若者たち

ザボン

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第一章◆◆◆伸一

第二話

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まず最初に撮影されたのは、服を着た状態で顔や全身を撮られた。
童顔の僕は、なるべく大人っぽい洋服を選んでいる。
カァットと、合図があり、「じゃあ、ゆっくり服を脱いでシャワー浴びようか。体を石鹸でよく洗って。特にぺニスやおしりは汚れてると男優さんに失礼になるからな」
と黒スエットに言われ、全裸になりバスルームへ入り、シャワーを浴びはじめた。
「カァット!、シャワーを浴びるときは、ぺニスが入り口側に向くよう立ってくれ、カメラはこっちから撮ってるんだ。あと、途中で後ろ向きでお尻を入り口の方向につき出すような姿勢で、顔もカメラに映るように首から振り向いて」など、さまざまな恥ずかしいポーズを要求され、やっとOKとなった。
この時点ですでに、契約書にサインしたことを後悔していた。
次にパンイチでベッドに仰向けで寝るよう言われ、その状態で撮影が始まった。
しばらくは、体をなめるように撮影され、それから、やはりパンイチの男優がベッドにあがってきた。
パンツの上から股間を触られ、耳元で「緊張しなくてもいいよ、気持ちよくしてあげるよ」とささやかれると、頭がボーっとしてきて、もうどうでもよくなってきた。
パンツのなかに手が入ってくると、僕のぺニスはムズムズ大きくなってきた。
撮影用のパンツは小さく、大きくなった僕のぺニスは、先っぽがはみ出してしまい、そんな状態を楽しむかのように男優がぺニスの先っぽを指でクリクリし、僕の恥ずかしがっている顔を観察していた。
そして、窮屈だったパンツを一気に下げられ、極限まで巨大化した僕のぺニスの全容がカメラの前にさらされた。

全裸となった僕の体を、こうこうとあてられる照明の下で、3台のカメラで撮影されている。さらに、たまにフラッシュがひかり、僕の全身の細部に渡り鮮明に撮り進められていく。
それは、恥ずかしいからといっても股間を隠すことが許されない状況であることに興奮を覚え、自然と鼻息が荒くなり、ぺニスがこれ以上巨大化できないため熱くなっているのがわかった。

男優もいつの間にかパンツを脱ぎ捨て全裸になっていた。
ぺニスを増大させ、僕に見せつけるように顔前に突きつけてきた。
男の勃起したぺニスなんて興味ないと思っていたが、自然と手が伸び、男優のぺニスをマジマジと観察していた。

すると男優は僕に覆い被さるようにまたがり、僕のぺニスをさすりながら顔を近づけると、先っぽを優しく舌で濡らし始め、とうとう僕のぺニスを根元までパクッと口に含み、唾液でグチュグチュさせながら少し強めにしゃぶり始めた。

僕は指示されたわけではないのに、自然と男優のぺニスを同じように口に含み、しゃぶり始めた。
童貞の僕がエロビデオで興奮しながら観ていたシックスナインを、まさか男とするとは予想もしていなかった。だけど、普段のオナニーより断然気持ち良かった。

しばらくむさぼっていると、男優が僕のぺニスをしゃぶりながら体を回転させ上下入れ替り、僕が男優の顔を跨ぐような体制となった。
スーッとカメラが僕の後ろに回り込んだ。しばらくすると男優のガッチリした指が、僕の肛門をまざくり始めた。
二本の指で毛をかき分け、肛門を露にし、三本目の指で穴の位置確認し、その後、毛をかき分けた指に力をいれ肛門を拡張し、更に奥に指を入れてくる。
そして顔を尻の方に移動させ拡張させた肛門を、優しく舌の先で刺激し始めた。僕はそのはじめての体験からくる気持ちよさに、しゃぶっていた男優のぺニスを吐き出し、ヨダレをたらしながら声をあげて悶えた。
人に肛門をまじまじと見られたのもはじめてだったのに、なめられていると考えると、興奮が更に増していった。

男優は姿勢を変えてきた。
仰向けで寝かされ、大きく開脚させられ膝の裏を両手で押さえるように言われた。
ベッドのしたの方からのアングルで、肛門とぺニスが同時に丸見えだ。枕を折り畳み、頭を持ち上げ、顔もそのアングルに入るようにセットされると恥ずかしさが絶頂に達し、少し萎えていたぺニスは再び最大限に膨張した。しばらくその状態でビデオ撮影、フラッシュ撮影が行われたが、僕はぺニスへの刺激が欲しくて悶々としていた。おあずけを食っているような気持ちだった。
やっと男優がベッドに戻り、ぺニスを左手で優しく触ってくれた。
そして右手では、開け広げられた僕の肛門にジェルを垂らし、中指をゆっくり、ゆっくり挿入させてきた。
僕は顔が熱くなり、口が自然と半開きになり、あえぎ声をあげてしまった。全身の力が抜けていくのがわかったが、おしりの穴をじっくり触ってもらえるように、この恍惚感が絶対に終わらないように、膝を支える両手だけは絶対放してはいけないと、必死に耐えていた。
根元まで入れられた中指は第一間接と第二間接が小刻みに曲げられ、僕の中の柔らかい部分をまさぐっていた。
しばらくするとゆっくり抜かれ、また挿入。それが続き、次第に早くなり、今まで経験したことのない更なる恍惚感によって、ぺニスから透明な粘液が、僕の意識とは無関係に溢れだした。
「どうだい、もっとやってほしいか?」
と男優の囁きにたいしても、ウグッ、ウグッと声にならない音をたてながら、うなずくのが精一杯だった。
そんな僕の姿を、カメラマンたちは興奮しながら、鮮明に撮影していた。
そして、快感の撮影は続いた。


伸一は大野宮駅のベンチで放心状態だった。
無意識に歩いていたら駅にたどり着いた。
まだ、自分に何が起こったのか、自分が何をしたか、の整理がつかないでいた。
ただ、この事は誰にも言えない。と、漠然と思っていた。
手にはバイト代の4万円と契約書の写しを握っていた。
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