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23話 ハール様やルイド様に孤児院のことについて話す
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僕達は今日、騎士であるハール様やルイド様に会うために城のすぐそばにある騎士団の詰所を探しに来ていた。
「確かここに、騎士団の詰所があると思うんだけど。」
「あ、多分あれですね。」
シャニが指をさした方向には、騎士団の詰所らしきものがあった。
白くてかなり大きい建物だな。
扉の前に人が2人ほど立っていたので話を聞くことにした。
「あの、すみません。ここにハール様やルイド様という方は今おられますか?」
「要件は何でしょうか?」
「今、ここでは言えないんですが·····」
「なら、すみませんがお通しできません。」
やはり、要件を話さないと通してくれないのだろうけど、正直ここでは話したくない。
かといって、話したら話したで騒ぎになるかもしれない。
それで下手に貴族の耳に入ってしまったら、それこそダメだろう。
さて、どうしたものか·····
「副団長、見回りお疲れ様です。」
「うん、ありがとう。あれ、確かあなたは、ショウさんじゃないですかどうしたんですか?」
そう言って声をかけてきたのは、見回りを終えたばかりのルイド様だった。
「ルイド様、ちょうどルイド様とハール様に用がありましてここに来たんです。」
「そうなのですか。団長なら多分中にいますよ。要件を言えないということは、何か事情がありそうですし。一緒に行きましょうか。」
「はい、お願いします。」
そうして、ルイド様について行き、ハール様がいる部屋に連れてきてもらった。
「おぅ、ショウにシャニにカイルとイルナじゃないか。いったいどうしたんだ?」
「団長、ショウさん達は、私と団長に用があるみたいなのでここまで案内しました。」
「何か事情があるってことだな。」
本来は僕が言うはずの言葉をルイド様がハール様に言ってくれた。
正直ここまで話が早く進むと思わなかった。ルイド様すごく助かります。
「はい、実は·····」
こうして、僕達はここに来た要件を話し僕が考えた作戦も同時に話した。
「なるほどな、街にある孤児院が違う国の狙われてて俺達に助けを求めたってことか。」
「はい、無理を承知でお願いします。ハール様やルイド様の力を貸してください。」
「ルイド、この件についてどう思う?」
「そうですね。私は、この街を脅かす存在がいるなら、違う国の貴族であろうと助けたいですね。」
「やはり、お前もそうか。よし、ショウ俺達でよければ力を貸そう。」
「本当ですか。凄く助かります。」
よかった、ハール様やルイド様は、協力的なようだ。
「だが1つだけ条件があるんだがいいか?」
条件、一体なんだろう。だが、孤児院を助けることができるのなら僕にできる限りの事はやるつもりだ。
「条件ですか。」
「ああ、俺達のことを様付けで呼ぶのはやめてもらえないか。」
「え!?」
僕は、ハール様が出した条件が思ってもいなかった事だったので驚いてしまった。
「団長が、変な条件言うからショウさんが驚いてちゃったじゃないですか。」
「別にいいだろこれくらい。俺は様付けで呼ばれることがあまり好きじゃないんだよ。ルイドだってそう言っていただろ。」
「まぁ、そうですけど。」
2人が何か言っているが驚きすぎて僕の耳には入ってこなかった。
「あの、ショウさん。」
僕が1人で考えているとシャニが声をかけてくれた。そのおかげで少し冷静になれた。
「シャニ、ありがとうおかげで冷静になれた。」
「いえ、大丈夫ですよ。」
「あの、本当にその条件でいいんですか?」
「ああ、俺達はその条件でいいぜ。」
「分かりました。よろしくお願いします。ハールさんルイドさん。」
僕が様付けをやめると、ハールさんやルイドさんは、喜んでいた。
「ああ、こちらこそよろしくな。シャニやカイルとイルナも様付けで呼ばなくていいからな。」
「はい、分かりました。」
「「うん。」」
こうして、話が落ち着いた時、ルイドさんがこう言ってきた。
「それにしても、ショウさんこの作戦はよく考えられていますね。」
「それは、俺も思った。ショウってすごいよな。」
「そうですか?」
僕は、孤児院を助けるために考えたのだが普通だと思うんだけど。
「まぁ、それはいいとして紙をショウのポケット入れといたのは正解だったなルイド。」
「ええ、どうやらそのようですね。」
「やっぱり、僕のポケットに入っていた紙はハールさんやルイドさんが入れたのですね。」
「ああ、ショウはなんとなくだが面倒事に巻き込まれそうな感じがしてな。」
なるほど、そういう理由で紙をポケットに入れてくれたのか本当に助かった。もし紙がなければこの作戦は考えられなかった。
「この紙のおかげでこの作戦を考えることが出来たので助かりました。」
「礼なら、明日のことが終わってから言ってくれ。」
「そうですね。明日全ての事が終わったらまた礼を言いますね。」
「ああ、そうしてくれ。」
