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第三章 半透明で過保護な彼との、上手な仕事の進め方
24.始まらない捜査と終わらない訓練(1)
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難しい顔で考え込むフロイドとマックス。事件でも起こったのだろうか。そう思ったが、事件の場合、自分ではなく他の捜査官が呼ばれそうなものである。
ララはアルバートの隣に着席し、扉を閉めるヒューゴの背中に尋ねた。
「あの……何か、あったのでしょうか?」
「ええ。捜査局の一員になっていただいたばかりのララさんに、いきなりお話するか迷ったのですが。……今朝、私たちでグラント公爵家に行ってきたんです」
「え⁉︎」
想像以上に大きな声が出てしまい、自分で口を押さえる。グラント公爵家ということは、テオドールの死に関する捜査だろう。
「今朝、と言いましたが、実際のところテオが亡くなったと聞いてから毎朝通っていました。ずっと門前払いで、今日やっとご家族と話ができたんです」
テオドールについての捜査情報を教えてもらえないのは、自分が捜査官ではないからだと思っていた。だが、どうやら違ったらしい。
「みなさんくらいグラント卿と親しい方でも、お話しできていなかったのですね。……あれ? ではグラント卿の件の捜査依頼は?」
毎日門前払いでは捜査が進まない。そんな非協力的なことがあるだろうか。グラント公爵家が一番捜査の進展を望んでいるはずなのに。
「グラント公爵家から捜査依頼は出されていません。むしろ今は、……詳細は公にせず、捜査もしないでくれと頼まれていまして」
ヒューゴが苦々しくつぶやいた言葉に、ララは目を丸くする。
身内が亡くなったのに、捜査依頼を出していない? そんな馬鹿な、と、テオドールに問いかけた。
「どういうことですか? 今捜査しないと、証拠はどんどんなくなってしまうのですよね?」
「まあな。時間が経過すれば、それだけ捜査も難しくなる」
テオドールは考える素振りを見せ、ララの体に入った。
「ヒューゴ。俺が死んだ時の状況については、何か聞いたか?」
「テオですか。……残念ながら、全ては教えてもらえませんでした。ただ、深夜に馬で帰ってきたあなたはすでに虫の息だったとおっしゃっていました。なんとか裏門までたどり着いて倒れたところを、仕えている騎士が発見したと」
「他には」
「左耳のイヤーカフがなくなっていたらしいです」
「残っていた方の色は」
「金色だったと、夫人が」
ララは無言でテオドールの耳を見た。霊体は生前の記憶で作られているようで、今もイヤーカフが両耳共揃っている。
ただ、夫人の証言通りの金色ではない。ララがテオドール用に作ったイヤーカフは、植物の葉とツルを模ったデザインで、銀色である。色が変わるとすれば……、
「左右のイヤーカフが指定距離以上離れたのか。少なくとも家の近くには落ちてないみたいだな」
ララもテオドールと同意見だった。ヒューゴも「おそらく」と頷く。
「外傷については?」
「答えてもらえませんでした」
「……やはり他殺か」
「断定はできませんが。捜査をするなというのも、今はとおっしゃられたことを考えると」
「……俺の遺体を守るため、か」
「その可能性が高いかと。あなたの家には、辛い過去がありますから」
辛い過去とやらを知らないララだが、以前テオドールから聞いた話の中で繋がりそうなものがあった。
「グラント公爵家が恨まれている、という話と関係がありますか?」
「ああ、それだ。誰かを救うことによって、反対勢力からは恨まれる。俺の曾祖父はな、それが原因で殺されてるんだ」
「……っ、そんな……」
「公には理由を伏せてるけどな。当時王家の主治医だった曾祖父は、何度も命を救った結果、王家を陥れようとする派閥に殺された。まあ、俺たちが生まれるより前の話だし、本人だってある程度覚悟してたとは思う。今問題なのは、その後だ」
「亡くなった後、ですか?」
「ああ。曾祖父を殺されたから、当然我が家は犯人を突き止めようとした。だがそこで、さらに事件が起こった」
聞きたくない、と、ララは思ってしまった。死の後に起こるさらなる事件。それは間違いなく、死者を嘲笑う行為だ。
「家が襲撃され、家族も被害を受けた挙句、曾祖父の遺体を傷つけられた」
遺体が美しい状態でなければ、神の元に帰った後、転生までに時間がかかる。ミトス王国に伝わる話が真実あってもそうでなくても、人々はそれを信じている。
そんな中で、遺体を傷つけられたのだ。グラント公爵家の怒りと悲しみは計り知れない。
「結局犯人たちは別の容疑で捕まった時にぼろを出して一掃されたんだが、事件は我が家にとっての苦い記憶になった。二度と同じ過ちを繰り返さないように、ってな」
つまりグラント公爵家は、過去の事件と同じ結末にならぬよう、テオドールが神の元に帰るまでの期間、遺体の安全を最優先事項に定めたということだ。
だから捜査依頼を出さなかった。犯人を挑発しないように。そして駄目押しで安眠の間を展開した。
「それでは捜査を始めるのは『五十九日の寄り道期間』が過ぎた後、ということですか?」
ララが聞くと、ヒューゴは首を横に振った。
「そこが私たちにも分からないところなのですが、捜査を始めるのは三カ月後からにしてくれと言われていまして」
「三カ月? 寄り道期間より、ひと月も後ですか」
「ええ。三か月後からなら、どんな手荒な手段をとっても構わないと言われました。証拠が少なくなるのは分かっているが、何としても犯人を捕まえてほしい、と」
