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4話 兎人族のシャニと双子のカイルとイルナ
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「あの、大丈夫ですか?」
僕は、そう聞いたが
「あ、あなたは誰ですか?」
僕と同じくらいの歳の女の子が双子の子供を庇うように聞いてきた。その女の子をよくみると、銀色の髪の毛で目の瞳は赤色で兎のような耳が生えていた。
この世界には、人族だけじゃないことが分かった。それよりやっぱり警戒しているよなと思いながら自己紹介をした。
「僕は、ショウって言います、この馬車が襲わていたところを助けたんです。いきなり名乗らずにすいません。あの、あなたの名前は、なんて言うんですか?」
「私には、名前がありません。もちろんこの子たちもです。産まれて物心ついた時には、奴隷でしたので。」
なるほど、だから彼女達は震えていたのか、ということは死んでしまった、商人らしき人は奴隷商人だったのか。
でも奴隷商人が死んだなら彼女達は開放されるのではと思った。
「すみません、奴隷商人らしき人は助けられませんでした。」
「そ、そうですか。」
「その人が死んだということは、あなた達3人は解放されるのではないんですか?」
「いえ、この子達はともかく私は奴隷の魔法をかけられてるのでそれに力を抑える呪いもかけられています。」
【 名 前 】
【 種 族 】 兎人族
【 年 齢 】 15
【 レベル 】 1
【 体 力 】 30
【 魔 力 】 15
【 攻撃力 】 28
【 防御力 】 16
【 俊敏性 】 42
【 スキル 】 ?
【 状 態 】力制限の呪い 奴隷印
僕は、すかさず、うさ耳の子のステータスを調べたら確かに呪いと奴隷印が付いてるみたいだ。これは、僕なら直せるかもしれない。
「もし、呪いと奴隷の魔法が消せるなら消したい?」
「いえ、そんなことは不可能なので、ですがもし消せるなら消してしまいたいです。」
「じゃあ、僕に任せて。」
早速僕は、専用スキルで奴隷解除と 呪い解除を取得した。奴隷解除は、5,000呪い解除には、10,000消費した。
そして僕は、うさ耳の女の子に奴隷解除と呪い解除を使った。ついでに回復魔法のヒールで3人の傷を癒し生活魔法の1つであるウォッシングで3人の体を綺麗にさせた。
「これで、呪いと奴隷印は消えてたと思うけど、大丈夫?」
「あのどうして、私なんかにそんなことをしてくれるんですか?私は、兎人族なんですよ。それにこの髪のせいでお前は、死神だとも言われました。お前のせいで一族がほとんど滅んだとも言われました。」
彼女は、目に涙をためながらそう言っていたが僕にとっては、それだけで差別をする理由にはならなかった。
「僕は、いいと思うよ、その耳もそうだけど、その髪の色も目の瞳も素敵だと思う。」
僕が、彼女の事を褒めると彼女は目にためていた涙を流してしまっていた。僕は、慌てて聞いてしまった。
「あの、まだ傷が痛むところがあるのですか?」
「いいえ、私は今まで誰からも必要とされずにいました。ですが今日あなたは、こんな私に優しい言葉をかけてくれたのでつい、すいません。」
僕は、泣いていて震えている彼女を落ち着かせるために彼女の頭を撫でた。
「君は必要なくなんてないよ、少なくとも君の後ろにいる双子は、君のことを信頼してるみたいだし。」
そう言って僕は、後ろの双子達の事をみて指をさそうとしたが、急に体が重くなって倒れてしまった。
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
「あれ、ここはどこ?」
僕は、目が覚めて目を開けようとした時、頭にくる柔らかい感触があった。
「本当によかった、大丈夫ですか?」
