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【34】#R18H
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「いいよ、その調子だ」
嘘だ。こんなぎこちないフェラじゃあ気持ちよくはないだろう。
……ヴィフレア、優しいな。
初めて男根を咥える僕を気遣ってくれているんだろう。でも全然萎えない花茎からちょっとは『良い』と思ってくれているのかな? と推測する。頑張ろう。ぎゅっと眉を顰め、思案する。どうすれば感じてもらえるか? と。
口内でできるだけ舌を広げて付け根に向かって、太い花茎の筋張った表面に舌を這わせる。長く太い花茎なので口内に含んだまま付け根には辿り着けない。なので這って来た道を戻って口内からちゅぷっと唾液にまみれた性器を引き抜いた。
「ん、はぁ……」
甘い息継ぎをする。
……自分ならどう攻められたら感じる?
これはオスの特権。フェラをするのは初めてだが同じオスとして感じる所は何となく想像できる、そのことに気付いた。
……手でする時――感じるトコロ…。
とろんとした目で先端を見る。勃起した花茎は先端の口から蜜を垂らしている。
……興奮してくれている?
もう一度花茎の先端に戻って蜜を吸う。
「ン、いいよ、風芽……」
今度は太い花茎に両手をそっと添えて薄皮を整えるように表面を外側からペロペロと舐めて行く。時間をかけて付け根まで。根もとに着いたらもう一度先端に戻って、また付け根へ。同様に繰り返した。
「風芽、そう、だ。いい…」
ヴィフレアの声がうわずっている。感じてくれているんだ、そう思うと嬉しくなり僕の心が熱く鼓動が速くなった。
ヴィフレアの両手指が僕の後頭部に回された。きっと気持ちよくて『その位置』から動いて欲しくないのかも? 嬉しくて夢中で舐める。何度も舌を往復させぴちゃぴちゃ音が鳴り始める。唾液で花茎全体が濡れているのだ。半露天風呂の洗い場を裸足で歩いた時の音に似ているが卑猥さのレベルが全然違う。
舌全体を使って亀頭部分だけしゃぶる。唇を内側に丸めてソレを出し入れする。出し入れのたび、丸めた唇がめくれフェラに集中しようと閉じ込めていた声が漏れ出てしまう。
「…ん、ふっ…、…ん、…ん…ん」
カリを上顎に擦りつける。
……やばい、気持ちいい。
僕、が、感じてしまった。上顎に、このふにっと柔らかい先端が当たるのは気持ちいい事を思い出した――ディープキスで舌が上顎をなぞる感覚に似ているのだ。
ずっと舐めたりしゃぶったりしているので口から唾液が溢れて何筋も顎に伝う。口腔を犯される快感に腰があわ立つ。
咥えたまま荒い息を吐く。それはヴィフレアも同じで花茎が更にビクビクと小刻みに震え大きく硬くなっていた。
嘘だ。こんなぎこちないフェラじゃあ気持ちよくはないだろう。
……ヴィフレア、優しいな。
初めて男根を咥える僕を気遣ってくれているんだろう。でも全然萎えない花茎からちょっとは『良い』と思ってくれているのかな? と推測する。頑張ろう。ぎゅっと眉を顰め、思案する。どうすれば感じてもらえるか? と。
口内でできるだけ舌を広げて付け根に向かって、太い花茎の筋張った表面に舌を這わせる。長く太い花茎なので口内に含んだまま付け根には辿り着けない。なので這って来た道を戻って口内からちゅぷっと唾液にまみれた性器を引き抜いた。
「ん、はぁ……」
甘い息継ぎをする。
……自分ならどう攻められたら感じる?
これはオスの特権。フェラをするのは初めてだが同じオスとして感じる所は何となく想像できる、そのことに気付いた。
……手でする時――感じるトコロ…。
とろんとした目で先端を見る。勃起した花茎は先端の口から蜜を垂らしている。
……興奮してくれている?
もう一度花茎の先端に戻って蜜を吸う。
「ン、いいよ、風芽……」
今度は太い花茎に両手をそっと添えて薄皮を整えるように表面を外側からペロペロと舐めて行く。時間をかけて付け根まで。根もとに着いたらもう一度先端に戻って、また付け根へ。同様に繰り返した。
「風芽、そう、だ。いい…」
ヴィフレアの声がうわずっている。感じてくれているんだ、そう思うと嬉しくなり僕の心が熱く鼓動が速くなった。
ヴィフレアの両手指が僕の後頭部に回された。きっと気持ちよくて『その位置』から動いて欲しくないのかも? 嬉しくて夢中で舐める。何度も舌を往復させぴちゃぴちゃ音が鳴り始める。唾液で花茎全体が濡れているのだ。半露天風呂の洗い場を裸足で歩いた時の音に似ているが卑猥さのレベルが全然違う。
舌全体を使って亀頭部分だけしゃぶる。唇を内側に丸めてソレを出し入れする。出し入れのたび、丸めた唇がめくれフェラに集中しようと閉じ込めていた声が漏れ出てしまう。
「…ん、ふっ…、…ん、…ん…ん」
カリを上顎に擦りつける。
……やばい、気持ちいい。
僕、が、感じてしまった。上顎に、このふにっと柔らかい先端が当たるのは気持ちいい事を思い出した――ディープキスで舌が上顎をなぞる感覚に似ているのだ。
ずっと舐めたりしゃぶったりしているので口から唾液が溢れて何筋も顎に伝う。口腔を犯される快感に腰があわ立つ。
咥えたまま荒い息を吐く。それはヴィフレアも同じで花茎が更にビクビクと小刻みに震え大きく硬くなっていた。
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