今は捜査をするなと言うのに、三カ月後からは意地でも犯人を捕まえろと言う。この理由は、普通なら誰にも分からなかっただろう。
しかし、ララだけはグラント公爵家の意図が読めた。
「……安眠の間」
ララはアルバートの隣に着席し、扉を閉めるヒューゴの背中に尋ねた。
「あの……何か、あったのでしょうか?」
「ええ。捜査局の一員になっていただいたばかりのララさんに、いきなりお話するか迷ったのですが。……今朝、私たちでグラント公爵家に行ってきたんです」
「え⁉︎」
想像以上に大きな声が出てしまい、自分で口を押さえる。グラント公爵家ということは、テオドールの死に関する捜査だろう。
「今朝、と言いましたが、実際のところテオが亡くなったと聞いてから毎朝通っていました。ずっと門前払いで、今日やっとご家族と話ができたんです」
テオドールについての捜査情報を教えてもらえないのは、自分が捜査官ではないからだと思っていた。だが、どうやら違ったらしい。
「みなさんくらいグラント卿と親しい方でも、お話しできていなかったのですね。……あれ? ではグラント卿の件の捜査依頼は?」
毎日門前払いでは捜査が進まない。そんな非協力的なことがあるだろうか。グラント公爵家が一番捜査の進展を望んでいるはずなのに。
「グラント公爵家から捜査依頼は出されていません。むしろ今は、……詳細は公にせず、捜査もしないでくれと頼まれていまして」
ヒューゴが苦々しくつぶやいた言葉に、ララは目を丸くする。
身内が亡くなったのに、捜査依頼を出していない? そんな馬鹿な、と、テオドールに問いかけた。
「どういうことですか? 今捜査しないと、証拠はどんどんなくなってしまうのですよね?」
「まあな。時間が経過すれば、それだけ捜査も難しくなる」
テオドールは考える素振りを見せ、ララの体に入った。
「ヒューゴ。俺が死んだ時の状況については、何か聞いたか?」
「テオですか。……残念ながら、全ては教えてもらえませんでした。ただ、深夜に馬で帰ってきたあなたはすでに虫の息だったとおっしゃっていました。なんとか裏門までたどり着いて倒れたところを、仕えている騎士が発見したと」
「他には」
「左耳のイヤーカフがなくなっていたらしいです」
「残っていた方の色は」
「金色だったと、夫人が」
ララは無言でテオドールの耳を見た。霊体は生前の記憶で作られているようで、今もイヤーカフが両耳共揃っている。
ただ、夫人の証言通りの金色ではない。ララがテオドール用に作ったイヤーカフは、植物の葉とツルを模ったデザインで、銀色である。色が変わるとすれば……、
「左右のイヤーカフが指定距離以上離れたのか。少なくとも家の近くには落ちてないみたいだな」
ララもテオドールと同意見だった。ヒューゴも「おそらく」と頷く。
「外傷については?」
「答えてもらえませんでした」
「……やはり他殺か」
「断定はできませんが。捜査をするなというのも、今はとおっしゃられたことを考えると」
「……俺の遺体を守るため、か」
「その可能性が高いかと。あなたの家には、辛い過去がありますから」
辛い過去とやらを知らないララだが、以前テオドールから聞いた話の中で繋がりそうなものがあった。
「グラント公爵家が恨まれている、という話と関係がありますか?」
「ああ、それだ。誰かを救うことによって、反対勢力からは恨まれる。俺の曾祖父はな、それが原因で殺されてるんだ」
「……っ、そんな……」
「公には理由を伏せてるけどな。当時王家の主治医だった曾祖父は、何度も命を救った結果、王家を陥れようとする派閥に殺された。まあ、俺たちが生まれるより前の話だし、本人だってある程度覚悟してたとは思う。今問題なのは、その後だ」
「亡くなった後、ですか?」
「ああ。曾祖父を殺されたから、当然我が家は犯人を突き止めようとした。だがそこで、さらに事件が起こった」
聞きたくない、と、ララは思ってしまった。死の後に起こるさらなる事件。それは間違いなく、死者を嘲笑う行為だ。
「家が襲撃され、家族も被害を受けた挙句、曾祖父の遺体を傷つけられた」
遺体が美しい状態でなければ、神の元に帰った後、転生までに時間がかかる。ミトス王国に伝わる話が真実あってもそうでなくても、人々はそれを信じている。
そんな中で、遺体を傷つけられたのだ。グラント公爵家の怒りと悲しみは計り知れない。
「結局犯人たちは別の容疑で捕まった時にぼろを出して一掃されたんだが、事件は我が家にとっての苦い記憶になった。二度と同じ過ちを繰り返さないように、ってな」
つまりグラント公爵家は、過去の事件と同じ結末にならぬよう、テオドールが神の元に帰るまでの期間、遺体の安全を最優先事項に定めたということだ。
だから捜査依頼を出さなかった。犯人を挑発しないように。そして駄目押しで安眠の間を展開した。
「それでは捜査を始めるのは『五十九日の寄り道期間』が過ぎた後、ということですか?」
ララが聞くと、ヒューゴは首を横に振った。
「そこが私たちにも分からないところなのですが、捜査を始めるのは三カ月後からにしてくれと言われていまして」
「三カ月? 寄り道期間より、ひと月も後ですか」
「ええ。三か月後からなら、どんな手荒な手段をとっても構わないと言われました。証拠が少なくなるのは分かっているが、何としても犯人を捕まえてほしい、と」
今は捜査をするなと言うのに、三カ月後からは意地でも犯人を捕まえろと言う。この理由は、普通なら誰にも分からなかっただろう。
しかし、ララだけはグラント公爵家の意図が読めた。
「……安眠の間」
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