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1章
4肩身が狭い
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殴ったのは悪かったなって今になって思う。
別に申し訳なかったなとか、そういうことじゃなくて、やってしまったなって話。
というのも、この伯爵邸にきてから、ひそひそと噂されるのはあの日の出来事だ。あっちもこっちもどこに耳をすましても「あの令嬢が殴ったらしい」「おお怖い」みたいな会話がされている。そして同時に「お嬢様は何をお考えなのだろう」「交友関係を見直すように進言してはどうか」という話もされていた。
こんな迷惑をかけることになるなら、大人しく平民に混じってお仕事を探せばよかった。
そんなことを正直に話せば、きっとフレデリカは噂をした人を探し出して注意するのだろう。そうしてフレデリカの立場が家でも悪くなることは避けたかったので、結局誰にも相談できない日々が続いている。
別に、あたしは傷ついちゃいない。だって事実だし。
ただ、やっぱりあたしのオイタが原因で親友が悪く言われるのはたまらないんだよね。
悩むあたしに気づいているんだか、いないんだか。フレデリカはあれから毎日お茶に誘ってくれる。これが周りの人たち的にアリなのかナシなのかは、どうなんだろう。微妙な気もするけど。楽しいからまあいいかってことにしてる。
「ねぇ、レナきいてる?」
「きいてるきいてる」
「本当に?」
そんな純粋な目で見られると嘘ついたことに対する罪悪感がすごいんだよな。
「ごめん聞いてなかった」
素直に言えば、フレデリカが嬉しそうな顔をする。一回嘘ついたんだけど、そこには怒らないわけね。
「で、何の話だっけ」
「だからね、シャーリーさんのことよ」
誰だっけ。
「それって、誰だっけ」
「……レナってば興味がない人のお名前本当に覚えないわよね。その、イーサン様があの時庇っていた、あの、私がいじめをしたってことになっている御令嬢のことよ」
「フレデリカ、イーサン様なんて呼ばなくていい。あんなやつクソ野郎で十分」
「流石にそれはちょっと……」
「じゃあ最低野郎。あるいはダメ人間。節操なしでもいいと思う」
「どれもちょっと……」
「フレデリカ。あたし、呼び方でスッキリするっていうこともあると思う。で、そのご令嬢がなに」
フレデリカがそっと紅茶を一飲みする。そんな姿もさすがお嬢様。いや、あたしも一応お嬢様なんだけどさ。フレデリカの優雅さには勝てないよね。
「ええ、実は、イーサン様がね、シャーリー様とご婚約することになったんですって」
「シャーリー……さんって男爵家だったっけ」
「ええ、イベライ男爵の御息女よ。私知らなかったのだけど、学園では有名な方らしいの。だってほら、とてもお美しいじゃない?」
「そうかな。フレデリカの方が美人だよ。絶対」
「それをいうならレナだって美人なのよ。絶対」
フレデリカはよくそう言ってくれる。
赤毛に緑の目はそんなに珍しくないけど、私は背も高いしスタイルもいいし、綺麗好きだし、たしかにその辺の不細工よりは、まぁ。うん。見られる顔をしてると思う。ファンデーションしなくても綺麗な肌とか、ちょっと羨ましいもん。自分のことだけど、前世じゃそうはいかなったから、多分それで今の自分に嫉妬してるんだな。
ああ、そういえば、フレデリカは姿勢も綺麗だっていってくれる。
でも、言うほどではないと思ってる。少なくともフレデリカと比べたら私なんてミミズよ。ミミズに失礼とか一瞬思ったけど。あの子たち土を豊かにしてくれて優秀だもん。
「それはないな。絶対。で、その婚約がどうしたの? あんなやつどうなろうが知ったことないでしょ。今更」
「ええ、まぁそうなのだけど、その婚約発表のパーティの招待状が……」
「いかんでよろしい!」
「……わよねぇ」
困ったように言うフレデリカにあたしは鬼の形相で詰め寄る。
「どういう神経してんの! あの節操ナシ! デリカシーのかけらもないやつ!」
「うん。ありがとう。レナが怒ってくれて嬉しいわ。やっぱりそうよね。公爵家からのご招待だから行かなきゃいけない気もするのだけど、お父様もいかなくていいって仰っていたの。それで、少し悩んでいたのだけど……」
「行かなくてよし!」
「ふふふ。そうするわ。やっぱりレナに相談すると、スッキリ決められるの。不思議ね」
役に立てるなら嬉しいかぎりだ。
「そんなの言ったところで、肩身の狭い想いするだけじゃん。見せ物みたいになるのも我慢ならん。私はもう家勘当されちゃったから一緒に行くにしても侍女としてしか行けないし……」
付き人として行くならば、結局パーティ会場ではフレデリカを1人にしてしまうのだ。
それはいやだなぁ。なんて考え込んでいたら、じっとフレデリカがあたしを見ていることに気がついた。
「なに?」
「レナは……。レナは最近どう? ここでのお仕事は慣れた? みんなとうまくやっていけそう?」
「ああ、もちろん。みんないい人ばっかりだよね」
一瞬答えに詰まりそうになったけど、笑顔で返す。
こんなあたしのために、困らせたくはないし。
フレデリカは納得できないって顔をしてるけど、仕方ないんだから、そんな顔しないでほしい。
「さ、お茶会はおしまい。あたしも仕事しないとだし、フレデリカも色々やることあるんでしょう」
「そう、なんだけど……」
歯切れが悪い。気にしてくれているんだなぁって思うと面映い。
「フレデリカ、だーいすき」
「ふふ、どうしたの急に。私も大好きよ」
