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さらさらと長髪が流れてヴィフレアが僕の顔を覗き込んできた。
「風芽、ずっと私の傍にいてくれないか?」
「それって……」
「……恋仲になってほしい」
アイスグリーン色の瞳にじっと見つめられ
「…うん……」と言ったところでハッとする、自分がいつの間にか同性のヴィフレアを自然と受け入れていることに。
初めはあんな事を初対面のそれも同性とするなんて考えられなかったのに。傷心だったせいで単に快楽に落ちやすかったのか。
違う。触れる時の優しさやひそかに見守ってくれていた事に胸が熱くなって、むしろ触りたいと僕が思うようになっていた。
……誰かを好きになるってこういう事なのかも。
でもやっぱり少し不安もある。一応、訊いてみる。
「あの、僕は男でその、フツーの人間なんだけど……いい?」
「ああ。恋愛に性別も種族も関係ない」
僕を安心させるように柔らかく微笑むヴィフレア。
「そっか。でも、その……」息を小さく吐いてから
「モテる要素がない僕をヴィフレアがなんでそんなに、す、好きになってくれたのか……知りたい…かも」
エッチしておいて今更という気もするが賢者タイムも手伝って冷静になった時思い付いてしまったのだ。ヴィフレアは僕を助けてくれたりしたけど僕は彼に惚れられるような事はしてない、と。
「風芽、ずっと私の傍にいてくれないか?」
「それって……」
「……恋仲になってほしい」
アイスグリーン色の瞳にじっと見つめられ
「…うん……」と言ったところでハッとする、自分がいつの間にか同性のヴィフレアを自然と受け入れていることに。
初めはあんな事を初対面のそれも同性とするなんて考えられなかったのに。傷心だったせいで単に快楽に落ちやすかったのか。
違う。触れる時の優しさやひそかに見守ってくれていた事に胸が熱くなって、むしろ触りたいと僕が思うようになっていた。
……誰かを好きになるってこういう事なのかも。
でもやっぱり少し不安もある。一応、訊いてみる。
「あの、僕は男でその、フツーの人間なんだけど……いい?」
「ああ。恋愛に性別も種族も関係ない」
僕を安心させるように柔らかく微笑むヴィフレア。
「そっか。でも、その……」息を小さく吐いてから
「モテる要素がない僕をヴィフレアがなんでそんなに、す、好きになってくれたのか……知りたい…かも」
エッチしておいて今更という気もするが賢者タイムも手伝って冷静になった時思い付いてしまったのだ。ヴィフレアは僕を助けてくれたりしたけど僕は彼に惚れられるような事はしてない、と。
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