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「どこかな、集合場所は?」俺はキョロキョロと探していると「あそこの集団じゃないか?」と神藤が指をさした。
同じくらいの年齢の男性が6人集まっていて、そこには
「Men's Island集合場所」
とかかれた紙が貼ってあった。
参加は8人なので俺らが最後みたいだ。神藤の読み通り、全員がいわゆる゙イケメン"だ!
「あ、みなさんご一緒ですね。よろしく」と神藤が挨拶をしながら輪に入って行ったので、俺も一緒に頭を下げた。
すると、この中では一番年長に見える人が、「8人って書いてあったからこれで全員ですね、きっと。私は二階堂です、28才ですから一番おじさんかな?よろしく」と自己紹介をした。
これをきっかけに自己紹介タイムとなった。
「じゃあ次僕が!田中憲明です、22才です。お願いします」背が高く色黒で胸板が厚く、口元から白い歯が見え隠れしている。
「あ、三郷進です。27だから二階堂さんに次いでじじいです」と笑いながら言った。
この人は自分と同じくらいの年かと思っていたので意外だ。この中でもダントツにイケメンだ!
「えっと、俺は宇佐美でこいつが河井です。高校3年です」
「あっ、よろしくお願いします」と河井は挨拶だけした。
高3だと18才か。
「神藤です。20才です」
「竹下文也です、神藤と同じ大学で、20才です。よろしくお願いします」とりあえず俺と神藤の関係性も伝えておいた。
一人だけ、そっぽを向いて自己紹介しない奴がいて、気になった。色白でカッコいいのだが、どこか影があると言うか、陰気臭いというか。眼鏡をかけ、頭が良さそうな学級委員長タイプだ。
中年男性が近づいてきた。
「えーと、Men's Island参加者のみなさんですね、お名前を確認します」そういって点呼をとり、全員いることを確認した。
自己紹介をしなかったやつは「兵藤さん」と呼ばれてさっと手をあげた。俺は何気なく中年スタッフの名簿を覗き見て、兵藤は26才だとわかった。
「では、島までクルーザーでご案内します」と船着き場に案内された。「このプログラムはどんなことするのですか?」と宇佐美がその中年スタッフに聞いた。
当選の案内が来たが、内容については「ミステリー企画」となっていて、なにも記載されていなかった。
申込時に参加条件として「健康なこと(体力使います)」となっていたくらいしかヒントがない。
体力も「自信がある人」ではなく「使います」位なので、あまり過酷な内容ではないとは思っているが、まあ、それなりに体力はある方だから問題ないと思っている。
また、二つ目の参加条件は「服薬している薬がないこと」とある。これは、一つ目の「健康なこと」と同じ内容だ。
三つ目は「18才~30才の男性」となっているので、高3の二人は18才となる。
そのスタッフは「私は依頼を受けて皆様を本日鬼落島に送り届け、3日後にお迎えに上がるだけなので、島でのことは聞いてないんですよ」と笑いながら言った。
俺は(なーんだ)と思いながら「それよりも腹へったな」とボソッと呟いた。
一日目の昼食からこのイベントに含まれているはずだった。
それを聞いていた中年スタッフが、「クルーザーの中でカレーライスを配ります」と皆に言った。
同じくらいの年齢の男性が6人集まっていて、そこには
「Men's Island集合場所」
とかかれた紙が貼ってあった。
参加は8人なので俺らが最後みたいだ。神藤の読み通り、全員がいわゆる゙イケメン"だ!
「あ、みなさんご一緒ですね。よろしく」と神藤が挨拶をしながら輪に入って行ったので、俺も一緒に頭を下げた。
すると、この中では一番年長に見える人が、「8人って書いてあったからこれで全員ですね、きっと。私は二階堂です、28才ですから一番おじさんかな?よろしく」と自己紹介をした。
これをきっかけに自己紹介タイムとなった。
「じゃあ次僕が!田中憲明です、22才です。お願いします」背が高く色黒で胸板が厚く、口元から白い歯が見え隠れしている。
「あ、三郷進です。27だから二階堂さんに次いでじじいです」と笑いながら言った。
この人は自分と同じくらいの年かと思っていたので意外だ。この中でもダントツにイケメンだ!
「えっと、俺は宇佐美でこいつが河井です。高校3年です」
「あっ、よろしくお願いします」と河井は挨拶だけした。
高3だと18才か。
「神藤です。20才です」
「竹下文也です、神藤と同じ大学で、20才です。よろしくお願いします」とりあえず俺と神藤の関係性も伝えておいた。
一人だけ、そっぽを向いて自己紹介しない奴がいて、気になった。色白でカッコいいのだが、どこか影があると言うか、陰気臭いというか。眼鏡をかけ、頭が良さそうな学級委員長タイプだ。
中年男性が近づいてきた。
「えーと、Men's Island参加者のみなさんですね、お名前を確認します」そういって点呼をとり、全員いることを確認した。
自己紹介をしなかったやつは「兵藤さん」と呼ばれてさっと手をあげた。俺は何気なく中年スタッフの名簿を覗き見て、兵藤は26才だとわかった。
「では、島までクルーザーでご案内します」と船着き場に案内された。「このプログラムはどんなことするのですか?」と宇佐美がその中年スタッフに聞いた。
当選の案内が来たが、内容については「ミステリー企画」となっていて、なにも記載されていなかった。
申込時に参加条件として「健康なこと(体力使います)」となっていたくらいしかヒントがない。
体力も「自信がある人」ではなく「使います」位なので、あまり過酷な内容ではないとは思っているが、まあ、それなりに体力はある方だから問題ないと思っている。
また、二つ目の参加条件は「服薬している薬がないこと」とある。これは、一つ目の「健康なこと」と同じ内容だ。
三つ目は「18才~30才の男性」となっているので、高3の二人は18才となる。
そのスタッフは「私は依頼を受けて皆様を本日鬼落島に送り届け、3日後にお迎えに上がるだけなので、島でのことは聞いてないんですよ」と笑いながら言った。
俺は(なーんだ)と思いながら「それよりも腹へったな」とボソッと呟いた。
一日目の昼食からこのイベントに含まれているはずだった。
それを聞いていた中年スタッフが、「クルーザーの中でカレーライスを配ります」と皆に言った。
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