46 / 76
第三章 半透明で過保護な彼との、上手な仕事の進め方
46.忘れるな
しおりを挟む
答えれば恥ずかしい思いをする。そうに決まっている。そろそろ頭が爆発するかもしれない。
だが心のどこかで願ってしまうのだ。テオドールの言葉を聞きたいと。自分の感情は、矛盾ばかりだ。
「『あなたの前で泣いては、嫌われてしまう』と、思うかもしれないです」
「だろ?」
「……そうでは、ないのですね」
「ああ。君が笑うなら隣で笑いたい。君が怒るならその原因を消し去りたい。君が泣くなら涙を拭って抱きしめたい。俺は君の笑顔が好きだが、弱いところも見たいし、不貞腐れたところも見たい。照れてるところは他の人間には見せたくない。全部見れるのは、俺だけが良い」
「もう……勘弁してください……」
ララはついに白旗をあげた。頑張って耐えた方だ。
「分かっただろ? 俺は君じゃないとダメだし、君ならなんでも良いんだ。だから諦めろ。認めてしまえ。君がどれだけ否定しようとも、逃げようとも、俺が君を好きなのは変わらない」
脅迫めいた誘惑に、脳が溶けてしまいそうだった。自分のことをこんな風に想ってくれる人がいると、初めて知った。
「私は、どうすれば」
「さっきも言った通り、返事はいらない。君らしく生きてくれれば充分だ。……なんて格好つけてみたが、『俺のことは忘れて幸せになれ』とは言ってやれない。俺は性格が悪いから」
髪に触れていたテオドールの手が、頬をくすぐって顎に添えられた。次の瞬間、彼の顔しか視界に入らなくなった。息を呑んで瞳を見つめる。もう逸らすことはできなかった。
「君がこの先の未来を幸せに生きて、数えられないくらい笑って、人生をやりきった時まで……」
彼の青い瞳が、熱く、欲を滲ませ、燃えている。
「忘れるな。君の鼓動が止まる、その時まで。俺に愛されていることを」
逃げられない。この人からは。この人の愛からは、逃げられない。
ララはひとつ頷いた。精一杯の答えだった。
その場に崩れ落ちそうになったところを、テオドールの腕に支えられた。
「大丈夫か? やっぱり疲れが残って――」
「い、いえ。そうでは、なく」
泳いだ疲れは残っていない。この脱力感は精神的なものである。
「あなたが凄くて……腰が、抜けました」
「……君、本当に可愛いな」
テオドールが困ったような表情で黒髪をかき上げた。妙な色気に当てられ、ララはテオドールの胸元に顔を埋めた。
しばしの間、互いに呻く。
うるさい鼓動を落ち着けようと深呼吸を繰り返したララは、洗剤の香りを嗅ぎ取った。そのせいで余計なことに気付いた。
(私、どうしてこの服を……?)
今着ているのは、いつも就寝時に着用するワンピースである。少し前まで眠っていたのだからおかしくはないのだが、問題なのは、自分で着替えた記憶がないということだ。朝出かけた時は、当然この服ではなかった。
「……つかぬ事をお聞きしますが」
暴れ狂う鼓動を無視して話を切り出すと、片手で顔を覆ったテオドールがこちらを見下ろした。
「なんだ?」
「……もしかして服、……着替えましたか?」
着替えてないって言って。見てないって言って。記憶にないって言って。見てないって言って。
心の中で願望を唱える。どう考えても叶いっこない願いだと、承知の上で。
「……綺麗だったから安心しろ」
現実とは、時に残酷である。
「……そこは嘘でも、見てないって言ってくださいよぉ」
泣きたい。いや、実は少し泣いている。テオドールの顔がぼやけて見えるから間違いない。今日だけで何度目か分からないが、顔から火が出そうだ。
「怪我がないか確認する必要があったんだ。医者に見られたと思え」
