、乾いた笑い声を出すしかなかった。――ああ、捜査局に帰りたい。
早急にこの場を収めようと、そばで様子を見ていたシアーズ侯爵に頭を下げる。
「夜会を台無しにしてしまい申し訳ございません」
「全面的にカルマン卿に問題があると認識している」
「寛大なお心に、感謝いたします」
「彼を捕らえないのか?」
「難しいかと」
ジャスパーが見せてくれた記録は、暴力の回数や内容の証明にはならない。捜査官たちは承知の上で今回の騒動を起こしたはずだ。カルマンを捕えたかったのではなく、彼の本性を明るみにすることが目的だった。
「カルマン卿は貿易業を営んでいらっしゃいますので」
「あー、……残酷だな」
シアーズ侯爵の言葉の通りだ。カルマンにはこのやり方が一番効く。
罪に問われず解放されたところで、貴族たちは彼の行いを許しはしないだろう。すぐに王国中に噂が広まるはずだ。
信用を失うことはカルマンにとって、生きる術をなくすのと同義なのだ。
「私はもう、カルマン卿の婚約者ではありませんので」
「どうなろうが興味はない、と」
「はい」
「だが君のご両親は、そうは思っていないようだ」
ララはビクッと肩を揺らした。シアーズ侯爵の視線を追うと、そこには両親が立っていた。
父も母も、呆然としている。
「今のは全部……事実、なんだね」
感情を失ったような父の声に心を抉られる。カルマンとの関係を打ち明けられなかったことへの、激しい後悔が押し寄せる。
迷惑をかけたくなかった。自分のことで苦しんでほしくなかった。
だがその気持ちが今、両親を傷つけている。
「……申し訳、ございません」
ララが瞼を伏せると、父が小さく息を吐いた。
「すまないロックフェラー卿。少し、力を貸してくれるかい?」
「僕?」
「君は力が強いと聞いた」
「カルマン卿を押さえるんですか?」
アルバートからの問いに、父はゆるゆると首を振る。
「押さえておいてほしいのは私だ。そうしなくては」
――私はその男を殺してしまうかもしれない。
空気が凍る。あまりの迫力に息を呑んだ。今の発言は、本当に父の口から出たものだろうか。
父の隣にいる母は表情を変えなかった。父から離れ、どこかに向かう。
母が足を止めると、乾いた音が響いた。
頬を押さえるカルマンは、自分の身に起きたことが信じられないようだった。ララだって信じられなかった。
母――ミランダ・オルティスが、カルマンを平手打ちしたのだ。
「……十年間も娘の痛みに気付けないような、哀れな母親が言えたことではないけれど」
カルマンを睨み付ける母を見て、ララは思い知った。
「あなたは恥を知りなさい」
自分が両親に、深く愛されていたことを。
「わ、私にこんなことをして、どうなるか……」
カルマンの動揺は手に取るように伝わってきた。人には散々暴力を振るってきたのに、自分は打たれたことがなかったらしい。
「妻は何ひとつ間違えていない」
「こ、この私に手を上げたのですよ?」
「ああ、素晴らしかったね。惚れ直したよ。私の妻は、自分の宝のためなら男相手でも勇敢に立ち向かえる。だから次は、私の番だ」
父の琥珀色の瞳が、鋭く光った。
「もう君に、この国で商売はさせない」
ララにはその言葉が、死刑宣告より恐ろしく聞こえた。
気圧されたカルマンが無様に尻餅をつく。口をぱくぱくと動かしてはいるが、言い返すことはできないようだ。
――父の怒りを、初めて見た。
――母の怒りを、初めて見た。
立ち尽くすララの背中を、テオドールがそっと押す。言葉はない。ただ、優しかった。
今聞かねば、また後悔する。進まねばならない。進みたい。
「……お父様とお母様は、なぜ、船を造り続けるのですか」
声を絞り出すと、両親が顔を見合わせた。
「国や人を繋げる船が、好きだから……ですよね?」
昔聞いた時、そう言っていた。国が繋がれば新たな発見があり、人々の感性が豊かになる。造船業はそれを手伝う仕事なのだと。
「あー……あれはね、建前なんだよ。嘘ではないんだけど、大半はどうでも良いというか」
「他に、大切な理由があるのですか?」
「うん。……船を造り続けることは、私とミランダの希望だったんだ」
こちらに伸びてきた父の手が、頬に触れた。傷つけたくなくて触れられなかった、大好きな骨ばった手。
撫でられただけで何かがこみ上げてきて、唇を噛む。
「いろんな国の人と繋がれば、いつかどこかで、ララと同じ体質の人に出会えるかもしれないだろう?」
(全部、私のためだった)
守られていた。
離れて暮らしていても、他の家族と形が違ったとしても、両親はいつだって自分の味方だった。
ララは右手で母の手を、左手で父の手をとる。
