Men's Island

ザボン

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やっと満足した野獣達は「韓国のやつらに捕まるな、逃げ切れよ」と言い、「ロッジに戻ろうぜ」と言いながら下っていった。
俺の背中には①と書かれた。

俺たちはそのあとは別々に逃げることになった。
全員で作戦を考えるどころではなく、早くここから立ち去りたい。どこかに隠れてじっとしていたい。と衝動的に、あるものは泣き叫びながら走り出していた。

6時になるまでに俺は一人の日本人と二人の韓国人に捕まり犯されていた。
そして、ロッジの方から大きな歓声が聞こえてきた。多分成績発表をしてるのだろう。
このまま捕まらず、明日の迎えの船を待ちたかったが、敵はロッジに集まっているので神藤達と合流するのは今しかない。
俺は慌てて隠れていた木の上から飛び降りた。
すると、「おーい、いるかー、神藤さん、竹下さん、宇佐美」と小さな声が聞こえてきた。
「おい、河井君か、大丈夫か?」と声を掛けると河井が泣いていた。手には手錠が掛けられている。俺はハッとして振り向くと「残念」と言って三郷が俺の顔に袋を被せた。視界がなくなり「わっ」と騒いでいる間に手錠を掛けられた。
「じゃあ河井君、あとの二人も誘き出せ」と言うと少し涙声で「おーい、神藤さん、宇佐美」と小声で呼びながら、その声が遠ざかって行った。
俺はその場で手錠で木にくくりつけられて、袋を被されたまま、身動きが取れなかった。

数十分か、一時間経ったか。
俺は被されていた袋を取られた。神藤、宇佐美、河井が数珠つなぎで繋がれている。「ほらお前もこっちへ来るんだよ」そういって二階堂は俺の手錠を一度外し、三人が結ばれているロープに繋いだ。
「二階堂さん、何でこんなことするんですか?」俺は涙声で聞いた。「何でって、これがトリケラ田嶋様が考えたゲームだからだよ、俺は参加させてもらっただけだ」と、全く悪気なく答えた。すると、宇佐美も「俺たちと同じイベントに申し込んだんじゃないのですか?」と聞くと、「そーだよ、今回の企画は襲う方と襲われる方に別れるので、どちらがいいか聞かれたから俺は襲う方を選んだんだ」と言った。

「お、俺たちは聞かれませんでしたけど」と神藤は文句を言ったが、「それは俺には分からないが、多分襲う方の定員が一杯になったから、あとは襲われる方とされたのかな?」とたいした違いじゃないじゃないか!と言わんばかりに答えた。
俺は泣きながら「俺たちは、あなたたちに、犯されたんですよ」と訴えると、「あれ、犯す方が良かったのか?」と、聞かれた。
俺たちはロッジに連れてこられた。しかし庭だ。
ロッジのホールは日本人と韓国人の男たちで溢れている。
みんな酒を飲みつまみを食べてワイワイしている。
二階堂がホールにいる男衆に向かって「お前ら、庭に4人を繋いでおくから、気に入ったやつに種付けしろ。したらこぼれないように栓をしろ。そして、使った奴の背中に自分の名前をサインしろ」と説明がなされた。そのあと韓国語でも訳されたようだ。聞いていた韓国人が大声で説明している。
4人で誰が人気があるかの投票だ。これまで射精できてない奴らは目の色を変えて俺たちの事を吟味している。一度俺らが相手をしたやつも、「あいつの締まりがすごかった」とか、「今度はあいつの穴を試してみよう」などと話が盛り上がっている。韓国語らしき言語も飛び交っている。
「これから夜の12時までだ。一回射精した奴も頑張って二回三回と復活させろ」
むちゃくちゃな指示である。が、ケツの穴を広げた状態で手足を縛られて待機している俺たちにとっては関係ない事だ。犯されたくはないが、誰からも認められない(やりたくもない)と思われるのも癪だ。
自分のなかで虚しい葛藤が起こった。

相当時間が経った。
一番人気は宇佐美だった。
「もう勘弁してください」と、音をあげている。精神的なことなのか、ケツの穴に溜まった肉体的な事なのかは、わからないが、一人が種付けを終わると、栓をしないと精液がこぼれ落ちるほどだ。
韓国語とカタコトの日本語で島の夜を楽しむように、俺らの穴を選んでいた。
もう、なにも望まない。されるがままだ。俺以外の3人もおんなじ表情だ。
男たちから発せられる言葉は韓国語でも日本語でも、ただの音として右から左へ流れていった。
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