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第五章 半透明な愛を知ってから
62.夜会と呪われた令嬢(7)
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(なぜ、あなたが……)
疑問を抱いたのはカルマンも同じだったようだ。
「お前、どういうつもりだ」
聞かれても、ハンスは無言で映像を流し続ける。
『あの女、この十年間で私に何度打たれても、誰にも言わなかったんだからな』
『お前も見ていただろう? 周りから怯えられる姿が実に滑稽だった。臆病で愚かな令嬢が失神してくれたおかげで、あの女はさらに孤立した』
『私をこんな目にあわせたんだ。捜査官なんて続けられないくらいに痛めつけてやるさ』
ひどい内容だ。周囲の者たちが青ざめ、信じられないとでも言うようにララとカルマンを見る。
カフスボタンの記録は改ざんが不可能。間違いなく、カルマンの発言だということだ。
ララは映像の中のカルマンが言った『こんな目にあわせた』の部分が引っかかった。身に覚えがない。だがカルマンが自分を連れ出し、昔のように痛めつけるつもりだったのは明白。
(カルマン卿は、何に怒っていらっしゃるの?)
あっけなく化けの皮が剝がれたカルマンは、わなわなと震える。皆が様子をうかがう中で、彼に声をかけたのはハンスだった。
「あんた、これでもララに暴力振るってないって言えるわけ?」
違う。容姿と声は老齢のハンスだが、口調が彼ではない。
ララはハンスの襟元に、ひっそりとつけられたタイピンを見つけた。あれは世界に一つしかない。ララが彼のために、一発芸用に作ったものだ。
「…………ジャスパー?」
鳥の囁きよりも小さな声だったが、彼は振り向いた。
カフスボタンの機能を停止し、右手で自分の顎辺りの皮を掴む。……そう、掴んだのだ。周囲から短い悲鳴声が上がる中、彼は顔の皮を剥がした。
皮だと思われたものは、よくできた被り物だった。白髪頭の下から現れたのは、後ろに撫でつけられた目を引く赤髪。
全てが華やかなその男は、まぎれもなくララの親友、ジャスパー・フォードだった。
「遊びに来ちゃった」
これはどういう状況なのだろう。
ハンスがカルマンの発言を記録していて、なぜかと思えばハンスはジャスパーで、遊びに来たと言っている。でもジャスパーには全ての事情を話せていなくて。そもそもジャスパーが変装できるなんて聞いたことが……、本物のハンスはどこだろうか。
ララは思考を放棄し、ハンス探しを始めた。
「彼なら安全な場所でかくまってるわ」
「そうなのですか」
「カルマンゴミクズ野郎に弱みを握られてたみたいだけど、それも仕組まれたものだったから。……ララに伝えてくれってさ。『貴方様をお救いする勇気がなく、申し訳ございません』だって」
「彼が謝る必要なんてないのに」
「ララなら絶対そう言うと思って、先に伝えておいたわ」
「仕事が早いですね」
呑気にくすくすと笑うララの声を遮ったのは、冷静さを取り戻したカルマンだった。
「開発局のジャスパー・フォード……。貴方がハンスを連れ去ったのですか」
「記憶力だけじゃなくて耳も悪いのね。かくまってるって言ったでしょ。ダメじゃない。自分の従者が入れ替わったことくらい、すぐに気付かなくちゃ」
「……念のためにお聞きしますが、あの記録は貴方がとったのですか」
「そうよ」
「では証拠にはなりませんね。記録用魔道具の使用は捜査官の特権のはずです。開発局員の貴方が使い方を知っているのは当然ですが、公に使うことは禁止されています」
カルマンはジャスパーを責め立てる。よほどあの映像を認めたくないのだろう。
