28 / 28
番外編
番外編「二人の結婚式」
しおりを挟む
「結婚式がしたいわ」
最初に言いだしたのはジルベルタだった。
隣に座っていたアルノルドは驚いて、本から顔をあげる。
至極まじめな顔をしたジルベルタはアルノルドを見つめていて、どうやら未来の妻は本気らしいと気づく。
アルノルドはテーブルに本を起き、ソファの背もたれに背を預けた。
ここはアルノルドの生家、オルフィーノ家の一室。アルノルドの部屋だ。
テーブルを挟んでソファがあるが、二人は一つのソファに揃って腰かけている。
いまは八つ時で、二人で紅茶を飲みながらのんびり過ごしていた。
「結婚式って……他国の儀式だよな」
この国では、結婚は書面で行われ、儀式的なことは行われない。
ただ家族揃って挨拶をして、みんなの前で名を記して、指輪を交換して終わりだ。
一方で、他国では神に誓って結婚の儀式を行うらしく、その文化の影響はこの国にもあった。例えば新郎新婦は白い衣装を纏うようになったり、家族以外もその場に呼ばれたり。
それでも、結婚式、とは言わない。
アルノルドには結婚式がどういう物かわからないので、やりたいというジルベルタの気持ちもよくわからなかった。
「そうよ。他国の儀式。でもやってはいけないわけじゃないでしょう? 見よう見真似でいいの。たくさんの人を招いて、真っ白なドレスを来て、父の手をとってあなたに会いに行く。そして神の前で永遠を誓うの」
「永遠……」
それは、アルノルドとしては嬉しい言葉だ。
――しかし、神か……。
この国における信仰は多神教だ。
「確か、愛の神がいたな」
「それに、永遠の神もいるわよ」
アルノルドは眉を寄せた。
「どっちに誓うんだ」
「どっちかしら」
「愛かな」
「でも永遠の愛よ」
そこで二人は目を合わせて小さく笑う。
照れ臭さがまだあって、お互い顔が赤いのを指摘しあって、また笑った。
アルノルドはジルベルタの頬を撫でる。
「じゃあ、どっちもかな」
「そうね。どっちも。両方の神様に誓えばいいわ」
「立会い人は? 他国では、神官……じゃなくて、なんだったかな、とにかく神に仕える聖職者が立ち会うらしい」
「神官じゃない?」
「受けてくれるかな。こんなことあまりないんじゃないか」
「そうかしら」
二人はうーん。と唸った。
でもやらないという選択肢は二人にはなくて、とりあえず神官に尋ねてみよう。という事に決まった。一日中家でのんびりするつもりだったが、急遽神殿に向かうことになった。
結論から言うと、快諾してくれた。
というのも、戦後から、明るい行事を積極的に行って国を明るくしよう。という方針が神殿で取られるようになったのだという。曰く、安寧の神から信託があったのだとか。
それで、いままでに何組かそういう儀式をした事があるそうだ。
ジルベルタはその返事を聞いて、大層喜び、ドレスの準備をしなければと、そそくさと実家に帰って行った。
親族と、神殿と騎士仲間たちの手助けのおかげだろう。
予想以上に準備は滞りなくすすめられた。
よく晴れた春。
神殿の一部を貸し切っての結婚式が行われた。
巨大な石柱に囲まれたそのドーム状の広間。見上げると、丸屋根のちょうど中央に大きな丸い窓が取り付けられていて、そこから一筋の光が床に落ちる。
そこには、たくさんの人が集まっていた。
有力貴族たち、ジルベルタと親しかった令嬢たち。アルノルドの騎士仲間。使用人たちまで呼ばれて、それは立派な社交界のようだった。
けれど少し違うのは、主催した人物を祝福するために、皆が集まっているという事。そして神官がいるという事。
天井の窓から落ちた光の側には祭壇があって、そこに神官が立っていた。人々の視線は神官へ注がれている。
その様子を、広間の横にある小さな部屋の中から見ていたジルベルタが、小さく呟いた。
「もっと慎ましやかにやるのかと思ったのだけど」
その表情は不安げに揺れている。
