上 下
32 / 56

【32】#R18H

しおりを挟む
「素直になればいい。風芽が感じたら私が責任とってちゃんとかせてあげるから……」

 その台詞セリフに腰がゾクンと反応する。

「『乳首が感じて気持ちいい』って言ってごらん?」
「…、……べつに、気持ちよくは……そんなの」 
「本当に?」

 と呟いた息が僕の乳首にかかる。ビンビンに尖った乳首に、ペロッと舌の出たヴィフレアの唇が数ミリのところにせまっていた。
 ビクビク乳首がうずいている。背中がぞわぞわする。

「や、……待って」
「なぜ? 感じてないなら待つ必要はなかろう」

 赤く染まった胸にヴィフレアが吸い付き、飴玉を舐めるようにペロペロと乳首を舐め出した。

「……んくッ、…」

 ちゅく、という音を立ててからじゅるる……と強く吸い付く。

「……ぃ~ぁあ…~~…っん、やンっ…っあぁあ‼」

 ビクビクと腰を中心に身体が勝手に動いた。

「ン、ん~~~……っ」

 吸われていないほうの乳首もビンッとっているのを感じる。

「固くて、コリコリしていて…美味しいよ」

 そう言ったあと今度はもう一方の乳首に口を移して、れろれろと舐め始める。飴玉のように舌で溶けるのではないかと思うほどヴィフレアは執拗しつように僕を攻める。
 口に含まれちゅっくちゅっく、音が漏れ出る。
 先ほど唇から解放された側の乳首はぬらぬらとつやめいて光っている。夕日が差し込み、湯船の水面みなももきらきらしている。

「……っ …あ、ん…っ、う…ぅ」

 出したくもないあえぎ声が漏れてしまう。

 ……くそっ、直接触らされると全然ダメだ!

 平静を装えない自分に苛立つ。
 このまま胸だけをいじられて吸われて舐められて身体もガクガクと感じまくって性器から精液をいきおいよく出してしまうのでは? 胸を触られているだけなのに。感じ過ぎてしまっている自分におののく。
 日本に来てからほとんど肌と肌を触れ合わせてなかったからこんなに感じるのか?
 ガリッ! と乳首に歯を立てられる。

「あ~~…っ、……」ガクンと身体がった。すかさず正面にいるヴィフレアが腰を支えようと片腕を回して来た。
「……ふふっ、…風芽が悪いのだよ? 感じていることをすぐに認めないから。身体の反応でバレバレだというのに」
「なっ…ッ、は、ぁ……ン」

『何言ってるんだ?』そう言いたいのに、口をついて出てくる言葉は言葉にならず、喘ぎ声になってしまう。
 それでも、僕は、息も絶え絶えに、何とか言葉をつむぐ……。

「……何が『悪い』、ん、だよッ?」
「私が『旅館で愛し合おう』と言ったのを覚えているか? 私をそれを就寝時にと考えていた。なのに、お前ときたらずっとやらしい顔をしている、気が気じゃなかった」
「全然そんなふうには見えなかったけど。てっきりもう知的好奇心に性的興奮そういうのは抑えられたもんなんだと……」
「私はお前より『平静を装う』のが上手なのだよ。や、……上手『だった』というべきか」
「へ?」
「風芽が悪いのだよ、私のココがこんなになってしまった」

 正面に座っていたヴィフレアがザバァッと風呂から立ち上がると、僕の顔のすぐ前に花茎ペニスがビキビキと青筋を立ててり上がってあらわれた。

 脱衣中には落ち着いていたのに……!

「ここはレンタカーの中ではない。湯で流れて汚れの心配もない。風芽、私はここでは抑える気はない」

 見上げると目が合った。
しおりを挟む
1 / 5

この作品を読んでいる人はこんな作品も読んでいます!

モテたかったがこうじゃない

BL / 連載中 24h.ポイント:1,192pt お気に入り:3,879

【R18】専属魔術師は王子の期待を裏切らない!

BL / 完結 24h.ポイント:63pt お気に入り:1,105

愛をあなたへ

BL / 連載中 24h.ポイント:63pt お気に入り:206

運命は、もうほらすぐ近くに

BL / 完結 24h.ポイント:234pt お気に入り:2,000

オナニー愛好家と肉ディルド

BL / 完結 24h.ポイント:99pt お気に入り:234

男ふたなりな嫁は二人の夫に愛されています

BL / 連載中 24h.ポイント:127pt お気に入り:141

BLゲームのモブ(俺)は誰にも見つからないはずだった

BL / 連載中 24h.ポイント:397pt お気に入り:5,046

処理中です...