テオドールは女心を全然理解できていない。正論だから許されるとか、そういう話ではない。彼が医者の資格を持っていようが緊急事態だろうが、恥ずかしいものは恥ずかしいのに。
「私にとってあなたは! お医者様ではなく! 男性なんです!」
必死に訴えかけると、目を丸くしたしたテオドールが「すまなかった十秒くれ」と早口で言って黙り込む。
罪の意識でも芽生えたのだろうか。ララが大人しく待っていると、きっちり十秒後に彼は口を開いた。
「……危なかった。君が可愛すぎてもう一回死ぬところだった」
「グラント卿って、たまにもの凄く面白いですね」
そして平気で恥ずかしいことを言ってくる。怒る気がどこかに旅立ってしまった。
「たまには余計だ。君が無茶をしない限り、もう着替えたりしない」
「そのようにお願いいたします」
「君も無茶するなよ」
「はい、肝に銘じておきます」
「ん。夜中に長話に付き合わせて悪かった。今日は休め」
言われるがまま横になったララは、ベッドに腰掛けるテオドールの顔を見上げ、昔のことを思い出した。生前の彼と過ごした時間を。
「逆だな。あの時と」
どうやらテオドールも同じ時を思い出しているようだ。それだけで心が、満たされる。
(私のグラント卿への気持ちは、憧れなのだと思っていたけど……)
もしかしたらずっと前から、間違えていたのかもしれない。
「最後まで、お供させてくださいね」
「こっちが頼む立場なんだけどな」
「グラント卿のおかげで毎日楽しいので、こちらからお願いしたいくらいなんです」
与えられたものが多くて、大きくて、全てを返すには時間が足りない。
だが、後悔はしたくない。
「本来の願いは仕事ではなくて、その……」
「君の隣にいること」
「……の、よう、ですが。他にも何かあれば、全力で叶えますからね」
「あー……、じゃあ一つ、頼みがある」
「なんでしょう?」
「テオって呼んでくれないか」
意外な要望に、ララは目をぱちくりさせた。
「いまさらですか?」
「ヒューゴたちとは会った日から名前で呼び合ってるのに、俺はずっとグラント卿だぞ?」
「そ、それは、……捜査局に来た時、私には婚約者がいませんでしたし」
「ジャスパーなんて様すらついてないじゃないか。俺はグラント卿なのに」
この男、駄々をこねる子供のようである。
「ジャスパーは開発局の局員なので良いんです」
「……へぇ」
「あと、一回名前呼びを断ったら大泣きされました」
「あんのクソ噓泣き野郎め……」
「え?」
「こっちの話だ。気にするな。――で、嫌なのか?」
テオドールはちょっと不安そうに視線をさまよわせる。
気恥ずかしいなとか、捜査官たちに揶揄われそうだなとは思うが、嫌だなんて、そんなことあるわけないではないか。だって――、
「聞いてくださいグラント卿」
「ん?」
口元が緩むのを堪えきれず、ララは破顔した。
「私、人を愛称で呼ぶの、初めてです!」
嬉しい。これから眠らないといけないのに、飛び跳ねたいくらい嬉しい。
喜びが伝わるだろうかとテオドールの顔を覗き込むと、彼は眉間に深いしわを寄せた。
「……殺す気か?」
「なぜ?」
予想外の反応に戸惑う。しかしじっくりとテオドールを観察してみると、形の良い耳が真っ赤に染まっていた。喜びが伝わりすぎたようだ。
(こんなことで、赤くなるんだ……)
なんだか自分の耳まで赤くなっている気がして、ララはすっぽりと布団を被る。
「お、お名前は、明日から呼ばせてください」
今の呼び方にも、愛着があるから。
「おやすみなさい、グラント卿」
小さな声で言うと、布団の上から頭を撫でられた。
「ああ。……おやすみ、ララ」
心地よい声に耳を傾け、ララはゆっくりと目をつぶった。
◇
(眠ったか……?)