不思議に思いながら、アルノルドはそっとジルベルタの腰をささえた。
ふわりとしたヴェールが指先に触れる。
ジルベルタは真っ白なドレスを来ていた。
見た事もないほどたくさんの布とビーズをあしらったドレス。それはアルノルドが新たに得た領地での稼ぎの一部を使って作られた。という事になっている。
実は、材料は王家から、仕立てたのはジルベルタとアルノルドの母だ。と知ったら、ジルベルタはなんというだろうか。アルノルドはいずれバラした時の反応を楽しみにしながら、口を閉ざして笑う。
「笑っているわ」
そんな風にジルベルタがいった。
「うん。笑っている。嬉しいんだ」
「私は……私は不安だわ」
ジルベルタが小さな声で言った。
「不安よ、不安。だって、だって一度失敗してるのよ」
ジルベルタの声が震えていた。
アルノルドはそっと片手で彼女の手を握る。
ぎゅっと力を入れて、でも優しく、壊れ物を触るように優しく。
「もし、また何かあったらどうしよう。もし、あなたに何かあって、私、一人ぼっちになってしまったら、今度こそどうしたらいいの?」
唇を震わせて、ジルベルタがアルノルドを見上げた。涙が、新緑の瞳を覆って、いまにも決壊しそうになっていた。
最近、どこか上の空な時があって、どうしたと聞いても、自分では気づいた様子もなくて、不思議で、心配していたけれど。
ずっと不安だったのだ。とアルノルドはようやく気づいた。
アルノルドはすでに癖になってしまった、彼女の頬をなでる行動をする。
自分の愛が彼女に精一杯伝わるように、そんな思いを込めて、いつもしていた事だけど、今は、ただ彼女の不安を取り除きたくて、そうした。
薄紅でほんのり色ずく頬に一筋の涙が流れて、アルノルドはそっとそれを拭う。
「ごめん。心配させた? 不安に、させたな。わかってるようで、わかってなかった。君は不安だよな。結婚式をしたいと言ったのも、本当は不安だったからだろう?」
きっと、切れない何かが欲しかった。決して途切れない何かが。
結婚式はそういうつながりを強くすると、聞いた事がある。
ジルベルタは小さく頷いて、しかしすぐに首を振った。
「違うの。いつもはこんなんじゃないのよ。ただ、時々、ふとした時に思うの。大丈夫かしら。私、あなたを幸せにできるかしら。私、幸せになれるかしら」
一度目の失敗は思ったよりも彼女を不安にさせたらしい。そう思うと、わずかに残っていたリベルトへの怒りが湧き上がる。
でも今はそれに身をまかせる時ではない。
「ジルベルタ。俺のかわいいジルベルタ」
ジルベルタが瞳をゆらして見上げてくる。
アルノルドは彼女を優しく抱きしめた。
「愛してるよ。愛してる。幸せにする。絶対。言っただろう。俺は裏切らない。浮気しない。それからもっと約束する。おれは君のいないところでは死なない。騎士として戦いに出たら、かならず帰る」
ジルベルタが瞳を閉じた。そこから再び雫が落ちる。
「帰る場所は君のところがいい」
「……うん」
「ずっと一緒だ」
「うん」
「これからその約束をみんなの前でもう一度しよう」
「うん」
「それで、ずっと一緒にいよう」
「うんっ」
彼女の涙を拭う。
本当は、別々に出る予定だ。彼女をエスコートするのは彼女の父の役目だ。
けれど。
ふとみると、笑っている彼女の両親が見えた。そばにはアルノルドの両親もいた。
アルノルドはふっと笑う。
そしてジルベルタの目元を優しく撫でた。
見上げる彼女の目は少し赤いけれど、もう泣いてはいなかった。
「準備はできた? ジルベルタ」
「――ええ」
両親が扉を開けてくれた。
光が、二人を包み込んで、純白のドレスがそれを反射して、眩しいくらいだ。
でもなによりも眩しいのは、眩しさに目を細めるジルベルタ。
アルノルドはジルベルタの手をとった。
そして優しく握れば、握り返される。
