エンディング目前の半透明な令息と、60日の寄り道を

杏野 いま

文字の大きさ
上 下
29 / 76
第三章 半透明で過保護な彼との、上手な仕事の進め方

29.ララの発明品

しおりを挟む
 家に帰るとお互いに隅っこで部屋着に着替えた。うぅーん……結構恥ずかしいなぁ……ユノちゃんも意識してる?頬が赤くて、こっちをチラチラと見てるし……

 うぅーん……ユノちゃんも……意識してるのかなぁ……そんな訳無いかぁ。こんなおかしな感情は、わたしだけだよね。

 わぁーユノちゃんもスカートに可愛いTシャツだ。着替え終わったユノちゃんがベッドに座ってスマホのゲームを始めて、わたしは床に座ってテーブルで宿題を始めた……ユノちゃんを見るとスカートの中がチラッと見えててピンクのパンツが見えていた。

 もぉ!無防備なんだからぁ。ドキドキしながらチラチラと見ちゃって宿題に集中ができないじゃん!3時のおやつでも用意してこよっと……

「オヤツ持ってくるね」
「あ、わたしも手伝う」

 珍しく手伝ってくれて、オヤツと紅茶を部屋に持って入ると宿題を片付けて、テーブルにオヤツと紅茶を置いた。

 さっきと場所が入れ替わり、わたしがベッドで、ユノちゃんが床に座ってスマホのゲームをやりながらオヤツを食べていた。もースマホのゲームばっかりして……わたしが暇なんですけどー

 ……あ、さっき着替えの時にチラチラって、わたしを見てたよね?ユノちゃんにパンチラしたらドキドキしてくれるのかな?注意されちゃうかな?

 自然に……パンチラかぁ……うぅーん……あっ!壁に寄りかかってスマホを弄って、膝を立てたら……おもいっきりパンチラするよね!

 スマホを机から持ってきて、壁に寄りかかってパンチラをしてみた。気付いてもらう為に……

「ユノちゃん宿題は、しないのー?」
「ん……後です、る……」

 ユノちゃんが気付いたみたいでチラチラと見てる?え?わたしのパンチラに興味があるの?意外だなぁ……それって、わたしの事に興味があるってこと?パンチラに興味が?

「あのさ……もっと近くで見ても良いよ?」
「え?な、なにを……?」
「ん……パンツ……さっきからチラチラって見てたから」
「……え、見てないし……」
「ふぅーん、じゃあ良いや……」

 ベッドに座り直してパンツが見えないように座った。

「え?あ……えっと……ごめん……もう少し見たいかも……変に思うでしょ?キライにならない?」

 ユノちゃんが俯き答えてチラチラと、わたしの表情を気にしている感じだった。

「キライになるわけ無いでしょー。はい。どーぞぉー」

 さっきと同じ体勢をとってパンツをみせた。

「そこで見える?もっと近くで見ても良いよ?恥ずかしいけどぉ……」

 ユノちゃんが頬を赤くさせて、ベッドの近くに寄ってきた。

「ミユちゃんのパンツ……水色で可愛い……ドキドキ……するね……ううぅ……ミユちゃん……可愛い」
「え?えへへ……子供っぽいよね……?」
「ううん。可愛い!」
「えっと……いつまで見せれば良い?」
「あ、ごめん……ありがと」

 それからはお互いに意識しちゃって気まずいまま寝る時間になってしまった。色々と聞きたかったのにな……

 そんな事を考えていると寝てしまって……胸がゾワゾワとした感覚で目が覚めた……それにベッドが小刻みにゆれていて……

「はぁ……♡ はぁ……♡ うぅ……ん……♡ んっ……  んっ……あっ♡ あぁっ♡ んぅ……っ♡ はぁ……♡ あぁっ♡」

 えっ?わたしの身体を触って……ユノちゃんが、興奮してるの?えっと……その……オ◯ニーってヤツかな?すごいエッチな感じだな……始めて見ちゃった!気持ち良いのかな……興奮してきちゃうかも……

 これって寝た振りをしておいた方が良いよね?

