覗かれて

覗かれて

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X  “タイムオーバーのペナルティを実行した”
X  “君の動画を被害者本人に送信した”
晴 “どう言うことだ？”
・・・
晴 “この編集動画を文雄に送ったって事か？”

LINEの返信は来なかった。
俺は文雄の連絡先を聞かなかったことを後悔した。

どうすることもできずに、会社に出勤しパソコンを開けて業務を始めた。
とりあえず業務に集中して、動画問題から逃避したかった。
黙々と業務をしているとLINEがきた。
ビクッとして、慌ててトイレに立つふりをして、廊下でLINEを確認すると、Xではなく勇樹からだった。

勇  “お話があります”
勇  “今日、みなと屋に行きませんか？”

会社にXからメールが来て以来、勇樹とは会ってない。
今はあまり勇樹と飲みに行く気分でもないが、家で悶々としていても仕方がない。少しは気が紛れると思う。
もしかしたら急きょ行けなくなることもあると言う条件で時間を決めて約束をした。
Xから指示があるかもしれないからだ。