二人は目を合わせて笑って、一歩を踏み出した。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
番外編お楽しみいただけましたでしょうか。
本編ではかけなかった彼らのお話を書かかせていただきました。
感想等いただけたらうれしいです。
これにて本当に完結になりますが、
もし今後別の番外編のリクエストなどがありましたら、
追加で書いていこうと思っています。
この話をかけてよかったです。
ここまで読んでくださった読者の皆様。
本当にありがとうございました。
最初に言いだしたのはジルベルタだった。
隣に座っていたアルノルドは驚いて、本から顔をあげる。
至極まじめな顔をしたジルベルタはアルノルドを見つめていて、どうやら未来の妻は本気らしいと気づく。
アルノルドはテーブルに本を起き、ソファの背もたれに背を預けた。
ここはアルノルドの生家、オルフィーノ家の一室。アルノルドの部屋だ。
テーブルを挟んでソファがあるが、二人は一つのソファに揃って腰かけている。
いまは八つ時で、二人で紅茶を飲みながらのんびり過ごしていた。
「結婚式って……他国の儀式だよな」
この国では、結婚は書面で行われ、儀式的なことは行われない。
ただ家族揃って挨拶をして、みんなの前で名を記して、指輪を交換して終わりだ。
一方で、他国では神に誓って結婚の儀式を行うらしく、その文化の影響はこの国にもあった。例えば新郎新婦は白い衣装を纏うようになったり、家族以外もその場に呼ばれたり。
それでも、結婚式、とは言わない。
アルノルドには結婚式がどういう物かわからないので、やりたいというジルベルタの気持ちもよくわからなかった。
「そうよ。他国の儀式。でもやってはいけないわけじゃないでしょう? 見よう見真似でいいの。たくさんの人を招いて、真っ白なドレスを来て、父の手をとってあなたに会いに行く。そして神の前で永遠を誓うの」
「永遠……」
それは、アルノルドとしては嬉しい言葉だ。
――しかし、神か……。
この国における信仰は多神教だ。
「確か、愛の神がいたな」
「それに、永遠の神もいるわよ」
アルノルドは眉を寄せた。
「どっちに誓うんだ」
「どっちかしら」
「愛かな」
「でも永遠の愛よ」
そこで二人は目を合わせて小さく笑う。
照れ臭さがまだあって、お互い顔が赤いのを指摘しあって、また笑った。
アルノルドはジルベルタの頬を撫でる。
「じゃあ、どっちもかな」
「そうね。どっちも。両方の神様に誓えばいいわ」
「立会い人は? 他国では、神官……じゃなくて、なんだったかな、とにかく神に仕える聖職者が立ち会うらしい」
「神官じゃない?」
「受けてくれるかな。こんなことあまりないんじゃないか」
「そうかしら」
二人はうーん。と唸った。
でもやらないという選択肢は二人にはなくて、とりあえず神官に尋ねてみよう。という事に決まった。一日中家でのんびりするつもりだったが、急遽神殿に向かうことになった。
結論から言うと、快諾してくれた。
というのも、戦後から、明るい行事を積極的に行って国を明るくしよう。という方針が神殿で取られるようになったのだという。曰く、安寧の神から信託があったのだとか。
それで、いままでに何組かそういう儀式をした事があるそうだ。
ジルベルタはその返事を聞いて、大層喜び、ドレスの準備をしなければと、そそくさと実家に帰って行った。
親族と、神殿と騎士仲間たちの手助けのおかげだろう。
予想以上に準備は滞りなくすすめられた。
よく晴れた春。
神殿の一部を貸し切っての結婚式が行われた。
巨大な石柱に囲まれたそのドーム状の広間。見上げると、丸屋根のちょうど中央に大きな丸い窓が取り付けられていて、そこから一筋の光が床に落ちる。
そこには、たくさんの人が集まっていた。
有力貴族たち、ジルベルタと親しかった令嬢たち。アルノルドの騎士仲間。使用人たちまで呼ばれて、それは立派な社交界のようだった。