そう、焦った声が聞こえる。どうやら、うさ耳の彼女がひざ枕をしてくれたみたいだ。
僕は、すぐに頭を起こして感謝を述べようとした。
「本当にありがとうございました。」
僕が感謝をする前に先に感謝をされてしまった。彼女が言うには、僕は魔力を使いきって倒れてしまったらしく、気絶している間にブロさん達が馬車に乗せてくれたようだ。
それより、僕は、彼女にすごく感謝をされたが当然ことをしたまでだ。それに、自分のことより双子の子供達が気になったので聞いてみた。
「全然気にしないでください。そういえば、双子の子供達はどうしたんですか?」
「あの、一応まだ私の後ろにいます。」
よく見ると双子の子供達は、僕のことを見ていた。3人とも心配してくれたみたいだ。
うさ耳の女の子が安心した表情こう聞いてきた。
「あの、さっきの魔法って本当なんですか?」
「うん、多分だけど呪いも奴隷印も消えてるみたいだけど。」
「やっぱりですか。あのもしよろしければ、私達3人もあなたの旅について行かせてもらえないですか。わたし達は住む所も帰る所もないのでお手伝いさせてください。」
唐突にうさ耳の子は、言ってきた。
それもそうか、彼女達は産まれてきてからずっと奴隷だったらしく帰るところもないのだから、僕は断る理由がなかったので、もちろん承諾することにした。
「僕とでよければ、全然いいよ。そういえば、君達は名前が無いんだったよね。じゃあ、名前を決めようか。」
「名前をつけてもらえるのですか?」
「僕でよければね。」
「わたしの名前、欲しいです。ぜひ付けてください。」
うさ耳の女の子は、僕が名前をつけることを嫌がることなく喜んだ。
そして、うさ耳の女の子が双子の子供達に言ったみたいで。双子の子供達も頷きこちらへ少し近づいてきた。
双子の子達は、鮮やかな緑色の髪の毛で紫色の瞳をしていた。僕は、双子の頭を撫でながら名前を考えた。
「そうだな~·····。いざ名前を付けるとなる難しいけど、うん、決めた!男の子の君は、カイル、女の子の君は、イルナそして兎人族の君は、シャニでどうかな?」
「シャニですか。ありがとうございますこの名前大切にします。」
と僕が名前を決めると3人は、嬉しそうな顔をしてた。双子の2人は、頭を撫でていた時から可愛い笑顔だったのだがとても可愛い。
「ショウくん、そろそろ着くよ。」
名前を決めていたらどうやら目的地まで着いたみたいだ。
アクシデントはあったが、本当に1日で着いたな。
僕は、そう聞いたが
「あ、あなたは誰ですか?」
僕と同じくらいの歳の女の子が双子の子供を庇うように聞いてきた。その女の子をよくみると、銀色の髪の毛で目の瞳は赤色で兎のような耳が生えていた。
この世界には、人族だけじゃないことが分かった。それよりやっぱり警戒しているよなと思いながら自己紹介をした。
「僕は、ショウって言います、この馬車が襲わていたところを助けたんです。いきなり名乗らずにすいません。あの、あなたの名前は、なんて言うんですか?」
「私には、名前がありません。もちろんこの子たちもです。産まれて物心ついた時には、奴隷でしたので。」
なるほど、だから彼女達は震えていたのか、ということは死んでしまった、商人らしき人は奴隷商人だったのか。
でも奴隷商人が死んだなら彼女達は開放されるのではと思った。
「すみません、奴隷商人らしき人は助けられませんでした。」
「そ、そうですか。」
「その人が死んだということは、あなた達3人は解放されるのではないんですか?」
「いえ、この子達はともかく私は奴隷の魔法をかけられてるのでそれに力を抑える呪いもかけられています。」
【 名 前 】
【 種 族 】 兎人族
【 年 齢 】 15
【 レベル 】 1
【 体 力 】 30
【 魔 力 】 15
【 攻撃力 】 28
【 防御力 】 16
【 俊敏性 】 42
【 スキル 】 ?
