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目が覚めた僕達はまだベッドの上にいた。余韻をたいせつに抱き締めながら仲良く二人……上半身を枕に預け、並んで会話する。
ふと前々から思っていたことを訊いてみる。
「なんでお礼がセックスなの? なんで僕が街で襲われているってわかったの? ……それから、エアリ族の恩を仇で返すと急激にペニスが老化するってほんと?」
畳み掛けて訊いてみた。その圧に、ぱちくりした後ヴィフレアが、
「お礼なんてのは口実だ。お前を抱きたいと思ったのだ。だから、『お礼』という大義名分で『お前を抱くこと』にした。街で襲われていると知ったのは風の便りだ。私は主に風に力を借りて魔法を扱う種族だからな。風が教えてくれる」
「そうなんだ」
「そう。それから、『急激にペニスが老化する』話は半分冗談さ」
「……半分?」
「一応魔法が使える種族だからな、そういう事ができる奴がいるかも知れない」
「ひっ」
「大丈夫だ。風芽がそんな魔法をかけられそうになっていたら助けるから」
とヴィフレアは笑いながら言う。……おいおい。笑って話しているのが笑えないって。
「絶対助けてよっ⁉」
「もちろん」パサッと金髪を掻き上げた。
目が覚めた僕達はまだベッドの上にいた。余韻をたいせつに抱き締めながら仲良く二人……上半身を枕に預け、並んで会話する。
ふと前々から思っていたことを訊いてみる。
「なんでお礼がセックスなの? なんで僕が街で襲われているってわかったの? ……それから、エアリ族の恩を仇で返すと急激にペニスが老化するってほんと?」
畳み掛けて訊いてみた。その圧に、ぱちくりした後ヴィフレアが、
「お礼なんてのは口実だ。お前を抱きたいと思ったのだ。だから、『お礼』という大義名分で『お前を抱くこと』にした。街で襲われていると知ったのは風の便りだ。私は主に風に力を借りて魔法を扱う種族だからな。風が教えてくれる」
「そうなんだ」
「そう。それから、『急激にペニスが老化する』話は半分冗談さ」
「……半分?」
「一応魔法が使える種族だからな、そういう事ができる奴がいるかも知れない」
「ひっ」
「大丈夫だ。風芽がそんな魔法をかけられそうになっていたら助けるから」
とヴィフレアは笑いながら言う。……おいおい。笑って話しているのが笑えないって。
「絶対助けてよっ⁉」
「もちろん」パサッと金髪を掻き上げた。
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