渋茶片手につれづれと

宮ノ上りよ

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第二章 戦友の絆~繋ぎ合う手

2-1 最悪の第一印象

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 「笹並ささなみ中学校吹奏楽部は、今年で出来てから八年目になります」
指揮台の横に立った先輩が、部長で三年の……と自己紹介した後に、そう言った。
「なので、ここにいる一年生の皆は正式入部したら八期生、ということになります」

 八期生。
何だかよく判らないが響きがカッコいいな、と有智は思った。
これぞ中学生、という感じがする。

 中学校に入学して半月。
首回りが窮屈な詰襟にも、新しいクラスにも大分慣れた。
ここ笹並中学校は学区内の三つの小学校から生徒が進学している。クラスの半数以上が初めて見る顔だったが、今の所雰囲気は悪くない。
そして今日は一年生全員が放課後に体育館に集められて、部活動の参加希望票をもとに各部に分かれた後、それぞれの部の活動場所に移動した。
第一希望の人数がかなり多かった部はその場で多少調整が入ったようだったが、吹奏楽部は特に何も言われる事もなく、集まった全員がそのまま上級生の誘導で音楽室に連れて来られた。

 二、三年生が楽器を手に合奏時の形で席に着いている中、一年生は広く場所を取った端に男女別に陣取って、部長の説明に耳を傾けている。
「正式入部はゴールデンウイーク明けということで、それまではあくまでも仮入部なので、他の部活が気になるようなら見学に行くのも途中でそっちに移るのも自由です。ただしその場合は部長の僕か、各パートのパートリーダーにひとこと伝えてからにして下さい」

 有智はこのまま、吹奏楽部に入部するつもりだ。
小学校の鼓笛部で四年生の頃から三年間吹いていたトランペットを、中学でも続けたいと思っていた。
今までは学校の備品の楽器を借りていたが、中学で吹く事が本決まりになったら楽器を買ってやるからと母が言ってくれた。
ただ、人数が多ければ希望通りにトランペットパートに入れるとは限らない。

 部長の話を聞きながら、有智はちらりと女子が固まっている方に目をやった。
隣家の幼馴染の、菜々美が真剣な眼差しを部長に向けている。
彼女も、トランペット志望だ。

 六年生の進級時に鼓笛部に入部した菜々美は当初小太鼓を希望していたが、希望人数が多かったためトランペットに回された。
マウスピースだけの基本練習では音がうまく出せず、四年生や五年生がコツを掴んで楽器を吹けるようになる中、なかなか楽器を持たせてもらえなかった。やっと吹かせてもらえるようになったら今度はロングトーンが息切れして続かなかったり高い音が出なかったりと四苦八苦していた。
当初、練習終了後の帰り道で有智は菜々美から散々泣き事を聞かされた。練習がない日でも窓越しに糸電話で延々と聞かされた。
この調子だと早々に退部するのではと有智は危ぶんだ、が、菜々美は愚痴をこぼす割に不思議と『辞めたい』とは言わなかった。『ラッパは嫌だ』とか『小太鼓がやりたかったのに』と言うこともなかった。
『こんなの無理!』『音出ない!』『指回らない!』と毎回大騒ぎしながらも、下級生に混じって基本的な練習に励んだ甲斐があってか、二学期に入る頃には丸みのある綺麗な音を響かせるようになっていた。
中学に入ったら部活どうする?という話をした際
『俺はブラバンでラッパ続けるつもり』
有智が言うと、私も!と菜々美が威勢よく応えた。
『でもなな、元々小太鼓やりたかったんだろ?』
『うん、でも何かラッパ面白くなってきた所だし、もうちょっと頑張ってみたいなって』