「ミユちゃん……♡ はぁ♡ はぁ♡  うぅ……ん……っ♡ あぁっっ♡」

 ユノちゃんが、ビクッ♡ ビクッ♡と身体を動かしてグッタリした感じになった。

「はぁ…………♡ はぁ……♡ ふぅ~……♡ ちゅっ♡ ミユちゃん……すきっ♡」

 薄めを開けて見ると……温かくてぷにゅ♡とした感触の唇が、わたしの唇に触れた。ユノちゃんの表情は頬を赤くしてトロンとした表情で少しエッチな感じだった。

 え?好きって?え?ユノちゃんが、わたしの事が好き?好きってキスとかする好きだよね?今、キスしてたし……

 落ち着いたユノちゃんが、わたしを抱きしめて頬にもキスをしてきた。あぁ……そのままで居てほしいなぁ……

 ん……昨日の朝に頬が濡れていたのって……このキスのせい?それにユノちゃんの頬が赤かくてチラチラと見てたのって……こういう事だったのかぁ……納得だよ。一緒に帰りたかったとか、告白の邪魔に入ったのとか……同じ気持ちだったのかぁー♪

「うぅ~ん……ふあぁ~……」

 今起きた振りをすると、ユノちゃんが頬にキスをしていてビクッ!と反応して固まっていた。

「わぁっ……あ、これは……その……」
「わぁー!ユノちゃんキスしてくれてたんだ!ありがとー」

 ユノちゃんが気にしないように明るく振る舞ってみた。
 
「え?あ、うん……目の前に可愛い……ほっぺがあって……つい……キスしちゃった」
「つい……なの?」
「えっと……ついじゃないかな……見てたらキスしたくなっちゃった」
「わたしもキスして良いのかなぁ……?ユノちゃんだけズルいよー」
「え!?あ、うん。して……」

 ちゅっ♡ ちゅっ……♡

 ユノちゃんにキスをすると、目を閉じて嬉しそうな表情をしてジッとして固まっていて……わたしの唇が頬に触れる度にビクッ♡ ビクッ♡と身体を動かした。

「ミユちゃん……もっとして……」

 ユノちゃんが身体をモジモジさせて、頬を赤くさせて潤んだ目で見つめてお願いをしてきた。

 同じ枕に頭を乗せて見つめ合い、抱きしめ合いお互いの唇にキスをし合った……

 夢中でキスをし合って抱きしめ合っていると朝になっていた。

「あのさ……私達って付き合ってるのかな?」
「……えっと……私は、付き合いたいかな……ミユちゃんは、それで良いの?私と……付き合いたいって思ってくれるの?男の子に告白されてたけど……」
「え?あ……えっと、わたしはユノちゃんと付き合いたいって思ってて断るつもりだったし……うん。付き合おうよ!」
「……うんっ!やったっ!付き合う!」
  
 二人で付き合うことになり。ユノちゃんは二人で居る時は、素っ気ない態度がなくなり……甘えてきたり、優しくなって別人になったけど……学校じゃ素っ気ない感じをしていて可愛い……。二人だけの時は……うふふ……♪


 おわり
しおりを挟む
感想 1

あなたにおすすめの小説

【完結】転生7年!ぼっち脱出して王宮ライフ満喫してたら王国の動乱に巻き込まれた少女戦記 〜愛でたいアイカは救国の姫になる

三矢さくら
ファンタジー
【完結しました】異世界からの召喚に応じて6歳児に転生したアイカは、護ってくれる結界に逆に閉じ込められた結果、山奥でサバイバル生活を始める。 こんなはずじゃなかった! 異世界の山奥で過ごすこと7年。ようやく結界が解けて、山を下りたアイカは王都ヴィアナで【天衣無縫の無頼姫】の異名をとる第3王女リティアと出会う。 珍しい物好きの王女に気に入られたアイカは、なんと侍女に取り立てられて王宮に! やっと始まった異世界生活は、美男美女ぞろいの王宮生活! 右を見ても左を見ても「愛でたい」美人に美少女! 美男子に美少年ばかり! アイカとリティア、まだまだ幼い侍女と王女が数奇な運命をたどる異世界王宮ファンタジー戦記。

つまらなかった乙女ゲームに転生しちゃったので、サクッと終わらすことにしました

蒼羽咲
ファンタジー
つまらなかった乙女ゲームに転生⁈ 絵に惚れ込み、一目惚れキャラのためにハードまで買ったが内容が超つまらなかった残念な乙女ゲームに転生してしまった。 絵は超好みだ。内容はご都合主義の聖女なお花畑主人公。攻略イケメンも顔は良いがちょろい対象ばかり。てこたぁ逆にめちゃくちゃ住み心地のいい場所になるのでは⁈と気づき、テンションが一気に上がる!! 聖女など面倒な事はする気はない!サクッと攻略終わらせてぐーたら生活をGETするぞ! ご都合主義ならチョロい!と、野望を胸に動き出す!! +++++ ・重複投稿・土曜配信 (たま~に水曜…不定期更新)

記憶喪失になった嫌われ悪女は心を入れ替える事にした 

結城芙由奈@2/28コミカライズ発売
ファンタジー
池で溺れて死にかけた私は意識を取り戻した時、全ての記憶を失っていた。それと同時に自分が周囲の人々から陰で悪女と呼ばれ、嫌われている事を知る。どうせ記憶喪失になったなら今から心を入れ替えて生きていこう。そして私はさらに衝撃の事実を知る事になる―。

【完結】もう…我慢しなくても良いですよね?