規則正しく上下する布団に、テオドールは耳を近付けた。中から微かに寝息が聞こえて、癒される。
やっとララに自分の気持ちを伝えられた。出会ってから約三年、隠し続けてきたこの気持ちを。
テオドールは山になった布団をちらっと見る。頭まで被ったままだと苦しいかもしれないしな、と適当な言い訳をして、布団をそっとめくった。
幸せそうに眠るララが現れ、テオドールは目を細める。――どうしようもなく、愛おしい。
願わくば、この先彼女が超えるいくつもの夜が、幸福で満たされますように。
(まさか俺が、こんなことを願うようになるとはな)
過去に戻れるのなら、ララと出会った日の自分に教えてやりたい。
『――その可愛くて挙動不審なご令嬢が、お前の最愛になる人だ』と。
だが心のどこかで願ってしまうのだ。テオドールの言葉を聞きたいと。自分の感情は、矛盾ばかりだ。
「『あなたの前で泣いては、嫌われてしまう』と、思うかもしれないです」
「だろ?」
「……そうでは、ないのですね」
「ああ。君が笑うなら隣で笑いたい。君が怒るならその原因を消し去りたい。君が泣くなら涙を拭って抱きしめたい。俺は君の笑顔が好きだが、弱いところも見たいし、不貞腐れたところも見たい。照れてるところは他の人間には見せたくない。全部見れるのは、俺だけが良い」
「もう……勘弁してください……」
ララはついに白旗をあげた。頑張って耐えた方だ。
「分かっただろ? 俺は君じゃないとダメだし、君ならなんでも良いんだ。だから諦めろ。認めてしまえ。君がどれだけ否定しようとも、逃げようとも、俺が君を好きなのは変わらない」
脅迫めいた誘惑に、脳が溶けてしまいそうだった。自分のことをこんな風に想ってくれる人がいると、初めて知った。
「私は、どうすれば」
「さっきも言った通り、返事はいらない。君らしく生きてくれれば充分だ。……なんて格好つけてみたが、『俺のことは忘れて幸せになれ』とは言ってやれない。俺は性格が悪いから」
髪に触れていたテオドールの手が、頬をくすぐって顎に添えられた。次の瞬間、彼の顔しか視界に入らなくなった。息を呑んで瞳を見つめる。もう逸らすことはできなかった。
「君がこの先の未来を幸せに生きて、数えられないくらい笑って、人生をやりきった時まで……」
彼の青い瞳が、熱く、欲を滲ませ、燃えている。
「忘れるな。君の鼓動が止まる、その時まで。俺に愛されていることを」
逃げられない。この人からは。この人の愛からは、逃げられない。
ララはひとつ頷いた。精一杯の答えだった。
その場に崩れ落ちそうになったところを、テオドールの腕に支えられた。
「大丈夫か? やっぱり疲れが残って――」
「い、いえ。そうでは、なく」
泳いだ疲れは残っていない。この脱力感は精神的なものである。
「あなたが凄くて……腰が、抜けました」
「……君、本当に可愛いな」
テオドールが困ったような表情で黒髪をかき上げた。妙な色気に当てられ、ララはテオドールの胸元に顔を埋めた。
しばしの間、互いに呻く。
うるさい鼓動を落ち着けようと深呼吸を繰り返したララは、洗剤の香りを嗅ぎ取った。そのせいで余計なことに気付いた。
(私、どうしてこの服を……?)
今着ているのは、いつも就寝時に着用するワンピースである。少し前まで眠っていたのだからおかしくはないのだが、問題なのは、自分で着替えた記憶がないということだ。朝出かけた時は、当然この服ではなかった。
「……つかぬ事をお聞きしますが」
暴れ狂う鼓動を無視して話を切り出すと、片手で顔を覆ったテオドールがこちらを見下ろした。
「なんだ?」
「……もしかして服、……着替えましたか?」
着替えてないって言って。見てないって言って。記憶にないって言って。見てないって言って。
心の中で願望を唱える。どう考えても叶いっこない願いだと、承知の上で。
「……綺麗だったから安心しろ」
現実とは、時に残酷である。
「……そこは嘘でも、見てないって言ってくださいよぉ」
泣きたい。いや、実は少し泣いている。テオドールの顔がぼやけて見えるから間違いない。今日だけで何度目か分からないが、顔から火が出そうだ。
「怪我がないか確認する必要があったんだ。医者に見られたと思え」
テオドールは女心を全然理解できていない。正論だから許されるとか、そういう話ではない。彼が医者の資格を持っていようが緊急事態だろうが、恥ずかしいものは恥ずかしいのに。
「私にとってあなたは! お医者様ではなく! 男性なんです!」
必死に訴えかけると、目を丸くしたしたテオドールが「すまなかった十秒くれ」と早口で言って黙り込む。
罪の意識でも芽生えたのだろうか。ララが大人しく待っていると、きっちり十秒後に彼は口を開いた。
「……危なかった。君が可愛すぎてもう一回死ぬところだった」
「グラント卿って、たまにもの凄く面白いですね」
そして平気で恥ずかしいことを言ってくる。怒る気がどこかに旅立ってしまった。
「たまには余計だ。君が無茶をしない限り、もう着替えたりしない」