 元鼓笛部だったメンバーで、この場にいるのは有智と菜々美だけだった。
同じ小学校出身の一年生は数人いるようだが、殆どが知らない顔だ。
「じゃあ今から、希望するパートに行って下さい」
説明の締め括りに部長がそう言うと、一年生は一斉に音楽室のあちこちに散って行った。
女子の集団から抜けて来た菜々美が
「ユーチ!」
手を上げながらまっすぐこちらに向かって来る。
「結局鼓笛部、私達だけ?」
「ああ、中学入ったら運動部行きたいって言ってた奴多かったし」
「あ、でも笹並北ささなみきた、芙美子とかメグとかいたよ?」
「ニキもいるよ」
「ニキ?誰それ?」
二木ふたき学人がくと。知らない?」
「うわ!もしかして元六年二組の二木?何かエロい事ばかり言うから女子に嫌われてるって噂だけど」
「ぶ!マジかよ!」
他愛ない話を交わしながら音楽室の最後列に陣取るトランペットパートの方へ足を向ける、と。

 「おう!来たな赤池あかいけ!」

 中のひとりが立ち上がって、有智や菜々美の背後に向かって手を振った。
「来ました!梓川あずさがわ先輩!」
弾んだ声に、思わず菜々美共々振り返ると。
そこそこ整った顔立ちに似合わない位、髪の毛があちこち好き勝手な方向を向いている男子が、人懐こそうな笑みを浮かべて立っていた。

 「おまえ相変わらずだらしないなぁ。中学生になったら髪の毛位ちゃんとかして来いよ?」
「あ、今朝寝坊して顔洗う暇もなかったんで」
「寝坊も相変わらずかよ!」

 もしかして同じ小学校の先輩後輩同士、だろうか。
気安くやり取りをしている様が、少し羨ましいと有智は思った。
四・五年生の頃に鼓笛部で世話になった上級生は、ざっと見た所吹奏楽部にはひとりもいないようだった。

 どうやらトランペットパート志望者は、『赤池』と呼ばれていたその男子を含めて三人らしい。
「梓川の後輩なら笹並東ささなみひがしの鼓笛だよな。ラッパどのくらいやってた?」
パートリーダーの三年生の先輩に問われた彼が
「はい!四年の頃から吹いてました!」
元気よく応えるのに、俺と一緒か、と有智は思った。
「そっちのふたりは?」
「あ、はい、僕は鼓笛で四年からです」
「私は六年の最初からです」
有智が言うのに、菜々美が続いた。
「経験者三人か。じゃ、多分ラッパはこれで本決まりだな」

 先輩の言葉に、有智は内心ほっとした。
これから三年間、ここでラッパが吹ける――ななと一緒に。

 「じゃ、とりあえず自己紹介してもらうか。小学校とクラスと名前だけでいいから」
順番に、と先輩に言われて
「俺からでいいですか?」
真っ先に手を上げた彼が、ちらっとこちらを見た。
有智は、黙って頷いた。

 「笹並東小学校出身の、一年二組の赤池あかいけ春久はるひさです」
よく通る声ではきはきと自己紹介した彼の次は、と、有智が横にいた菜々美に目をやると
「先やって」
小声で言われた。
「笹並北小学校から来ました。一年三組、青山あおやま有智ありともです」
彼が、神妙な顔で頷く。
続いて
「笹並北小学校から来た、一年四組の村崎むらさき菜々美ななみです」
菜々美がそう言った、途端。

 「ムラサキ?」
ぼそりと呟いた彼が
「ムラサキ、って、パープルっ?」
不意に、素っ頓狂な声を上げた。

 はい?と。
突然何を言い出すのかと怪訝そうな顔をした菜々美を尻目に
「そっか~!パープルさんか~!」
何がそんなに可笑しいのか、けらけらと笑いながら言う彼に、果たして菜々美はむっとして。
「違う!村崎、だから!」
「だからパープルだろ?」
「違うって言ってるでしょもうっ!」
「はいはいわかったわかった、もういいにしろよ」
言い合うふたりの間に、有智が割って入った。
「先輩達に失礼だろ」
と、我に返って
「あ、ごめんなさい!」
慌てたように先輩達に頭を下げて謝った菜々美に続いて、彼も
「済みませんでした!」
大袈裟な位に深々と、頭を垂れた。
だが目の前に座っている先輩達は皆、くすくす笑っていて。

