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19話 大量のオークとの戦い

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「3人とも同じ方向を向いてどうしたの?」

僕は、さっきまでの反応と違う反応を見せたので聞いてみることにした。

そうしたら、カイルとイルナが先ず口を開いた。

「あっちにいる。」

「うん、いっぱいいる。」


そう言ってきたので、僕はシャニの方を向いてみると頷き教えてくれた。

「はい、かなりの数がいます。あと魔物だけではないようです。」

「魔物じゃないってことは、人ってこと?」

「おそらくそうだと思います。」

戦っている最中ってことか。

だけど、かなりの数の魔物がいるのかもしかしたら危ないかもしれないな。

「この場合、どうするべきかな?」

「どうやら人の気配は、走ってこちらに逃げているようですね。そして魔物も追ってきているようです。」

「なら、手伝った方がいいかもね。シャニ迎撃する準備しといて。カイルとイルナは僕の近くに。」

「はい、分かりました。」

「「うん。」」

そうして、少し待っているとかなりの足音が聞こえた。

まず最初に見えてきたのは、男の人が3人と女の人が2人のパーティーのようだ。

「君たちも早く逃げた方がいい、かなりの数のオークだ。それに、ハイオークだけじゃなくジェネラルオークもいる。」

「僕達なら、大丈夫なので僕達の後ろに来てください。」

その5人は、すぐに僕達の後ろに来た。

そして、そのあとからドスッドスッとかなりのオークがいた。ざっと30より多いだろうか。普通のやつと違うのが何体かいるそれがハイオークだろう。

ジェネラルオークは、まだ見えていない。

「かなり数がいるね。シャニいつもより量を多くお願い。」

「分かりました。」

そう言いシャニは、いつもの尖っている氷の柱をかなり出していた。

ドスッドスッドスッドスッ

ブヒッーと鳴きかなりの数を倒しただろう。数体残っていたのだが、すかさず僕がウインドカッターで残ったのを倒した。

ヒュンヒュンッ

「すげぇー」

と後ろから聞こえてきたのだが、まだ安心してはいけないだろうジェネラルオークは、まだ姿を見せていない。

「まだ、来ます。」

シャニがそう言い放ち後ろの方にいたオークたちも追いついてきた。

ドスンッドスンッあれがジェネラルオークだろう。普通のオークもまだ数10体残っていた。

「で、でたジェネラルオーク。」

後ろにいる人達が声を漏らしたが今は構っている余裕はないのでシャニに指示をした。

「シャニ、ジェネラルオークを頼める?」

「はい、ですが、他の魔物はどうするのですか?」

「残りは僕が何とかする。」

そうシャニに指示を出していると、後ろの人達が僕に声をかけてきた。

「あの、大丈夫なのか。相手は、ジェネラルオークなのだが。」

「シャニに任せれば、大丈夫ですよ。それより皆さんにもオークを倒すのを手伝ってもらってもいいですか?」

「ああ、普通のオークなら任せろ。みんなもいいかこの人達を手伝うんだ。」

「「「「分かった。」」」」

リーダーらしき人がメンバーに声をかけ、手伝ってもらえるようになった。

よかった、実は僕だけでは普通のオークでも数10体は危ないからね。

僕は、すかさず3匹のオークの顔にウォーターボールで動きを鈍らせウインドカッターで倒した。

他の人の状況を見ると、2人は剣で1人は槍でオークを倒していた。女の人はというと1人は弓で確実にオークの頭を狙っていた。もう1人は、回復専門の人なのか傷がついてる人を遠くから回復していた。

オークやハイオークなら簡単に倒せるということはどうやら本当のようだ。

普通に頼もしくてよかった。

シャニの方は、どうなったのだろうと見てみるといつもは、氷の柱なのだが、氷で大きいハンマーみたいなのを作ってジェネラルオークを叩いた。

ドンッとかなり鈍い音をしていた。ジェネラルオークは、声を鳴くことなく倒れた。

どうやら、シャニも大丈夫のようだと思っていたらシャニが驚いた顔でこちらを見ていた。

「ショウさん、後ろです。」

シャニが声を出してくれたのですぐに後ろを向いたのだが遅かった。どうやらギリギリ耐えていた1体が大きい腕を振り降ろし攻撃してこようとした。

僕は、カイルとイルナを庇おうと思ったのだがカイルとイルナは、僕の前に出て

風の魔法であるウインドカッターを使ってオークを吹っ飛ばした。

その時カイルとイルナの頭の上から耳がそして尻尾も生えてきたのだ。

魔法を使えるのも驚いたがそれどころではない。

犬や猫ではない、あれはリスなのかな。

2人は魔法ができたとばかりに喜んでいる

まぁ、今は考えている時ではないか。

「ありがとう、カイルとイルナ。」

「うん、カイル魔法できたよお兄ちゃん。」

「イルナもできたよ。」

こうして、2人を撫でていると少ししてから耳も尻尾も戻っていた。

シャニも少し驚いていたのだが、安心したようにこちらに来ていた。

一緒に戦ってくれたパーティーの人達が声をかけてきた。

「ありがとう、本当に助かった。」

「いえ、大丈夫ですよ。」

僕は、そう答えたのだが他のメンバーからもありがとうと言われた。

そうして、一段落してから聞いてみた。

「ああ、それがな·····」

とリーダーらしき人が言った瞬間にグウッーと誰かのお腹の音がなった。

「すまない。」

パーティーの1人が、謝ってきていた。

まぁ、そろそろお昼だもんなよしお昼ご飯にしよう。

「とりあえず、お昼ご飯にしませんか。」

「ああ、そうだな。」

こうして、ご飯を食べながら聞くことにした。
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