「それでは、明日はお願いします。」
僕達は強い味方を手に入れた。
そうして、僕は頭を下げて部屋を出て次に向かうギルドに行くことにした。
「確かここに、騎士団の詰所があると思うんだけど。」
「あ、多分あれですね。」
シャニが指をさした方向には、騎士団の詰所らしきものがあった。
白くてかなり大きい建物だな。
扉の前に人が2人ほど立っていたので話を聞くことにした。
「あの、すみません。ここにハール様やルイド様という方は今おられますか?」
「要件は何でしょうか?」
「今、ここでは言えないんですが·····」
「なら、すみませんがお通しできません。」
やはり、要件を話さないと通してくれないのだろうけど、正直ここでは話したくない。
かといって、話したら話したで騒ぎになるかもしれない。
それで下手に貴族の耳に入ってしまったら、それこそダメだろう。
さて、どうしたものか·····
「副団長、見回りお疲れ様です。」
「うん、ありがとう。あれ、確かあなたは、ショウさんじゃないですかどうしたんですか?」
そう言って声をかけてきたのは、見回りを終えたばかりのルイド様だった。
「ルイド様、ちょうどルイド様とハール様に用がありましてここに来たんです。」
「そうなのですか。団長なら多分中にいますよ。要件を言えないということは、何か事情がありそうですし。一緒に行きましょうか。」
「はい、お願いします。」
そうして、ルイド様について行き、ハール様がいる部屋に連れてきてもらった。
「おぅ、ショウにシャニにカイルとイルナじゃないか。いったいどうしたんだ?」
「団長、ショウさん達は、私と団長に用があるみたいなのでここまで案内しました。」
「何か事情があるってことだな。」
本来は僕が言うはずの言葉をルイド様がハール様に言ってくれた。
正直ここまで話が早く進むと思わなかった。ルイド様すごく助かります。
「はい、実は·····」
こうして、僕達はここに来た要件を話し僕が考えた作戦も同時に話した。
「なるほどな、街にある孤児院が違う国の狙われてて俺達に助けを求めたってことか。」
「はい、無理を承知でお願いします。ハール様やルイド様の力を貸してください。」
「ルイド、この件についてどう思う?」
「そうですね。私は、この街を脅かす存在がいるなら、違う国の貴族であろうと助けたいですね。」
「やはり、お前もそうか。よし、ショウ俺達でよければ力を貸そう。」
「本当ですか。凄く助かります。」
よかった、ハール様やルイド様は、協力的なようだ。
「だが1つだけ条件があるんだがいいか?」
条件、一体なんだろう。だが、孤児院を助けることができるのなら僕にできる限りの事はやるつもりだ。
「条件ですか。」
「ああ、俺達のことを様付けで呼ぶのはやめてもらえないか。」
「え!?」
僕は、ハール様が出した条件が思ってもいなかった事だったので驚いてしまった。
「団長が、変な条件言うからショウさんが驚いてちゃったじゃないですか。」
「別にいいだろこれくらい。俺は様付けで呼ばれることがあまり好きじゃないんだよ。ルイドだってそう言っていただろ。」
「まぁ、そうですけど。」
2人が何か言っているが驚きすぎて僕の耳には入ってこなかった。
「あの、ショウさん。」
僕が1人で考えているとシャニが声をかけてくれた。そのおかげで少し冷静になれた。
「シャニ、ありがとうおかげで冷静になれた。」
「いえ、大丈夫ですよ。」
「あの、本当にその条件でいいんですか?」
「ああ、俺達はその条件でいいぜ。」
「分かりました。よろしくお願いします。ハールさんルイドさん。」
僕が様付けをやめると、ハールさんやルイドさんは、喜んでいた。
「ああ、こちらこそよろしくな。シャニやカイルとイルナも様付けで呼ばなくていいからな。」
「はい、分かりました。」
「「うん。」」
こうして、話が落ち着いた時、ルイドさんがこう言ってきた。
「それにしても、ショウさんこの作戦はよく考えられていますね。」
「それは、俺も思った。ショウってすごいよな。」
「そうですか?」
僕は、孤児院を助けるために考えたのだが普通だと思うんだけど。
「まぁ、それはいいとして紙をショウのポケット入れといたのは正解だったなルイド。」
「ええ、どうやらそのようですね。」
「やっぱり、僕のポケットに入っていた紙はハールさんやルイドさんが入れたのですね。」
「ああ、ショウはなんとなくだが面倒事に巻き込まれそうな感じがしてな。」
なるほど、そういう理由で紙をポケットに入れてくれたのか本当に助かった。もし紙がなければこの作戦は考えられなかった。
「この紙のおかげでこの作戦を考えることが出来たので助かりました。」
「礼なら、明日のことが終わってから言ってくれ。」
「そうですね。明日全ての事が終わったらまた礼を言いますね。」
「ああ、そうしてくれ。」
「それでは、明日はお願いします。」
僕達は強い味方を手に入れた。
そうして、僕は頭を下げて部屋を出て次に向かうギルドに行くことにした。
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