「そのようにお願いいたします」
「君も無茶するなよ」
「はい、肝に銘じておきます」
「ん。夜中に長話に付き合わせて悪かった。今日は休め」
言われるがまま横になったララは、ベッドに腰掛けるテオドールの顔を見上げ、昔のことを思い出した。生前の彼と過ごした時間を。
「逆だな。あの時と」
どうやらテオドールも同じ時を思い出しているようだ。それだけで心が、満たされる。
(私のグラント卿への気持ちは、憧れなのだと思っていたけど……)
もしかしたらずっと前から、間違えていたのかもしれない。
「最後まで、お供させてくださいね」
「こっちが頼む立場なんだけどな」
「グラント卿のおかげで毎日楽しいので、こちらからお願いしたいくらいなんです」
与えられたものが多くて、大きくて、全てを返すには時間が足りない。
だが、後悔はしたくない。
「本来の願いは仕事ではなくて、その……」
「君の隣にいること」
「……の、よう、ですが。他にも何かあれば、全力で叶えますからね」
「あー……、じゃあ一つ、頼みがある」
「なんでしょう?」
「テオって呼んでくれないか」
意外な要望に、ララは目をぱちくりさせた。
「いまさらですか?」
「ヒューゴたちとは会った日から名前で呼び合ってるのに、俺はずっとグラント卿だぞ?」
「そ、それは、……捜査局に来た時、私には婚約者がいませんでしたし」
「ジャスパーなんて様すらついてないじゃないか。俺はグラント卿なのに」
この男、駄々をこねる子供のようである。
「ジャスパーは開発局の局員なので良いんです」
「……へぇ」
「あと、一回名前呼びを断ったら大泣きされました」
「あんのクソ噓泣き野郎め……」
「え?」
「こっちの話だ。気にするな。――で、嫌なのか?」
テオドールはちょっと不安そうに視線をさまよわせる。
気恥ずかしいなとか、捜査官たちに揶揄われそうだなとは思うが、嫌だなんて、そんなことあるわけないではないか。だって――、
「聞いてくださいグラント卿」
「ん?」
口元が緩むのを堪えきれず、ララは破顔した。
「私、人を愛称で呼ぶの、初めてです!」
嬉しい。これから眠らないといけないのに、飛び跳ねたいくらい嬉しい。
喜びが伝わるだろうかとテオドールの顔を覗き込むと、彼は眉間に深いしわを寄せた。
「……殺す気か?」
「なぜ?」
予想外の反応に戸惑う。しかしじっくりとテオドールを観察してみると、形の良い耳が真っ赤に染まっていた。喜びが伝わりすぎたようだ。
(こんなことで、赤くなるんだ……)
なんだか自分の耳まで赤くなっている気がして、ララはすっぽりと布団を被る。
「お、お名前は、明日から呼ばせてください」
今の呼び方にも、愛着があるから。
「おやすみなさい、グラント卿」
小さな声で言うと、布団の上から頭を撫でられた。
「ああ。……おやすみ、ララ」
心地よい声に耳を傾け、ララはゆっくりと目をつぶった。
◇
(眠ったか……?)
規則正しく上下する布団に、テオドールは耳を近付けた。中から微かに寝息が聞こえて、癒される。
やっとララに自分の気持ちを伝えられた。出会ってから約三年、隠し続けてきたこの気持ちを。
テオドールは山になった布団をちらっと見る。頭まで被ったままだと苦しいかもしれないしな、と適当な言い訳をして、布団をそっとめくった。
幸せそうに眠るララが現れ、テオドールは目を細める。――どうしようもなく、愛おしい。
願わくば、この先彼女が超えるいくつもの夜が、幸福で満たされますように。
(まさか俺が、こんなことを願うようになるとはな)
過去に戻れるのなら、ララと出会った日の自分に教えてやりたい。
『――その可愛くて挙動不審なご令嬢が、お前の最愛になる人だ』と。
10
お気に入りに追加
100
あなたにおすすめの小説
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/love.png?id=38b9f51b5677c41b0416)
結婚しましたが、愛されていません
うみか
恋愛
愛する人との結婚は最悪な結末を迎えた。
彼は私を毎日のように侮辱し、挙句の果てには不倫をして離婚を叫ぶ。
為す術なく離婚に応じた私だが、その後国王に呼び出され……
廃妃の再婚
束原ミヤコ
恋愛
伯爵家の令嬢としてうまれたフィアナは、母を亡くしてからというもの
父にも第二夫人にも、そして腹違いの妹にも邪険に扱われていた。
ある日フィアナは、川で倒れている青年を助ける。
それから四年後、フィアナの元に国王から結婚の申し込みがくる。
身分差を気にしながらも断ることができず、フィアナは王妃となった。
あの時助けた青年は、国王になっていたのである。
「君を永遠に愛する」と約束をした国王カトル・エスタニアは
結婚してすぐに辺境にて部族の反乱が起こり、平定戦に向かう。
帰還したカトルは、族長の娘であり『精霊の愛し子』と呼ばれている美しい女性イルサナを連れていた。
カトルはイルサナを寵愛しはじめる。
