あたしのマリオネット

ザボン

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40話

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あたしは、とりあえず伊丹の家に来てみた。
いつも玄関から抜け出しているので、家の場所はすぐにわかる!
玄関のインターホンを押した。
「はーい」伊丹のお母さんと思われる人が玄関を開けてくれた。お母さんとは伊丹の部屋で伊丹(あたし)が全裸だった一瞬しか会ったことがない。
「こんにちは、高校の同級生の宇和島久仁子です、優人君いますか?」
お母さんは「ゆうとー、お友だちの、宇和島さんがきたわよー」と呼んでくれた。
伊丹は階段を降りてきて「何の用だ」とぶっきらぼうに言った。
「いや、LINEの返信がなかったから、どうしたのかと思って」
あれからあたしは伊丹に個別LINEを送っていた。
「あぁ、ちょっと今日調子悪くて寝てたから見てないんだ」と言った。
「それならいいんだけど、、」ちょっと心配そうに「またなんか悩みごとでも増えたかと思って」
すると見る見る顔が赤くなり「そんなもんネーよ、帰ってくれ」と言って自分の部屋がある2階に上がってしまった。
大きな声を聞いたお母さんがまた顔をだして「あら、ごめんなさいね」と言った。
「こないだ、解離性同一性障害だって打ち明けられて、心配してるんです」と言ってみた。
その事をあたしが本人から聞いていることで、お母さんはあたしに少し心を許して、「そうなのよ、今はそうっとしとくしかなくて、、」少し涙目だ。
「あたし、伊丹くんと付き合ってるわけではなくってただの友達なんですけど、色々とお互い相談事とかしてて、こないだその事を泣きながら相談されて、なんとか吹っ切れた様子だったんですけど、、今の様子ちょっと変ですね」と少し踏み込んでみた。
「宇和島さん、できれば学校で気になることがあれば教えてくれない?」といわれ、LINEを交換した。
伊丹の周りのネットワークが、だんだんと構築されてきた!
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