一章完結】

藤屯

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【13】＃Ｒ18Ｈ

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「あ、……ゆ、指、が……っ」
「大丈夫。人差し指の第一関節が入っただけだ」
「そ、そんな解説いらないからっ」
「だが、風芽は今寝転がっているから視線を下によこしても勃たち上がっているモノが邪魔をして見えないだろう？」

　だから私が解説をしているんだ、とでも言いたげだ。それが余計な世話だっつーの。

「さて」

　ぐっ、と指が進んでくる感じがした。

「いいい、痛い！」
「少し早まったか。ではいったん抜いておこう」

　人差し指が抜かれ後孔あなの違和感が消え一息つこうとした時、

「ひゃあっ」

　性器に生温かいものが絡みつき声を上げる。後孔に指を入れられた事で痛みを感じ萎えた陰茎を咥えられしゃぶられたのだ。

「驚き方も可愛い」

　亀頭きとうから口を離してヴィフレアが優しく微笑む。

　……『抜く』ってその『ぬく』か⁉

　れろれろと先端を舌先で舐められる。徐々に元気を取り戻す陰茎。

「ふっ。反応が早い……」

　頭を上げ股間の方を見ると、冷静に陰茎を観察するヴィフレアが勃たつのを手助けするようにソレに手を添えてくる。形の良い唇に性器が深く呑み込まれ、上下に動かされた。入っては出てを繰り返されすっかり勃ち上がったモノは赤く熟れ蜜をとめどなく零こぼした。その後ろに見えるヴィフレアの白磁はくじのような肌との対比に羞恥心が増す。

「ん……」

　……舌が熱くてぬるぬるしてうねって、口に含まれたまま裏筋を上下に舐められるのは正直……キツイ！

「んん、あぁっ、あっ、あっ、ぁあッッ」

　ポイントポイントを突いてくるッ。

　ああ、もう――！　理性を留められるほど僕はセックス経験が多いほうじゃない。こんなことされたら。こんなにされたら。…ッ…い、イク！

「んあァ……ッ！」

　ぎゅっと目を閉じ、腰を反そらす。尿道を駆け上った熱が一気に吐精とせいした。息が上がってうまく呼吸できない。ヴィフレアの様子を窺おうと薄く眼めを開けると、ぼやけた視界の中、長い指に付いた白い液体を濡れた紅い舌が舐めとっていた。

　――恥ずかしい！

　今更ながらにそう思う。忙しない呼吸を何とか整えようとするそんな僕に、

「さて、一度抜いて楽になったか？　わかっていると思うが、まだ終わりではない。まだ指がちゃんと奥まで入っていないからな。抜いたのは奥まで入れるためだから」
「や……、も……」
「ほら、抜いたおかげで筋肉も緩まっている。何よりぬめりを借りて、ほら」

　ずっ、と指が後孔あなに勢いよく押し入ってきた。

「は、ぁ…ン」
「人差し指がすんなり根元まで入ってしまった。動かすぞ？」
「や…っ」

　くちゅっくちゅっと音を立て、少しずつ出し入れされる。僕の出した体液で指は滑らかに抽挿ちゅうそうを繰り返す。

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