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楽しいはずの秋まつり2
97 KYO
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神輿のしたに架台が置かれ神輿が下ろされたが、膝に力が入らずケツの穴から飾りが抜けない。
後ろのお兄さんが登ってきて、肩を貸してくれた。
「いやー昨日に続いて今日も見せてくれたね、田辺君」といいながら、僕の褌を見せて「今更いる?」と聞かれた。
俺は褌を引ったくり、前を隠しながら「すいません、誰か褌締めてもらえませんか」と締めてくれる人を探し回った。
他に方法が思い付かなかった。悔しくて涙が頬を伝った。
みんな俺に「田辺君は大胆だねえ」とか、「よく恥ずかしくないなぁ」「大きいなぁ田辺のは」とか言ってきて、「褌締めてやる」といってくれる人は居なかった。
俺が下りて他の人が乗り、祭りは再開された。
後ろからお兄さんが追いかけてきて、「じゃあ貸して」と言って締めてくれた。若いから期待してなかった。はじめからお兄さんに頼めば良かった。
お兄さんと俺は神輿を離れて見ている(茫然と立っている)と、周りからは「今日も良かったよー田辺君」と言いながら笑われた。周りは俺に注目している。
外人からサインを求められた。高校生ぐらいのグループからは「一緒に写真を」ともせがまれた。「そういうんじゃないんで」と、全部断った。早く帰りたい。
人が溢れかえって身動きがとれないのだ。「田辺君」と呼ばれたが無視していると肩を叩かれた。由美さんだ。
顔を見たとたん、涙が溢れてきた。
由美さんは僕の頭を抱いて撫でてくれた。
「由美、ちょっと田辺君ここまでやってくれるとは思わなかったわよ」とお兄さんが言った。「ん?」
「そうよね良子、あたしも見てて可愛そうでさ」そう言って頭をポンポンとしてくれ、「イッパイご褒美あげるからね。いれる方と入れられる方、どっちがいい?」と僕の顔を見て言った。
頭のなかが行方不明だ。
由美さんの顔を見ると、うっすらと髭が生えてきている。お兄さんを見ると、動画のなかで昨日俺を犯した良子の顔とダブった。
俺は悲鳴をあげ尻もちをついた。
後ろのお兄さんが登ってきて、肩を貸してくれた。
「いやー昨日に続いて今日も見せてくれたね、田辺君」といいながら、僕の褌を見せて「今更いる?」と聞かれた。
俺は褌を引ったくり、前を隠しながら「すいません、誰か褌締めてもらえませんか」と締めてくれる人を探し回った。
他に方法が思い付かなかった。悔しくて涙が頬を伝った。
みんな俺に「田辺君は大胆だねえ」とか、「よく恥ずかしくないなぁ」「大きいなぁ田辺のは」とか言ってきて、「褌締めてやる」といってくれる人は居なかった。
俺が下りて他の人が乗り、祭りは再開された。
後ろからお兄さんが追いかけてきて、「じゃあ貸して」と言って締めてくれた。若いから期待してなかった。はじめからお兄さんに頼めば良かった。
お兄さんと俺は神輿を離れて見ている(茫然と立っている)と、周りからは「今日も良かったよー田辺君」と言いながら笑われた。周りは俺に注目している。
外人からサインを求められた。高校生ぐらいのグループからは「一緒に写真を」ともせがまれた。「そういうんじゃないんで」と、全部断った。早く帰りたい。
人が溢れかえって身動きがとれないのだ。「田辺君」と呼ばれたが無視していると肩を叩かれた。由美さんだ。
顔を見たとたん、涙が溢れてきた。
由美さんは僕の頭を抱いて撫でてくれた。
「由美、ちょっと田辺君ここまでやってくれるとは思わなかったわよ」とお兄さんが言った。「ん?」
「そうよね良子、あたしも見てて可愛そうでさ」そう言って頭をポンポンとしてくれ、「イッパイご褒美あげるからね。いれる方と入れられる方、どっちがいい?」と僕の顔を見て言った。
頭のなかが行方不明だ。
由美さんの顔を見ると、うっすらと髭が生えてきている。お兄さんを見ると、動画のなかで昨日俺を犯した良子の顔とダブった。
俺は悲鳴をあげ尻もちをついた。
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