けれど少し違うのは、主催した人物を祝福するために、皆が集まっているという事。そして神官がいるという事。
天井の窓から落ちた光の側には祭壇があって、そこに神官が立っていた。人々の視線は神官へ注がれている。
その様子を、広間の横にある小さな部屋の中から見ていたジルベルタが、小さく呟いた。
「もっと慎ましやかにやるのかと思ったのだけど」
その表情は不安げに揺れている。
不思議に思いながら、アルノルドはそっとジルベルタの腰をささえた。
ふわりとしたヴェールが指先に触れる。
ジルベルタは真っ白なドレスを来ていた。
見た事もないほどたくさんの布とビーズをあしらったドレス。それはアルノルドが新たに得た領地での稼ぎの一部を使って作られた。という事になっている。
実は、材料は王家から、仕立てたのはジルベルタとアルノルドの母だ。と知ったら、ジルベルタはなんというだろうか。アルノルドはいずれバラした時の反応を楽しみにしながら、口を閉ざして笑う。
「笑っているわ」
そんな風にジルベルタがいった。
「うん。笑っている。嬉しいんだ」
「私は……私は不安だわ」
ジルベルタが小さな声で言った。
「不安よ、不安。だって、だって一度失敗してるのよ」
ジルベルタの声が震えていた。
アルノルドはそっと片手で彼女の手を握る。
ぎゅっと力を入れて、でも優しく、壊れ物を触るように優しく。
「もし、また何かあったらどうしよう。もし、あなたに何かあって、私、一人ぼっちになってしまったら、今度こそどうしたらいいの?」
唇を震わせて、ジルベルタがアルノルドを見上げた。涙が、新緑の瞳を覆って、いまにも決壊しそうになっていた。
最近、どこか上の空な時があって、どうしたと聞いても、自分では気づいた様子もなくて、不思議で、心配していたけれど。
ずっと不安だったのだ。とアルノルドはようやく気づいた。
アルノルドはすでに癖になってしまった、彼女の頬をなでる行動をする。
自分の愛が彼女に精一杯伝わるように、そんな思いを込めて、いつもしていた事だけど、今は、ただ彼女の不安を取り除きたくて、そうした。
薄紅でほんのり色ずく頬に一筋の涙が流れて、アルノルドはそっとそれを拭う。
「ごめん。心配させた? 不安に、させたな。わかってるようで、わかってなかった。君は不安だよな。結婚式をしたいと言ったのも、本当は不安だったからだろう?」
きっと、切れない何かが欲しかった。決して途切れない何かが。
結婚式はそういうつながりを強くすると、聞いた事がある。
ジルベルタは小さく頷いて、しかしすぐに首を振った。
「違うの。いつもはこんなんじゃないのよ。ただ、時々、ふとした時に思うの。大丈夫かしら。私、あなたを幸せにできるかしら。私、幸せになれるかしら」
一度目の失敗は思ったよりも彼女を不安にさせたらしい。そう思うと、わずかに残っていたリベルトへの怒りが湧き上がる。
でも今はそれに身をまかせる時ではない。
「ジルベルタ。俺のかわいいジルベルタ」
ジルベルタが瞳をゆらして見上げてくる。
アルノルドは彼女を優しく抱きしめた。
「愛してるよ。愛してる。幸せにする。絶対。言っただろう。俺は裏切らない。浮気しない。それからもっと約束する。おれは君のいないところでは死なない。騎士として戦いに出たら、かならず帰る」
ジルベルタが瞳を閉じた。そこから再び雫が落ちる。
「帰る場所は君のところがいい」
「……うん」
「ずっと一緒だ」
「うん」
「これからその約束をみんなの前でもう一度しよう」
「うん」
「それで、ずっと一緒にいよう」
「うんっ」
彼女の涙を拭う。
本当は、別々に出る予定だ。彼女をエスコートするのは彼女の父の役目だ。
けれど。
ふとみると、笑っている彼女の両親が見えた。そばにはアルノルドの両親もいた。
アルノルドはふっと笑う。
そしてジルベルタの目元を優しく撫でた。