「何度も、……消えてしまいたいと、思いました」
両親の指先に、ぎゅっと力が込められた。
「辛いことも、たくさんありました。痛くて、情けなくて……。どうして私は普通になれないんだろうって。どうして私のせいで、お父様とお母様を苦しめてしまうんだろうって」
後ろめたさから、耐える道しか残っていないのだと思っていた。間違えていた。
「でもこの体質のおかげで、私は人の心を知りました」
孫の未来を守ろうとするサーシャの心を知った。両親を励まそうと足掻くアンジーの心を知った。
もし霊が見えなければ。話せなければ。
テオドールの心を知らぬまま、この生を終えていただろう。
「私……今の自分が好きなんです。この体質も含めて。だから――」
皆に好かれなくても良い。ただ大切な人の隣を、背筋を伸ばして歩きたい。
「お父様、お母様。……私にこの力を授けてくださって、ありがとうございます。お二人の娘として生まれたことが、私の人生で、最初の幸福です」
握った手に、温かい雫が落ちる。
母の涙を見たのは、これが二度目だった――。
顔の正面に迫っていた拳を左に避ける。無駄な動きを全くしない。
避けられると思っていなかったのか、怒り狂っていたはずのカルマンが間の抜けた声を漏らした。
テオドールのおかげで打たれることなく捜査局に帰れる、とララが安堵した、次の瞬間。
空振った勢いで前のめりになったカルマンの右腕を、テオドールが掴んだ。
(ま、まさか)
嫌な予感がする。
ララは避けられれば充分だったのだ。しかし、テオドールは違ったらしい。
「触りたくないんだがな」
ドレスの裾が踊るように揺れる。テオドールは愚痴りながら、軽やかにカルマンの足を払った。ララが動きを認識した時には、すでにカルマンが宙を舞っていた。
彼は背中から床に叩きつけられ、呻き声をあげる。テオドールは素早く体の方向を変えると、カルマンの顔面に拳を振り下ろした。――が、拳はカルマンの鼻の先で止まった。
真っ青になったカルマンを、テオドールは真顔で見下ろす。
「二度と近付くな」
腹の底が震えるような声だった。
立ち上がったテオドールに体を返され、浮遊感が消える。床を踏みしめたララは、五秒後、両手で顔を覆った。
「テオ、……やりすぎです」
「どこがだ」
「全部です」
「正当防衛だろ。それに君、俺から愛されてるなら他のやつからどう思われても良いって言ったじゃないか」
確かに言った。だからこうして人前で会話しているのだ。けれども大の男をぶん投げる許可はしていない。
周りを見てみてほしい。事情を知らない者たちが口を半開きにして固まっているではないか。状況についてこられたのは捜査官だけだ。
青ざめたままのカルマンの腕をジャスパーが掴み、無理やり立たせる。
「ちょっとあんた。転んだだけなのにいつまで寝そべってんの」
事実が捻じ曲げられている気がしなくもないが、ララにとってはその方がありがたいので突っ込まない。
「自分が勝手に呪われてるくせにララのせいにしちゃって」と、カルマンの傷口に塩を塗りたくるジャスパー。
「最終的に暴力に訴えるところがさらに残念ですね」と、傷口を増やすヒューゴ。
「おまけに負けちゃってるしねぇ」と、追い打ちをかけるアルバート。
「ほーんと、ララの元婚約者って」
捜査官は揃って、令嬢たちがうっとりするような笑みをカルマンに向けた。
「クズよねぇ」
「クズですね」
「クズだよぉ」
満場一致だったため、十年間名ばかりの婚約者として過ごしたララは、乾いた笑い声を出すしかなかった。――ああ、捜査局に帰りたい。
早急にこの場を収めようと、そばで様子を見ていたシアーズ侯爵に頭を下げる。
「夜会を台無しにしてしまい申し訳ございません」
「全面的にカルマン卿に問題があると認識している」
「寛大なお心に、感謝いたします」
「彼を捕らえないのか?」
「難しいかと」
ジャスパーが見せてくれた記録は、暴力の回数や内容の証明にはならない。捜査官たちは承知の上で今回の騒動を起こしたはずだ。カルマンを捕えたかったのではなく、彼の本性を明るみにすることが目的だった。
「カルマン卿は貿易業を営んでいらっしゃいますので」
「あー、……残酷だな」
シアーズ侯爵の言葉の通りだ。カルマンにはこのやり方が一番効く。
罪に問われず解放されたところで、貴族たちは彼の行いを許しはしないだろう。すぐに王国中に噂が広まるはずだ。
信用を失うことはカルマンにとって、生きる術をなくすのと同義なのだ。
「私はもう、カルマン卿の婚約者ではありませんので」
「どうなろうが興味はない、と」
「はい」
「だが君のご両親は、そうは思っていないようだ」
