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51話
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「そろそろ帰ろうよ、かなり遅い時間だよ」あたしは一瞬で帰れるけど。
そして、好美のスマホを返そうとしたときLEDが点滅していた。
「あれ、ゴメン。着信があったみたい」
好美に返すと「誰の番号だろう」と言って掛けた。
「えっ、はい。えっ、えっ、えーーっ。それで、はい、はい」一大事らしい。
好美は真っ青だ。
「どうしたの?」とあたし(伊丹)は聞くと、「ヤバすぎる」とだけ言って残っていたアイスコーヒーを一口飲んだ。
「先生からで、久仁子が死んだって」
あたし(伊丹)は、口を押さえた。
「すぐあたしに戻る」と言うと「待って」と好美が止めた。「絶対にダメ」と重ねて言った。
「たまたま早く帰った久仁子のお母さんがベッドで冷たくなってる久仁子を発見して病院に運んだけど死亡が確認されて、警察で解剖され事件性が無いことが確認されたって」
一気にしゃべり、またアイスコーヒーを一口飲み、「そんな体に帰ったら、即死だよ」と言った。
「“ま、待てよ。俺のからだから出てってくれよ”」
頭のなかでは伊丹がことの重大さを理解して騒ぎだした。
好美はあたしに「大変だろうけど、伊丹として生きていくしかないね」と言った。
そして、好美のスマホを返そうとしたときLEDが点滅していた。
「あれ、ゴメン。着信があったみたい」
好美に返すと「誰の番号だろう」と言って掛けた。
「えっ、はい。えっ、えっ、えーーっ。それで、はい、はい」一大事らしい。
好美は真っ青だ。
「どうしたの?」とあたし(伊丹)は聞くと、「ヤバすぎる」とだけ言って残っていたアイスコーヒーを一口飲んだ。
「先生からで、久仁子が死んだって」
あたし(伊丹)は、口を押さえた。
「すぐあたしに戻る」と言うと「待って」と好美が止めた。「絶対にダメ」と重ねて言った。
「たまたま早く帰った久仁子のお母さんがベッドで冷たくなってる久仁子を発見して病院に運んだけど死亡が確認されて、警察で解剖され事件性が無いことが確認されたって」
一気にしゃべり、またアイスコーヒーを一口飲み、「そんな体に帰ったら、即死だよ」と言った。
「“ま、待てよ。俺のからだから出てってくれよ”」
頭のなかでは伊丹がことの重大さを理解して騒ぎだした。
好美はあたしに「大変だろうけど、伊丹として生きていくしかないね」と言った。
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