王城にて居場所を失ったフィアナは、聖騎士ユリシアスに下賜されることになる。
ユリシアスは先の戦いで怪我を負い、顔の半分を包帯で覆っている寡黙な男だった。
引け目を感じながらフィアナはユリシアスと過ごすことになる。
ユリシアスと過ごすうち、フィアナは彼と惹かれ合っていく。
だがユリシアスは何かを隠しているようだ。
それはカトルの抱える、真実だった──。
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/love.png?id=38b9f51b5677c41b0416)
「ババアはいらねぇんだよ」と婚約破棄されたアラサー聖女はイケメン王子に溺愛されます
平山和人
恋愛
聖女のロザリーは年齢を理由に婚約者であった侯爵から婚約破棄を言い渡される。ショックのあまりヤケ酒をしていると、ガラの悪い男どもに絡まれてしまう。だが、彼らに絡まれたところをある青年に助けられる。その青年こそがアルカディア王国の王子であるアルヴィンだった。
アルヴィンはロザリーに一目惚れしたと告げ、俺のものになれ!」と命令口調で強引に迫ってくるのだった。婚約破棄されたばかりで傷心していたロザリーは、アルヴィンの強引さに心が揺れてしまい、申し出を承諾してしまった。そして二人は幸せな未来を築くのであった。
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/fantasy.png?id=6ceb1e9b892a4a252212)
叶えられた前世の願い
レクフル
ファンタジー
「私が貴女を愛することはない」初めて会った日にリュシアンにそう告げられたシオン。生まれる前からの婚約者であるリュシアンは、前世で支え合うようにして共に生きた人だった。しかしシオンは悪女と名高く、しかもリュシアンが憎む相手の娘として生まれ変わってしまったのだ。想う人を守る為に強くなったリュシアン。想う人を守る為に自らが代わりとなる事を望んだシオン。前世の願いは叶ったのに、思うようにいかない二人の想いはーーー
届かぬ温もり
HARUKA
恋愛
夫には忘れられない人がいた。それを知りながら、私は彼のそばにいたかった。愛することで自分を捨て、夫の隣にいることを選んだ私。だけど、その恋に答えはなかった。すべてを失いかけた私が選んだのは、彼から離れ、自分自身の人生を取り戻す道だった·····
◆◇◆◇◆◇◆
すべてフィクションです。読んでくだり感謝いたします。
ゆっくり更新していきます。
誤字脱字も見つけ次第直していきます。
よろしくお願いします。
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/love.png?id=38b9f51b5677c41b0416)
大嫌いなんて言ってごめんと今さら言われても
はなまる
恋愛
シルベスタ・オリヴィエは学園に入った日に恋に落ちる。相手はフェリオ・マーカス侯爵令息。見目麗しい彼は女生徒から大人気でいつも彼の周りにはたくさんの令嬢がいた。彼を独占しないファンクラブまで存在すると言う人気ぶりで、そんな中でシルベスタはファンクアブに入り彼を応援するがシルベスタの行いがあまりに過激だったためついにフェリオから大っ嫌いだ。俺に近づくな!と言い渡された。
だが、思わぬことでフェリオはシルベスタに助けを求めることになるが、オリヴィエ伯爵家はシルベスタを目に入れても可愛がっており彼女を泣かせた男の家になどとけんもほろろで。
フェリオの甘い誘いや言葉も時すでに遅く…
絶対婚約いたしません。させられました。案の定、婚約破棄されました
toyjoy11
ファンタジー
婚約破棄ものではあるのだけど、どちらかと言うと反乱もの。
残酷シーンが多く含まれます。
誰も高位貴族が婚約者になりたがらない第一王子と婚約者になったミルフィーユ・レモナンド侯爵令嬢。
両親に
「絶対アレと婚約しません。もしも、させるんでしたら、私は、クーデターを起こしてやります。」
と宣言した彼女は有言実行をするのだった。
一応、転生者ではあるものの元10歳児。チートはありません。
4/5 21時完結予定。
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/love.png?id=38b9f51b5677c41b0416)
婚約破棄されるのらしいで、今まで黙っていた事を伝えてあげたら、婚約破棄をやめたいと言われました
新野乃花(大舟)
恋愛
ロベルト第一王子は、婚約者であるルミアに対して婚約破棄を告げた。しかしその時、ルミアはそれまで黙っていた事をロベルトに告げることとした。それを聞いたロベルトは慌てふためき、婚約破棄をやめたいと言い始めるのだったが…。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる