若者たち

ザボン

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第十章◆◆◆仙頭先輩

第七十一話

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器具は外されたが、仙頭先輩は射精することなく終わった。
最後に孝一は、仙頭先輩の萎えたペニスに貞操帯を取り付けた。
秋川顧問の元にいる三人がつけている硬化プラスチックではなく金属製だ。
鍵をしめ、「これから、勃起したくなったら斎藤と一緒に俺のところにこい」と言った。
仙頭先輩は、泣きながら「はずしてくれ、10日後には卒業旅行でヨーロッパに行くんだ」と訴えた。
「行かれなくて残念だな。ま、それ着けたまま行っても良いが、今日の映像がお前の大学で出回ることは覚悟して行け」といい、
そして、「もう用事はすんだ、帰れ。見つけた動画サイトのURLは、後で送ってやる」といい、裸のまま、服と一緒に店を追い出された。
俺は涙をためて「先輩、大丈夫ですか?」といたわった。

貞操帯はきつくはめられ、どうやっても外れない。小便はできるが、勃起しそうになるとペニスがつかえて痛む。恥ずかしい動画もとられてしまった。しかもあの風呂場でのエロ以上に昨日の尿道拡張などは、絶対に誰にもみれられたくない。言うことを聞くしかない。
俺は絶望的になった。

斎藤はコロンに行った。
水原さんと孝一に落ち合うためだ。
二人は先に来ていた。
「お疲れ様」コロンに入り、早々に二人に話しかけた。孝一は、「 斎藤さんの考えた通りの演技ができてましたか?」と心配そうに言った。
「いやいや、上出来だ」と俺は誉めた。
水原さんにも「これからも出番がまだまだあるからよろしくな」と言った。
俺は孝一に「次の展開は、ヨーロッパ旅行をキャンセルした1ヶ月、強化合宿に参加させる。この台詞を覚えとけ」
と、メモを渡した。

俺は大学で秋川顧問に「ご相談があります」と話しかけた。
「ああ、斎藤くん。じゃあ相談室で話しようか」と俺を中に促した。
そして、これまでの仙頭先輩の映像を見せながら説明をした。
秋川顧問はふんふんと話を聞き、合宿についても快諾してくれた。
そして、連絡用のメールアドレスを教えてもらった。

あれから一週間後の土曜日、部屋に仙頭先輩がきた。
俺は伸一とゲームをやっていた。
「斎藤、孝子さんのところに一緒に行って欲しいんだけど」と言いにきた。
すると伸一が「孝子さんって、だれ?」と聞くので、「仙頭先輩がつけている貞操帯の鍵を持ってる人」と言った。
仙頭先輩は、焦って「テメー言いふらしてんじゃねーよ」と怒ったので、「すみません、口止めされてなかったので」と平然と言った。
「他に誰に言ったんだ」と聞くので少し考え、「あと、須藤先輩です」と言うと「テメーら二人、誰にも言うなよ」と言い、慌てて須藤先輩の部屋に向かった。
二人は顔を見合わせてニタニタした。
仙頭先輩は戻ってきて、「孝子さんのところに、頼むから一緒に来てくれ」と言われ、俺は電話をオープンマイクでかけた
「孝子さん、斎藤です。これから仙頭先輩と行きたいのですが、よいですか?」と聞くと、「あのぼうや、発情しちゃたのね。いいわ、夕方5時にみみずくに来なさい」と言った。電話を切ると、仙頭先輩は「オナニーすると言って鍵を外されたら、逃げるから、協力しろ」と言われた。
「いいですけど、そんなことしたら仕返しされますよ。あの動画も公開されますよ?」と忠告したが、「動画の公開は仕方がない。逃げたら隠れていて、1ヶ月ヨーロッパにいる間に次の作戦考える。駅のロッカーに荷物を預けてあるから、寮にも戻らず出発する」
と言い出した。
みみずくにつくと、店のなかは男子高生、中生で一杯だった。
仙頭先輩は目を丸くして「なんですか、これは?」と聞いた。孝子は「みんな、大人のオナニーが見たいんだって、全裸でしてね」と言った。
仙頭先輩は、「嫌ですよ、こんなところでするのは」と文句を言うと、「なら、せっかく集まってもらった子達には、申し訳ないからこの動画でも観てもらうわ」と言うと、パソコンを再生した。バーの壁に設置してある大型テレビにこないだのみみずくでの動画が再生された。
仙頭先輩は慌ててパソコンを止めた。
学生達は「まだですかー」と文句を言い出した。
俺は小声で「とりあえず脱いで、鍵を外されたらそのまま逃げるしかないですね。服は俺があとから持っていきますので」と提案した。
仙頭先輩は仕方なく全裸になった。
ペニスにとりついている貞操帯を見て、学生達は「なんだこりゃ」「スゲー」「おじさんの趣味?」など言いたい放題だ。
「早く鍵を開けてくれ」と孝子に言うと、奥の方から学生に手伝わせて、大きな透明の箱を運んできた。それは大きくて人が入れる位だ。一面部分が扉になっている。
「この中でやるのよ。」と孝子は言った。
訳がわからずにいると、なかに押し込められ扉をしめ、鍵をかけた。
全面透明な強化プラスチックなので、中は丸見えだ。学生達が囲って観ている。
扉と反対側に穴が空いていて、「さ、ここからペニスを出しなさい。外してあげるから」と言い、奥の大きな金庫から鍵を出してきた。
仙頭先輩はいろいろ考えているようだが、まずは外してもらうこととして、ペニスを出した。貞操帯は外し「さあ、大人のオナニーを見せてやって」と孝子が言った。
仙頭先輩はボックスの中で暴れまわったが、強化プラスチックはびくともしなかった。
とうとう疲れて座り込んだ。
「さあ、みんなが期待してるわ。動画上映がいいか、公開オナニーがいいか選んでちょうだい。店の開店準備あるから、5時20分までに結論でなけりゃ上映するわね」と孝子は言った。あと3分しかない。
なにも動かない仙頭先輩をみて「じゃあ」
と言ってリモコンをもつと、「オナニーする」と言って自分のペニスをしごきだした。
やけくそのようだった。ぺニスはみるみる巨大化していった。子供たちは、「スゲー」と呟く声が聞こえ、全員スマホを向けていた。
ほどなくして、仙頭先輩は射精した。
ウエットティッシュが渡され、とんだ精液を拭かせ、再度穴からペニスを出させ、貞操帯を装着した。
「さぁ、今日のイベントは終了よ、帰った帰った」と子供たちを促した。
「今度はいつやるの?」「次は友達も誘いたい」など口にしながら、帰っていった。
「今度の会場は公園なんかどうかしら?」と孝子は、言った。
そして孝子は、「あと、明後日から合宿に参加してもらうから。斎藤くん、この坊やを明後日の午後1時にここにつれてきて」と俺に紙を渡した。そして仙頭先輩に「来なかったら、わかってるわよね」と言い、パソコンを再生した。
ボックスの中で仙頭先輩はテレビを観ている。そこには先日のエロく恥ずかしい自分の映像が大きく映し出された。
「斎藤くん、アングルばっちりだったわ」
と誉められた

◇◇◇

俺と仙頭先輩は店を出た。
「クソー、俺はどうすればいいんだよ」と泣いている。
「先輩、俺、明後日は友達と約束があるんですけど」と言ってみた。
「なに言ってんだ、元々お前があんなオカマのところに連れて行ったんだろ」と怒りだした。
「先輩が“俺の言うこと聞けないのか”って言って俺に無理矢理連絡させたんじゃないですか!」と文句を言い「もう、自分でバーみみずくに引き返して孝子さんと話つけてきてください。もう俺は関わりません」と冷たく言った。
仙頭先輩は、「ごめん、そうだよな。お願いだよ、明後日付き合ってくれよ」と下手にでてきたので、仕方なく友達に電話して、「明後日行かれなくなった」と連絡するふりをした。
そして、秋川顧問に明後日の午後1時に連れていく事をメールした。
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