見上げる彼女の目は少し赤いけれど、もう泣いてはいなかった。
「準備はできた? ジルベルタ」
「――ええ」
両親が扉を開けてくれた。
光が、二人を包み込んで、純白のドレスがそれを反射して、眩しいくらいだ。
でもなによりも眩しいのは、眩しさに目を細めるジルベルタ。
アルノルドはジルベルタの手をとった。
そして優しく握れば、握り返される。
二人は目を合わせて笑って、一歩を踏み出した。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
番外編お楽しみいただけましたでしょうか。
本編ではかけなかった彼らのお話を書かかせていただきました。
感想等いただけたらうれしいです。
これにて本当に完結になりますが、
もし今後別の番外編のリクエストなどがありましたら、
追加で書いていこうと思っています。
この話をかけてよかったです。
ここまで読んでくださった読者の皆様。
本当にありがとうございました。
26
お気に入りに追加
1,700
この作品の感想を投稿する
みんなの感想(15件)
あなたにおすすめの小説

〖完結〗幼馴染みの王女様の方が大切な婚約者は要らない。愛してる? もう興味ありません。
藍川みいな
恋愛
婚約者のカイン様は、婚約者の私よりも幼馴染みのクリスティ王女殿下ばかりを優先する。
何度も約束を破られ、彼と過ごせる時間は全くなかった。約束を破る理由はいつだって、「クリスティが……」だ。
同じ学園に通っているのに、私はまるで他人のよう。毎日毎日、二人の仲のいい姿を見せられ、苦しんでいることさえ彼は気付かない。
もうやめる。
カイン様との婚約は解消する。
でもなぜか、別れを告げたのに彼が付きまとってくる。
愛してる? 私はもう、あなたに興味はありません!
設定ゆるゆるの、架空の世界のお話です。
沢山の感想ありがとうございます。返信出来ず、申し訳ありません。

《完結》愛する人と結婚するだけが愛じゃない
ぜらいす黒糖
恋愛
オリビアはジェームズとこのまま結婚するだろうと思っていた。
ある日、可愛がっていた後輩のマリアから「先輩と別れて下さい」とオリビアは言われた。
ジェームズに確かめようと部屋に行くと、そこにはジェームズとマリアがベッドで抱き合っていた。
ショックのあまり部屋を飛び出したオリビアだったが、気がつくと走る馬車の前を歩いていた。
どうやら夫に疎まれているようなので、私はいなくなることにします
文野多咲
恋愛
秘めやかな空気が、寝台を囲う帳の内側に立ち込めていた。
夫であるゲルハルトがエレーヌを見下ろしている。
エレーヌの髪は乱れ、目はうるみ、体の奥は甘い熱で満ちている。エレーヌもまた、想いを込めて夫を見つめた。
「ゲルハルトさま、愛しています」
ゲルハルトはエレーヌをさも大切そうに撫でる。その手つきとは裏腹に、ぞっとするようなことを囁いてきた。
「エレーヌ、俺はあなたが憎い」
エレーヌは凍り付いた。

初耳なのですが…、本当ですか?
あおくん
恋愛
侯爵令嬢の次女として、父親の仕事を手伝ったり、邸の管理をしたりと忙しくしているアニーに公爵家から婚約の申し込みが来た!
でも実際に公爵家に訪れると、異世界から来たという少女が婚約者の隣に立っていて…。

【完結】溺愛される意味が分かりません!?
もわゆぬ
恋愛
正義感強め、口調も強め、見た目はクールな侯爵令嬢
ルルーシュア=メライーブス
王太子の婚約者でありながら、何故か何年も王太子には会えていない。
学園に通い、それが終われば王妃教育という淡々とした毎日。
趣味はといえば可愛らしい淑女を観察する事位だ。
有るきっかけと共に王太子が再び私の前に現れ、彼は私を「愛しいルルーシュア」と言う。
正直、意味が分からない。
さっぱり系令嬢と腹黒王太子は無事に結ばれる事が出来るのか?
