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閑話 淫魔と使い魔の一幕(リリィ視点)
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アリシアから存分に魔力を得て、久しぶりに満腹となったリリィはベッドの中に転がっていた。
出て行ってしまったアリシアを追いかけることも、それから、もう一度することだってできただろう。
そうしなかったのは、リリィが先ほどまでの行為だけで満たされていたからだ。
(今夜はぐっすり寝られそう……でも、その前に)
「エイラ、出てきなさい。そこにいるのはわかっているのよ」
リリィが壁の向こうに声をかけると、そこから反応があった。
リリィの寝室は一面だけマジックミラーになっている。
カスティーアの高級娼館にそういう趣向があると聞いて、この部屋を生成する際にもそのしかけを戯れに導入したのだ。
「あらあら、バレてましたか」
エイラが悪びれる様子も見せずに扉を開けて姿を現した。
「主人の閨を覗くなんて悪い使い魔ね」
「覗けるようにしたのはご主人様ですけどね」
「言われてみれば、それもそうね。見ていてどうだった?」
「アリシアお姉ちゃんがかわいすぎて、やばかったです。ご主人様、わたしもしてきてもいいですか?」
「ダメに決まっています。わたしのだって言ってるでしょ。でもかわいかったわよね。久しぶりにすっごく満たされた」
「ご主人様ばかりずるいです。あんなの見せられて、わたしだっていま、すっごく欲情していて」
「あいにく今日はしないわよ。使い魔としたって魔力が増えるわけでもないんだし」
「そんな、それじゃあ、わたしのこの高ぶりをはどうするんですか?」
「自分で慰めたらいいじゃない。見ていてあげるわよ」
「ご主人様の鬼畜。変態。馬鹿」
「そう別にそれでいいわよ。あなたはそんな鬼畜で変態で馬鹿の使い魔だけれどね。それと思ったのだけれど、鬼畜ついでに、アリシアに『紋』を刻もうかなって思うけれど、どうかしらね」
「アリシアお姉ちゃんなら良いと思います。悦ぶって意味でも、喜ぶって意味でも」
「どういう意味?」
「内緒です。ご主人様が気持ち良くしてくれるんだったら、教えてあげますよ」
「別にいいわ」
エイラがわかることなら、リリィにわからないということもないだろう。
「『ほら、エイラ、そこで自分でしなさい』」
そうやって言いつけると使い魔は逆らうことはできない。
エイラは下着を半脱ぎにして、スカートの裾を口に含む。
そうやって自慰させるがリリィの趣味だ。
エイラは自らの秘所に指をあてて、自らを慰める。
エイラの狭い秘所がもうすっかり濡れていて、指が二本すんなりと収まる。
ここまで漏れてしまうと、もう抑えようもない。
リリィは枕で横向きになりながら、使い魔が自分で慰めるのを眺めていた。
目の前の光景も悪くなかった。
エイラはきれいな少女だ。
美少女があげる淫声がリリィは好きだ。
それでも、先ほどのアリシアとの交わりが思い出されてしまう。
リリィは瞳を閉じた。
微睡みの中にこそ、先ほど快楽の余韻は相応しく思えた。
「あの、ご主人様、せめて見ていては欲しいのですが」
エイラの言葉は届かなかった。
その主人は安らかな眠りに落ちていた。
出て行ってしまったアリシアを追いかけることも、それから、もう一度することだってできただろう。
そうしなかったのは、リリィが先ほどまでの行為だけで満たされていたからだ。
(今夜はぐっすり寝られそう……でも、その前に)
「エイラ、出てきなさい。そこにいるのはわかっているのよ」
リリィが壁の向こうに声をかけると、そこから反応があった。
リリィの寝室は一面だけマジックミラーになっている。
カスティーアの高級娼館にそういう趣向があると聞いて、この部屋を生成する際にもそのしかけを戯れに導入したのだ。
「あらあら、バレてましたか」
エイラが悪びれる様子も見せずに扉を開けて姿を現した。
「主人の閨を覗くなんて悪い使い魔ね」
「覗けるようにしたのはご主人様ですけどね」
「言われてみれば、それもそうね。見ていてどうだった?」
「アリシアお姉ちゃんがかわいすぎて、やばかったです。ご主人様、わたしもしてきてもいいですか?」
「ダメに決まっています。わたしのだって言ってるでしょ。でもかわいかったわよね。久しぶりにすっごく満たされた」
「ご主人様ばかりずるいです。あんなの見せられて、わたしだっていま、すっごく欲情していて」
「あいにく今日はしないわよ。使い魔としたって魔力が増えるわけでもないんだし」
「そんな、それじゃあ、わたしのこの高ぶりをはどうするんですか?」
「自分で慰めたらいいじゃない。見ていてあげるわよ」
「ご主人様の鬼畜。変態。馬鹿」
「そう別にそれでいいわよ。あなたはそんな鬼畜で変態で馬鹿の使い魔だけれどね。それと思ったのだけれど、鬼畜ついでに、アリシアに『紋』を刻もうかなって思うけれど、どうかしらね」
「アリシアお姉ちゃんなら良いと思います。悦ぶって意味でも、喜ぶって意味でも」
「どういう意味?」
「内緒です。ご主人様が気持ち良くしてくれるんだったら、教えてあげますよ」
「別にいいわ」
エイラがわかることなら、リリィにわからないということもないだろう。
「『ほら、エイラ、そこで自分でしなさい』」
そうやって言いつけると使い魔は逆らうことはできない。
エイラは下着を半脱ぎにして、スカートの裾を口に含む。
そうやって自慰させるがリリィの趣味だ。
エイラは自らの秘所に指をあてて、自らを慰める。
エイラの狭い秘所がもうすっかり濡れていて、指が二本すんなりと収まる。
ここまで漏れてしまうと、もう抑えようもない。
リリィは枕で横向きになりながら、使い魔が自分で慰めるのを眺めていた。
目の前の光景も悪くなかった。
エイラはきれいな少女だ。
美少女があげる淫声がリリィは好きだ。
それでも、先ほどのアリシアとの交わりが思い出されてしまう。
リリィは瞳を閉じた。
微睡みの中にこそ、先ほど快楽の余韻は相応しく思えた。
「あの、ご主人様、せめて見ていては欲しいのですが」
エイラの言葉は届かなかった。
その主人は安らかな眠りに落ちていた。
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