ララはビクッと肩を揺らした。シアーズ侯爵の視線を追うと、そこには両親が立っていた。
父も母も、呆然としている。
「今のは全部……事実、なんだね」
感情を失ったような父の声に心を抉られる。カルマンとの関係を打ち明けられなかったことへの、激しい後悔が押し寄せる。
迷惑をかけたくなかった。自分のことで苦しんでほしくなかった。
だがその気持ちが今、両親を傷つけている。
「……申し訳、ございません」
ララが瞼を伏せると、父が小さく息を吐いた。
「すまないロックフェラー卿。少し、力を貸してくれるかい?」
「僕?」
「君は力が強いと聞いた」
「カルマン卿を押さえるんですか?」
アルバートからの問いに、父はゆるゆると首を振る。
「押さえておいてほしいのは私だ。そうしなくては」
――私はその男を殺してしまうかもしれない。
空気が凍る。あまりの迫力に息を呑んだ。今の発言は、本当に父の口から出たものだろうか。
父の隣にいる母は表情を変えなかった。父から離れ、どこかに向かう。
母が足を止めると、乾いた音が響いた。
頬を押さえるカルマンは、自分の身に起きたことが信じられないようだった。ララだって信じられなかった。
母――ミランダ・オルティスが、カルマンを平手打ちしたのだ。
「……十年間も娘の痛みに気付けないような、哀れな母親が言えたことではないけれど」
カルマンを睨み付ける母を見て、ララは思い知った。
「あなたは恥を知りなさい」
自分が両親に、深く愛されていたことを。
「わ、私にこんなことをして、どうなるか……」
カルマンの動揺は手に取るように伝わってきた。人には散々暴力を振るってきたのに、自分は打たれたことがなかったらしい。
「妻は何ひとつ間違えていない」
「こ、この私に手を上げたのですよ?」
「ああ、素晴らしかったね。惚れ直したよ。私の妻は、自分の宝のためなら男相手でも勇敢に立ち向かえる。だから次は、私の番だ」
父の琥珀色の瞳が、鋭く光った。
「もう君に、この国で商売はさせない」
ララにはその言葉が、死刑宣告より恐ろしく聞こえた。
気圧されたカルマンが無様に尻餅をつく。口をぱくぱくと動かしてはいるが、言い返すことはできないようだ。
――父の怒りを、初めて見た。
――母の怒りを、初めて見た。
立ち尽くすララの背中を、テオドールがそっと押す。言葉はない。ただ、優しかった。
今聞かねば、また後悔する。進まねばならない。進みたい。
「……お父様とお母様は、なぜ、船を造り続けるのですか」
声を絞り出すと、両親が顔を見合わせた。
「国や人を繋げる船が、好きだから……ですよね?」
昔聞いた時、そう言っていた。国が繋がれば新たな発見があり、人々の感性が豊かになる。造船業はそれを手伝う仕事なのだと。
「あー……あれはね、建前なんだよ。嘘ではないんだけど、大半はどうでも良いというか」
「他に、大切な理由があるのですか?」
「うん。……船を造り続けることは、私とミランダの希望だったんだ」
こちらに伸びてきた父の手が、頬に触れた。傷つけたくなくて触れられなかった、大好きな骨ばった手。
撫でられただけで何かがこみ上げてきて、唇を噛む。
「いろんな国の人と繋がれば、いつかどこかで、ララと同じ体質の人に出会えるかもしれないだろう?」
(全部、私のためだった)
守られていた。
離れて暮らしていても、他の家族と形が違ったとしても、両親はいつだって自分の味方だった。
ララは右手で母の手を、左手で父の手をとる。
「何度も、……消えてしまいたいと、思いました」
両親の指先に、ぎゅっと力が込められた。
「辛いことも、たくさんありました。痛くて、情けなくて……。どうして私は普通になれないんだろうって。どうして私のせいで、お父様とお母様を苦しめてしまうんだろうって」
後ろめたさから、耐える道しか残っていないのだと思っていた。間違えていた。
「でもこの体質のおかげで、私は人の心を知りました」
孫の未来を守ろうとするサーシャの心を知った。両親を励まそうと足掻くアンジーの心を知った。
もし霊が見えなければ。話せなければ。
テオドールの心を知らぬまま、この生を終えていただろう。
「私……今の自分が好きなんです。この体質も含めて。だから――」
皆に好かれなくても良い。ただ大切な人の隣を、背筋を伸ばして歩きたい。
「お父様、お母様。……私にこの力を授けてくださって、ありがとうございます。お二人の娘として生まれたことが、私の人生で、最初の幸福です」
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