 「おまえら、気が合いそうだな?」
「最初っからこの調子なら三年間上手くやっていけるよな!」

 気を悪くした風でもなく、むしろ楽しそうにそう言うのに、安堵しながら有智は他のふたりに視線を向けた。
頭を上げた、赤池春久と名乗った彼はニコニコしていて。
その彼を、眉間に皺を寄せて睨み付けた菜々美は
「……冗談じゃない」
すぐ横にいた有智だけが辛うじて聞き取れそうな程の小声で、呟いた。


 帰り道。
「もう!何なのあの子!」
一緒に学校を出た同じ方向の先輩達と途中で別れて、角をひとつ曲がった途端。
それまで黙っていた菜々美が、吠えるように叫んだ。
「ひとの事ずっとパープルパープルって!」

 あの後。
三年生の先輩三人と二年生の先輩三人が、それぞれ自己紹介して。
経験者なら最初から楽器で練習してもらおうとの先輩達の判断で、有智達三人は学校の備品のトランペットを貸してもらえた。
吹く時の口の形やロングトーン等、基本的な所を先輩達に確認してもらいアドバイスを受けた後、小学校でどの位吹いていたかを知りたいと言われ、それぞれが好きな曲のワンフレーズを吹いた。
その間、何かにつけて
『次パープルの番な』
『パープルすげぇいい音出てる!』
彼は菜々美を名前ではなく『パープル』と呼んでいた。

 先輩達に囲まれた場で、有智に釘を刺された事も効いていたのか、何を言われてもひたすら黙していた菜々美だったが。
「まるで私がパーみたいじゃん!ひとが黙ってれば図に乗って!」
有智とふたりきりになった途端、溜めに溜めたフラストレーションが爆発してしまったようだ。
「赤池とか言ったっけあいつ!ったくヤな奴!超ムカつくっ!」

 次第に語調が激しくなるのに、こんな調子で明日から大丈夫だろうかと有智は案じた。
菜々美の気持ちも解らなくはないが、ここは同調してはまずいだろうと
「いや、あいつそんなヤな奴じゃないぞ?」
敢えて、有智は彼を擁護した。
「俺ちょっとだけ話したけど結構面白い奴かも」
「面白くなんかないっ!」
言いかけるのを、菜々美が忌々し気に遮って
「失礼だししつっこいしもう最低!マジでサイッテーッ!」
宙に向かって、声を荒げた。
「あんな奴と三年間同じパートなんて!ホンットついてない!」
なおも文句を言い続けるのに、どう宥めようかと有智が思案していると。

 「ユーチが一緒でホント良かったぁ!あいつとふたりだけだったらラッパ辞めて今度こそ打楽器行ったかも!」

 刹那、どくん、と。
胸の中で、鼓動が跳ねた。

 「何言ってんだよなな」
知らず走り出した動悸を誤魔化そうと
「そんな事位でやりたい事変えてどうするんだよ。おまえラッパ続けたいからブラバン入ったんだろ?」
口にした言葉が微妙に、ぶっきらぼうに響いた。
と。
「うんまあね……でも、そんな事より」
今までとはがらりと口調を変えて
「もっと大事な問題があるんだよなぁ……」
菜々美が、ちいさく溜息をついた。
「問題って何?」
「土曜日とか、夏休みのコンクールの前とか、お弁当持ちだって部長が言ってたでしょ」
「え、ああ」

 それは部長の話の中で、吹奏楽部の年間の予定と共に説明された事だった。
練習は月曜日から金曜日の放課後の他、土曜日は午前中の授業の後、午後からあるため毎週弁当を持って来るように、と。
そして吹奏楽部最大の目標である八月の『全日本吹奏楽コンクール』に向けて、夏休みも日曜日以外は練習があるとのことだった。基本的に午前か午後のどちらかだが、日が迫って来たら弁当持ちで一日練習もあるのだと。

 「笹並って毎年県大会まで行ってるからお盆位までは練習あるって聞いたけど」
「もし県大会で金賞もらったらもうひとつ上の大会もあるんだろ?」
「流石にそこまでは夢だって先輩が言ってたよ?金賞取るだけじゃ駄目なんでしょ?」
「ああそれずばり『ダメ金』って言うらしいな」