言っていることは正しい。捜査官以外が記録用魔道具を使うことは処罰の対象である。だがそんな常識を、ジャスパーが知らないはずがないのだ。
だからララは、気付いてしまった。
「いつから、ですか?」
震える声で聞くと、ジャスパーは困ったように笑った。
「最初からよ」
ララはジャスパーの言葉を、頭の中で反芻する。最初から。
初めて出会った時からずっと、――彼は開発局員ではなかったのだ。
ジャスパーはカルマンを無視し、真面目な表情でララの目の前に跪いた。こんな彼の姿は、初めて見る。
「親愛なるララ・オルティス伯爵令嬢。あたしは王立犯罪捜査局、副局長兼、諜報部隊隊長、ジャスパー・フォードよ」
思わぬ大物の登場が、広間の人々を混乱に落としれた。
目を閉じたララの頭の中で、今日までの出来事が繋がっていく。
テオドールの親友でもあるジャスパー。配達員として、入館証もなしに王城の様々な場所に出入りできるジャスパー。人から好かれ、どこにいても話しかけられるジャスパー。……情報収集。これが彼の役割だったのか。
理解したララはカッと目を開け、立ち上がったジャスパーの肩を揺さぶった。
「あ、あなた! こんな場所でそんな重要なことを話しても大丈夫なのですか⁉︎」
諜報部隊ということは、王城の膿み出しに貢献したに違いない。大勢の前で「ボクが全ての情報を握っています」と告白して、襲われたりしないのだろうか。
ジャスパーを背に庇い、慌てて刺客がいないか確認する。危険な状況かもしれないのに、ジャスパーは別のことで困惑していた。
「怒ってないの?」
「怒る理由がありません」
「だってあたし、何年もララに嘘を――」
「ジャスパー。それは嘘ではありませんよ」
ララが捜査局に入って、一ヶ月半。その間、テオドールは一度もジャスパーが捜査官だと言わなかった。
ジャスパーについて話すことは、彼への裏切りだったのだろう。テオドールにそうさせるほど、ジャスパーは覚悟を決めて生きていた。
「あなたは戦っていたのでしょう?」
孤独だったはずだ。時には本心を隠すこともあっただろう。ジャスパーが国のために背負ったものは計り知れない。本来なら自分とジャスパーは、住む世界が違った。
それでも、表情豊かなジャスパーが好きだ。ウインクをしてくるジャスパーが好きだ。ゴーグルを首からぶら下げて台車を押すジャスパーが好きだ。
「捜査局と開発局、どちらもあるから、私と『仲良し』のあなたなのでしょう?」
嘘をつかれたとは思わない。どんな彼も否定しない。共に過ごした時間を、信じているから。
ララが顔をほころばせると、ジャスパーは撫でつけた髪を雑に乱し、ハーフアップに結び直した。
「これだからララの『仲良し』は、やめられないのよね」
ジャスパーの笑顔は、いつも以上に晴れやかだった。
疑問を抱いたのはカルマンも同じだったようだ。
「お前、どういうつもりだ」
聞かれても、ハンスは無言で映像を流し続ける。
『あの女、この十年間で私に何度打たれても、誰にも言わなかったんだからな』
『お前も見ていただろう? 周りから怯えられる姿が実に滑稽だった。臆病で愚かな令嬢が失神してくれたおかげで、あの女はさらに孤立した』
『私をこんな目にあわせたんだ。捜査官なんて続けられないくらいに痛めつけてやるさ』
ひどい内容だ。周囲の者たちが青ざめ、信じられないとでも言うようにララとカルマンを見る。
カフスボタンの記録は改ざんが不可能。間違いなく、カルマンの発言だということだ。
ララは映像の中のカルマンが言った『こんな目にあわせた』の部分が引っかかった。身に覚えがない。だがカルマンが自分を連れ出し、昔のように痛めつけるつもりだったのは明白。
(カルマン卿は、何に怒っていらっしゃるの?)
