若者たち

ザボン

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第二章◆◆◆暖人

第二十二話

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撮影会 3日目

俺は硬いリビングの角で目が覚めた。
これまではあまりにも衝撃的で、本当に俺は犬なのではないか、と思うくらいだった。
手足を伸ばせないので、肩をはじめいたるところが痛い。
リビングの真ん中では伸一と斎藤がタオルケットにくるまって寝ている。
そっと近づき、顔を覗いてた。
(やっぱり、2人とも可愛いいな)
そう思うと、2人の顔をなめ始めた
ん、んー、と、まず伸一が目覚てベトベトになった顔をさわった。

カチャ、と音がして、本郷さんが起きてきた。おうポン太、おはよう。伸一も起きたのか。
俺は本郷さんが来てくれて、嬉しくて本郷さんの足に抱きついた。
「おいおい、転んじゃうよ」そんなことをしていると、須藤も起きてきた。
(おう、おはよう。起きたか)と、肩に手を回す程度の意味で、須藤の足にも絡み付く。
「ハハハー、ポン太は朝から上機嫌だな」
「須藤、コーヒー飲むか」
「あ、いただきます」
こんな何気ない朝の会話が始まった。
「斉藤はまだ寝てるのか」
そう聞こえたので斎藤の様子を見に行ったら、まだ起きてなく、隣で伸一が腕枕をして斎藤の髪をやさしくかきあげていた。
俺は構わず斎藤の顔をペロペロなめたり、耳をアマガミした。するとようやく目を覚まし、二人ともまっ裸だったので一枚のタオルケットにくるまり、着替えのため奥の部屋に入っていった。
「ほら」そう言って本郷さんが欠けた皿にミルクをいれてくれたのでいただくことにした。
「今日で東京もどるんだよな、なかなか良い映像が撮れた」と本郷さんが言うと
「15台のカメラの撮りっぱなしの映像を確認して、編集して、、当分大変だぁ」と須藤が言った。
そうだよな、今日帰るんだよな。
と、俺は思い出し、少し寂しい気持ちになった。
「カメラ機材を取り外して、荷物をまとめて、、、何時ごろ出るか」
そんな会話をミルクを飲みながら聞いていた。

「まあ、撤収は午後からにして、最後にポン太を散歩に連れていくか」

そう聞こえたとたんに、俺は嬉しくなり飛び上がってしまった
急いで本郷さんの足元に行き、須藤の足元にいき、なかなか出てこない二人を探しに奥の部屋へ行った。
そこでは二人がセックスをしていたが、もうそんなの関係ない。
二人の間に割り込み、顔をペロペロした。
二人は驚いて、「こらポン太、邪魔するな」と、言われたが、まあ俺は犬なんでそんなこと知ったこっちゃない。
よし、また本郷さんのところ行くか、と、部屋を飛び出そうとしたとき、、思い出してしまった。お散歩に行けば、またリリーちゃんに会える。
喜びの絶頂となり、勃起したぺニスからおしっこをチビりながらリビングと奥の部屋を走り回り、みんなを急かし回った。
「ほらほら、ポン太、そんなに興奮するな。あいつらはオタノシミのようだから置いていくか。ポン太を連れ出してやった方がゆっくりできるだろ」そういうと、本郷さんは、俺のリードを取りに行った。
(じれったいな、早くつけて出掛けよう)
須藤はシックスナインでしゃぶりあってる二人に「ポン太に散歩の会話を聞かれたら興奮しちゃって手がつけられないから、本郷さんといってくるぞ。だから、一応、手持ちカメラも三脚でセットするから、タオルケットはかけるなよ」と、声をかけ、のそのそ玄関に向かった。
(くそ、何て人間はトロいんだ)と思いながら、俺は前足で玄関のドアを押し開けて、本郷さんを引っ張りながら、いつもの道を進みだした。
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