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第二章 大人の望

望 社会人2

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「じゃあ、ぺニスを押さえていてくれ」
ドクターに言われて、健にいちゃんのぺニスをつまみ上げた。
幼いときに修くんと一緒に必死で擦った、あのぺニスだ。
ドクターは健にいちゃんに「勃起したときに良い形になるように、注入しますので、勃起してください」と言い、そして、僕に向かって「ほら、手伝って。勃起したら呼んで」と指示され、その場を離れた。
(ここでシャブリだしたら、慌てるだろうな)と思ったが、「マッサージ機をあてます」と言って、勃起させた。
普通は自分でしてもらうのだが、効率を考えここのクリニックではこのやり方だ。
ちょっと意地悪をして、長めにマッサージ機をあてていた。
「あっあっ、ヤバいです」そう言って健にいちゃんのチンチンの先から粘液が垂れてきた。「あっ、ちょっと、ちょっと、んぐーー」ギリギリまで当て続け、「先生、勃ちました」僕は大きい声で先生を呼んで、先っぽをガーゼでふくついでに、先っぽを更に刺激した。
先生が戻り、勃起したチンチンを見ながら、健にいちゃんに注入について説明していた。気を緩めると出てしまいそうなので、グッと下っ腹に力をいれ耐えている。さすがだ。
そして、「麻酔を打ちます」と言って、チンチンのつけ根に麻酔を打った。
健にいちゃんは勃起したままさわられる感触がなくなっている。セーシがちょこっと尿道から溢れでた。倉田ドクターは、ちょっと驚いたような、呆れたような表情になり、ガーゼでぬぐった。
健にいちゃんは頬を赤らめ、恥ずかしそうに顔をずらした。
そして、ヒアルロン酸が注入された。
その後、施術後の写真も撮影した。
患部のアップだけではなく、記念にと全身も撮影しておいてあげた。
ドクターが生活の注意などを説明していると、「こっちの施術を手伝ってくれ」と呼ばれ、結局健にいちゃんに挨拶できないまま終わってしまった。
帰る前に健にいちゃんのカルテをスマホに吸い上げて、LINEした。

【望】ライブ配信、見れた?
【修】見た見た。俺もやろうかな
【望】麻酔が切れたら痛むかも
【修】げ、やっぱやらない。
【望】施術前と後、比べると大きくなってる
【望】画像送付
【修】確かに
【修】この後どうだったか聞かないと
【望】だな

一週間後、術後検診で訪れた健にいちゃんに、マスクを取り正体を明かした。
驚いた健にいちゃんに、修くんに頼まれ
施術もライブ配信したことを話した。
何故か健にいちゃんは、絶句して狼狽えていいた。
僕は「配信先は修くんだけですから」と、伝えた。
健にいちゃんは、「そ、そうか」と納得し、安堵していた。

翌日未読だった誠のLINEを見ると
【誠】
配信見たよ、会ったことないけど、前に話していた健にいちゃんだろ?あの患者さん

僕は首をかしげながら返信した。

【望】
え、修くんにだけ配信したんだけど?
【誠】
普通に見れたよ、お前と繋がってるから
【誠】
視聴者数もけっこう伸びてたな
【望】
そりゃー僕と繋がるの制限かけてないから
【誠】
今時のクリニックは大胆なPRするんだな
【誠】
患者の顔と局部までバッチリなのは驚いた
修さんとそっくりだな
【望】
メンクリにバレたらまずい(-_-;)
【誠】
施術のために勃起したのに、セーシがドピッっと出たところでは、視聴者の反響がスゴかったよ
【望】
あはっ、うけてた?健にいちゃんに、ちょこっと意地悪しちゃった
【誠】
この情けないやつ誰だって投稿あったから
【誠】
修さんのお兄ちゃんだよって、修さん情報投稿したけどマズかったかな?
【望】
修くんは、自分の情報公開してるから大丈夫だよ
【誠】
そうだよな、それに患者が最初に名前と生年月日、住所を言ってた音声も入ってたしな
【望】
患者さんの取り間違え防止で必ず確認するんだ。うちのクリニック、なかなかマジメ
【望】
でも、修くんだけに配信したつもりだったのに、、、生配信は難しい
【望】
まあ、健にいちゃんは31歳のオジサンだから恥ずかしがるような年齢でもないよな、全国配信されても
【誠】
全国じゃなく世界中だろっ!投稿には何語かわからない文字の羅列もあったぞ

そのあと、いろいろなサイトにその動画のアップが繰り返されたが、倉田ドクターの顔も僕の顔も映ってなかったので、クリニックが特定されることもなく、バレずにすんだ。
一応修くんには、設定を間違えてて全国生配信だったことは話したが、「そーいえば確かに、画面に投稿の文字が流れてたな。まあ、健にいちゃんに聞かれたら言っとく」と、言っていた。

クリニックで働きだして1ヶ月が経った。
週一で看護師仲間で飲みにいっている。
美容外科の看護師さんも来て、かなりの人数になることもあるのだ。
そこでも僕の動画の話題がでて、看護師の間では、有名な話となっている。
酔っ払った美容外科の看護師長が「減るもんじゃあるまいし、ここで見せなさいよ」と言われ、「じゃあちょっとだけ」と言って、飲んでる席でズボンとパンツを脱いで笑いをとるときもある。
昭和の時代では、わりと普通だったらしいが、いまではセクハラらしい。 でも、誰も嫌がってないのならOKらしい。難しいルールだ。
「ドクターとは飲みにいったりしないのですか?」と聞いたことがあるが、それは禁句だったらしく、少し場かシラケた。やってしまった。
あとから聞くと、やはり看護師はドクターの話題(悪口!)を肴で飲むので、看護師は看護師同士で集まるようだ。ただ個別には誘うことがあるが、イケメン倉田ドクターは、美容外科の誰が誘っても断られるため、「彼女がいる」とか「実はゲイ」とかイロイロと噂があるらしい。面食いなだけなような気もするが・・とても言えない。

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