【 状 態 】力制限の呪い 奴隷印
僕は、すかさず、うさ耳の子のステータスを調べたら確かに呪いと奴隷印が付いてるみたいだ。これは、僕なら直せるかもしれない。
「もし、呪いと奴隷の魔法が消せるなら消したい?」
「いえ、そんなことは不可能なので、ですがもし消せるなら消してしまいたいです。」
「じゃあ、僕に任せて。」
早速僕は、専用スキルで奴隷解除と 呪い解除を取得した。奴隷解除は、5,000呪い解除には、10,000消費した。
そして僕は、うさ耳の女の子に奴隷解除と呪い解除を使った。ついでに回復魔法のヒールで3人の傷を癒し生活魔法の1つであるウォッシングで3人の体を綺麗にさせた。
「これで、呪いと奴隷印は消えてたと思うけど、大丈夫?」
「あのどうして、私なんかにそんなことをしてくれるんですか?私は、兎人族なんですよ。それにこの髪のせいでお前は、死神だとも言われました。お前のせいで一族がほとんど滅んだとも言われました。」
彼女は、目に涙をためながらそう言っていたが僕にとっては、それだけで差別をする理由にはならなかった。
「僕は、いいと思うよ、その耳もそうだけど、その髪の色も目の瞳も素敵だと思う。」
僕が、彼女の事を褒めると彼女は目にためていた涙を流してしまっていた。僕は、慌てて聞いてしまった。
「あの、まだ傷が痛むところがあるのですか?」
「いいえ、私は今まで誰からも必要とされずにいました。ですが今日あなたは、こんな私に優しい言葉をかけてくれたのでつい、すいません。」
僕は、泣いていて震えている彼女を落ち着かせるために彼女の頭を撫でた。
「君は必要なくなんてないよ、少なくとも君の後ろにいる双子は、君のことを信頼してるみたいだし。」
そう言って僕は、後ろの双子達の事をみて指をさそうとしたが、急に体が重くなって倒れてしまった。
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
「あれ、ここはどこ?」
僕は、目が覚めて目を開けようとした時、頭にくる柔らかい感触があった。
「本当によかった、大丈夫ですか?」
そう、焦った声が聞こえる。どうやら、うさ耳の彼女がひざ枕をしてくれたみたいだ。
僕は、すぐに頭を起こして感謝を述べようとした。
「本当にありがとうございました。」
僕が感謝をする前に先に感謝をされてしまった。彼女が言うには、僕は魔力を使いきって倒れてしまったらしく、気絶している間にブロさん達が馬車に乗せてくれたようだ。
それより、僕は、彼女にすごく感謝をされたが当然ことをしたまでだ。それに、自分のことより双子の子供達が気になったので聞いてみた。
「全然気にしないでください。そういえば、双子の子供達はどうしたんですか?」
「あの、一応まだ私の後ろにいます。」
よく見ると双子の子供達は、僕のことを見ていた。3人とも心配してくれたみたいだ。
うさ耳の女の子が安心した表情こう聞いてきた。
「あの、さっきの魔法って本当なんですか?」
「うん、多分だけど呪いも奴隷印も消えてるみたいだけど。」
「やっぱりですか。あのもしよろしければ、私達3人もあなたの旅について行かせてもらえないですか。わたし達は住む所も帰る所もないのでお手伝いさせてください。」
唐突にうさ耳の子は、言ってきた。
それもそうか、彼女達は産まれてきてからずっと奴隷だったらしく帰るところもないのだから、僕は断る理由がなかったので、もちろん承諾することにした。
「僕とでよければ、全然いいよ。そういえば、君達は名前が無いんだったよね。じゃあ、名前を決めようか。」
「名前をつけてもらえるのですか?」
「僕でよければね。」
「わたしの名前、欲しいです。ぜひ付けてください。」
うさ耳の女の子は、僕が名前をつけることを嫌がることなく喜んだ。
そして、うさ耳の女の子が双子の子供達に言ったみたいで。双子の子供達も頷きこちらへ少し近づいてきた。
双子の子達は、鮮やかな緑色の髪の毛で紫色の瞳をしていた。僕は、双子の頭を撫でながら名前を考えた。
「そうだな~·····。いざ名前を付けるとなる難しいけど、うん、決めた!男の子の君は、カイル、女の子の君は、イルナそして兎人族の君は、シャニでどうかな?」
「シャニですか。ありがとうございますこの名前大切にします。」
と僕が名前を決めると3人は、嬉しそうな顔をしてた。双子の2人は、頭を撫でていた時から可愛い笑顔だったのだがとても可愛い。
「ショウくん、そろそろ着くよ。」
名前を決めていたらどうやら目的地まで着いたみたいだ。
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