 吹奏楽コンクールは地区大会に始まり、県大会、支部大会、そして全国大会と、金賞を取りかつ上位大会出場権を得た学校が駒を進めていく。
笹並中学校のこれまでの最高成績は県大会での銀賞受賞。
支部大会出場は流石に夢のまた夢としても、ここ何年かは地区大会金賞、県大会進出が当たり前のようになっていると、有智も先輩から聞かされていた。
だから、夏休みは盆休みの頃までないと思っておいた方がいい、と。

 「まさか夏休みまでお弁当要る日があるなんて思わなかったからなぁ」
隣を歩いている菜々美が、はぁ、と溜息をついた。
祐子ゆうこおばさんにそこまで迷惑かけられないし、やっぱり自分で作るかな」
「何だ、大事な問題って何かと思ったらそれかよ?そんなの全然迷惑じゃないし」
有智が事もなげに返すと
「はぁ?何言ってんのよ?作るのユーチじゃないじゃん?」
菜々美が呆れたように笑った。
「いやマジで。母さん言ってただろ?部活で弁当要る事があっても気にするなって」
「うん。でも……」

 小学校の遠足や運動会等で弁当が必要な際、母がいない菜々美のために有智の母・祐子はいつも有智の分と一緒に弁当を作って、菜々美に持たせていた。
中学校入学前から有智と同様に吹奏楽部に入部したいと言っていた菜々美だったが、場合によっては土曜日や日曜日にも活動があるらしいと噂で聞いて、弁当が必要になる日が多くなる事を懸念していた。
有智は母が菜々美の弁当を作る事を負担に思うどころかむしろ嬉々としてやっていると知っている。息子の自分の分を作るよりも余程張り合いがあるのだと。
『だってななちゃんいつもお弁当の味とか見た目とかの感想、色々言ってくれるんだもの』
ユーチも昔はお母さんの卵焼きはいつもおいしいねとかタコさんのウインナーが可愛かったとか喜んでくれたのに今じゃ全然だものね、とぼやかれて
『わーるかったなぁ』
幼稚園の頃ならともかく今更タコさんのウインナーが~とかないだろが、とげんなりしながら返したものだったが。
菜々美が中学入学後の弁当をどうするか悩んでいたと、有智が母に話したところ、果たして母は
『ななちゃんはそんな事気にしなくていいの!おばさんが好きでやってるんだから!』
菜々美が遠慮を口にする前に先制攻撃をかけた。
『でも小学校よりお弁当の日が多くなったらおばさん大変だし』
『ううん全然大変じゃないから!ユーチと一緒にブラバンだったらお弁当要る日も一緒でしょ?ひとつ作るのもふたつ作るのも同じだから、ね』
菜々美の懸念を笑い飛ばした上に
『あ、ユーチと部活が別でも全然構わないから、そこは気を遣わないでね?』
と。
それは有智としては大いに構うことで、余計なこと言うなよ、と内心母に毒づいたのだが。

 話しながら歩いているうちに、何時の間にか菜々美の家の前まで来ていた。
だが、菜々美はそのまま有智と一緒に自宅の門前を素通りした。
「なな?」
「祐子おばさんにブラバン入った事報告して、お弁当の事ちゃんと相談したいから」
数メートル歩いて、玄関先で
「ただいま!」
ドアを開けながら有智が言うのに
「こんばんは!」
澄んだソプラノが、重なった。
「おかえりユーチ、あらななちゃん!」
「こんな時間にごめんなさいおばさん、あの、今日部活、ブラバンに入ったんですけど」

 菜々美が母に部活で聞いて来た話をして、思った通り母にそんな事気にしないで!と言われている横で。
有智は、ついさっき菜々美に言われたことを思い返していた。

 『ユーチが一緒でホント良かったぁ!』

 そんな風に。
必要としてもらえることが、ひどく嬉しくて。
高らかに響いた言葉を、胸の中でしみじみと噛みしめる。

 ――やっぱり。
そういうこと、なんだ。

 何時の頃からか、ずっと。
うっすらと、そうなのかと思っていた、けれど。
あまり深く考えないようにしていた。

 けれど、やっぱり。
俺は。
ななが。

 ななが……好き、だ――。

 それは。
有智の初めての、恋だった。
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