アノマロカリス
ファンタジー
マーテルリア・フローレンス公爵令嬢は、幼い頃から自国の第一王子との婚約が決まっていて幼少の頃から厳しい教育を施されていた。 泣き言は許されず、笑みを浮かべる事も許されず、お茶会にすら参加させて貰えずに常に完璧な淑女を求められて教育をされて来た。 16歳の成人の義を過ぎてから王子との婚約発表の場で、事あろうことか王子は聖女に選ばれたという男爵令嬢を連れて来て私との婚約を破棄して、男爵令嬢と婚約する事を選んだ。 マーテルリアの幼少からの血の滲むような努力は、一瞬で崩壊してしまった。 あぁ、今迄の苦労は一体なんの為に… もう…我慢しなくても良いですよね? この物語は、「虐げられる生活を曽祖母の秘術でざまぁして差し上げますわ!」の続編です。 前作の登場人物達も多数登場する予定です。 マーテルリアのイラストを変更致しました。

婚約破棄からの断罪カウンター

F.conoe
ファンタジー
冤罪押しつけられたから、それなら、と実現してあげた悪役令嬢。 理論ではなく力押しのカウンター攻撃 効果は抜群か…? (すでに違う婚約破棄ものも投稿していますが、はじめてなんとか書き上げた婚約破棄ものです)

どうやらお前、死んだらしいぞ? ~変わり者令嬢は父親に報復する~

野菜ばたけ@既刊5冊📚好評発売中!
ファンタジー
「ビクティー・シークランドは、どうやら死んでしまったらしいぞ?」 「はぁ? 殿下、アンタついに頭沸いた?」  私は思わずそう言った。  だって仕方がないじゃない、普通にビックリしたんだから。  ***  私、ビクティー・シークランドは少し変わった令嬢だ。  お世辞にも淑女然としているとは言えず、男が好む政治事に興味を持ってる。  だから父からも煙たがられているのは自覚があった。  しかしある日、殺されそうになった事で彼女は決める。  「必ず仕返ししてやろう」って。  そんな令嬢の人望と理性に支えられた大勝負をご覧あれ。

絶対婚約いたしません。させられました。案の定、婚約破棄されました

toyjoy11
ファンタジー
婚約破棄ものではあるのだけど、どちらかと言うと反乱もの。 残酷シーンが多く含まれます。 誰も高位貴族が婚約者になりたがらない第一王子と婚約者になったミルフィーユ・レモナンド侯爵令嬢。 両親に 「絶対アレと婚約しません。もしも、させるんでしたら、私は、クーデターを起こしてやります。」 と宣言した彼女は有言実行をするのだった。 一応、転生者ではあるものの元10歳児。チートはありません。 4/5 21時完結予定。

妹の身代わり人生です。愛してくれた辺境伯の腕の中さえ妹のものになるようです。

桗梛葉 (たなは)
恋愛
タイトルを変更しました。 ※※※※※※※※※※※※※ 双子として生まれたエレナとエレン。 かつては忌み子とされていた双子も何代か前の王によって、そういった扱いは禁止されたはずだった。 だけどいつの時代でも古い因習に囚われてしまう人達がいる。 エレナにとって不幸だったのはそれが実の両親だったということだった。 両親は妹のエレンだけを我が子(長女)として溺愛し、エレナは家族とさえ認められない日々を過ごしていた。 そんな中でエレンのミスによって辺境伯カナトス卿の令息リオネルがケガを負ってしまう。 療養期間の1年間、娘を差し出すよう求めてくるカナトス卿へ両親が差し出したのは、エレンではなくエレナだった。 エレンのフリをして初恋の相手のリオネルの元に向かうエレナは、そんな中でリオネルから優しさをむけてもらえる。 だが、その優しささえも本当はエレンへ向けられたものなのだ。 自分がニセモノだと知っている。 だから、この1年限りの恋をしよう。 そう心に決めてエレナは1年を過ごし始める。 ※※※※※※※※※※※※※ 異世界として、その世界特有の法や産物、鉱物、身分制度がある前提で書いています。 現実と違うな、という場面も多いと思います(すみません💦) ファンタジーという事でゆるくとらえて頂けると助かります💦

処理中です...