あっけなく化けの皮が剝がれたカルマンは、わなわなと震える。皆が様子をうかがう中で、彼に声をかけたのはハンスだった。
「あんた、これでもララに暴力振るってないって言えるわけ?」
違う。容姿と声は老齢のハンスだが、口調が彼ではない。
ララはハンスの襟元に、ひっそりとつけられたタイピンを見つけた。あれは世界に一つしかない。ララが彼のために、一発芸用に作ったものだ。
「…………ジャスパー?」
鳥の囁きよりも小さな声だったが、彼は振り向いた。
カフスボタンの機能を停止し、右手で自分の顎辺りの皮を掴む。……そう、掴んだのだ。周囲から短い悲鳴声が上がる中、彼は顔の皮を剥がした。
皮だと思われたものは、よくできた被り物だった。白髪頭の下から現れたのは、後ろに撫でつけられた目を引く赤髪。
全てが華やかなその男は、まぎれもなくララの親友、ジャスパー・フォードだった。
「遊びに来ちゃった」
これはどういう状況なのだろう。
ハンスがカルマンの発言を記録していて、なぜかと思えばハンスはジャスパーで、遊びに来たと言っている。でもジャスパーには全ての事情を話せていなくて。そもそもジャスパーが変装できるなんて聞いたことが……、本物のハンスはどこだろうか。
ララは思考を放棄し、ハンス探しを始めた。
「彼なら安全な場所でかくまってるわ」
「そうなのですか」
「カルマンゴミクズ野郎に弱みを握られてたみたいだけど、それも仕組まれたものだったから。……ララに伝えてくれってさ。『貴方様をお救いする勇気がなく、申し訳ございません』だって」
「彼が謝る必要なんてないのに」
「ララなら絶対そう言うと思って、先に伝えておいたわ」
「仕事が早いですね」
呑気にくすくすと笑うララの声を遮ったのは、冷静さを取り戻したカルマンだった。
「開発局のジャスパー・フォード……。貴方がハンスを連れ去ったのですか」
「記憶力だけじゃなくて耳も悪いのね。かくまってるって言ったでしょ。ダメじゃない。自分の従者が入れ替わったことくらい、すぐに気付かなくちゃ」
「……念のためにお聞きしますが、あの記録は貴方がとったのですか」
「そうよ」
「では証拠にはなりませんね。記録用魔道具の使用は捜査官の特権のはずです。開発局員の貴方が使い方を知っているのは当然ですが、公に使うことは禁止されています」
カルマンはジャスパーを責め立てる。よほどあの映像を認めたくないのだろう。
言っていることは正しい。捜査官以外が記録用魔道具を使うことは処罰の対象である。だがそんな常識を、ジャスパーが知らないはずがないのだ。
だからララは、気付いてしまった。
「いつから、ですか?」
震える声で聞くと、ジャスパーは困ったように笑った。
「最初からよ」
ララはジャスパーの言葉を、頭の中で反芻する。最初から。
初めて出会った時からずっと、――彼は開発局員ではなかったのだ。
ジャスパーはカルマンを無視し、真面目な表情でララの目の前に跪いた。こんな彼の姿は、初めて見る。
「親愛なるララ・オルティス伯爵令嬢。あたしは王立犯罪捜査局、副局長兼、諜報部隊隊長、ジャスパー・フォードよ」
思わぬ大物の登場が、広間の人々を混乱に落としれた。
目を閉じたララの頭の中で、今日までの出来事が繋がっていく。
テオドールの親友でもあるジャスパー。配達員として、入館証もなしに王城の様々な場所に出入りできるジャスパー。人から好かれ、どこにいても話しかけられるジャスパー。……情報収集。これが彼の役割だったのか。
理解したララはカッと目を開け、立ち上がったジャスパーの肩を揺さぶった。
「あ、あなた! こんな場所でそんな重要なことを話しても大丈夫なのですか⁉︎」
諜報部隊ということは、王城の膿み出しに貢献したに違いない。大勢の前で「ボクが全ての情報を握っています」と告白して、襲われたりしないのだろうか。
ジャスパーを背に庇い、慌てて刺客がいないか確認する。危険な状況かもしれないのに、ジャスパーは別のことで困惑していた。
「怒ってないの?」
「怒る理由がありません」
「だってあたし、何年もララに嘘を――」
「ジャスパー。それは嘘ではありませんよ」
ララが捜査局に入って、一ヶ月半。その間、テオドールは一度もジャスパーが捜査官だと言わなかった。
ジャスパーについて話すことは、彼への裏切りだったのだろう。テオドールにそうさせるほど、ジャスパーは覚悟を決めて生きていた。
「あなたは戦っていたのでしょう?」
孤独だったはずだ。時には本心を隠すこともあっただろう。ジャスパーが国のために背負ったものは計り知れない。本来なら自分とジャスパーは、住む世界が違った。
それでも、表情豊かなジャスパーが好きだ。ウインクをしてくるジャスパーが好きだ。ゴーグルを首からぶら下げて台車を押すジャスパーが好きだ。
「捜査局と開発局、どちらもあるから、私と『仲良し』のあなたなのでしょう?」
嘘をつかれたとは思わない。どんな彼も否定しない。共に過ごした時間を、信じているから。
ララが顔をほころばせると、ジャスパーは撫でつけた髪を雑に乱し、ハーフアップに結び直した。
「これだからララの『仲良し』は、やめられないのよね」
ジャスパーの笑顔は、いつも以上に晴れやかだった。
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