ああ、この言葉だけで、あたし当分幸せに生きていけるってマジで思うわ。
別に申し訳なかったなとか、そういうことじゃなくて、やってしまったなって話。
というのも、この伯爵邸にきてから、ひそひそと噂されるのはあの日の出来事だ。あっちもこっちもどこに耳をすましても「あの令嬢が殴ったらしい」「おお怖い」みたいな会話がされている。そして同時に「お嬢様は何をお考えなのだろう」「交友関係を見直すように進言してはどうか」という話もされていた。
こんな迷惑をかけることになるなら、大人しく平民に混じってお仕事を探せばよかった。
そんなことを正直に話せば、きっとフレデリカは噂をした人を探し出して注意するのだろう。そうしてフレデリカの立場が家でも悪くなることは避けたかったので、結局誰にも相談できない日々が続いている。
別に、あたしは傷ついちゃいない。だって事実だし。
ただ、やっぱりあたしのオイタが原因で親友が悪く言われるのはたまらないんだよね。
悩むあたしに気づいているんだか、いないんだか。フレデリカはあれから毎日お茶に誘ってくれる。これが周りの人たち的にアリなのかナシなのかは、どうなんだろう。微妙な気もするけど。楽しいからまあいいかってことにしてる。
「ねぇ、レナきいてる?」
「きいてるきいてる」
「本当に?」
そんな純粋な目で見られると嘘ついたことに対する罪悪感がすごいんだよな。
「ごめん聞いてなかった」
素直に言えば、フレデリカが嬉しそうな顔をする。一回嘘ついたんだけど、そこには怒らないわけね。
「で、何の話だっけ」
「だからね、シャーリーさんのことよ」
誰だっけ。
「それって、誰だっけ」
「……レナってば興味がない人のお名前本当に覚えないわよね。その、イーサン様があの時庇っていた、あの、私がいじめをしたってことになっている御令嬢のことよ」
「フレデリカ、イーサン様なんて呼ばなくていい。あんなやつクソ野郎で十分」
「流石にそれはちょっと……」
「じゃあ最低野郎。あるいはダメ人間。節操なしでもいいと思う」
「どれもちょっと……」
「フレデリカ。あたし、呼び方でスッキリするっていうこともあると思う。で、そのご令嬢がなに」
フレデリカがそっと紅茶を一飲みする。そんな姿もさすがお嬢様。いや、あたしも一応お嬢様なんだけどさ。フレデリカの優雅さには勝てないよね。
「ええ、実は、イーサン様がね、シャーリー様とご婚約することになったんですって」
「シャーリー……さんって男爵家だったっけ」
「ええ、イベライ男爵の御息女よ。私知らなかったのだけど、学園では有名な方らしいの。だってほら、とてもお美しいじゃない?」
「そうかな。フレデリカの方が美人だよ。絶対」
「それをいうならレナだって美人なのよ。絶対」
フレデリカはよくそう言ってくれる。
赤毛に緑の目はそんなに珍しくないけど、私は背も高いしスタイルもいいし、綺麗好きだし、たしかにその辺の不細工よりは、まぁ。うん。見られる顔をしてると思う。ファンデーションしなくても綺麗な肌とか、ちょっと羨ましいもん。自分のことだけど、前世じゃそうはいかなったから、多分それで今の自分に嫉妬してるんだな。
ああ、そういえば、フレデリカは姿勢も綺麗だっていってくれる。
でも、言うほどではないと思ってる。少なくともフレデリカと比べたら私なんてミミズよ。ミミズに失礼とか一瞬思ったけど。あの子たち土を豊かにしてくれて優秀だもん。
「それはないな。絶対。で、その婚約がどうしたの? あんなやつどうなろうが知ったことないでしょ。今更」
「ええ、まぁそうなのだけど、その婚約発表のパーティの招待状が……」
「いかんでよろしい!」
「……わよねぇ」
困ったように言うフレデリカにあたしは鬼の形相で詰め寄る。
「どういう神経してんの! あの節操ナシ! デリカシーのかけらもないやつ!」
「うん。ありがとう。レナが怒ってくれて嬉しいわ。やっぱりそうよね。公爵家からのご招待だから行かなきゃいけない気もするのだけど、お父様もいかなくていいって仰っていたの。それで、少し悩んでいたのだけど……」
「行かなくてよし!」
「ふふふ。そうするわ。やっぱりレナに相談すると、スッキリ決められるの。不思議ね」
役に立てるなら嬉しいかぎりだ。
「そんなの言ったところで、肩身の狭い想いするだけじゃん。見せ物みたいになるのも我慢ならん。私はもう家勘当されちゃったから一緒に行くにしても侍女としてしか行けないし……」
付き人として行くならば、結局パーティ会場ではフレデリカを1人にしてしまうのだ。
それはいやだなぁ。なんて考え込んでいたら、じっとフレデリカがあたしを見ていることに気がついた。
「なに?」
「レナは……。レナは最近どう? ここでのお仕事は慣れた? みんなとうまくやっていけそう?」
「ああ、もちろん。みんないい人ばっかりだよね」
一瞬答えに詰まりそうになったけど、笑顔で返す。
こんなあたしのために、困らせたくはないし。
フレデリカは納得できないって顔をしてるけど、仕方ないんだから、そんな顔しないでほしい。
「さ、お茶会はおしまい。あたしも仕事しないとだし、フレデリカも色々やることあるんでしょう」
「そう、なんだけど……」
歯切れが悪い。気にしてくれているんだなぁって思うと面映い。
「フレデリカ、だーいすき」
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ああ、この言葉だけで、あたし当分幸せに生きていけるってマジで思うわ。
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