Men's Island

ザボン

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「おはよう、そろそろ起きろよ」俺は体を揺すられて目を覚ました。
二階堂が笑顔で「おはよう、ベッドは快適だったようだな!」と言った。「お前、こんな状況でよく寝てたなぁ」と神藤も呆れて言った。奥では三郷も笑いながらやり取りを聞いていた。
「な、え、えーと」俺は何がなんだかわからなかった。
ケツの穴はヒリヒリと痛い。
二階堂に「夜中、俺に何かしましたよね」と聞いた。
二階堂は「何かって、なに?俺イビキでもかいてた?」と聞いた。「とぼけないでください」と俺は二階堂をにらみ、そして三郷も睨んだ。
「二人して俺の体を、その、」と言うと「体を、なに?」と三郷が言った。
「ケツの穴もヒリヒリしてるし」と言うと、神藤が「ケツの穴って、まさか二人に犯されたとか?」と言ってから、笑いだした。
二階堂も笑っている。三郷も、「ケツの穴がヒリヒリしてるのは昨日のカレーのせいだろ、お前変な奴だな」と笑った。
「すいません、こいつがこんな妄想癖とは知りませんでした」神藤も冗談っぽく謝った。
「しかし、こんな状況で朝から笑えたのは、竹下くんのお陰だよ」と言って、俺の肩を叩いた。
俺、夢見てたのか?

翌朝は缶詰の残りを食べ「さしあたって、食料が必要だな」と三郷が言った。
「でも明日の午後四時にはあの中年スタッフが迎えに来てくれるんだろ、それまでの辛抱だよな」と言った。
「しかし、あいつが配った手拭いが水に濡れて溶けちゃったんだ、あいつもグルじゃないか?」と言った。
「じゃあ、僕らずっと素っ裸でこのままここで生活するのか?」と河井が言った。
「まずはロッジに入る事を考えないか?ドアを壊してでも」と三郷が提案し、俺たちは方法を考えた。
「大きな丸太を8人で担いでドアにぶつけるのは?」と言うと「よい案かもな、昔の映画で見たことある」と神藤が賛同してくれた。
「じゃあ、丸太を探そう!それでドアを壊せれば更衣室の方も同じ方法で壊せるかも知れないし」
そう言ってみんなで手分けをして丸太を探した。
なかなかちょうどよいのが見つからない。
俺は言い出しっぺなので少し遠くまで探しに来たとき、下界の船着き場に船が到着したのを見た!
「大変だ、船が着いた」俺は大声で叫んで皆を探した。
まず声を聞き付けて二階堂が「本当か!急いで船着き場に行こう」と言ってから、「俺が先に行くから、あとの六人にこの事を知らせて一緒に船着き場に来てくれ」と言われた。そして慌てて坂を下っていった。
そのとき(いきなり全裸の二階堂が駈け寄ったら、船の人驚くだろうな)とちょっと考えて、口元がニヤけた。
俺は二階堂に指示された通り、あとの6人を探した。
神藤は俺と二階堂が大きな声で話していたので気がついてすぐに出てきた。宇佐美と河井も一緒に探していたのか、同時にみつけ、手分けして三郷と田中と兵藤の3人を探した。
しかし、なかなか見つからなかった。
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