☆カダール王国シリーズ 短編☆

某国王家の結婚事情
小夏 礼
恋愛
ある国の王家三代の結婚にまつわるお話。
侯爵令嬢のエヴァリーナは幼い頃に王太子の婚約者に決まった。
王太子との仲は悪くなく、何も問題ないと思っていた。
しかし、ある日王太子から信じられない言葉を聞くことになる……。

転生者と忘れられた約束
悠十
恋愛
シュゼットは前世の記憶を持って生まれた転生者である。
シュゼットは前世の最後の瞬間に、幼馴染の少年と約束した。
「もし来世があるのなら、お嫁さんにしてね……」
そして、その記憶を持ってシュゼットは転生した。
しかし、約束した筈の少年には、既に恋人が居て……。
【完結】愛されないあたしは全てを諦めようと思います
黒幸
恋愛
ネドヴェト侯爵家に生まれた四姉妹の末っ子アマーリエ(エミー)は元気でおしゃまな女の子。
美人で聡明な長女。
利発で活発な次女。
病弱で温和な三女。
兄妹同然に育った第二王子。
時に元気が良すぎて、怒られるアマーリエは誰からも愛されている。
誰もがそう思っていました。
サブタイトルが台詞ぽい時はアマーリエの一人称視点。
客観的なサブタイトル名の時は三人称視点やその他の視点になります。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる
本作については削除予定があるため、新規のレンタルはできません。
このユーザをミュートしますか?
※ミュートすると該当ユーザの「小説・投稿漫画・感想・コメント」が非表示になります。ミュートしたことは相手にはわかりません。またいつでもミュート解除できます。
※一部ミュート対象外の箇所がございます。ミュートの対象範囲についての詳細はヘルプにてご確認ください。
※ミュートしてもお気に入りやしおりは解除されません。既にお気に入りやしおりを使用している場合はすべて解除してからミュートを行うようにしてください。
はじめまして
皆様のコメントも含めて
とても面白く
私も一気読みでした
特に、離婚宣言して実家に戻り
アルベルトと再会したあとの会話が
軽妙で臨場感あふれて
二人の言葉のやり取りが煌いて
とてもワクワクしました
あのくだりがあり、二人の関係性が
よくわかり、その後に続くストーリー展開が
グッと活きてきた、と感じました
護衛の騎士デニスの話も
温かく素晴らしかったです
浮気相手のお話は、不倫したカノジョの苦しみや
迷い、愛といった複雑な心情、ともすれば
ダークなムードに覆い尽くされそうな
ドロドロな心がわかりやすく描かれていて
それを偶然出会った主人公によって
払拭される。
それぞれのキャラが更に浮き彫りになった
お話でした
子供達を引き合わせたのは…
経緯からすれば少し微妙な判断かも(・_・;
ですが、肝心の二人の女の子は
きっと親友になるのでしょうね
親友のお話は、なかなかにシビアな面もあり
でもやはり良いストーリーでした
ありがとうございました。
一気読みしました!
楽しかったです。
ざまぁとかなく、皆がそれぞれのハッピーエンドを迎えたんだなぁっと心が温かくなりました(^^)
離婚した後、家族ぐるみで付き合うジルベルタの懐の深さに感銘!
アルノルドの親友の名前知りたかったかなと思いました。
ってか、最後の最後でジルベルタに語ってる話だったのか!とビックリしたのですが、
なんで、ジルベルタに話す事になったのかを知りたいなーと思いました。どこかで偶然会ったの?偶然会って、なんでアルノルドの話をする事に?と。
本編完結後の番外編も含めて、全容が見えてきて、本当の完結なんだなと楽しく読ませて貰いました(^^)
コメントありがとうございます!
一気読み!嬉しいです!
そうですね。みんなハッピーエンドが好きで、そういうエンディングにすることが多いです。
今回は特に、みんな幸せになってもらいました。
アルノルドの親友は確かに名前がないまま進んでますから、すこしとっつきにくかったかもしれないですね。
彼は親友の話をどうしてもいろんな人にしたいのでしょう。ねだられたら話してしまう感じがします
番外編もあわせて読んでいただき本当に嬉しいです!
ありがとうございました!
登場人物みんな人間味があって、心温まるお話でした。
アルノルドの一途な愛、素敵です~♪
子どもの頃のジルベルタとアルノルドのエピソードも微笑ましくて可愛かったです!
主人公二人はもちろん大好きなのですが、番外編でデニス推しになりました笑
素敵なお話をありがとうございました!
コメントありがとうございます!
幼少期の二人はかけてたのしかったです!
デニス推し!嬉しいです!いろいろと苦悩もあったと思いますが、みんなが幸せになれるお話が好きです。
ありがとうございました!