若者たち

ザボン

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第十一章 ◆◆◆ミスター目黒台高校

第七十七話

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2日後、俺は和馬をつれて宮崎先生に相談をした。和馬は思い詰めた顔をしている。
「宮崎先生、どうしても真のミスター目黒台高校の件で和馬が話をしたいと言うんですよ」と俺は言った。「あれは遊びだから気にするなと言っても聞かずに、審査員が宮崎先生に肩入れした、と」そこまで説明すると、「最後のワイルド点が、審査員の主観がはいる。それでみんなが先生によい点をつけたんだ」和馬は涙目だった。宮崎先生はあきれた顔をして、「あれは遊びだ、どちらかと言うと明日発表される文化祭のグランプリの方が重要だが、それも遊びた。下らないことを言うな」と一喝した。
俺は「和馬は悔しくて眠れないし、飯も食えないし、勉強なんか全く身が入らない。と言ってるんです。そこまで思い詰めてしまってるのでなんとかしないと、と思って相談しに来たんです」と説明した。
そして、「あのとき、写真やビデオを撮ったじゃないですか。先生と和馬の場面だけ比較用に編集したんですよ」そういって、持ってきたノートパソコンで再生した。
そこにはペニスの大きさ測定や、射精の飛距離測定、ケツの穴大きさ測定の様子が、順番に再生され、測定のところは2画面で比較できるようになっていた。
最後に各部位の毛並も、2画面で比較がされている。
「仙頭先生、こんな編集したんですか?」と軽蔑したように言うので、「和馬に納得させようとしたんです。そしたら宮崎先生が再勝負に応じてくれないなら、この映像を学校内で見てもらい、投票すると言い出して、、」
宮崎先生はあきれ顔で「バカな、仙頭先生こんな動画早く削除してください」と言われたが、俺は申し訳なさそうに「実は、これまで和馬にはLINEで相談を受けていて」気まずそうに言った。「この編集動画、和馬に送っちゃったんですよ」和馬は目に涙をいっぱいためて、「種目も増やして俺と再勝負しろ」と言った。
宮崎先生は俺を睨み付けていた。

再勝負は、前回参加した全員が審査員となり、喫茶コロンで行われた。
新項目も追加されたが、公平をきするため、両者に内容は告げられてなかった。
またイチャモンがつくことを避け、前回同様全項目を撮影することになった。
今日は空調もなおっている。全裸なのは和馬と宮崎先生の二人だけだった。
さすがに宮崎先生は恥ずかしそうにしているが、和馬は平気な顔をして、「ゼッテー負けねー」と息巻いている。
まずはペニスの再測定が行われた。
平常時はなるべく小さく、勃起時はなるべく大きくなるのが膨張率が良くなる。
和馬は冷やしてなるべく縮こまらせて測定してもらい、その後最大限まで勃起させた。その結果、前回より膨張率は上がった。先生の測定がされた。膨張率としては、両者拮抗している。
次にケツの穴の大きさ測定だが、俺は「ケツ圧勝負をします」といった。
俺の得意種目で、1kgから30kgまでの重りが並んでいる。
やり方を説明すると先生は涙目になり「これをみんなの前でやるんですか?」と聞いた。
俺は質問には答えず「金具をなるべく奥まで突っ込んだ方が良いです」と小声で耳元でささやいた。
25才の大人の男と、17才の少年の勝負は、凄まじいものとなった。
先生もかなりムキになって10kgまで持ち上げた。和馬は5kgだった。
俺はやって見せたくて、うずうずしていた。
次は、肛門拡張測定対決となった。
和馬は前回、ビール瓶を丸ごと飲み込んだので、ビール瓶の太さが記録となったが「まだまだ行ける」といい、一升瓶で計測をした。
さすがに一升瓶は飲み込めなかったが、確かに前回より記録は大幅に改善した。
ここでは須藤が一升瓶をくわえ込みたくてうずうずしていた。
次の射精の飛距離は、前回の記録を採用することにして、射精タイム競争となった。相手のペニスを刺激し、早く射精させた方が勝ちだ。
自分が射精しても相手をさせないと終わらない。射精までのタイムで競うものだ。自分の射精が遅ければ遅いほど点数は高い。
二人は横向きに上下逆で寝そべり「はじめっ」の合図で始まった。宮崎先生は、和馬のペニスを手でシゴ来はじめたが、和馬は最初から口と手を使って攻めてくる。
慌てた先生も和馬のペニスをしゃぶりだした。
完全に自分の立場を忘れている。
「うっ、」と言って先生が射精した「タイムは5分28秒」と伝えられ、記録された。
いく寸前にぺニスに試験管が被せられ、精液は全て採取された。
ここからはひたすら和馬のペニスを刺激した。開始から8分3秒にようやく和馬も射精した。
採取された精液は、その量と、顕微鏡で精子の数が数えられた。
最後に各部位の育毛チェックが行われた。これは量だけでなく、全員で肌触りもチェックされた。
先生の毛は全体的に剛毛でだったか、数馬の毛はさらさらで、さわり心地は和馬に軍配があがった。

全項目が終了し、僅差で和馬か勝った。
今回は清々しく、来年の対決にむけ、お互い切磋琢磨することを約束し、握手で終わった。喫茶コロンに拍手が響いた。

◇◇◇

斎藤は久しぶりに本郷さんを訪ねた。
(この人は最近男優業もしてないし、ポン太と過ごしてばかりいる。そろそろ落ちつくのかな)などと考えていた。
「こないだ、和馬が目黒台高校1年を連れてきた。コンテスト、なかなか盛況だったみたいだね」と言われた。
「そうなんですよ、そこでちょっと相談が」
俺は本題を切り出した。
「今年教師になった仙頭先輩が、なかなかよい働きをしてるんです。今回はコーチの須藤先輩の助けもあったのですが、もう一人の体育教師の宮崎先生も今後協力いただけると思うので」俺は出されたコーヒーを一口飲んだ。「それで、須藤先輩の就職をどうしようかと思ってます」
須藤先輩を目黒台高校に送り込まなくても、もう十分ではないかと考えたのだ。
本郷さんは「俺も和馬に聞いて、同じことを考えていた。ちょっと考えがあるんだ」と、少しもったいぶった。
「須藤は、会社を起業させる」と言った。
「男性用ラブグッツの販売だ」
確かに射精マシンや、媚薬拡散機はヒットすると思う。「会社は大学生でも始められるから、さっそく創業しよう」
須藤に会社を登記させた。
社名は株式会社ストとした。
射精マシンを増産してくれる提携先を探し、ネット通販で売り込ませた。
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