覗かれて

ザボン

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覗かれて

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翌日は土曜日だった。
たまたま(?)同じスポーツジムの会員だったので一緒に行くことにしていた。
朝、LINEで2時頃行こうとお誘いがあった。
(まだ勇樹は来てないようだな)マシンルームを見渡し、俺は適当なマシンを使い始めた。
(今日は体を鍛え、一緒にシャワーをして、帰りにまた飲みに誘うかな)シャワーでは勇樹の裸が見られることを期待していた。
ロッカールームの方から勇樹がきた。
短パンにタンクトップ姿でキョロキョロしている。
勇樹が俺に向けて軽く手をあげた。
脇の下から黒い毛がチラッと見えた。(けっこうしっかりと生えてそうだ)俺は大満足だ。処理されていたら、チョット興ざめだ。
「こんにちは、早いですね」と言いながら、俺の方に近づいてきた。
「俺も今来たところだ」勇樹の体を見ながら、「なかなか鍛えてる体だな」と言った。
勇樹の体を舐めるように見るため“振り”だ。
スネ毛も自然に生えている。今時の若者はツルツルの子が多い。元々なのかうまく処理しているのかの見分けは付かない。
俺の体毛は濃い方で、処理はしていない。
勇樹は「いえいえ、僕なんて先週ジムに通い始めたばかりですよ。晴彦さんの方がムキムキなんじゃないですか」と言って俺の上腕筋を触ってから、「ほらやっぱり」と言いながら隣のマシンをやりだした。
「マシンも闇雲にやってもダメらしいんだ、先月号のレットレに書いてあった」と僕は教えた。「レットレって、レッツ、トレーニングっていう月刊誌ですよね?今月号は買いましたが、ちょっと難しくて。そうか先月号が初心者向けの記事だったのですね」と勇樹は悔しがっていたので、俺は「じゃあ、先月号は貸すよ」と言うと、嬉しそうに笑った。
勇樹の笑顔も可愛い。
しばらく黙々とマシンで鍛え、「ふぅ、晴彦さんはまだやっていかれますか。僕はソロソロ限界です」と言うので俺も切り上げた。
いよいよシャワータイムだ!
シャワー室は一度に五人まで使用できる。が、個々にカーテンで仕切られている。
更衣室で俺はわざと大胆に、全部脱ぎ捨てて、タオルとシャンプー類をもった。
(勇樹、お前も全部脱いで俺の眼前に、隠しているペニスを曝け出せ)俺は念じたが、勇樹は後ろを向いてパンツを脱ぐと、サッとタオルを腰に巻いて「行きましょう」と俺を促してシャワーに向かった。俺はガッカリしたが、一瞬見えたキュッとしたお尻を目に焼き付けて、後ろからシャワーについていった。
勇樹はタオルを巻いたままシャワー室にはいり、カーテンを閉めてしまった。
つい、「チッ」と言ってしまったが、聞こえなかったよな。
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